東大名誉教授であり国文学研究資料館長も務める日本文学研究者のロバート・キャンベルさん。
自身が同性愛者だったことをカミングアウトし、2017年に結婚した20年来のパートナーがいることを同時に明かしました。
また、ロバート・キャンベルさんの家族や、病気で入院した際のLGBTにまつわるエピソードについてご紹介します。
この記事の目次
東大名誉教授、ロバート・キャンベルについてのプロフィール&生い立ち
日本人以上に日本文化に精通した外国人東京大学教授
ロバート・キャンベルさんは朝の情報番組『スッキリ!!(日本テレビ系)』でアメリカ人ながら流暢な日本語と深い日本史の知識でコメンテーターを務めています。
テレビでお馴染みの顔となっていますが元々東京大学大学院総合文化研究科の教授であり国文学研究資料館長などを務める日本文化に精通した学者でもあります。
ロバート・キャンベルさんについての詳しいプロフィールはこちら。
1957年、ニューヨーク市生まれ。日本文学研究者。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。近世・近代日本文学、とくに江戸時代後期から明治時代前半の漢文学が専門。また日本の文学、芸術、メディア、思想に関心を寄せ、新聞・雑誌、テレビ、ラジオでも幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
引用:O-チケ – ロバート・キャンベル プロフィール
ロバート・キャンベルさんは日本史への深い知識を持った優秀な研究者ですが、テレビで見せる柔らかい物腰と優しい嫌味のないキャラクターで親しまれています。
また、ロバート・キャンベルさんは大の猫好きとしても知られており、猫一筋50年愛し続けてきて現在はブリティッシュショートヘアの夕吉くんと一緒に生活をしているようです。
ロバート・キャンベルさんは2018年8月14日に自身のブログで同性愛者であることをカミングアウトしており、同時に20年間同性のパートナーと同居していて2017年にはアメリカで結婚したことを報告しています。
ロバート・キャンベルさんの現在までの活躍について詳しく総まとめしましたのでご紹介しましょう。
ロバート・キャンベルの家族と生い立ちについて
ロバート・キャンベルはアイルランド系アメリカ人
ロバート・キャンベルさんはアメリカ・ニューヨークのブロンクス区の出身であり、実母はすでに亡くなっています。
実母が生前離婚後に再婚しており、その再婚相手との間に娘がいるためロバート・キャンベルさんの腹違いの妹ということになります。
ロバート・キャンベルさんは少年時代にいじめを受けた経験を明かしており、中学校2年生の思春期に仲間だと思っていた同級生から急に暴力を受けるようになり、物を盗られたりと散々な目に遭うようになりました。
ロバート・キャンベルさんは学校を辞めることもできず、それらのいじめっ子らが態度を改めることもなく地獄のような日々が続いたと語っています。
しかし、いじめられて精神的にまいっているロバート・キャンベルさんの様子に実母が気づき、引っ越しを決断してくれたことでいじめから解放されました。
ロバート・キャンベルさんはいじめの体験から人生において自分を守るためのひとつの考え方に至り、それは「不登校は日常の中に置かれたハッチ(非常口)」であり、いじめに遭って苦しいのであれば不登校という形で逃げることも大切だと教えています。
また、不登校以外にもいじめから逃れる手段は色々あり、それを両親を始め周りの大人が示してあげることも大切だと語っています。
また、学校内にはこの”ハッチ(非常口)”の役割を果たす保健室や図書室などもあり、いつもとは違う環境に身を置くことで違った世界が見えることや、地域のサークルなどに参加することで自身の世界が広がることから子供に学校という狭い世界以外を教えてあげることも大切だと語っています。
ロバート・キャンベルの経歴は超エリート
超エリートの経歴を持つロバート・キャンベル
ロバート・キャンベルさんはカリフォルニア大学バークレー校を卒業し、ハーバード大学東アジア言語文化学修士課程を修了して日本文学博士号をその後取得しています。
ロバート・キャンベルさんは九州大学に研究生として留学し、九州大学文学部講師を務めました。
その後ロバート・キャンベルさんは、国文学研究資料館助教授、東京大学総合文化研究科助教授(その後教授に昇格)などを歴任し、2017年3月いっぱいを以て東大を退職し翌月から国文学研究資料館館長に就任しました。
