「会社を早退したい」、「早退しなくちゃいけないけれど、どういう理由にすれば早退できるの？」、「早退して上司に睨まれたらどうしよう…」。こういう悩みは、社会人なら誰でも持っていると思います。
今回は、会社を早退して良いのか？また早退する時の理由や言い訳、早退する時の注意点をまとめました。波風を立てずに、すんなり早退したい人は必見ですよ！
たまには早退したって良いじゃない！
「早退したい」、「早く家に帰りたい…」、「今日はもう仕事をしたくない」、こういう気持ちは、社会人なら一度は感じたことがあると思います。誰だって、毎日「やる気全開！」というわけにはいきませんから。
でも、「社会人として働いていて、お給料をもらっている限り、早退なんてすべきじゃない！」という考えを持つ人もいると思います。
確かにそうですね。お給料をもらっているのんですから、そんなに簡単に早退はすべきではないと思います。毎日毎日早退していたら、さすがに職務放棄になって、お給料をもらえる立場ではなくなりますから。
ただ、たまになら早退したって良いじゃない？人間、いつでも完璧に働けるわけじゃないし、帰りたくなる時もある。だから、たまには早退したっていいと思うんです。
そのための制度が有給休暇ですよね。有給休暇は基本的には丸1日休めるための制度ですが、労働基準法が改正されて以降、時間単位で有給を消化できるようにしている企業が増えています。
17時で終業という会社で15時で早退したら、2時間分の有給を消化したということができることもあるんです。半日の有給消化が認められている会社もありますよね。
だから、たまには早退したって良いんです。有給を消化していることになりますから。2019年度からは、有給消化が義務になっていますよね。だから、有給の範囲内なら、堂々と早退してOKです。
早退理由や言い訳～計画的に早退する時～
早退しても良いと言っても、「早退します！」と言って、「はい、そうですか。お疲れ様～」と行かないのが現実です。有給消化すらままならない会社が多いのが、今の日本の現実ですから。（だから、有給消化が義務化されたくらいですし）
だから、早退するなら、上司を納得させられる理由が必要です。
理由によって、「それなら早く帰りなさい」と言われるか、「は？お前何言ってんの？そんな理由で早退するの？仕事を舐めてるの？」と言われるかが決まります。
早退する時に使える理由や言い訳、まずは計画的に早退する時。事前に早退することが決まっている時に使える理由や言い訳を紹介していきます。
1．法事
まずは、法事です。日本の場合は、法事を重視する人が多いので、「法事なら仕方がない、早退しなさい」と早退を快く許可してくれるはずです。
ただ、法事って基本的に土日に行うことが多いんですよね。だから、土日出勤の人におすすめしたい早退理由です。
土日休みで平日勤務の人は、先回りして、「法事の喪主が平日だけど、命日に執り行いたいという意向なので」と説明してしまうと良いかもしれません。
平日でも「法事なので」という理由なら、「早退するな！」と言われることはないと思います。
2．子供の学校行事
早退理由の2つ目は、子供の学校行事です。これは、お子さんがいる方限定の早退理由ですね。最近は、授業参観や運動会などの学校行事を平日に行う学校が増えてきています。
また、入学式や卒業式は、普通に平日に行われますよね。
だから、平日に学校行事があることは、別に不自然ではありません。そして、仕事を休んででも子供の学校行事に出たいというパパは増えていますから、自然に早退することができるんです。
50代の男性は、まだまだ「子どもの学校行事で会社を早退するのか！」と思う人もいるかもしれませんが、40代以下の男性は子供の学校行事には何とか参加したいという人が多いので、上司の年齢やキャラを考えて、この理由を使うと良いかもしれません。
3．結婚式
早退理由には、友人や兄弟の結婚式を使うのも良いですよ。冠婚葬祭にはできるだけ参加したほうが良いですから、快く早退を許可してもらえると思います。
ただ、兄弟の結婚式の場合、本当に兄弟の結婚式があれば良いのですが、嘘で言い訳に使っただけだと、後々ちょっとした会話で嘘がバレる可能性があるので、学生時代の友人の結婚式にしておいた方が良いでしょう。
午後からの披露宴、夕方からの披露宴もありますから、午後に早退する場合も、不自然な理由ではないと思います。
4．役所や銀行に行く
