年収と手取りの違いは?計算方法と年代別の年収まとめ【年収-控除=手取り】

「あなたの年収はいくらですか?」とか、「あなたの給料の手取りはいくらですか?」と聞かれた時に、あなたはすぐに答えられるでしょうか?

 

「年収」と「手取り」は違います。年収と手取りの違いや計算方法をまとめました。年代別の平均の年収や手取りもまとめていますので、参考にして下さいね!

年収と手取りの違いとは?

年収と手取り、あなたはこの違いを正確に答えることができますか?「年収は給料、手取りは手元に入る給料でしょ?」とぼんやりとわかっていても、明確な違いを説明できない人も多いと思います。

 

年収と手取りの違いを正確に理解しておきましょう。簡単に言うと、年収と手取りの違いは、次のような式で表すことができます。

 

年収ー控除=手取り

 

この式を見ても、いまいちピンとこない人も多いと思うので、年収と手取りの違いを詳しく説明していきます。

 

 

年収とは?

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年収とは1年間に稼ぐ給料全額のことです。給料の総支給額ですね。額面給与とも言いますね。

 

あなたは給料明細をじっくり見たことがありますか?最近、給料明細をじっくり見ていなかったという人は、先月の給料明細を引っ張り出してきてください。

 

給料明細には「総支給額」という項目と「控除合計」という項目があると思います。年収はこの総支給額を1年間分、ボーナス等も含めて合計した金額です。

 

会社があなたの仕事に対して支払ってくれる1年間の金額、自営業の人は1年間で稼いだ金額が年収ということになります。

 

 

手取りとは?

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次に、手取りです。手取りとは、あなたが実際に使える給料、手元に入ってくる給料のことです。給料明細を見ればわかると思いますが、実際に支払われる金額と総支給額(年収)は違いますよね。

 

総支給額から、いろいろなものが引かれていると思います。会社員の場合に引かれる項目には、次のようなものがあります。

 

・住民税
・所得税
・厚生年金保険料
・健康保険料
・雇用保険料
・介護保険料(40歳以上の人のみ)

 

これらの税金や社会保険料を控除と言います。給料から天引きされるものですね。これらの控除を給料から天引きされて、実際にあなたの銀行口座に振り込まれる額が手取りになります。給料明細では、「差引支給額」という項目ですね。

 

 

一般的に求人情報に載っている額は手取りではなく年収になります。また、年収額を聞かれた時に答えるのも、手取りではなく控除を含めた年収になりますね。

 

 

年収と手取りの計算方法

年収から手取りを知りたい時、また手取りから年収を知りたい時には、どのような計算をすれば良いのでしょうか?

 

これは、計算方法細かく決められています。サラリーマンか自営かで異なりますし、お住いの自治体によっても異なります。また、扶養家族の人数、40歳以上かどうか(介護保険料の有無)などによっても異なるのです。

 

だから、同じ年収でも、条件によって手取りは異なります。同じ手取りでも、条件によって年収は異なるのです。

 

そのため年収と手取りの計算方法は、1人1人違いますが、ここでは年収から手取りをざっくりと計算方法、逆に手取りから年収をざっくりと計算する方法をご紹介します。

 

 

年収から手取りを計算する方法

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まずは、年収から手取りを計算する方法です。年収の0.8倍が手取りになります。

 

手取り額=年収×0.8

 

税金や社会保険料は、誤差はあるものの、大体年収の2割を占めることになります。20%が税金やら社会保険料やらで引かれると考えると、税金や社会保険料の重さを実感しますね。

 

年収300万円の人なら手取りは240万円前後、年収500万円の人なら手取りは400万円前後になります。

 

ただ、年収が多くなれば多くなるほど、年金額や税金は上がる仕組みになりますので、年収が多くなればなるほど、控除額は2割よりも多くなります。そのため、年収800万円以上になると、手取り額は年収×0.8ではなく、年収×0.75に近くなります。

 

 

手取りから年収を計算する方法

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次に、手取り額から年収を計算する方法をご紹介します。年収から手取りを計算する方法が、手取り額=年収×0.8なのですから、勘の良い人はもうお分かりかと思います。

 

年収額=手取り額×1.25

 

手取りから年収をざっくり計算する方法は、この計算式になります。手取りが250万円の人の年収は、おおよそ年収312万円。手取りが450万円の人のおおよその年収は562万円になります。

 

これも、手取りが多くなればなるほど、控除額が大きくなりますので、年収を計算する時には手取り額×1.25ではなく、1.3~1.33倍にすると実際の年収額に近づきます。

 

 

年収と手取りの目安

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では、最後に年収と手取りのおおよその目安をご紹介します。先ほども説明しましたが、年収と手取りの計算方法は、扶養する配偶者がいるか、子どもがいるか、自営かサラリーマンか、40歳以上かどうかで異なります。そのため、ここではあくまで目安です。

 

サラリーマン(扶養配偶者あり、子ども1人)の年収と手取りのおおよその目安の参考にしてください。

 

年収額 手取り額
100万円 86万円
200万円 171万円
300万円 256万円
400万円 333万円
500万円 410万円
600万円 487万円
700万円 560万円
800万円 627万円
900万円 693万円
1000万円 758万円

