あなたはエナジードリンクを日常的に飲んでいますか?飲んだらシャキッとするエナジードリンクは、勉強の前や残業する時、夜遊びに行く前に飲んでいる人が多いかもしれませんね。
ただ、エナジードリンクは場合によっては危険なこともあります。エナジードリンクの種類とカフェイン含有量、エナジードリンクの効果と副作用&危険性をまとめました。
エナジードリンクの種類とカフェイン含有量
ここ数年、エナジードリンクはたくさん発売されるようになりましたよね。たくさんあって、どのエナジードリンクを選べば良いのか迷ってしまう人も多いかもしれません。
エナジードリンクの代表的な種類とカフェイン含有量をまとめました。エナジードリンクを選ぶ時の参考にしてください。
Red Bull(レッドブル)
レッドブルは、日本で一番有名なエナジードリンクであり、世界で最も有名なエナジードリンクだと思います。
エナジードリンクといえば、レッドブルを思い浮かべる人が多いかもしれませんね。
【栄養成分100mlあたり】
・エネルギー 46kcal
・カフェイン 32mg
・タンパク質 0g
・脂質 0g
・炭水化物 10.7g
・ナトリウム 80mg
・アルギニン 120mg
・ナイアシン 3mg
・パントテン酸 2mg
・ビタミンB6 2mg
・ビタミンB2 0.09mg
・ビタミンB12 2μg
MONSTER ENERGY(モンスターエナジー)
出典:amazon.co.jp
モンスターエナジーはアメリカを中心に販売されていたエナジードリンクで、日本では2012年から販売されています。日本では355ml缶が主流ですが、アメリカでは700mlのビッグサイズが売られています。
【栄養成分100mlあたり】
・エネルギー 50kcal
・カフェイン 40mg
・炭水化物 12.6g
・タンパク質 0g
・脂質 0g
・ナトリウム 78mg
・ビタミンB6 0.8mg
・ビタミンB2 0.7mg
・ナイアシン 8.5mg
・ビタミンB12 1‐6ug
・L-アルギニン 125mg
・D-リボース 125mg
・高麗人参 82mg
・L-カルニチン 29mg
burn
出典:amazon.co.jp
burnはコカ・コーラ社が販売しているエナジードリンクで、一般的な成分に加えて、マカエキス、アサイーエキス、ガラナエキスが含まれていることが特徴です。
【栄養成分100mlあたり】
・エネルギー 48kcal
・カフェイン 32mg
・炭水化物 12g
・タンパク質 0g
・脂質 0g
・ナトリウム 12mg
・アルギニン 125mg
・マカエキス
・アサイーエキス
・ガラナエキス
ROCKST★R(ロックスター)
出典:amazon.co.jp
ロックスターはアメリカ生まれのエナジードリンクで、日本では250ml缶で販売されています。高麗人参やイチョウの葉エキスなどが含まれていることが特徴です。
【栄養成分100mlあたり】
・エネルギー 58kcal
・カフェイン 48mg
・炭水化物 14.1g
・タンパク質 0.3g
・脂質 0.1g
・ナトリウム 24.1mg
・ナイアシン 8mg
・パントテン酸 4mg
・ビタミンB2 1.44mg
・ビタミンB6 0.8mg
・イチョウの葉抽出物 60g
・L-アルギニン 120mg
・イノシトール 10mg
・L-カルニチン 10mg
・ガラナ抽出物 10mg
・高麗人参抽出物 10mg
・マリアアザミ抽出物 8mg
RAIZIN(ライジン)
出典:amazon.co.jp
ライジンはリポビタンDで有名な大正製薬が販売しているエナジードリンクで、ショウガの成分が入っていて、ちょっと辛口なテイストになっています。カフェインはやや少なめですね。
【栄養成分100mlあたり】
・エネルギー 43.1kcal
・炭水化物 10.6g
・カフェイン 27mg
・たんぱく質 0g
・脂質 0g
・ナトリウム 21.1mg
・ビタミンB2 2mg
・ビタミンB6 2.2mg
・ナイアシン 11mg
・イノシトール 27mg
・ショウガ抽出物
SHARK(シャーク)
出典:amazon.co.jp
シャークはタイのバンコク生まれのエナジードリンクです。エナジードリンクと言えば、ヨーロッパやアメリカ生まれのものが多い中、東南アジア生まれのものは、ちょっと珍しいですね。
