当時絶大な人気を集めたアイドル・キャンディーズの「ランちゃん」として活躍していた伊藤蘭さん。
その後私生活では水谷豊さんと結婚し、現在ではひとり娘の趣里さんも女優に、自身も女優として活動を続けています。
こちらでは、伊藤蘭さんの結婚や子供、現在などについてまとめています。
伊藤蘭プロフィール
伊藤 蘭(いとう・らん)
本名: 水谷 蘭(みずたに らん)
旧姓:伊藤
生年月日: 1955年1月13日
出身地: 東京都武蔵野市
身長: 157 cm
血液型: O型
職業: 女優・ナレーター・歌手
ジャンル: テレビドラマ・映画・舞台
活動期間: 1972年 – 1978年
1980年 –
所属事務所:トライサム
伊藤蘭さんは幼少時から内向的だった自分を変えたいと、中学で演劇部に入部。
さらに当時憧れだったフォーリーブスのバックで踊りたいと、スクールメイツに自ら応募します。
1969年に渡辺プロダクション経営の東京音楽学院に入学し、スクールメイツのメンバーに選抜。同期には、同じくキャンディーズのメンバーとなる田中好子さんもいました。
伊藤さんはその後、1972年の17歳のときにNHK歌番組『歌謡グランドショー』のマスコットガールのオーディションに、田中好子さん、藤村美樹さんと共に合格し、キャンディーズが誕生しています。
キャンディーズ
『歌謡グランドショー』のマスコットガール兼アシスタントとして活動を開始し、1970年代を代表するアイドル・キャンディーズ。
「キャンディーズ」の由来は、当時のNHKプロデューサーの「食べてしまいたいくらいかわいい」という想いから命名されています。
キャンディーズは、1973年9月1日に「あなたに夢中」でデビューし、人気番組だった『8時だョ!全員集合』にもレギュラー出演していました。
伊藤(ラン)さんは赤、田中(スー)さんは青、藤村(ミキ)さんは黄とメンバーカラーが決まっており、これは現在も続くアイドルカラーの基になっているとも言われています。
当初は歌唱力の高かった愛称「スー」こと田中さんがリードボーカルを務めていましたがヒット曲に恵まれず、そこで当時のマネージャーである諸岡義明氏は、伊藤さんだけお姉さん的な立ち位置でファン層を獲得していたことに注目しました。
キャンディーズ「年下の男の子」
いまではグループの代表曲にもなった5曲目のシングル「年下の男の子」はその伊藤さんをイメージして作られた曲となっており、これがヒット。
同年には紅白歌合戦初出場も果たし、以降はほぼ伊藤さんがセンターを務めています。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=HV18Q5m6Q_o]
伊藤さんは当時について、インタビューで次のように語っています。
3人共オーディションに受かってのことだったので、すごくうれしかったです。最初は生放送の歌番組のアシスタント的な役目でしたが、月に1回歌わせてもらい精いっぱいやりました。その後のレコードデビューも喜びでした。でもどんどん忙しくなり、何事も練習時間が少なくなって、もう少しなんとかならないのかしらと思うこともありました。
伊藤さんは1973年の高校卒業後には日本大学芸術学部演劇学科に進学もしていたため、かなり多忙な日々を送っていたようですね。
キャンディーズはその後国民的な人気アイドルとなっていきましたが、人気絶頂だった1977年の7月17日の日比谷野外音楽堂のコンサートで3人は涙を流しながら突然の電撃解散を宣言し、世間に衝撃を与えました。
解散宣言時に伊藤さんが発した「普通の女の子に戻りたい!」という言葉は有名で、当時の流行語にもなっています。
解散の真相、それは本人達(伊藤蘭さん藤村美樹さん田中好子さん)の中でデビュー時に3年と決めたと話しています。
(結果は4年半ですが。)
なぜ3年に決めたかその理由は一番年下のスーちゃんが成人して全員が大人に成るからと、彼女達が話しています。
3人は宣言時には9月に解散としていましたが事務所の正式な了承を得たものではなかっため、翌日午後にキャンディーズは所属事務所にて緊急記者会見を開き、事務所からの説得と話し合いの末に解散は約半年後となることが発表されました。
キャンディーズ解散
