国家公務員の種類

公務員の種類、まずは国家公務員の種類を確認しておきましょう。国家公務員といっても、たくさんの種類があるのです。

 

ここでご紹介する以外にも、細かく分類すると、まだまだたくさんの国家公務員の種類があります。

 

 

国家公務員総合職

 

国家公務員の種類、1つ目は国家公務員総合職です。国家公務員総合職は、一昔前は国家公務員一種と言われていた種類の仕事ですね。

 

国家公務員総合職は1府12省で働くエリートのことです。いわゆる「キャリア官僚」ですね。1府12省とは、次のことです。

 

 

これらの省庁で働いて、トップを目指していくのが国家公務員総合職ですね。

 

 

国家公務員一般職

国家公務員の種類2つ目は、国家公務員一般職です。国家公務員一般職は、国家公務員総合職が企画した政策を実際に運用できるように整備・調整していくのが仕事です。

 

国家公務員一般職には大卒と高卒の2種類がありますが、当然大卒の方が出世は早いです。

 

 

国税専門官

 

国家公務員の中には、専門職もあります。専門職の1つに、国税専門官があります。国税専門官は、税金のスペシャリストで、国税庁や税務署に勤務することになります。

 

国税専門官の中には、次の3種類があります。

 

 

専門性が高い仕事なので、国家公務員の一般職よりも、給料は高めです。

 

 

財務専門官

国家公務員の種類の4つ目は、財務専門官です。財務専門官は、財務省財務局で勤務して、財政・金融のスペシャリストとして、金融機関や証券取引の監視・検査などを行います。

 

 

外務省専門職員

 

外務省専門職員も、国家公務員になります。外務省専門職員は外交官とは異なります。

 

外務省専門職員は特定の語学を持ち、さらに外交に関する特定のことに特化した技術を持つ専門家です。特定のことには、経済協力や条約、国連、安全保障などがあります。

 

 

皇宮護衛官

国家公務員の種類の6つ目は、皇宮護衛官です。皇宮護衛官は皇居警察本部に所属して、天皇や皇族、国賓などの護衛を専門に行う人のことです。

 

語学力のほかに、スキーやテニス、武道などのスキルが必要とされます。

 

 

労働基準監督官

 

国家公務員の種類、7つ目は労働基準監督官です。労働基準監督官は厚生労働省に所属し、労働基準監督署などで勤務する公務員です。

 

次の5つが主な仕事になります。

 

 

適正で適確、安全な労働が行われるようにするのが、労働基準監督官の仕事なのです。

 

 

海上保安官

海上保安官も、国家公務員になります。海上保安官は海専門の警察のようなもので、遭難者の救助や密漁船の取り締まりを行ったり、航海が安全に行われるように情報提供を行ったり、安全な航行ができるように監視したりするのが仕事です。

 

 

自衛隊

 

国家公務員には、自衛隊もあります。自衛隊は陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の3つに分けられますが、日本の平和を守ってくれる存在であり、災害時にも国民の救助をしていますので、日本と日本人の安全を守るための公務員と言えるでしょう。

 

 

衆議院事務局職員・参議院事務局職員

国家公務員の10種類目は、衆議院事務局職員と参議院事務局職員です。これは、名前の通り、衆議院事務局や参議院事務局で働く公務員のことですね。

 

国会の会議がスムーズに運営できるように調査・準備などを行ったり、会議の記録・管理をするのが仕事です。また、会計や設備の管理なども行います。

 

 

裁判所職員

 

裁判所職員も国家公務員になります。裁判所職員には、民事・刑事などを扱う法律・経済区分と家庭内の事件や少年事件を扱う人間科学区分の2種類があります。

 

 

入国警備官

国家公務員の種類、最後は入国警備官です。入国警備員は、不法滞在、不法入国をしている外国人の摘発や収容、送還などを行う仕事です。

 

 

地方公務員の種類

次は、地方公務員の種類を見ていきましょう。地方公務員は、都道府県や市町村で働く公務員のことです。地方公務員にも、いろいろな種類があるのです。

 

地方公務員もこれ以外に、細かく分類した種類の仕事があります。

 

 

地方上級公務員

 

地方上級公務員は、都道府県庁や政令指定都市、東京都特別区で働くエリートの公務員のことです。将来は幹部候補になります。大卒レベルが目安です。

 

 

地方中級公務員

地方中級公務員は、短大・専門卒レベルが目安で、上級公務員よりもより実務レベルで業務を行う公務員になります。中堅幹部候補になるのが、この地方中級公務員です。

 

 

地方初級公務員

地方初級公務員は、高卒レベルが目安で、試験は最も簡単になりますので、学歴に自信がない人でも公務員を目指すことができます。

 

ただ、地方初級公務員は上級・中級に比べると、どうしても出世は望むことができません。

 

 

市町村職員

 

市町村職員は、市町村の役所・役場で働く地方公務員のことで、市役所の窓口で対応してくれる人のことですね。

 

また、水道局や清掃局などで働く職員も、市町村職員になります。

 

 

警察・消防

 

地方公務員の5種類目は、警察官や消防官です。交番などで勤務する警察官は、地方公務員ですが、警視正以上のエリート警察官は国家公務員になります。

 

