MCTオイルというオイルを知っていますか?食用のオイルなんですが、ダイエットに効果があるということで、今注目を集めているオイルなんです。
ダイエットをしたい人は、MCTオイルを食生活に取り入れてみませんか?MCTオイルの基礎知識やダイエットに向いている理由、ダイエット以外の効果、ダイエット方法、副作用で太るのかどうかなどをまとめました。
この記事の目次
今話題のMCTオイルとは?
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ダイエットや健康に良いとされるMCTオイルが、今注目を集めています。MCTオイルのダイエット効果などを説明する前に、まずはMCTオイルとはどんなオイルなのかを説明していきます。
MCTオイルとは、中鎖脂肪酸100%のオイルです。MCTはMedium Chain Triglyceridesの頭文字を取ったもので、日本語に訳すと中鎖脂肪酸になります。
油の脂肪酸には、次の3種類があります。
・中鎖脂肪酸(炭素の結合が8~12個以下)
・長鎖脂肪酸(炭素の結合が14個以上)
中鎖脂肪酸が多いとされるココナッツオイルは、中鎖脂肪酸の割合は60%です。残りの40%は長鎖脂肪酸になります。
MCTオイルは中鎖脂肪酸が100%のオイルなんです。普通のオイルでは中鎖脂肪酸100%のオイルはありませんので、ココナッツやパームヤシなど種子の核部分に含まれている天然成分から、MCTオイルを作り出しています。
MCTオイルがダイエットに向いている3つの理由
中鎖脂肪酸100%のMCTオイルは、ダイエットに向いている食品です。オイルなのにダイエットに向いているの?と疑問に思う人もいると思いますが、MCTオイルは間違いなくダイエットに向いている食品です。
MCTオイルがダイエットに向いている理由は、次の3つがあります。
2.脂肪燃焼に効果がある
3.食欲を抑えてくれる
この3つのダイエット効果を詳しく説明していきます。
すぐにエネルギーに変わってくれる
MCTオイルにダイエット効果がある理由の1つ目は、MCTオイルはすぐにエネルギーに変わってくれることです。だから、脂肪として蓄積されにくいので、ダイエット向きなのです。
MCTオイルは中鎖脂肪酸100%です。中鎖脂肪酸は素早く消化吸収されて、分解されるので、長鎖脂肪酸に比べて、すぐにエネルギーとして使われます。
分解されるのが遅いと、ほかのものがエネルギーとして使われますので、余ったエネルギーとして脂肪細胞内に蓄積されてしまいます。
だから、ダイエット中はほかの油の代わりにMCTオイルを食べるようにすると、脂肪が付きにくくなって、ダイエットしやすくなるのです。
MCTオイルは一般の油よりも、何と4倍も吸収速度が速いのです。
脂肪燃焼に効果がある
MCTオイルのダイエット効果の2つ目は、脂肪燃焼効果です。MCTオイルはケトン体をドンドン作り出してくれる作り出してくれる作用があります。
ケトン体はブドウ糖の代わりにエネルギーとして使われるものです。そして、ケトン体は脂肪から作られるので、ケトン体が体内で作られて、エネルギーとして使われると、体脂肪が燃焼していくということになります。
この理論を利用したものが、糖質制限ダイエットだったり、ケトン体ダイエットになります。だから、糖質制限ダイエットをしている人がMCTオイルを食べると、ケトン体がさらに作られやすくなるので、脂肪をどんどん燃焼させることができるのです。
食欲を抑えてくれる
MCTオイルの3つ目のダイエット効果は、食欲を抑えてくれることです。脂質は満腹中枢を刺激して、食欲を抑えてくれる作用があります。
タンパク質・脂質は満腹中枢を刺激する物質を分泌するので、 食べすぎになりにくいという研究があります
MCTオイルはほかの油に比べて、良質であることから、さらにこの満腹中枢の刺激作用が強いとも言われています。
そのため、MCTオイルを積極的にダイエットに取り入れると、食べ過ぎを防いでくれますし、「お腹がすいた」というダイエット中にありがちなストレスを軽減することができるんです。
まだまだある!MCTオイルのすごい効果!
