LGBTの意味は？

 

 

「LGBT」とは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字を並べた略称になります。

現在、日本では「LGBT」という言葉を聞いたことがある人が多くなってきたと思いますが、しかし詳しく理解している人は少ないのが現状です。

 

 

「性別」と聞くと、多くの人が答えるのは身体のつくりの違いを答えると思います。

しかし、実は人の性別というのは「3種類」の捉え方があるそうで、その視点ごとに異なる性質を持つ人がいます。

 

 

そして、「LGBT」というのが、その3種類の中身の組み合わせの名称の頭文字をとったものになります。

 

 

 

LGBTの他にも…

 

 

 

「バイセクシュアル」とは、”男性女性両方を好きになることができる性的指向の持ち主”と一般的には思われれていますが、実は、本来のバイセクシュアルというものは、相手を男性・女性などと外見を見たうえで、その両方を好きになる性的指向を指すそうです。

 

それに対し、「パンセクシュアル」というのは、相手を好きになる際にあたって、その相手の性別を条件としはしないことを指します。

 

分類するならば私は生物学的には女性、性自認はエックスジェンダー、性的嗜好はパンセクシュアルになるんやけど、 女の子女の子したい時もあるし男の子男の子したい時もあるから。男でも女でもどっちでもいいんですわ。

— くくみ@ちょいと低浮上 (@LnapX6VR6m2X8Qb) 2018年6月7日

 

 

 

クエスチョニングとは、自身のセクシュアリティについて悩み、模索中だったり、確信がもてない状態を指します。

 

セクシュアルマイノリティを表現する際には、”LGBT”でなく“LGBTQ+”と表現することがありますが、Questioning(クエスチョニング)とQueer(クィア：「変わりもの」といった意味の差別的な用語）でありましたが、そのイメージを逆手に取ることで、敢えて用いるようになった言葉でこのQはこの頭文字からきています。

 

どの性を好きになるか、自分の性別をどう考えるかは多様で、性的少数者はＬ、Ｇ、Ｂ、Ｔだけではありません。アセクシュアル（同性・異性に関わらず特定の人を好きにならない人）やクエスチョニング（自身の性や好きになる性別について確信が持てない人、または男／女のいずれかにカテゴライズされたくない人）など様々な人がおり、性的少数者をＬＧＢＴと呼ぶことで、自分はそこに含まれないと感じる人もいます。

 

引用：「LGBT」からこぼれ落ちる人たち

 

Qはクエスチョニングもあるし
queerもあるよ。
queerは、｢当事者｣と言う意味になるかな。

— 胤樢(かずと) (@Kazuto_eternity) 2018年6月10日

 

 

 

LGBTの男性芸能人

最近では、LGBTの活動もあってか、日本でも少しづつカミングアウトしやすい風潮になってきたように思えます。

 

今回は、LGBTの男性芸能人を紹介していきましょう！

 

 

マツコ・デラックス（ゲイ）

 

 

”LGBT”として真っ先に思い浮かぶのがこの方、「マツコ・デラックス」さんではないでしょうか？

 

現在、多くのバラエティ番組に出演し、自身の名前がつくテレビ番組を持つなど、テレビをつけたら必ずと言って良いほど見かけるタレントさんです。

 

マツコ・デラックスさんは、過去にはゲイ雑誌の編集者として働いていたそうです。

 

セクシュアルマイノリティの定義を確認すると、「女装しているならばトランスジェンダーではないのか？」と思われる方も多いと思いますが、池田清彦氏とマツコ・デラックスさんの対談をまとめた「マツ☆キヨ」で自身をゲイだと告白していることから、セクシュアリティは「ゲイ」になるようです。

 

 

 

 

三ツ矢雄二（ゲイ）

 

 

 

声優の三ツ矢雄二さんは、キテレツ大百科の「トンガリ」や、タッチの「上杉達也」などを演じたことで有名になりました。

 

現在は、持ち前の明るいキャラクターで、バラエティ番組などで活躍しています。

 

三ツ矢雄二さんは、自身を「グレーゾーン」と表現してきましたが、それは家族である兄に迷惑がかからないように配慮してきたためででした。

 

三ツ矢雄二さんが「ゲイであるという自覚は高校時代からあった」と2017年1月12日に放送されたテレビ「じっくり聞いタロウ～スター近況（秘）報告～」で初めてカミングアウトし、話題となりました。

 

 

 

 

井深克彦（ゲイ）

 

 

井深克彦さんは、2008年に、第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストファイナリストに選ばれ、現在はモデルやタレントとして活躍しています。