 

年収から手取りが知りたい人、手取りから年収を知りたい人は、これを参考にすると良いでしょう。

 

 

年代別の平均年収と手取り

次に、年代別の平均年収と手取りをご紹介します。同じくらいの年齢の人が、どのくらいの年収を稼いでいるのか気になりますよね。

 

20代前半から50代後半までの男女別の年収と、おおよその手取りを見ていきましょう。年代別の平均年収は、国税庁の平成28年分民間給与実態統計調査結果からの出店になります。

 

 

20代前半の平均年収と手取り

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まずは20代前半の平均年収です。

 

20代前半男性の平均年収=275万円
20代前半女性の平均年収=241万円

 

男性の手取りは約236万円、女性の手取りは201万円になります。20代前半では、まだまだ年収は少なく、男性がやや多いものの、男女差はそこまで大きくありません。

 

 

20代後半の平均年収と手取り

次に、20代後半の平均年収です。

 

20代後半男性の平均年収=383万円
20代後半女性の平均年収=309万円

 

男性の手取りは約320万円、女性の手取りは約263万円となります。20代前半に比べると、一気に年収が上がりました。また、20代前半と比べると、年収差が大きくなっています。

 

 

30代前半の平均年収と手取り

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30前半になると、平均年収と手取りはどのくらいになるのでしょうか?

 

30代前半男性の平均年収=457万円
30代前半女性の平均年収=315万円

 

30代前半の男性の手取りは約377万円、女性の手取りは約267万円となります。30代前半になると、男性と女性の年収差が140万円以上になります。

 

これは、女性は結婚や出産、育児などで仕事のキャリアよりも家庭を優先しなければいけないことになるためと推測できます。

 

 

30代後半の平均年収と手取り

30代後半になると、平均年収と手取りはどうなるのでしょうか?

 

30代後半男性の平均年収=512万円
30代後半女性の平均年収=300万円

 

30代後半の男性の平均の手取りは約420万円、女性の手取りは256万円となります。男性は、さらに給料が上がっているのに対し、女性は相変わらず年収は300万円前後で頭打ちになっています。

 

 

40代前半の平均年収と手取り

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40代前半の平均年収と手取りを見ていきましょう。

 

40代前半男性の平均年収=563万円
40代前半女性の平均年収=302万円

 

40代前半になると、男女の年収差は250万円以上になります。男性の平均の手取りは約459万円、女性の平均手取りは257万円になります。

 

 

40代後半の平均年収と手取り

働き盛りの40代後半の男女別の平均年収と手取りを見ていきましょう。

 

40代後半男性の平均年収=633万円
40代後半女性の平均年収=299万円

 

40代後半の男性の平均手取り額は約512万円、女性の平均手取り額は255万円です。男性はどんどん年収額が上がっていくのに、女性は見事に300万円前後のままで停滞しているのが興味深いです。

 

 

50代前半の平均年収と手取り

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50代前半になると、平均年収と手取りはどうなるのでしょう?

 

50代前半男性の平均年収=661万円
50代前半女性の平均年収=296万円

 

50代前半の男性の平均の手取り額は532万円、女性の平均の手取り額は253万円です。男女の年収差を見ると、日本では一度仕事のキャリアを外れてしまうと、出世街道に再び戻るのは不可能であることがわかりますね。

 

 

50代後半の平均年収と手取り

最後に、50代後半の平均年収と手取りをご紹介します。

 

50代後半男性の平均年収=649万円
50代後半女性の平均年収=288万円

 

50代後半の男性の平均の手取り額は約523万円、50代後半の女性の平均手取り額は約246万円となります。

 

最終的に、男性と女性の年収差は2倍以上になるということですね。

 

年収と手取りの違い・計算方法・年代別の平均年収と手取りの総まとめ

・年収と手取りの違いは、給料の総支給額が年収。手取りは、自分が実際に使える給料

・年収から手取りを計算する方法
「手取り額=年収×0.8(割合は年収が多ければ多いほど2割よりも増える)」

・手取りから年収を計算する方法
「年収額=手取り額×1.25(手取りが多くなれば割合も大きくなる)」

・20代前半男性の平均年収と手取りは、275万円。女性は、241万円

・20代後半男性の平均年収と手取りは、383万円。女性は309万円

・30代前半男性の平均年収と手取りは、457万円。女性は315万円

・30代後半男性の平均年収と手取りは、512万円。女性は300万円

・40代前半男性の平均年収と手取りは、563万円。女性は302万円

・40代後半男性の平均年収と手取りは、633万円。女性は299万円

・50代前半男性の平均年収と手取りは、661万円。女性は269万円

・40代後半男性の平均年収と手取りは、649万円。女性は288万円

 

年収と手取りの違いやおおよその計算方法、年代別の平均年収と手取りをまとめました。年収と手取りは全く違うものです。ただ、一般的に給料の話をする時には手取りではなく、年収のことを指します。

 

自分の年収と手取りは、正確に答えられるように、もう一度あなたの年収と手取り、旦那さんの年収と手取りを計算しておきましょう。人生設計のためにも、老後の計画のためにも、年収と手取りを正確に把握しておくことは、とても大切ですよ!

 

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