MCTオイルのダイエット効果を説明しましたが、実はMCTオイルが優れているのは、ダイエット面だけではありません。健康面でもMCTオイルの効果が注目されています。
持久力がアップする
MCTオイルの効果、まずは持久力がアップすることです。先ほども説明したように、MCTオイルは、食べた後にほかの油よりも早くエネルギーに変わってくれます。
さらに、MCTオイルは自分自身がエネルギーに変わるだけでなく、ケトン体を作り出してくれるので、さらにエネルギーを供給し続けてくれるのです。
だから、MCTオイルを食べると、長時間エネルギーを作り続けてくれるので、持久力がアップします。
MCTオイルは糖質制限ダイエットをしたい人だけではなく、スポーツ選手にもおすすめのオイルなんですね。
脳や体のエネルギー源になる
MCTオイルは、脳や体のエネルギー源になります。世の中には、ダイエットをしたい人だけではありません。病気などが原因で、痩せすぎてしまう人もいます。
そういう人のエネルギー補給には、MCTオイルが優れているんです。
オイルは少量でも高カロリーですよね。しかも、MCTオイルはすぐにエネルギーに変わってくれるので、痩せすぎの人や食が細い高齢者のエネルギー補給にピッタリで、医療施設では昔から使われているオイルでした。
また、炭水化物やタンパク質に比べて、腎臓への負担も少ないので、腎臓疾患がある人の栄養補給にも使われています。
認知症の予防
MCTオイルの効果の3つ目は、認知症予防です。オイルが認知症を予防できるなんて、ちょっと驚きですよね。
脳は基本的にブドウ糖をエネルギーとして使います。でも、アルツハイマー型認知症はブドウ糖をうまく使えないことが原因とされています。
ブドウ糖をうまく使えないことで認知症になるなら、ケトン体を脳のエネルギー源として使えば、認知症の予防ができますよね。
MCTオイルがケトン体の生成を促進してくれるのは、先ほど説明した通りです。また、アルツハイマー型認知症だけではなく、パーキンソン病の予防・改善にも効果があるという研究もあります。
高齢者がどんどん増える日本において、今後はMCTオイルの注目度はさらにアップしていくことは間違いないと思います。
MCTオイルダイエットの方法
MCTオイルでダイエットをする方法をご紹介します。MCTオイルダイエットをしたい人は、ぜひ参考にしてください。
日ごろの食事の中に取り入れる
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MCTオイルのダイエット方法は、基本的に日常の食事の中に取り入れることです。食事の中にオイルを使うことはありますよね。そのオイルを、MCTオイルに変えましょう。それだけで、ダイエットになります。
MCTオイルは無味無臭なので、どんな料理にも合いますし、「苦手だから無理!」ということはないでしょう。ココナッツオイルは匂いが苦手だったという人でも、MCTオイルならいろいろな料理に使うことができるはずです。
炒め物や揚げ物に使わないほうが良い
MCTオイルは、日常の食事の中に取り入れてもらいたいのですが、炒め物や揚げ物には使わないほうが良いでしょう。
MCTオイルは一般的なサラダオイルよりも、低温で煙が出てきて、プツプツと泡立ってしまうので、高温に加熱して使う料理には向いていないんです。
だから、MCTオイルを使う時には料理の仕上げにかけたり、和えたりして使うことをおすすめします。
おすすめの摂取方法①=コーヒーなどの飲み物に入れる
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MCTオイルを使う方法、まずは飲み物に入れることです。コーヒーに小さじ1~大さじ1杯程度のMCTオイルを入れて飲むだけでOKです。野菜ジュースなどでも良いですね。
MCTオイルは無味無臭なので、飲み物に入れても違和感はなく飲むことができます。
さらに、豆乳や牛乳に大さじ1杯のMCTオイルを混ぜたものを朝食や夕食代わりにするのも良いですね。いわゆる「置き換えダイエット」です。
豆乳や牛乳にMCTオイルを加えると、満腹感を得ることができるので、おすすめですよ!
おすすめの摂取方法②=ドレッシングに使う
MCTオイルを使う方法の2つ目は、ドレッシングに使うことです。ダイエット中にはサラダを食べることが多いと思いますが、その時のドレッシングを手作りして、MCTオイルを使うようにしましょう。
サラダは低カロリーで歯ごたえがありますし、食物繊維やビタミン・ミネラルを摂取できるので、ダイエットにはピッタリの料理です。
ダイエット中はドレッシングはノンカロリーのものを選びがちですが、ノンオイルドレッシングにちょっと物足りなさを感じることもあるのではないでしょうか?
MCTオイルを使えば、ドレッシングの満足感も高くなりますし、自然にMCTオイルを使うことができるのです。
おすすめの摂取方法③=ヨーグルトに入れて朝食代わりに
MCTオイルを使ってダイエットする方法、3つ目はヨーグルトに入れることです。200gのヨーグルトにMCTオイルを大さじ1杯混ぜて、それを朝食代わりにすると、カロリーをセーブしつつ、MCTオイルを摂取できて、効率よくダイエットをすることができます。
ヨーグルトは無糖で低脂肪のものを選びましょう。そうすることで、ヨーグルトのカロリーを抑えることができます。低カロリーのヨーグルトなら、MCTオイルを大さじ1杯混ぜても、安心して食べることができますよね。
これを朝ごはんの代わりに食べるようにすると、ダイエットがはかどりますよ!