 

その他、アイドル業や腐女子向けのミュージカルに出演もしていましたが、そんな井深克彦さんが、2016年8月20日に放送された「有吉反省会」にて突然”ゲイ”であることをカミングアウトしたのです！

以前から、一部のファンの間では噂になっていたりしていましたが、本人はことごとく否定してきたので、突然のカミングアウトに周囲は驚きました。

また「夜について」の情報によれば、ポジションは”ウケ”（セックスの際にリードされる人）だそうで、今までは恋人と人目に付かない路地等で手を繋いだり、キスをしていたそうです。

 

 

 

江頭 2:50（バイセクシャル）

 

 

江頭2:50と言えば、黒スパッツで上半身裸という奇抜な格好で突然暴れだしたりと一風変わった芸人さんです。

 

なぜか、布袋寅泰の曲「スリル」が流れると突然どこからともなく現れ、やりたい放題に下ネタをオンパレードしたり、芸名にもあるように「2：50」になると暴れだしたりなど、まさにやりたい放題なので、出禁されてしまった放送局もありました。

 

また、江頭2：50は、「男性も愛せる」とカミングアウトしています。

出生に秘密があるようで、一部噂では”皇族と関りがある”との噂も流れていました。

 

一見、破天荒な芸人にも見えますが、東日本大震災のときには自ら2トントラックを運転し、支援物資を届けたそうです。

 

 

 

カズレーザー（バイセクシャル）

 

 

カズレーザーさんは、お笑いコンビ「メイプル超合金」のボケ担当として、その見た目の金髪に赤い服という奇抜なファッションで一躍有名になりました。

 

偏差値の高い、埼玉県立熊谷高等学校を卒業し、大学は、これもまた偏差値の高い「同志社大学」を卒業していて頭脳も明晰です。

 

キャラは、歯に衣着せぬ物言いで、多くのバラエティ番組やクイズ番組をはじめとし、幅広く様々な番組に引っ張りだこの芸人です。

 

芸能界に登場したころから、自身は「バイセクシュアル」だと告白していて、男性なら京本政樹さん、女性なら天海祐希さんのような、きれいな顔立ちの人が好きだと言っています。

 

 

 

 

はるな愛（トランスジェンダー）

 

 

はるな愛さんは、松浦亜弥さんのモノマネで大ブレークし、現在は鉄板焼き屋などを含め、４つのお店の経営者や、タイではミスインターナショナルクイーンのチャンピオンに選ばれるなど、幅広い分野で活躍しています。

 

はるな愛さんは、物心ついたときにはすでに、自身の性に違和感があったと語っており、男性戸籍として生まれ、女性の気持ちをもった「トランスジェンダー」になります。

 

現在は、自身の経験などをもとに、セクシュアルマイノリティを支援するなどしています。

 

 

 

KABA.ちゃん（トランスジェンダー）

 

 

KABA.ちゃんは、SMAPの有名曲「世界に一つだけの花」の振り付けを担当するなどし、一躍”一流ダンサー”として顔が広く知られていきます。

 

KABA.ちゃんは、戸籍上は男性として生まれ、女性の気持ちを持つという「トランスジェンダー」でした。

 

しかし、2016年にタイに渡り、性別適合手術・声帯手術を受け、それと同時に、戸籍上も女性に変更し、現在は「椛島一華（かばしま　いちか）」という名前で新しい人生を歩んでいます。

 

 

 

 

IVAN（トランスジェンダー）

 

 

IVAN（アイヴァン）さんは、父が日本人とスペイン人のハーフで、母は、メキシコ人で、その2人の間に生まれたクォーターです。日本名は「カサハラ　アキラ」だそうです。

 

元パリコレモデルで、現在はタレントとして活躍していて、最近では俳優・野村将希の次男である野村祐希と交際していたことが発覚し話題になりました。

 

IVANさんは、「トランスジェンダー」とカミングアウトし、2018年3月にはフジテレビ系「良かれと思って!」に出演した際には、数年前にタイで性別適合手術を受けていたことを告白しました。

 

 

 

 

GENKING（トランスジェンダー）

 

 

GENKINGさんは、タレントや美容家として活躍し、2015年3月に、テレビ番組「行列のできる法律相談所」で、ゲイであることをカミングアウトしました。

 

しかしその後、化粧品SK-Ⅱのキャンペーン動画にて、自身がゲイではなく”トランスジェンダー”であることを告白しています。

 

GENKINGさんと言えば、自身のInstagramにて、”性同一性障害の診断書”の写真を投稿したことで、かなり話題となりました。

 