そしてロバート・キャンベルさんはその功績から、2018年4月1日には東京大学名誉教授の称号も贈られました。
ロバート・キャンベル、日本文学のスペシャリストとして活躍
ロバート・キャンベルさんは日本人文学者でも中々到達できない東京大学名誉教授や国立国文学研究資料館長になっていることからアメリカ人ながら日本文化学者として第一人者のひとりだと言えるでしょう。
ロバート・キャンベルさんはそうした深い見識を元にテレビ番組でもコメンテーターや時にはバラエティタレントとして活躍するようになり、これまでに情報番組『あさナビ(テレビ朝日系)』で準レギュラーを務め、不定期出演は情報番組『あさイチ(NHK総合)』、バラエティ番組『日立 世界・ふしぎ発見!(TBS系)』、バラエティ番組『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(テレビ朝日系)』、レギュラー出演は『スッキリ(日本テレビ系)』などに出演しており、BS朝日番組審議会委員も務めています。
ロバート・キャンベル、LGBT(同性愛)でパートナーと結婚していた
ロバート・キャンベルの結婚報告
まだまだLGBTへの風当たりが強いと語るロバート・キャンベル
ロバート・キャンベルさんは2018年8月14日に自身のブログで同性愛者(LGBT)であることをカミングアウトし、20年連れ添っている同性のパートナーと2017年3月にアメリカで結婚していたことも報告しています。
このカミングアウトによりネットで話題となってから、ロバート・キャンベルさんは2018年8月21日に放送された『スッキリ(日本テレビ系)』で改めてLGBTであることを語りました。
近年、日本でもLGBTへの理解が生まれてきたことからLGBTをカミングアウトする芸能人が増えており、ロバート・キャンベルさんも「空気が軽くなった」ことを語りました。
キャンベルさんは、日本にはまだLGBTをカミングアウトしにくい雰囲気があることを指摘し、周囲にも公表をせずにいる人たちがいるという。「(LGBTの)人々のポテンシャルを妨げてるといか、その人の出来ることを出来なくさせている、生きづらさを増やしていると実感しました」と語った。
ロバート・キャンベルさんがLGBTであることをカミングアウトした背景には、自民党議員の杉田水脈さんが「LGBTは生産性が無い」と語ったことからも影響を受けていたようです。
キャンベル氏は15日に東京都内で朝日新聞の取材に応じ、発信の理由について「電子空間を通して杉田氏の主張が拡散し、多くの人々を苦しめ、傷つける材料となっている。自らの属性を明らかにしたうえで、反駁(はんばく)しなければならないと思った」と語った。
ロバート・キャンベルさんは杉田水脈さんのLGBTへ人々への配慮の無い言葉について自身のブログで批判していました。
キャンベル氏は杉田氏の寄稿のうち、同性カップルを念頭に「子供を作らない、つまり『生産性』がない」とした記述について「歯牙(しが)にかけるにすら値しない」と一蹴した。
ロバート・キャンベルさんのような影響力のある人物がLGBTを告白したことは、今後の日本でのLGBTへの意識についても影響を与えていくことでしょう。
日テレ「スッキリ」でロバートキャンベルさん「(カミングアウトして1週間)何も変わらないけど、薄い膜みたいなものがなくなって空気が軽くなった。感謝の声もたくさんいただいた」。アンケートでもLGBTは周囲にいないと答える人が多い現状。LGBTは「見えなくされている」。 pic.twitter.com/WuckUb78gq
— 松岡宗嗣 (@ssimtok) 2018年8月21日
ロバート・キャンベル、病気で入院の際に同性愛者でも弊害は無かった
日本ではLGBTに対して寛容?
ロバート・キャンベルさんが2011年頃に病気をして入院した際のエピソードを自身のブログで語っていました。
ロバート・キャンベルさんはブログで入院した際の病院側の同性愛者に対する対応について綴ったことがありました。
それによればロバート・キャンベルさんはLGBTであることからパートナーは男性であることを病院に告げると、主治医や看護師など特に特別な感情を抱くこともなく自然体で接してくれたようです。
そのことをロバート・キャンベルさんは「日本においてLGBTに対する驚異は感じない」と語っていますが、海外では同性愛者ということを告げるだけで差別を受けることも少なくないようです。
ロバート・キャンベル、病気をきっかけにパートナーと同居した
ロバート・キャンベルは阿佐ヶ谷に住んでいる?
