筋トレで体重増加する8つの理由

筋トレで体重増加が起こるのは、別に珍しい事ではありません。体の仕組としては当然のことなんです。

 

筋トレで運動をしているから、体重は落ちるはずなのに、体重が増えてしまうのは納得できないかもしれませんが、今から説明する8つの理由を知れば、納得できるはずです。

 

 

1．筋肉量が増えたから

 

筋トレで体重増加が起こる理由の1つ目は、筋肉量が増えたからです。筋トレをすると、筋線維が損傷し、それが修復されると、筋肉が以前よりも大きくなる超回復が起こります。

 

だから、筋トレで筋肉が大きくなるんですね。筋肉が多くなり、筋肉量が増えれば、増えた分の筋肉の重さがプラスされるわけですから、体重増加が起こるんです。

 

特に、筋肉は脂肪よりも重く、体重に影響しやすいです。もし、あなたが筋トレを始めて、数ヶ月かけて徐々に体重が増えていったのであれば、あなたの体重増加の原因は筋肉量が増えたからという可能性があります。

 

それだけ筋トレの効果が出ているということですから、この体重増加は喜ばしいことですよね。

 

筋肉量が増えたかどうかは、体組成計で筋肉量を測ればすぐにわかりますので、チェックしてみましょう。

 

 

 

2．筋肉の炎症で水分を溜め込んでいるから

 

筋トレが原因で体重増加が起こる2つ目の理由は、むくみです。筋トレをした翌日は、体がむくみやすいって知っていますか？

 

筋トレをすると、筋肉に負荷をかけますので、筋線維が損傷します。そして、筋肉内で炎症が起こります。

 

これが修復され治ることで超回復が起こるのですが、炎症が起こると、それを治そうとする過程で、体内に水を溜め込みやすくなるんです。

 

だから、筋トレをした翌日は体内の水分量が多くなり、むくんだ状態になるので、体重増加が起こるんですね。

 

この理由も筋トレをしっかりしている証拠ですので、特に問題はありません。

 

 

3．筋トレのための栄養を溜め込んでいるから

 

筋トレが原因で体重増加が起こる理由、3つ目は筋トレのための栄養を体内に溜め込んでいるからです。

 

筋トレにはエネルギーが必要です。このエネルギーはグリコーゲンという栄養素が使われるのですが、しっかり筋トレをして、それを習慣づけていると、脳は筋トレのためのグリコーゲンを体内に溜め込もうとします。

 

このグリコーゲンは肝臓や骨格筋に貯蔵されるのですが、グリコーゲン1gに対して3倍のもの水が必要になりますので、グリコーゲンを貯蔵すると、どうしても体重増加が起こるのです。

 

筋トレせずに食事制限だけでダイエットをした場合、1週間で1～2kgは簡単に体重が落ちます。あれは、脂肪が燃焼しているのではなく、体内のグリコーゲンを消費していて、不要になった水分が体外に排出されているだけなんです。

 

体内のグリコーゲンの量によって、体重が1～2kg増減するのはよくあることです。筋トレで体重増加が起こってしまったのは、体が筋トレのために栄養を溜め込んでいるからかもしれませんね。

 

 

4．タンパク質重視の食事でカロリー過多になっているから

 

筋トレをしているのに体重増加が起こってしまったのは、カロリー過多になっている可能性もあります。

 

筋トレを本格的に開始すると、タンパク質の重要性に気づきます。そして、みんなタンパク質を必死に摂取しようとするんです。プロテインを飲む人も多いですよね。

 

筋トレをして筋肉を増やすためには、体重1kgあたり2g前後のタンパク質を取る必要があるとされています。

 

つまり、体重50kgの人は100gのタンパク質、体重60kgの人は120gのタンパク質を取らなければいけないんですね。

 

タンパク質を必死になって摂取しようとしていると、いつの間にかカロリーオーバーになってしまって、体重が増えてしまったというケースは珍しくありません。

 

プロテインはタンパク質5gに対して、カロリーは25～30kcal程度です。だから、プロテインで100gのタンパク質を取ろうとしたら、500～600kcalを取ることになります。

 

さらに、飲みにくいから牛乳に溶かして飲んだ場合、プロテインだけで1000kcal以上も摂取することになりかねません。

 

あなたはダイエットをしているつもりなのに、筋トレに必死になり過ぎて、いつのまにかカロリー過多になっているのかもしれませんよ。

 