この解散宣言後からキャンディーズはさらに人気を集め、それまでシングルでオリコン1位を獲得したことのなかった彼女たちのために1位を獲得させてあげたいというファンや関係者たちの熱烈な支援を受け、ラストシングル「微笑がえし」はキャンディーズで最初で最後となるオリコン1位に見事輝いています。
そして1978年4月4日に後楽園球場にてキャンディーズの解散ライブ『ファイナルカーニバル』が開催され、当時としては空前の5万5千人の観客を動員。
最後の言葉「本当に私たちは、幸せでした!!」も有名となっています。
キャンディーズの活動期間はわずか4年半と短いながらも、現在でも楽曲が使用されるなど根強い人気を誇っており、今でも伝説のアイドルとして語り継がれています。
キャンディーズのすごさは、このように解散から40年経っても色あせないことだ。アイドルはたくさんいたが、これだけ息の長い存在は珍しい。ソニーミュージックのホームページには今も公式サイトがあり、CDやDVDなどがネットで購入できる。ソニー・ミュージックダイレクトの石井宏明さんは、今も作品が売れ続けているという。
キャンディーズは解散後は一度も再結成はしていませんが、メンバーの仲は解散後もずっと続いており、定期的に会う関係となっていました。
ですが、2011年4月21日に田中さんが55歳という若さで乳がんにより逝去。
田中さんの最期には伊藤さんと藤村さんも駆け付け、田中さんが息を引き取るまで7時間共に病室で過ごし看取ったことがわかっています。
田中好子さん、肉声で感謝「幸せな人生でした」
田中好子の葬儀に出席する伊藤蘭・藤村美樹
田中さんの葬儀に出席する伊藤さんと藤村さん。
葬儀では、共に弔辞を読みました。
伊藤さんは焼香の後、報道陣のインタビューに答えた。3年前に田中さんからがんで治療中であることを知らされ、今月21日に危篤になった際、藤村さんと病院に駆けつけ、家族とともに最期をみとったという。
「一番年下で甘えん坊だったんですが、いつのまにか強くて頼もしい大人の女性になっていた」と振り返り、「あともう1回3人で集まりたかった。ずっとそばで一緒に年を重ねたかった」と声をつまらせた。
伊藤蘭の旦那は水谷豊!まもなく結婚生活30年のおしどり夫婦
伊藤蘭の旦那・水谷豊プロフィール
伊藤蘭さんは、1989年に俳優の水谷豊さんと結婚しています。
水谷 豊(みずたに・ゆたか)
本名: 水谷 豊
生年月日: 1952年7月14日
出生地: 北海道芦別市
身長: 168 cm
血液型: A型
職業: 俳優・歌手
ジャンル: テレビドラマ・映画
活動期間: 1968年 – 1970年
1972年 –
所属劇団 劇団ひまわり(1965年 – 1970年)
事務所 トライサム
少年時代に白黒テレビを見て「この小さな箱がどうやって映るんだろう。いつかこの小さな箱に入ってみせるぞ」と考え、これが演劇の世界に入る遠因となったとしている。だが、少年時代は演劇などよりも大鵬の土俵入りの流麗さにあこがれ、相撲の力士になりたかった、という。
1965年、13歳のとき演劇に興味を持ち劇団ひまわりへ入団する。1968年、フジテレビの『バンパイヤ』のオーディションを受けデビューしたと同時に主役に抜擢される。
大学受験前に一度役者を辞めるも、1972年に芸能活動を再開。
主役を演じた1978年10月放送のドラマ『熱中時代・教師編』が大ヒットし、一躍人気俳優となりました。
『熱中時代・教師編』
放映当時最高視聴率46.7%を記録し、水谷さんはこれによって本格的にブレイクを果たしています。
1977年には歌手デビューも果たしており、『熱中時代・刑事編』の主題歌でもあった「カリフォルニア・コネクション」は売上65万枚を超えるヒット曲となっています。
「カリフォルニア・コネクション」
数年前には、自身でセルフカヴァーしテレビでも披露していたので、耳にしたことがある人も多いのでは。
現在は、人気シリーズとなっているドラマ『相棒』にて2000年より長年に渡り主役の杉下右京を演じており、幅広い世代からも支持を得ています。
『相棒』
現在の相棒は、反町隆史さん演じる4代目相棒の冠城亘。
これまでにseason16まで放送されています。
伊藤蘭と水谷豊の馴れ初め
伊藤蘭さんと水谷豊さんが初めて会ったのは雑誌の取材。