「役所や銀行に行くから」という理由も、おすすめの早退理由です。平日勤務の人は、一度は「役所に行かなくてはいけないけれど、仕事で行けない」、「平日勤務の人は、いつ銀行に行けばいいんだよ」と思ったことがあるはずです。
だから、「役所や銀行に行くから早退したい」と伝えれば、たいていはOKされるでしょう。上司も同じように「役所や銀行に行かなければいけないけれど、仕事で行けない」と悩んだ経験はあるはずですから。
ただ、この理由だと問題が生じることがあるので注意が必要です。「役所？それなら1時間あれば、会社に戻ってこれるだろう？」のように言われる可能性があることですね。
ブラック企業や理解のない仕事人間の上司の場合、外出を許可してくれても、「役所や銀行の用事が終わったら、すぐに戻ってこい」と言われて、早退は許可してくれないこともあるんです。
だからこの理由で早退するなら、会社から自宅（役所・銀行）が遠い人、往復で2時間くらいはかかるような人の方が良いかもしれません。
あとは上司のキャラや職場の雰囲気次第ですね。
5．歯医者の予約
早退する理由には、歯医者の予約もおすすめです。歯が痛くては仕事ができません。歯の健康は本当に大切ですから。
だから、「歯医者の予約があって。どうしても、この時間にしか予約が取れなかったんです」と言えば、早退を許可してくれるはずです。
この時には、「歯の健診」とか「歯石除去＆クリーニング」ではなく、「虫歯の治療」や「歯周病の治療」のように「今、歯医者に行かないと大変なことになる！」という状況をアピールしたほうが良いですよ。
6．健康診断や病院
早退する理由の6つ目は、健康診断や病院の受診です。一般的に、会社で働いている人は、会社の福利厚生の一環として年に1回の健康診断を受けていると思います。
そのため、「健康診断」というとちょっと疑われることがありますが、「最近、ちょっと体調が優れないので、念のため検査をすることになりまして」のように言っておくといいと思います。
こういう言い方なら、後日上司から「お前、体調どうだ？検査結果は出たか？」のように言われても、「異常なしでした。なんか勘違いだったみたいです。最近、少し体調が良くなってきた気がします」のように言っておけば、疑われることもありませんから。
7．記念日だから
もし、あなたの上司が理解があるタイプなら、「記念日だから」という理由で早退を申し出ましょう。
「結婚記念日なので、どうしてもあそこのケーキを買って帰りたいんです」、「娘の誕生日なので、早めに帰ってあげたいんです」のように言うと、理解のある上司なら、ニコニコしながら送り出してくれると思います。家族思いのマイホームパパをアピールできるのも良いですよね。
ただ、仕事人間で家族は二の次の上司の場合、「お前、何言ってんだ！仕事を舐めるな！」と言われて終わりですので、上司のキャラを考えて、この理由を使いましょうね。
8．正直に言う
早退したい日が決まっているなら、もう正直に理由を伝えてしまいましょう。「その日は、ライブに行くので早退します」、「最近、疲れているので、この日は早退させてください」のように正直に言ってしまいましょう。
有給消化が義務化される今、早退する理由を正直に言ってもOKになっている会社は少しずつ増えてきています。
嘘をついて早退するくらいなら、正直に理由を伝えてしまいたいという人も多いですよね。
9．ガスや水道点検
早退理由の9つ目は、ガスや水道の点検です。1年に1回のペースでガスや水道の点検をすることがありますが、一人暮らしの場合、管理人が立ち会わないなら、自分が立ち会うしかありません。
だから、「この日に水道点検があるので、○時に早退させてください」と言っておけば、たいていはOKとなるでしょう。ただ、疑い深い上司の場合、「本当に点検なの？点検のお知らせ通知の紙を持ってこい」と言われる可能性もありますので、嘘の場合はこの理由はやめておいた方が良いかもしれません。
「通知の紙を持っていこい」と言われて、嘘がばれた時の気まずさはこの上ないですから、気を付けてくださいね。
早退理由や言い訳～突然早く帰りたい時～
会社を早退する時の理由や言い訳、次は突然帰りたくなった時に使える理由を4つご紹介します。
会社にいて突然帰りたくなることってありますよね。「今日は家に帰りたい…。会社にいたくない…」と思ってしまったら、この4つの理由でサクッと早退して、会社から脱出しましょう。
1．仮病を使う