 

5．筋トレした油断とストレスで食べているから

 

筋トレで体重増加に悩んでいる人は、食事管理を徹底していますか？それとも、食事はあまり気にしていないでしょうか？

 

筋トレで体重増加が起こる女性の中には、「筋トレしているから、いくら食べても大丈夫！」という勘違いや油断でいつも以上に食べてしまっている人がいます。

 

また、筋トレをすることがストレスになってしまっている人も、そのストレスからドカ食いをしてしまうことがあります。

 

「本当は筋トレなんかやりたくないし、ダイエットも辛い。」と心の中で感じている女性はとても多いです。でも、痩せたいから何とか筋トレやダイエットを続けているんですね。

 

しかも、ストレスからドカ食いをしていても、「筋トレをしているから大丈夫」と自分で自分を許してしまうことも多いんです。

 

いくら筋トレをしていても、食事管理をせずにどんどん食べてしまったら、体重増加が起こるのは当たり前ですよね。

 

 

6．筋トレのためにクレアチンを摂取したから

 

あなたは筋トレの効果を高めるために、クレアチンを摂取していませんか？もし、クレアチンを摂取しているなら、あなたの体重が増加しているのはクレアチンのせいかもしれません。

 

「クレアチンのせい」と言っても、クレアチンが悪いわけではありません。クレアチンは、アミノ酸の一種で、短時間で最大のパフォーマンスを発揮するために、筋トレなどの無酸素運動で素早くエネルギーを作り出すために必要な栄養素なんです。

 

つまり、クレアチンがあれば、筋トレで最大のパフォーマンスを出すことができ、筋トレ効果をより高めることができることになります。

 

ただ。このクレアチンは細胞内に水分を引き込む性質を持っているため、クレアチンを摂取する時には、水分補給をしっかりしておかないと、水分不足になり、脱水になりやすくなります。

 

簡単に言うと、クレアチンを摂取すると、体内の水分量が増えるということですね。だから、筋トレをしているのに体重が増加してしまうことになるんです。

 

 

7．実は生理前だから

 

筋トレをしているのに、体重増加が起こったと悩んでいる女性は、今生理前ではありませんか？

 

これは筋トレ中に限らず、ダイエット中でも普段の生活内でも起こり得ることですが、生理前になると、女性は水分を体内に溜め込んでむくみやすくなり、体重が一時的に増加します。

 

筋トレをしているから体重が増えるはずがないと思い込んでいると、実は生理前だったという事実を忘れてしまうことがあります。

 

特に、筋トレは今まで説明したように体重増加しやすいですので、生理前になると、いつも以上に体重が増えてしまうことも珍しくありません。

 

筋トレをしている女性で、体重が増え始めたことに悩んでいるなら、まずは生理周期を見直すことをおすすめします。

 

実は生理前だったことが原因で体重増加が起こっているなら、生理が終わればむくみは解消して、体重はすぐに元に戻るはずです。

 

 

8．有酸素運動をしすぎて基礎代謝が下がっているかも？

 

筋トレをしているのに体重増加が起こる原因は、有酸素運動をしすぎているという可能性も捨てきれません。

 

あなたは必死にダイエットをしていて、筋トレに加えて長時間の有酸素運動をしていませんか？

 

筋トレの後に有酸素運動をすると、脂肪燃焼の効率が高まるので、ダイエット効果は高いのですが、1時間も2時間も有酸素運動をしてしまうと、身体がエネルギー不足になりますよね。

 

そして、体は基礎代謝を下げていきます。基礎代謝が下がれば、当然太りやすい体質になります。この状態で、ストレス解消のためにドカ食いをしたり、チートディを設定して食べてしまうと、一気に体重が増加する可能性はあります。

 

今まで順調に体重が減っていたのに、減らなくなった。むしろ体重が増えたという人は、筋トレをしているのにもかかわらず、有酸素運動のせいで代謝が下がってしまっているのかもしれません。

 

 

筋トレが原因で体重増加が起こる期間

では、筋トレが原因で体重増加が起こる期間、戻る期間について説明していきます。

 

 

筋肉量の増加による体重増加はゆっくり

 

筋トレによって筋肉量が増えれば、体重は増加します。ただ筋肉量が増えたことでの体重増加は、筋トレを始めてすぐの頃には起こりません。

 

