せっかく転職するなら、ホワイト企業に転職したいですよね。社員が働きやすい労働環境を整えているホワイト企業に転職すれば、転職して良かったと心から思えるはずです。
ホワイト企業の特徴やあるあると転職時のホワイト企業の見分け方をまとめました。これを読めば、ブラック企業に引っかかることなく、ホワイト企業に転職できますよ!
ホワイト企業の特徴やあるある12選
ホワイト企業とはどんな企業でしょうか?ホワイト企業は働きやすい、社員に優しい企業のことですね。ブラック企業の真逆の企業と思ってもらえればOKです。
では、具体的にホワイト企業はどんな特徴があって、どんなあるあるがあるのかをご紹介していきます。このホワイト企業の特徴&あるあるを見れば、「私も、ホワイト企業で働きたい!」と思うはずです。
ボーナスは年3回以上
ホワイト企業の特徴は、ボーナスが年3回以上あることです。ボーナスは、夏と冬の2回が一般的ですよね。でも、ホワイト企業はボーナスが年3回以上あります。
ホワイト企業のボーナスは、夏と冬、決算賞与(期末賞与)の年3回があります。決算賞与は業績に応じて、業績が良かったら支給されるものですね。
ボーナスが年に2回なのか、年3回なのかは、年収に大きく響いてくるものです。ホワイト企業は、ボーナスが年3回以上出るので、年収の水準も平均よりも高めになっているのです。
就業終了時間になると、上司が「帰ろう!」と声をかける
ホワイト企業の特徴、2つ目は残業がないことです。就業終了時間になると、上司が「さあ、帰ろう!」とみんなに声をかけて回るのは、ホワイト企業あるあるなんです。
上司が率先して定時退勤しようとします。部下の仕事を手伝うなどで、みんなで定時退勤を目指すので、ホワイト企業は残業がほとんどないんです。
終電間際まで残業があるブラック企業と比べると、いかにホワイト企業が働きやすいかがわかりますよね。
有給を消化していないと心配される
ホワイト企業の特徴、3つ目は有給を消化しやすいことです。ホワイト企業は有給を消化していないと、上司から心配されます。
「有給、全然消化していないよ?有給は使っていいんだよ?」と言われたり、「全然消化できてないから、来週有給使って3連休取ってくれる?」のように提案されたりします。
ブラック企業は有給を使いたくても使えないのに、ホワイト企業は有給を使わないことを心配してもらえるのです。
有給は好きな時にとれる
ホワイト企業あるある、次は有給は好きな時にとれることです。ホワイト企業では、基本的に好きな時に有給を取ることができます。
もちろん、繁盛期は避けなければいけませんが、それ以外は使いたい時に有給を使うことができるのです。
また、有給申請もとても簡単なことが多いです。前日までに上司に「明日、有給取ります」と伝えるだけでOKだったり、メール1本で有給を取ることもホワイト企業なら可能なんです。
有給を申請すると、なんで休むのかを根掘り葉掘り聞かれて、さらに有給申請を却下されるブラック企業とは大違いなんです。
託児所がビル内(敷地内)にある
ホワイト企業はビル内や敷地内に託児所があることが特徴です。働くママにとって、保育園を探すのはとても大変ですよね。
地域によっては、保育園を簡単に見つけられることもありますが、保活をしても抽選に落ちてしまって、保育園が見つからないということは、働くママあるあるだと思います。
でも、ホワイト企業は託児所が完備しているので、保活をする必要がなく、女性にとって働きやすい職場になっているのです。
しかも、企業の託児所は一般的な認可保育園よりも安く利用できることが多いですよね。
夏休みが10連休取れる
ホワイト企業あるあるの6つ目は、夏休みが10連休取れることです。ホワイト企業では、長期休暇が取りやすいという特徴があります。
夏休み自体は5~6日でも、それに有給をつけることで、簡単に10連休を取ることができるんです。年末年始休暇もそれくらい取れることがありますね。
年に2回も長期連休が取れれば、行きたいところに旅行に行けますし、家族サービスもバッチリです!