おすすめの摂取方法④=パスタなどに使うのもOK
MCTオイルを使う方法、最後はパスタなどの麺類です。パスタなどを作ってお皿に盛りつけた後、MCTオイルを一回しかけてあげると、MCTオイルを美味しく摂取することができます。
パスタだけではなく、焼きそばや焼うどんなどでも良いですね。これらの麺類にかける時には、調理過程で使うオイルは少なめにしておくと良いでしょう。
MCTオイルの副作用は?太るという噂は本当?
MCTオイルはダイエットや健康に良いとされていますが、「副作用とかないのかな?」とか「太るっていう噂を聞いたことがあるんだけど。」という心配を持っている人もいると思います。
MCTオイルの副作用は太ること!
MCTオイルの副作用は、太ることです。ダイエットに効果があるのに太るってどういうこと!?と疑問に思っているかもしれません。
よく考えてみてください。MCTオイルって、オイル=脂質なんです。脂質は1gあたり9kcalもありますので、MCTオイルを食べ過ぎれば当然ながら太ります。大さじ1杯は約110kcalもあります。
例えば、食事のたびにコーヒー+MCTオイル大さじ1杯を飲んでいたら、それだけで330kcalを摂取していることになります。だから、MCTオイルでダイエットするなら、カロリー計算は欠かすことができないのです。
カロリー計算をしっかりして、1日どのくらいのカロリーを摂取すると良いのかを考えて、その範囲内でMCTオイルを使えば、太ることなくダイエットしていくことができます。
MCTオイルはダイエット効果はあるものの、ダイエットするためには食べ過ぎは厳禁です。MCTオイルはあくまで油であることは忘れないようにしましょう。
MCTオイルのそのほかの副作用は?
MCTオイルの副作用は、太ること以外にもあります。それは、消化管の不調です。脂っこいものを食べ過ぎると、胃腸に負担をかけるので、胸やけや下痢などの症状が起こりやすくなりますよね。
MCTオイルは消化吸収が速いので、一般的な油よりもこれらの副作用は出にくいのですが、其れでも、まったく消化管の不調が起こらないというわけではありません。
胃腸が弱いという人がMCTオイルを摂り過ぎると、胃腸に負担をかけ過ぎるので注意するようにしましょう。
MCTオイルでダイエットするなら適量を守って!
MCTオイルの副作用を説明しましたが、気づいた人も多いと思います。そうなんです。MCTオイルダイエットをするなら、食べ過ぎは厳禁なんです。
いくらダイエットに良くても、健康に良くても、食べ過ぎれば副作用が出てくるのです。Twitter上のMCTオイルダイエットの口コミでも、そういう意見が多いですね。
MCT オイル入れたら太ったと書いてた人、1日2、3杯飲んでた… カロリー換算だと、毎日カップラーメン追加で食べてるようなものだ
— トビーネット (@toby_net) January 9, 2016
https://twitter.com/toumin_chu/status/903888758977708032
MCTオイルダイエットは、しっかりカロリー計算をしている人向けのダイエットと言えますね。糖質制限ダイエットをしているなど、食事管理がきちんとできている人にはおすすめのダイエット方法です。
また、運動しながらダイエットをする人もMCTオイルダイエットはおすすめできます。MCTオイルがダイエットに良いからと言って、ただMCTオイルを食べていたら、間違いなく太りますのでそこは気を付けてくださいね。
MCTオイルの基礎知識・ダイエット効果・副作用についてのまとめ
・MCTオイルがダイエットに向いている理由
「すぐにエネルギーに変わる」「脂肪燃焼効果」「食欲抑制」「持久力がアップ」「脳や体のエネルギー源になる」「認知症の予防」
・MCTオイルダイエットの方法
「日頃の食事に取り入れるだけでOK」「料理の仕上げや和え物に使う」「コーヒーなどの飲み物に小さじ1~大さじ1杯程度を入れる」「ドレッシング代わりにする」「ヨーグルトに入れる」「パスタにかける」「適量を守る」
・MCTオイルの副作用
「摂りすぎると太る」「胸焼けや下痢が起こりやすくなる」
MCTオイルの基礎知識やダイエット効果、そのほかの効果、ダイエット方法、副作用や太るという噂についてまとめました。
MCTオイルはエネルギーに変わるスピードが速く、さらにケトン体をどんどん作ってくれるので、ダイエット中の人にはおすすめです。
ただ、食べ過ぎれば太りますし、胃腸の不調なども出てきますので、カロリー計算はしっかり行うようにしましょうね。糖質制限ダイエットをしている人にはぜひおすすめしたいオイルです。