女性の場合は筋トレ効果が出にくいので、筋トレを開始してから数ヶ月経ってからでしょう。また、急激な体重増加はなく、ゆっくりと長い期間をかけて、体重が増えていきます。

 

また、筋肉量を維持している限り、体重は戻ることはありません。

 

 

筋トレの翌日に体重が増えるなら、超回復が終われば体重は戻る

 

筋トレをした翌日に体重が増えているという人は、超回復の過程で体内に水分を溜め込んでいるために、体重が増えた可能性が高いです。

 

超回復が原因で体重増加が起こる期間は、1～2日程度です。超回復の期間は48～72時間程度ですから、超回復の期間が終われば、体内の余分な水分は尿などで排出され、すぐに体重は戻ります。

 

 

クレアチンが原因ならローディングが終わったら戻る

 

筋トレで体重増加が起こった場合、クレアチンが原因ならローディングの期間が終われば、徐々に体重は戻ります。

 

ローディングとは1週間程度で集中的にクレアチンを体内に貯蔵する方法のことです。このローディング中は、体内のクレアチン量が一気に増えますので、水分量も多くなり、体重がふえます。

 

ただ、ローディングの期間が終われば、不要な水分は徐々に排出されますので、体重も戻っていくでしょう。

 

 

女性は筋トレで体重増加が起こっても心配する必要はないけれど…

女性は筋トレで体重増加が起こっても、基本的には心配する必要はありません。ただ、「基本的には」ですので、その点は注意する必要があります。

 

 

体重よりも見た目が大切

 

女性が筋トレをして体重増加が起こると、「なんでこんなに頑張っているのに、体重が増えるの？」と不安になることが多いと思います。体重が増えたことで、筋トレのモチベーションが下がってしまう人もいるでしょう。

 

ただ、筋トレを続けていく上で大切なのは、体重ではなく見た目です。体重ではなく筋肉量と体脂肪率です。

 

だから、それほど体重を気にせず、体重の増減に一喜一憂せずに筋トレを続けていきましょう。

 

 

筋トレ後2～3日で戻るなら問題なし！

 

もし、あなたが筋トレをした次の日に体重が増えていて、2～3日程度で戻るなら、それは超回復が行われている証拠で、筋トレの効果がしっかり出ていることになりますから、心配する必要はありません。

 

筋トレをしている女性で体重増加が起こる原因の多くは、この超回復によるものであることが多いです。超回復による体重増加は一時的なものですから、問題ありません。

 

 

筋トレで増えた体重が戻らない場合は要注意！

 

ただ、筋トレをして一度増えた体重が戻らないという人は要注意です。超回復やクレアチン、生理前が原因で体重がふえた場合、その体重増加は一時的なものですので、体重は一定期間後に元に戻ります。

 

でも、体重が戻らないという女性もいますよね。その場合、一応「筋肉量が増えたから」というケースもあるのですが、ハッキリ言えば、女性が筋トレで増える筋肉量は微々たるものです。

 

女性ホルモンの影響がありますので、ボディビルダーのように本格的なトレーニングをしている人以外は、男性のように短期間でしっかり筋肉が増えることはありません。

 

つまり、筋肉量が増えたから、体重が増えることもありますが、明らかな体重増加はないのです。本当にちょっとずつ増えていく感じですね。

 

だから、筋トレをしていて体重増加が起こり、その体重が戻らないという場合は、カロリー過多ややけ食い、有酸素運動のしすぎで基礎代謝が下がっているという可能性が高いです。

 

体重増加が戻らない場合は、まずは生活習慣・1日の摂取カロリー・消費カロリーなどを見直して、体重増加の原因は何かを見極める必要があります。

 

 

筋トレと体重増加の関係についてのまとめ

 

筋トレで体重増加が起こる理由や体重増加の期間などをまとめましたが、いかがでしたか？

 

筋トレで体重増加が起こるのは、ある意味当然のことであり、きちんと筋トレ効果が出ていることが多いです。だから、基本的には心配する必要はありません。

 

また、筋トレをしているなら体重よりも見た目を重視すべきですので、体重の増減はそこまで気にしなくて良いでしょう。

 

ただ、「筋トレをしているから何を食べてもOK」と勘違いしている人も時々いますので、体重が増えてから戻らないという人は、まずは生活習慣や摂取カロリーを見直してみましょう。