ロバート・キャンベルさんは2011年に病気をしたことをきっかけにパートナーと同居をするようになったことを語っていますが、阿佐ヶ谷でよく目撃情報があることから阿佐ヶ谷に自宅があると見られています。
そうした目撃情報を裏付けるように、ロバート・キャンベルさんが雑誌等でのお気に入りのお店の紹介では阿佐ヶ谷にあるお店を勧めることが多いようです。
特に好きな阿佐ヶ谷のお店がジェラート専門店「シンチェリータ」や、カレーうどんが美味しいという「むかいだ」などで、ロバート・キャンベルさんが阿佐ヶ谷に住んでいることはほぼ間違いないようです。
おいwwwロバートキャンベル阿佐ヶ谷の駅前の浜藤でカレイの照り焼き弁当買ってったぞwwwww俺が対応したおっちゃんロバートキャンベルさんやったでwwwwwさわら嫌いっつってカレイの照り焼き買ってったぞwwwww
— 風鈴司@FGOフレ募集中 (@einasmkeit) 2013年6月25日
ロバート・キャンベルの猫や若い頃の画像特集
ロバート・キャンベルの猫や若い頃の画像①
ロバート・キャンベルさんは第の猫好きであり、ブリティッシュショートヘアの夕吉くん1匹と一緒に生活しているようです。
ロバート・キャンベルの猫や若い頃の画像②
ロバート・キャンベルさんの猫・夕吉くんの毛並みはハチワレですね。
ロバート・キャンベルの猫や若い頃の画像③
夕吉くんは甘いものが大好きなのでしょうか。
ロバート・キャンベルの猫や若い頃の画像④
毛並みもあると思いますが夕吉くんは丸々としているようです。
ロバート・キャンベルの猫や若い頃の画像⑤
ロバート・キャンベルさんに遊んでもらっているのか夕吉くんの目が丸くなっています。
ロバート・キャンベルの猫や若い頃の画像⑥
夕吉くんはロバート・キャンベルさんと雑誌にも時折出演しているようですね。
ロバート・キャンベルの猫や若い頃の画像⑦
ロバート・キャンベルさんの若い頃の写真は子供時代のものしかないようですが美少年だということが分かります。
ロバート・キャンベルの猫や若い頃の画像⑧
6歳くらいの昔の写真だと思いますがロバート・キャンベルさんの面影があります。
ロバート・キャンベルさんのブログだってあれだけ丁寧に分かりやすい言葉を選んでるにも関わらず「全文読んでください」とか送る人もいるし、、、、
— かぴぃ⊿ (@tetsuoto_kazuki) 2018年8月22日
なんだか今回の杉田水脈のLGBTの騒動で色んな人の人間性を垣間見た気がする。
日本って意外と理解が浸透してなかったんだなって。
そのことで自分がどう変わったとか変わらなかったか以上に、この2週間、僕は自分の発言がもたらした波及と社会の流れ、その加速について深く考えさせられました。
— ロバート キャンベル (@rcampbelltokyo) 2018年8月25日
ヤフーニュース猪瀬記者のロングインタビューに応じました。よろしければご一読ください。https://t.co/JAANcP1Lzk
東京大学名誉教授、ロバート・キャンベルについて総まとめすると・・・
・ロバート・キャンベルは2018年の8月にLGBT(同性愛)で結婚していると語っている
・ロバート・キャンベルは若い頃から猫が好きで現在も猫と暮らしている
東京大学名誉教授であり国文学研究資料館館長を務め、朝の情報番組『スッキリ』で火曜日コメンテーターを務めるロバート・キャンベルさんについて総まとめしてきました。
ロバート・キャンベルさんがLGBTであることをカミングアウトしたことは、自民党議員の杉田水脈さんが「生産性が無い」と語ったことや、同党の谷川とむさんが「趣味みたいなもの」と語ったことが大きく影響していたようです。
ロバート・キャンベルさんは2011年からパートナーと同居しているということは、猫の夕吉くんと阿佐ヶ谷の自宅で家族として生活をしているということでしょう。
日本ではLGBTの結婚は認められていませんが、ロバート・キャンベルさんのカミングアウトのようにこうした社会の流れにより今後国会で論議される日が来るかもしれませんね。