 

 

中村中（トランスジェンダー）

 

 

中村中さんは、シンガーソングライターや舞台などで現在活躍しています。

 

自身が小学5年生の頃、同級生に”自分は男性を好きだ”と告白し、20歳になってからは、中村中さんの母に、「女性として生きたい」とカミングアウトしたことを「OUT IN JAPAN」のHPで報告しました。

 

 

 

 

LGBTの女性芸能人

 

LGBTの社会運動が広まっていき、芸能界でもカミングアウトする芸能人が増えてきました。

 

そこで今回は女性芸能人で、LGBTをカミングアウトした人を紹介します。

 

 

一之瀬文香（レズ）

 

 

一ノ瀬文香さんは、グラビアアイドルとして活躍していますが、2009年に週刊誌「FLASH」のインタビューにてレズビアンであることをカミングアウトしました。

 

2015年にダンサーの杉森茜さんと、同性結婚式を挙げています。そして結婚を含め自身の半生を描いた自伝「ビアン婚。」を出版したことで話題になりました。

 

しかし、2017年5月12日、杉森茜さんと破局したことを自身のブログで報告しました。 

 

 

最上もが（バイセクシャル）

 

 

最上もがさんは、アイドルグループ「でんぱ組.inc」の元メンバーでした。

 

テレビ番組「テッペン！『有田哲平の夢なら醒めないで』」にゲスト出演した際に、理想のタイプを聞かれた際に、「分かりません。というかあんまり人を好きにならないです」「10歳ぐらいの頃から、普通に女の子の方が好きだったんですよ」とカミングアウトしました。

 

この番組内では、ある女性芸能人を本気で好きになったなど、赤裸々に恋愛エピソードを語りだしました。

 

 

 

壇蜜（バイセクシャル）

 

 

壇蜜さんは、そのセクシーさで世の男性を魅了していますが、実は教員免許を持っていたり、グラビアアイドルやホステスなど様々な経歴を持つ壇蜜さん。

 

知性を感じさせる振る舞いなどから、テレビ番組のコメンテーターにも起用されました。

 

2012年9月、「週刊プレイボーイNEWS」のインタビューで、自身がバイセクシュアルであることをカミングアウトしましたが、男性よりも女性の方が好きな時もあれば、女性よりも男性の方が好きな時もあるらしく、好みはその時々で変わると話しています。

 

 

 

村主章枝（パンセクシュアル）

 

 

村主章枝さんと言えば、元フギュアスケート選手で、冬季オリンピックや世界選手権で優秀な成績を収め、「氷上のアクトレス」と呼ばれていました。

 

2014年11月13日に引退会見を開いて、振付師へと転身しています。

 

2016年6月、とあるテレビ番組で「バイセクシュアル」であることをカミングアウトしました。

 

しかし、その番組などの発言内容を確認すると、「なんでみんな男女にこだわるのかな」「性別はこだわらない」などと言っていることから、おそらく、好きになるにあたり性別を条件としていない「パンセクシュアル」ではないかと言われています。

 

 

 

勝間和代（クエスチョニング）

 

 

勝間和代さんと言えば、評論家として活躍しテレビなどにも出演しています。

 

マッキンゼー、JPモルガンといったエリート企業でキャリアを積んでいき、プライベートでは、2度の離婚を経験し、3人の子を持つワーキングマザーとして知られています。

 

2018年5月28日に、同性のパートナーと交際＆同棲していることをネット上でカミングアウトしています。

 

勝間和代さんのお相手の方はこの方です。

 

 

 

増原裕子さんと言えば、東小雪さんと、LGBTとして、渋谷区「パートナーシップ証明書」の第一号証明書を受理した2人で、当時ニュースでかなり話題になりました。

 

2012年3月には、東京ディズニーランドの企画で、シンデレラ城をカップルの結婚式用に開放する「ディズニー・ロイヤルドリーム・ウェディング」が行われ、2人は花嫁姿で登場しました。

 

しかし…残念ながら、2人は2017年12月25日に、パートナー関係を解消しています。

 

勝間和代さんとの出逢いは”慶應義塾大学女子高校”の同窓会に参加したことで知り合ったと言われています。

 

 

 

LGBTの芸能人についてのまとめ

 

いかがでしたでしょうか？

 

LGBTとしてカミングアウトした男性芸能人や女性芸能人についてまとめました！

 

諸外国のように、堂々と自分のセクシュアリティをカミングアウトできる時代がくるといいですね！そして日本もいつか”差別”のない暮らしやすい国になるといいですね。