2人はその後1982年10月から放送されたドラマ『あんちゃん』で共演、翌年には『事件記者チャボ!』で再び共演し、これがきっかけとなり交際に発展しています。
『あんちゃん』
2人は血の繋がっていない兄妹役を演じており、伊藤さんが水谷さんに恋心を抱いている設定でした。
伊藤さんと水谷さんは6年半の交際の末、1989年1月に結婚。
プロポーズは前年の11月に水谷さんからで、直接的ではなく「一緒に住まないか」と切り出したそう。これに対し、伊藤さんは「同棲って事?」と聞き返したと言います。
2人はハワイにて挙式しており、当時は現地のホテルにて結婚記者会見も行っています。
当時絶頂の人気アイドルだった伊藤さんと結婚することについて、黒柳徹子さんからその覚悟はあったのかと水谷さんは尋ねられていますが、後ろから誰かが走ってくると伊藤さんのファンではないかと身構えるほどだったそう。
それまで親しくしてくれていた助監督数名も口を聞いてくれなくなってしまったと明かし、今では逆にそんな蘭さんに会いたいと人が寄ってくるようになったとも語っています。
ちなみに、水谷さんは伊藤さんとは再婚となっています。
水谷豊は再婚
前妻は共演をきっかけに交際・結婚した、アメリカ人のミッキー・マッケンジーさん。
1982年に結婚、1986年に離婚と、マッケンジーさんとはわずか4年ほどの結婚生活でした。
水谷さんと伊藤さんはまもなく結婚生活30年を迎えますが、現在もおしどり夫婦としてよく知られています。
愛妻家で知られる水谷豊
また、伊藤さんも水谷さんを「太陽みたいな人」と表現しており、水谷さんがいないと「毎日がつまらない」と語っています。
素敵な関係ですね。
2013年に公開された映画『少年H』では、『事件記者チャボ!』以来実に28年ぶりとなる夫婦共演も果たしています。
『少年H』
映画の中でも夫婦役です!
映画のプロモーションの際には夫婦での取材やメディアへの出演も多く、その仲の良さをうかがわせていました。
『徹子の部屋』で共演した伊藤蘭・水谷豊
映画『少年H』で夫婦共演を果たした際には、2人で『徹子の部屋』にも出演しました。
黒柳から夫婦円満の秘けつを聞かれると、水谷は「それぞれの世界を認めて尊敬しあうこと」、伊藤は「大切にしてもらっていることを感じて、それを感謝していることを伝えること」と答えた。互いに結婚記念日を忘れてしまいがちという二人に、黒柳は「25年といったら銀婚式だから、銀でできた何かをプレゼントしたらいい」と水谷にアドバイスしていた。
伊藤蘭・水谷豊夫妻のひとり娘は女優・趣里!
伊藤蘭さんと水谷豊さんには、ひとり娘の趣里さんがいます。
趣里(しゅり)
本名: 水谷 趣里
生年月日: 1990年9月21日
出生地: 東京都
身長: 158 cm
血液型: O型
職業: 女優
ジャンル: 舞台・映画・テレビドラマ
活動期間: 2011年 –
所属劇団: オーストラ・マコンドー(2014年 – )
事務所: トップコート
趣里さんは、伊藤さんと水谷さんが結婚した翌年の1990年に誕生しています。
家族写真
趣里さんが子供の頃の、伊藤さんと水谷さんとの家族写真。
趣里さんの幼稚園の卒園式には、伊藤さんはキャンディーズの曲「春一番」の替え歌を披露したそうです。
4歳からクラシックバレエを習い始め、小学5年生のときに憧れの「くるみ割り人形」の主役を演じたことから本格的にバレリーナを目指し始めたという趣里さん。
15歳には本場・イギリスのバレエ学校へバレエ留学するも、アキレス腱断裂と足首の剥離骨折という怪我に襲われ、以前のようには踊れないとの医師の判断から帰国、治療に専念しています。
帰国後は高等学校卒業程度認定試験にて高卒の資格を取得し、大学に進学しながら諦めきれずにリハビリに励んでいた趣里さんですが、自身でも元の身体ではないことを痛感し、最終的にバレリーナへの夢を断念したと言います。
これからどうしたらいいのだろうか?という絶望しかなく、死んだ方がましだと思っていました。極限の精神状態でしたね」。表現の世界から無理矢理自分を引き離そうと、就職活動をしたり、アルバイトも経験したが、やはり何かが違う。そんな時に出会ったのが、俳優の故塩屋俊さんが主宰を務める俳優養成所アクターズクリニックだった。当初は「バレエの経験が活きれば……」との軽い気持ちだったが、レッスンを重ねていくうちに演技の面白さに目覚める。
