日活のスターと呼ばれ二枚目俳優の代表だった渡哲也さんは今は渋い魅力が人気ですが、現在は嫁や子供に支えられて病気療養中です。
今回は渡哲也さんの弟、結婚した嫁や子供などの家族、過去の交際女性をまとめました。
この記事の目次
渡哲也のプロフィール
名前：渡哲也（わたり てつや）
本名：渡瀬道彦（わたせ みちひこ）
生年月日：1941年12月28日
出生地：島根県能義郡安来町（現・安来市）
出身地：兵庫県淡路島
身長：180cm
血液型：B型
学歴：青山学院大学経済学部
日立勤務の父親のもと、島根県で出生
渡哲也さんは本名を「渡瀬道彦」といって、日立に勤務していた父親のもと、1941年に島根県で生まれました。
終戦後、父親が退職して地元の淡路島で洋服店を開き、渡哲也さんも小学校1年生から淡路島で育ったそうです。
小学校卒業後、兵庫県三田市にある私立「三田学園中学校・高等学校」に進学し、6年間の寮生活がスタート。高校卒業後は青山学院大学経済学部で学びました。
日活期待のスター候補としてデビュー
大学在学中、浅丘ルリ子さん主演の映画の相手役を募集していた日活のオーディションに、弟や空手部の友人が勝手に応募。
渡さんは激怒しながらも、ちょうど日本航空の整備士採用試験に不採用となったり、「石原裕次郎に会えるかも」と友人に言われたこともあって、日活撮影所を訪れました。
期待の新人としてデビューした渡哲也さんは、1965年に「あばれ騎士道」で穴戸錠とW主演し、エランドール賞新人賞を受賞するなど、瞬く間に人気俳優の仲間入りを果たしました。
1974年には「くちなしの花」で紅白歌合戦に初出場し、1976年には映画「やくざの墓場 くちなしの花」でブルーリボン賞主演男優賞を受賞しています。
1991年、大腸がんを告白、後に急性心筋梗塞で緊急入院
1991年、直腸がんであることを発表し、ストーマ（人工肛門）を使用していることが明かされました。柏木純一著『渡哲也 俺』において、その壮絶な闘病生活が綴られています。
また、2015年6月10日には急性心筋梗塞で緊急入院をして手術を受けました。1ヵ月で退院し、自宅に戻ってリハビリを行っていると言われていました。
そんな渡哲也さんは、俳優としての出演したのは2013年9月放送の2時間ドラマ「月曜ゴールデン 十津川警部シリーズ50」が最後。
ただ、2017年10月には、吉永小百合さんとともに宝酒造「上撰松竹梅」のCM撮影を行い、2年ぶりに報道陣の前に姿を見せました。
その際、渡哲也さんはご自身の現在について語っていました。
現在週３回、理学療法士の指導で、ストレッチや自転車こぎ、スクワットなどのリハビリをしている。手術後に使用していた車いすはほとんど使っておらず、散歩もしているという。
久々に公の場に姿を見せた渡哲也さんは、肌つやもよく、体調も落ちていないということで、元気そうな様子だったようですよ。
渡哲也の家族① 弟・渡瀬恒彦は2017年に死去
弟は早稲田大学を卒業し、1970年に俳優デビュー
本名：渡瀬恒彦（わたせ つねひこ）
生年月日：1944年7月28日
出身地：島根県安来市
身長：174cm
血液型：AB型
学歴：早稲田大学法学部
俳優の渡瀬恒彦さんは、渡哲也さんの3歳年下の実の弟。
渡哲也さんと同じ三田学園中学校・高等学校卒業後、一浪して中央大学、早稲田大学、慶應義塾大学に合格し、早稲田大学法学部に進学しました。
高校生の頃は、渡瀬恒彦さん目当ての女子学生が運動会などに押しかけて来るほど、異性からモテていたそうですよ。