でも、世界シェアは第2位で、世界90か国で愛されているエナジードリンクなのです。カフェインがとても少ないことがこのシャークの特徴ですね。
【栄養成分100mlあたり】
・エネルギー 60kcal
・天然カフェイン 8mg
・炭水化物 15g
・タンパク質 0g
・脂質 0g
・イノシトール 20mg
・ビタミンB6 2mg
・ビタミンB2 0.6mg
・ビタミンB1 0.1mg
・ビタミンB12 1.2mcg
・イノシトール 20mg
・ガラナエキス 0.6mg
・ナイアシンアミド 8mg
エナジードリンクの効果
エナジードリンクは、頭がシャキッとして、一定時間は元気にバリバリ動けるとされる清涼飲料水ですね。
確かに、エナジードリンクはその名前の通り、元気になるための成分が入っています。でも、まるで特効薬のように劇的な効果が期待できるわけではありません。
エナジードリンクは薬ではなく、あくまで「清涼飲料水」ですから、そこまで劇的な効果はないのです。そこは誤解はないようにしておきましょう。
また、細かい効果はそれぞれのエナジードリンクに含まれている成分によって異なります。
それを踏まえた上で、エナジードリンクにはどのような効果があるのかを説明していきます。
眠気を吹き飛ばす効果
エナジードリンクには、眠気を吹き飛ばす効果があります。エナジードリンクには、カフェインが含まれています。カフェインには交感神経を刺激して、眠気を吹き飛ばす覚醒効果があるのです。
覚醒効果がありますので、いまから夜遊びに行く時や徹夜で勉強・仕事をしなければいけない時には、エナジードリンクを飲むと良いでしょう。
脳を活性化させる効果
エナジードリンクには、脳を活性化させる効果もあります。エナジードリンクには糖分がたっぷり含まれています。基本的には、炭酸飲料ですから。
糖は脳のエネルギーになるものですから、脳にエネルギーを供給することができて、脳が活性化します。
この面からも、勉強の前や仕事の前にエナジードリンクを飲んでおくと、勉強や仕事の効率を上げることができるんですね。
集中力を高める効果
エナジードリンクには、集中力を高める効果もあります。これは、カフェインと糖分の合わせ技の効果です。
カフェインによる覚醒効果と、脳へのエネルギー供給で、集中力を高めることができるんです。集中力が必要な場面では、エナジードリンクを飲んでおくと、しっかりと集中することができると思います。
エナジードリンクの副作用や危険性
エナジードリンクは眠気を吹き飛ばし、脳を活性化して、集中力を高める効果があります。でも、エナジードリンクは良い効果ばかりではありません。
エナジードリンクを飲むことでの副作用や危険性もあるのです。エナジードリンクの副作用や危険性を細かく説明していきます。
アメリカでは死亡事故も!
「エナジードリンクは危険なの?たかがジュースでしょ?」と思う人も多いかもしれません。確かに、エナジードリンクは医薬部外品でもありませんし、アルコールや薬でもありません。分類上は清涼飲料水になりますので、ジュースと一緒です。
でも、エナジードリンクの飲み過ぎで、死亡事故が起こっています。また、救急搬送例も少なくありません。
米メリーランド(Maryland )州で19日、栄養ドリンク「モンスター・エナジー(Monster Energy)」に含まれる多量のカフェインが原因で娘(14)が死亡したとし、遺族らが製造会社を相手取って訴えを起こした。
また、最近では日本でもカフェインの過剰摂取による死亡事故が起こっていることがわかっています。
カフェインを多く含んだ眠気防止の薬や清涼飲料による中毒で、2011年度からの5年間に少なくとも101人が病院に運ばれ、うち3人は死亡したことが、日本中毒学会の実態調査でわかった。ほかにも重大事故が起きており、若者を中心に「乱用」されている可能性がある。
日本でも若者を中心に、エナジードリンクなどを愛飲する人が増えていて、5年間で少なくとも101人も救急搬送されて、3人は死に至っているのです。
エナジードリンクは、一歩間違うと命に関わる飲み物ですので、その危険性や副作用はきちんと把握しておく必要があります。
エナジードリンクは急性カフェイン中毒になる!