そんな失意の趣里さんに希望の光を灯したのが、両親と同じ「俳優」という道でした。
恩師である塩屋さんは、2世タレントと呼ばれてしまうことを気にしていた趣里さんに対し、「でもお前は大丈夫だから頑張れ。女優を続けていけ」と励まし続けてくれたと言います。
そして、趣里さんは2011年放送のドラマ『3年B組金八先生ファイナル〜「最後の贈る言葉」4時間SP』で晴れて女優としてデビュー。
新しい道への第一歩を踏み出しています。
趣里さんは1990年9月21日生まれ、東京都出身の27歳。両親は俳優の水谷豊さんと元「キャンディーズ」で女優の伊藤蘭さんという“サラブレッド”で、これまで数々のドラマや映画、舞台に出演してきた。記憶に新しいところでは、昨年4月期に放送された同局の金曜ドラマ「リバース」で、三浦貴大さん扮(ふん)する不倫夫を監禁してしまうような狂気的な妻を怪演し、強烈なインパクトを残した。
以降、趣里さんはドラマ・映画や舞台などに幅広く出演しており、着実にキャリアを積んでいます。
伊藤さんは、娘の趣里さんについて以下のようにコメントしています。
娘の趣里(26)は両親と同じ道を歩んでいる。
「顔は私に似ているとよく言われますが、気質は夫似。努力家で、お芝居に対する思いがすごく強いですね。何か言ってこない限り、こちらから口を出すことはほとんどありません」
現在は、ドラマ『ブラックペアン』にて嵐・二宮和也さんをアシストする”猫ちゃん”こと看護師・猫田麻里役を演じており、そんな趣里さんに注目が集まっているようです。
【第5話は本日よる9時🕘❗️】
— 【公式】TBS「ブラックペアン」💉第8話は6月10日放送✨💉 (@blackpean_tbs) 2018年5月20日
世良くん、高階先生、猫ちゃんで即興で出てきた、新生ダーウィンポーズ🤖🤖🤖🤖🤖
そうです、今日は5話放送です‼️#ブラックペアン #tbs#竹内涼真 #小泉孝太郎 #趣里#東城大のチームワーク向上中⤴︎#五本アームのダーウィンを表現してくれたそう🤗 pic.twitter.com/IBngGqQnbQ
今日の猫ちゃんも、「休みたい」の休暇願からのこの目、カッコいいわ。
— 相葉〜さん (@aiba_sandom) 2018年6月3日
逆に憧れるわ。#ブラックペアン pic.twitter.com/q9FEyQRjQe
趣里さん演じる猫ちゃんがまじでかっこいいし可愛い……渡海先生いないからって休もうとする猫ちゃん、好き!(笑)
— よつ葉🍀 (@0617Clover) 2018年6月3日
そして、渡海先生とのツーショットたまりません✨
悪魔👿と、その飼い猫感🐱
渡海先生、猫ちゃんとお米は置いてかないで(笑)#ブラックペアン#趣里 pic.twitter.com/JjzEVpMrSA
伊藤蘭の現在の活動
伊藤蘭さんは、現在も夫の水谷豊さん、娘の趣里さんと同じく役者として活躍中です。
7月からは、新たなドラマへの出演も決定しています。
ドラマ『この世界の片隅に 』
この夏放送開始の注目ドラマ、『この世界の片隅に 』では、伊藤さんはメインキャスト・松坂桃李さんの母親役を演じることがわかっています。
旦那さんの水谷豊さんも『相棒』シリーズが根強い人気を誇っていますし、娘の趣里さんも七光りのレッテルを退け、演技力が認められ注目を集め始めています。
家族仲も良好だと言われていますので、現在の伊藤さんも公私共にとても充実した日々を送っているようです。
伊藤蘭さんの旦那・娘・現在についてのまとめ
・娘の趣里は、父母と同じく女優として活躍している
・伊藤蘭の現在は、女優としてドラマ『この世界の片隅に』出演するなど女優で活躍中
今でも不滅の人気となっているアイドル・キャンディーズのメンバーとして活躍していた伊藤蘭さんですが、現在も女優として活動を続けています。
伊藤さんの解散時の言葉、「普通の女の子に戻りたい!」とは結果的にならずとなっていますが、伊藤さんの姿を今でも確認することができますので、ファンとしては喜びの方が大きそうですね。
水谷豊さんと結婚し、娘の趣里さんにも恵まれ、60代を迎えてもなお輝き続けている伊藤さん。今後も身体に気を付けて頑張ってほしいですね。