ただ、警視正以上に出世できる警察官はほんの一握りだけですので、警察官のほとんどは地方公務員になります。

 

また、消防官も地方公務員に分類されます。

 

 

教員

公立の学校の先生（教員）も地方公務員になります。市町村立の小学校・中学校と都道府県立の高校で働く教員は地方公務員で、教員免許が必要です。

 

 

保育士

地方公務員の種類、最後は保育士です。市町村立の保育園で働く保育士は、地方公務員になるのです。

 

 

公務員の年収はどのくらい？

続いて、公務員の年収はどのくらいなのかを見ていきましょう。公務員の給料・年収は高いというイメージがあるかもしれませんが、それは本当なのでしょうか？

 

 

国家公務員の年収

 

国家公務員の年収は、その仕事によって様々です。エリート官僚である国家公務員総合職は高いですし、高卒の国家公務員一般職は総合職よりも年収は低くなります。そのため、今からご紹介する平均年収は、あくまで目安・平均として見てください。

 

行政職の国家公務員の年収の平均はこちらになります。

 

 

国税庁の平成28年度民間給与実態統計調査によると、日本人の平均年収は421万6000円ですから、いかに国家公務員の給料が高いかがわかりますよね。

 

ちなみに、国家公務員の年収は4年連続で引き上げられているそうですよ。国家公務員が人気の理由がよくわかりますね。

 

 

地方公務員の年収

 

次に、地方公務員の年収をご紹介します。地方公務員は国ではなく、地方自治体所属なので、地方自治体によって多少年収は異なります。

 

 

ちなみに、東京都の地方公務員の平均年収は735万円です！超高年収です！公務員が人気の理由がこの平均年収で納得できたのではないでしょうか？

（出典：最新！｢公務員年収ランキング｣トップ500 | 賃金・生涯給料ランキング | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準）

 

 

女性に公務員が人気の5つの理由

最近、公務員を目指す女性が急増しています。公務員の女性人気が高まっているんですね。なぜ、公務員を目指す女性が増えているのか、その5つの理由をご紹介します。

 

女性が公務員になると、いろいろなメリットがあるのです。

 

 

男性と同じように稼げる

 

公務員が女性に人気の理由、1つ目は男性と同じように稼げることです。公務員は一般企業に比べて、男女差別がありません。男性と同じ試験をパスして公務員になったら、「女性だから」という理由で差別されることは、それほど多くないのです。

 

だから、一般企業に就職するよりも公務員になったほうが、男性と同じように稼げるので、働き甲斐があるんですね。

 

 

一生独身でも老後まで安心

 

女性に公務員が人気の理由の2つ目は、一生独身でも老後が安心なことです。最近は、結婚しない女性が増えていますよね。結婚しなくても、公務員として定年まで働けば、老後の心配は一切不要です。リストラの心配もありません。

 

経済的な心配がいらないので、独身だった場合の保険として、将来の安定のためにも公務員を選ぶ女性が増えているんですね。

 

 

公務員の男性と出会える

 

女性が公務員を目指すのは、公務員の男性と出会える確率が増えることです。女性が結婚したい職業第1位は、公務員です。

 

女性はやっぱり安定を求めるので、公務員と結婚したい人が多いんです。合コンでも公務員の男性は人気が高いですよね。

 

公務員の男性と結婚するためには、自分も公務員になれば良いんです。自分が公務員になれば、同僚はみんな公務員ですから、公務員と結婚できる確率は大幅にアップします。

 

 

男性からの人気も高まっている

 

女性に公務員が人気の4つ目の理由は、男性からの人気も高まっていることです。この世の中、将来どうなるかわかりません。また、一般企業に勤めていると、給料は上がらないし、いつリストラされるかもわからないのです。

 

高度経済成長期やバブル期は夫の給料だけで、それなりの生活を送れていましたが、今の時代は共働きが当たり前で、夫の給料だけで生活をし、子供を大学まで進学させるのは難しいです。

 

だから、男性も女性と同じように、将来の安定を求めて、結婚するパートナーに公務員を選びたいという人が増えてきているのです。

 

そのため、公務員になると、合コンでモテますし、結婚を意識してもらいやすいというメリットがあります。

 

 

一般企業より子育てと両立しやすい

 

女性の公務員人気が高い理由の最後は、一般企業よりも子育てと仕事が両立しやすいことです。公務員は育児休暇が3年取れますし、時短制度も一般企業よりも使いやすいです。

 

もちろん、公務員の種類にもよりますが、残業を全くしない部署も少なくありません。そのため、公務員は一般企業よりも子育てと仕事を両立しやすい環境が整っているので、公務員を目指す女性が増えているんですね。

 

 

公務員の種類・平均年収・女性に人気が高い理由についてのまとめ

 

公務員の種類と平均年収、女性人気が高い理由をまとめました。女性が公務員を目指すメリットはたくさんありますので、安定を求める人、公務員と結婚したい女性は公務員を目指してみましょう。

 

ただ、公務員といってもいろいろな種類がありますので、どの種類の公務員を目指すかをしっかり考えるようにしましょうね。