上京後の大学時代は兄の渡哲也さんとともに生活し、卒業見込みという立場で、電通PRセンターや先輩が経営する「ジャパーク」という広告代理店などで働いていました。
東映の岡田茂社長からスカウトを受け、1970年に映画「殺し屋人別帳」で俳優デビュー。やんちゃで熱い性格が関係者たちの間で評判だったといいます。
2015年に胆嚢がんが見つかり、余命一年と宣告される
2015年8月末、体調不良で病院にかかった渡瀬恒彦さんは、胆嚢がんで余命一年と宣告されたようです。
手術は受けず、抗がん剤の投与と放射線治療を受けながら、仕事を続けていました。
2017年2月中旬に左肺の気胸、3月に敗血症を発症したものの、仕事に対する意欲は衰えなかったそうですが、3月15日に胆嚢がんによる多臓器不全により72歳で亡くなりました。
渡瀬恒彦さんの遺作は、2017年3月25日・26日に放送されたスペシャルドラマ「そして誰もいなくなった」。
亡くなる約1ヶ月前の2月12日まで撮影が行われたこのドラマで、渡瀬恒彦さんは犯人役を見事に演じ切りました。
弟の死去で「喪失感」
弟の渡部恒彦さんが亡くなったことを受け、渡哲也さんが所属事務所を通して以下のようなコメントを発表。
当初よりステージIV、余命1年の告知を受けておりましたので、今日の日が来る覚悟はしておりましたものの、弟を失いましたこの喪失感は何とも言葉になりません。
幼少期より今日に到るまでの二人の生い立ちや、同じ俳優として過ごした日々が思い返され、その情景が断ち切れず、辛さが募るばかりです。
2017.3.16 渡哲也
血の繋がった兄弟として生まれ、渡部恒彦さんが大学進学のため上京してからは共同生活を送り、俳優という職業でお互いに成功。
そんな渡部恒彦さんが亡くなったことで、渡哲也さんは悲しみとともに強い喪失感を感じていたようです。
渡哲也の家族② 結婚した嫁＆子供とは
嫁とは大恋愛の末に結婚
渡哲也さんは1971年に一般女性と結婚しています。お嫁さんは「石川俊子」さんという名前で、青山学院大学の後輩だったということです。
大恋愛の末に結ばれたという2人は、ハワイで2人きりの結婚式を挙げました。
石川俊子さんは、渡哲也さんが病気になった際も献身的に支えたといいます。
渡哲也さんが退院する前から、部屋にリハビリマシンを準備するなど、渡哲也さんのことを考えていろいろな心遣いをしてくれる女性みたいですよ。
渡さんの退院前から、俊子さんは自宅にリハビリ用のマシンを運び入れていました。
室内ランニングやウォーキング用のトレッドミルや、自転車のようにペダルを踏んで運動するマシンなどですね。
マシンを使用する運動のほかにも、階段の昇り降りもリハビリになりますが、俊子さんはいつも付き添っているのです。
子供はラガーマンで鹿島建設勤務
渡哲也さんと嫁・石川俊子さんとの間には息子が1人いるようです。
息子は一般人で、両親と同じ青山学院を卒業後、大手ゼネコン・鹿島建設に勤めていると言われています。
渡哲也さんの息子はかつてラグビーをしていたそう。噂によると、スポーツマンタイプのイケメンのようです。
とても親思いの息子だと言われており、渡哲也さんの病気を心配して、両親が住む家から徒歩2分ほどのところに引っ越してきたのだとか。
頼りになる息子が近くにいてくれるのは、渡哲也さんにとっても嫁の石川俊子さんにとっても、きっと心強いでしょうね。
渡哲也の過去の交際女性とは 【結婚の約束も】
青山学院大学時代の後輩と結婚した渡哲也さんですが、結婚前には美人女優の吉永小百合さんとの交際が噂されていました。
渡哲也さんと吉永小百合さんは、1966年の映画「愛と死の記録」での共演をきっかけに知り合ったと言われています。