1分単位で残業代が付く
ホワイト企業の特徴は残業が少ないことですが、もし残業した時には1分単位で残業代が付きます。残業は基本的にしたくないですが、それでも1分単位で残業代をつけてくれれば、頑張ろうと思えますよね。
ちなみに、サービス残業をすると、上司から怒られるのは、ホワイト企業あるあるです。サービス残業をするように強要されるブラック企業とは真逆なんです。
フレックスタイム制度がある
ホワイト企業はフレックスタイム制度を導入していることが多いのも、特徴の1つですね。フレックスタイム制度が使えれば、自分で勤務時間の調整ができるので、子育てや家事と仕事を両立しやすくなります。
時々ある会議にさえ出席すればあとは自由、コアタイムすらないというホワイト企業もありますね。
子持ち女性の正社員が多い
ホワイト企業は子持ち女性の正社員が多いとことが特徴です。ブラック企業は、妊娠すると退職を迫られるマタハラが横行しているのに対し、ホワイト企業は出産後も復帰しやすい環境が整えられています。
ホワイト企業はみんな精神的に余裕がありますし、みんなで助け合うのが当たり前の雰囲気なので、時短勤務を使うことに文句を言う人もいません。
育児休暇は3年取れる
育児休暇が3年間取れることも、ホワイト企業あるあるだと思います。一般的な企業では、育児休暇は子どもが1歳の誕生日を迎えるまでですよね。
ブラック企業だと、育児休暇を1年取ることすら迷惑がられて、育児休暇は3~4ヶ月で切り上げて、復帰するように言われることも珍しくありません。
それどころか育児休暇の取得を申請しても拒否して、退職を迫ってくるブラック企業もあります。
でも、ホワイト企業は育児休暇を3年取ることができるのです。
男性も育児休暇がとれる
ホワイト企業あるあるには、男性も育児休暇が取れることがあります。最近は、「イクメン」という言葉が使われるようになりましたが、男性の育児休暇を実際にとれる企業は多くありません。
厚生労働省の「平成28年度雇用均等基本調査」によると、男性の育児休暇取得率は3.16%しかないのです。
この3.16%の男性が働いている企業がホワイト企業です。ホワイト企業は、男性の育児休暇取得を奨励していますので、男性でも堂々と育児休暇を取ることができて、育児参加できるんですね。本物のイクメンは、ホワイト企業に勤めているのかもしれません。
非正規雇用にも優しい
ホワイト企業の特徴は、非正規雇用にも優しいことです。パートでも有給休暇の使用を奨励していたり、ボーナスを支給してくれたりします。
また、パートでお産休や育休も当たり前のように使わせてくれるのは、ホワイト企業あるあるですよね。
転職する時のホワイト企業の9つの見分け方
転職する時には、ブラック企業に引っかからず、ホワイト企業に転職したいですよね。ホワイト企業かどうか、どうやって見分ければ良いのか。ホワイト企業の見分け方を9つご紹介します。
離職率が低い
ホワイト企業の見分け方、1つ目は離職率が低いかどうかです。離職率が高いと、それだけブラック企業の可能性が高く、離職率が低いとホワイト企業の方が高くなります。
ブラック企業はみんなすぐに退職するため、離職率が高くなります。ホワイト企業は居心地がよくみんな退職しないので、離職率が低くなるんですね。
離職率の平均は、次のようになっています。
出典:平成 27 年雇用動向調査結果の概況 厚生労働省
ホワイト企業かブラック企業かを見分けるには、この15%よりも高いか低いかが1つの目安になります。ホワイト企業に転職したいなら、離職率は10%以下のところを探すようにしましょう。
いつも求人を出しているわけではない
ホワイト企業の2つ目の見分け方は、求人がいつも出ているかどうかです。いつも求人を出している企業は、たいていブラック企業です。
ブラック企業は人が集まらず、入職してもすぐに退職するため、いつも求人を出さざるを得ないのです。
でも、ホワイト企業は退職者はあまり出ないので、時々しか求人が出ないのです。だから、ホワイト企業の求人を見つけられるかどうかは、運やタイミングによるところも大きいですね。
転職活動をする時には、その求人がいつから出ているのかを確認して、長い期間出ているなら、ブラック企業の可能性が高いので、避けたほうが良いでしょう。
福利厚生が充実している
ホワイト企業の見分け方の3つ目は、福利厚生が充実しているかどうかです。ホワイト企業は、社員が働きやすい会社作りをしているので、福利厚生が充実しています。
福利厚生には、法定福利と法定外福利の2種類があります。法定福利はいわゆる「社会保険」のことで、これは法律で義務付けられている必要最低限の福利厚生です。
ホワイト企業は義務以外の法定外福利が充実しています。住宅手当や家族手当(扶養手当)などの各種手当の充実や子育て支援制度の充実、社員旅行や社員食堂・食事補助などです。
これらの法定外福利が充実していればしているほど、そこはホワイト企業の可能性が高くなります。