早退理由の1つ目は、仮病です。もうこれは定番ですよね。仮病にもいろいろありますが、おすすめはインフルエンザ風を装うことです。
「熱っぽくて、寒気がして、関節が痛むんです。以前、インフルエンザに罹った時と同じ感じで…」のように言えば、「それなら早く帰れ！」と言ってもらえるはずです。
インフルエンザは冬のイメージがありますよね。確かに、流行するのは冬が多いですが、一年中、夏でも感染するリスクがありますが、意外と使える早退理由ですよ。
それで翌日、「治りました。インフルエンザじゃなかったみたいです。お騒がせしました」と言えばOKですよね。
また、食あたり的な仮病も良いですね。「今、ちょっとトイレで吐いてしまいました。お腹もグルグルしているので、ヤバいかも。トイレから出られなくなる前に、家に帰らせてください。昨日食べた牡蠣が悪かったかも」のように言えば、よほどのブラック企業でない限り、早退させてくれると思います。
2．生理痛
あなたが女性なら、生理痛を理由に早退するのも良いですね。生理痛は、女性でも千差万別。その場で貧血を起こして倒れてしまう人もいるくらいですから、「生理痛がどうしてもひどいので、帰らせて下さい」と言えば、早退を許可してくれると思います。
特に、おじさん上司の場合は、生理痛と聞いただけで、「おぉ、そうか。よくわからんから、とりあえず早退して大事にしなさい」のように言ってくれると思います。
が、しかし。時々いるんです。「生理痛？病気じゃないんだから、甘えるな！」という上司が。これは男性上司だけでなく女性上司にもいます。生理痛は男性には分からないもの。そして、女性でも全然生理痛がない人もいるほどなので、理解を得られないこともあるんです。
だから、生理痛の辛さに対して無理解な人がいるんですよね。そういう時は、法律を盾にして、早退しましょう。
皆さん、生理休暇があることを知っていますか？労働基準法第68条では、次のように定められています。
使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない。
つまり、生理痛がひどいなら、生理休暇を取って休むことができるんです。だから、生理痛を理由に早退したいことを申し出て、それを却下されたら、「労働基準法では生理休暇を定めているのに…」と言ってみましょう。
そうすれば、上司としては何も言えなくなるので、早退を許可してくれるはずです。
3．家族の体調不良
今すぐ早退したいなら、家族の体調不良を理由にするのもありですよ。
電話がかかってきた振りをして、「え？わかった！今すぐ帰れるように上司と相談してみる」のように演技をした後に、「娘が学校で熱を出して、誰も看病する人がいないので、今すぐ帰らせてください」とか「妻が高熱で倒れて、今すぐ病院に連れていきたいので」のように上司に相談しましょう。
そうすれば、きっと早退を許可してくれると思います。この時は、あなたの演技力が問われますので、頑張ってくださいね！
ただ、この早退理由は1つ注意すべきことがあります。あまり重病にしないこと。「娘が交通事故に遭って、今から手術なんです！」のように言ってしまうと、後日上司が「見舞いに行こうか？」とか「これ、お見舞いだ」のようにお見舞金をくれたりして、引っ込みがつかなくなることがあります。
だから、「緊急性はありつつも、入院するほど深刻ではない」、このレベルに留めておくことが大切です。
4．代替え案
今すぐ帰りたい時、どうしても早退したい時は、変な理由をつけるのではなく、代替え案を上司に提案するのもおすすめです。この代替え案はフレックスタイム制を導入している会社だと、かなり有効ですね。
「今日は帰らせて下さい。その代わり、明日はその分残業します」とか「今週末は休日出勤しますので、今日は早退させてください」のような感じですね。
「今日は早退させてくれ。でも、その分の仕事はキッチリする」と言えば、自由な社風の会社ならOKしてもらえると思います。これでOKなら、変な嘘はつかなくて良いので、気持ちも楽ですよね。
早退する時に気をつけたい6つのポイント
早退するのは、全然悪いことではありません。でも、早退を良く思わない人がいるのも事実です。だから、あなたの早退を苦々しく思う人がいるかもしれません。
早退して、職場での立ち位置が悪くなるのは嫌ですよね。だから、早退する時に気を付けるべきポイントを押さえておきましょう。
今から説明するポイントを押さえておけば、気持ちよく早退できて、職場での立ち位置も悪くなることはないはずです。