エナジードリンクの効果は、カフェインによるものですね。カフェインには覚せい作用があるため、眠くならないし、集中力を高めることができるです。
でも、カフェインを摂取しすぎるのはとても危険です。カフェインは適量を摂取すると良い効果があるのですが、過剰摂取は副作用をもたらすのです。
短時間に大量のカフェインを摂取すると、次のような症状が現れます。
・緊張感
・多弁、気分紅葉
・不安や焦燥感
・精神錯乱
・幻覚や幻聴
・衝動性
・自殺企図
・悪心や嘔吐
・不整脈
・頻脈
・動悸
・頻呼吸
・頻尿
・心室細動
成人の場合、1時間以内に6.5mg /kg以上を摂取した場合、約50%がカフェインの急性中毒を起こします。3時間以内に17mg/kg以上のカフェインを摂取した場合は、全員が急性カフェイン中毒になるんです。
特に、3時間以内に17mg/kg以上を摂取すると、カフェイン中毒が急性化しやすいとされています。
17mg/kgということは、50kgの女性の場合、850mgに相当します。3時間以内に850mgのカフェインを摂取すると、重篤な急性カフェイン中毒になるんです。
例えば、先ほどご紹介したエナジードリンクの中でもカフェイン含有量が多めのROCK ST★Rは100mlあたり48mgのカフェインが含まれています。
ということは、1700mlを飲むと、850mgのカフェインを摂取したことになります。1700mlなんて無理!と思うかもしれませんが、1時間に500mlのペースで飲むと考えると、意外にすぐ飲めてしまいそうだと思いませんか?
そのため、エナジードリンクを飲む時には、カフェインの摂り過ぎに注意しましょう。
子どもは特に注意!
エナジードリンクは、飲み過ぎると急性カフェイン中毒になり、命の危険さえ出てくるので、飲む量には注意をしなければいけません。
それでも、大人は1日1本程度にしておけば、問題ないはずです。ただ、子どもが飲む場合には大人以上に注意しなければいけません。
子どもはカフェイン中毒になりやすいのです。子どもは2.5mg/kgでカフェイン中毒の症状が現れ、幼いほど重篤な症状が現れやすいのです。15kgの子どもの場合、37.5mgの摂取でカフェイン中毒になってしまいます。
先ほどのROCK ST★Rは、1缶飲んだだけでも中毒症状が現れますので、基本的に子供にはエナジードリンクは飲ませないようにしてください。
アルコールと一緒に飲むのは危険
エナジードリンクの副作用や危険性は、カフェイン中毒だけではありません。アルコールとエナジードリンクを一緒に飲むと、酔っぱらっているという意識があまりなく、ついつい飲み過ぎて、急性アルコール中毒になることがあるのです。
また、エナジードリンクを飲み過ぎて、カフェイン中毒も一緒に発症するリスクもあります。
若者の間でエナジードリンクとアルコールを混ぜて、カクテルのようにして飲むのが流行していますが、とても危険なの味方ですので止めるようにしてください。
エナジードリンクの種類・効果・副作用と危険性についてのまとめ
・エナジードリンクの種類とカフェインの量
「Red Bull(32mg)」「モンスターエナジー(40mg)」「brun(32mg)」「ROCKST★R(48mg)」「RAIZIN(27mg)」「SHARK(8mg)」
・エナジードリンクの効果
「眠気を吹き飛ばす」「脳を活性化させる」「集中力を高める」
・エナジードリンクの副作用と危険性
「アメリカで飲み過ぎの死亡事故が起きている」「急性カフェイン中毒になる」「子どもは特に注意」「アルコールと一緒に飲まない」
エナジードリンクの種類やカフェイン含有量、効果&危険性や副作用をまとめました。エナジードリンクは気軽にカフェインを摂ることができて、覚醒効果がありますが、カフェインの過剰摂取の危険性がありますので、飲みすぎには十分に注意してください。