ちなみに、退職金は法定福利ではありませんので、企業によっては退職金制度がないところもあります。退職金制度がないところは、ほぼ間違いなくブラック企業と言って良いでしょう。
みなし残業がない
ホワイト企業かどうかは、みなし残業があるかどうかで見分けることもできます。みなし残業とは、給料や手当の中に一定時間分の残業代を含ませておくことです。
例えば、給料に残業代20時間分を含むとされている時には、給料の中にすでに残業20時間分の残業代が含まれていることになります。このみなし残業があると、残業が20時間未満の時でも、20時間分の残業代を受けとれるというメリットがありますが、みなし残業がある企業はたいてい、その残業時間では済みません。
それ以上残業しなければいけないところがほとんどです。しかも、残業代が給料の中に含まれているからという理由で、みなし残業の時間を超えた分の残業代を支払わないケースが多いのです。
ホワイト企業は基本的に残業がなく、残業した場合は1分単位で計算してくれますので、ホワイト企業はみなし残業はしないと思って良いでしょう。
年間休日は130日以上
ホワイト企業の見分け方の5つ目は、年間休日が130日以上あることです。完全週休2日だと、年間休日は104日になります。そして、1年間の祝日数は15~16日です。
そうすると、完全週休2日+祝日=120日前後になります。でも、年間休日数が120日ではホワイト企業とは言えません。
なぜなら、夏季休暇と年末年始休暇が入ってないからです。夏季休暇と年末年始休暇を考えると、ホワイト企業は年間休日が130日以上ある企業と言えるでしょう。
有給消化率が高い
ホワイト企業の見分け方、6つ目は有給消化率が高いことです。ホワイト企業は有給を好きな時に消化できることが多いです。有給を消化しないと、上司から消化するように言われることすらあります。
だから、ホワイト企業は一般的に有給消化率が高いです。有給消化率が70~80%あるところは、ホワイト企業であると言えるのではないでしょうか?
年収の下限が高い
ホワイト企業かどうかを見分けるためには、求人情報で年収を見てみましょう。年収の下限が高いところは、ホワイト企業の可能性が高くなります。
B社=年収500~800万円
この場合は、B社の方がホワイト企業の可能性が高いです。A社は初任給が低いです。そこから年収を上げるためには、残業をたくさんしなければいけないですし、どんなに頑張っても1000万円まで行くという保証はありません。
B社は初任給が高いです。最低年収が500万円とした場合、残業をしなくても、昇進しなくても年収500万円は約束されているということになります。
だから、ホワイト企業かどうかを見分けるためには、求人情報の年収の下限を見ると良いでしょう。
産休明けの復帰率が高い
ホワイト企業かどうかは、産休明けの復帰率を見るのも1つの見分け方になります。ホワイト企業は、子持ちの女性が働きやすい職場ですので、産休明けの復帰率がほぼ100%と非常に高くなっています。
ブラック企業の場合は、とりあえず出産手当金(産休手当)を目的に産休を取ったものの、もともと復帰する気はなく、産休明けにそのまま退職する人が多いです。
でも、ホワイト企業は子育てしながらでも働きやすい環境が整えられているので、産休明けの復帰率が非常に高くなっているのです。
労働組合がある
ホワイト企業かどうかの見分け方、最後は労働組合があるかどうかです。労働組合がある企業は、社員の力が強くなりますので、社員が働きやすい環境が整えられていることが多いのです。
労働組合はすべての企業にあるわけではありません。むしろ、少ないのです。雇用者数に占める労働組合員数の割合は、17.3%しかありません。
労働組合があると労働環境や労働条件について、経営陣と社員が交渉する機会がありますので、労働環境が改善しやすいのです。
ブラック企業は労働組合がないか、機能していないため、労働環境は改善せず、経営陣の都合の良いブラックな職場のままなのです。
ホワイト企業についてのまとめ
・ホワイト企業の特徴
「ボーナス年3回以上」「上司が率先して定時退社をする」「有給を消化していないと心配される」「有給は好きな時に取れる」「託児所がある」「夏休みが10連休」「1分単位で残業代がつく」「フレックスタイム制度がある」「子持ちの女性正社員が多い」「育児休暇は3年取れる」「男性も育児休暇が取れる」「非正規雇用にも優しい」
・ホワイト企業の見分け方
「離職率が低い」「いつも求人を出しているわけではない」「福利厚生が充実している」「みなし残業がない」「年間休日が130日以上」「有給消化率が高い」「年収の下限が高い」「産休明けの復帰率が高い」「労働組合がある」
ホワイト企業の特徴やあるある、転職時にホワイト企業を見分ける方法をまとめました。ホワイト企業は働きやすい職場です。同じ給料を貰うにしても、ブラック企業とホワイト企業では、心身の負担は全く違います。
せっかく転職するなら、ホワイト企業に転職すべきですので、ここでご紹介した特徴やあるある、見分け方をもう一度確認して、求人を探すようにしましょう。