この映画は、吉永小百合さんと浜田光夫さんが出演してヒットした「愛と死をみつめて」の第2弾でした。
初めは第一弾同様、浜田光夫さんが出演予定だったものの、目を怪我してしまったため渡哲也さんが代役となったのだそうです。
その後、渡哲也さんと吉永小百合さんは、1967年の映画「青春の海」で再び共演し、交際に発展。やがて真剣に結婚を考えるようになったと言います。
吉永小百合の両親に反対され破局
お互いの両親にも紹介しあった渡哲也さんと吉永小百合さんでしたが、吉永小百合さんの両親に結婚を反対されてしまいます。
ちなみに、吉永小百合さんの父親は東大法学部出身で、母は歌人。
父親は出版社「シネ・ロマンス社」を経営していましたが、その経営に失敗し、吉永小百合さんの子供時代には自宅に借金取りが来ることもあったそうです。
吉永小百合さんの両親は、「渡哲也さんのようなモテすぎる男と結婚したら娘が苦労する」と考えて、結婚に反対したのだとか。
吉永小百合さんは両親を説得することができず、結婚を諦めてしまったようです。
ただし、その後も渡哲也さんに対して未練があったそうで、渡哲也さんが結婚した際には悲しくて泣き通したということです。
2017年10月の宝酒造「上撰松竹梅」のCM撮影で、渡哲也さんと吉永小百合さんが共演した際には、次のようなやりとりをして話題となりました。
渡は「元気になったら最後の１本は吉永さんとご一緒したい」。
吉永が「完全復帰なさってぜひ、大人の恋物語を。『黄昏』のような人生を重ねた人の映画を」と米映画の名作を挙げると、渡が「大ラブシーンのあるものを」とちゃめっ気たっぷりに応じた。
渡哲也さんは結婚してお嫁さんがいますし、吉永小百合さんも1973年にフジテレビディレクターである岡田太郎さんと結婚して夫がいます。
しかし、結婚を考えた元恋人同士として、やはり今でもお互い特別な存在なのかもしれません。
渡哲也さんが元気になって、吉永小百合さんと大人のラブストーリーを演じる日が来るといいですね。
渡哲也はプロテニスプレーヤー錦織圭選手と親戚
2008年8月、石原プロモーション宛に、プロテニスプレーヤー・錦織圭選手の親戚から手紙が届き、渡哲也さんと錦織圭選手が親戚であると知らされたそうです。
渡哲也さんの祖母と、錦織圭選手の曽祖父が兄弟なのだとか。
渡哲也さんも錦織圭選手もともに島根県生まれですが、それにしても偶然ですよね。手紙を受け取った渡哲也さんは次のような感想を述べていました。
「手紙を送っていただいた方と面識がなかったので、なかなか実感がわきませんでした。それに実は錦織さんのことをあまり詳しく知らなかったものですから、何とも言えない不思議な気持ちですね」
当時、錦織圭選手は世界ランキング124位でしたが、その後最高4位までのぼりつめました。
渡哲也さんも、親戚である錦織圭選手の大活躍に驚いたでしょうね。
渡哲也の家族についてのまとめ
・渡哲也の弟は2017年に死去している
・渡哲也の嫁は一般人女性と大恋愛で結婚し息子がいる
・渡哲也と錦織圭は親戚関係
渡哲也さんの家族について見てきましたが、いかがでしたか？
弟の渡瀬恒彦さんが亡くなって、渡哲也さんは喪失感を抱いているようです。
ご自身も病気だとのことですが、青学時代の後輩である嫁に支えられ、息子さんも近所に引っ越してきたとのことで、家族とともに病気と付き合っているみたいですね。
結婚前に吉永小百合さんとの噂があったようですが、現在はお互いに結婚して家庭を持ち、交際していたことはいい思い出になっているのではないでしょうか。
渡哲也さんの一日も早い復帰が待ち遠しいですね。