1．直接伝える
早退する時には、直接上司に伝えましょう。時々、いるんです。同じフロアにいるのに、直接言うのは気まずいからと、メールで「早退します」のように伝える人。
早退することを上司に伝えるが気まずい気持ちはわかりますが、同じフロアにいるのに、メールで知らせてくるのは、マナー違反ですし、上司としてはイラっとしますよね。
だから、早退する時には必ず自分で上司に直接伝えましょう。それが一番トラブルが少ないです。
もし、営業の外回り中に早退したくなったとしても、メールではなく、電話で伝えたほうが良いです。上司が席を外している時も、誰かに言付けを頼むのではなく、できる限り、自分で伝えましょう。
2．堂々と伝える
早退する時、特に嘘の理由で早退する時は、何となく気まずくて、後ろめたさがあるので、ちょっとオドオドしてしまうこともあると思います。
でも、オドオドしていては、「こいつ嘘ついているかも」と思われますし、「説得すれば、早退しなそうだな」と思われて、結局は早退できないことがあります。
だから、嘘の理由で早退する時も、堂々と「早退します！」と伝えましょう。その方が、早退できる確率は上がりますよ。
3．予定が決まっているなら早めに伝えておく
「今日は早退したい」とふと思ったのではなく、前々から「この日に早退したい」という予定が決まっているのであれば、できるだけ早く早退することを伝えておきましょう。
そうすれば、上司はあなたの仕事の調整をして、早退をしても支障がないようにコントロールすることができます。
逆に、突然「今日は娘の学校行事があるので早退します」と伝えたら、「はぁ？いきなり言われても困るんだけど。そういう理由なら、もっと早く伝えてよ」のように思われてしまいます。
だから、早退する日が決まっているなら、早めに伝えておくと、上司の心証は悪くならずに済みますよ。
4．仕事はきっちりやる
早退するなら、早退する前までは仕事はきっちりやりましょう。自分の仕事を丸投げして早退するのは、さすがにおすすめできません（本当に病気などで切羽詰まっているなら別ですが）。
だから、自分が早退することで、同僚や上司にできるだけ迷惑がかからないように、仕事をできるだけ終わらせること、必要なら仕事の引継ぎもしっかりしておくことが大切です。
これをやっておけば、みんなそんなに悪く思うことはありません。逆に、仕事を丸投げして早退したら、「なんだよ、あいつ！」のように思われます。
だから、早退するなら、仕事はキッチリ片付けておくことが大切なんです。
5．会社周辺でウロウロしない
早退した時は、会社周辺でウロウロするのは止めましょう。早退したら、別にどこに行こうがあなたの自由であり、誰も咎める資格はありません。
でも、あなたが「体調が悪くて」と嘘をついて早退したのに、会社近くのカフェで待ったりしているあなたを同僚が見つけたら、同僚はどう思うでしょうか？
きっとその同僚は、職場のみんなに「あの人、カフェにいたんだけど？病気じゃなかったの？」のように言いふらすはずです。そして、あなたは翌日会社に行ったら、ハリのムシロ状態になるでしょう。
だから、早退したなら、会社周辺からはサッサと離れて、会社の同僚から目撃されない場所に移動してください。
6．お礼はきちんと伝える
早退は有給を使えば、あなたは自分の権利を使っているだけですから、まったく後ろめたいと思う必要はありません。もちろん、悪いことでもありません。
だからと言って、早退した翌日に何も言わずに、普通に仕事をするのはおすすめできません。ちょっと一言「昨日は、早退してすみませんでした」とか「早退させていただいて、ありがとうございました」と伝えておきましょう。
この一言があるかどうかで、上司や同僚の心証は大きく変わります。この一言があれば、次にまた早退する時に早退しやすくなることもあるんです。
お互い人間ですから、いくら当然の権利と言っても、ちょっとした気遣いは必要ですよ。
まとめ
早退する時の理由や言い訳、早退する時に気をつけたいことをまとめましたが、いかがでしたか？
たまになら早退しても良いと思います！仕事ばかりしていると、行き詰って煮詰まって、良い仕事ができないこともありますから、時々は早退してリフレッシュすることは悪いことではないですよね。
ただ、周りを納得させられて、悪く思われない理由を考えておくことは大切ですよ！ご紹介した理由を参考に、ケースバイケースで使い分けてくださいね。
