ここ数年で一気に人気になってきているパーマをクリープパーマと言います。クリープパーマはメリットが多く、デメリットがほとんどないパーマなんです。
今回はパーマの中でもクリープパーマをご紹介します。クリープパーマの特徴(メリット・デメリット・持ち・値段)やデジタルパーマとの違い、失敗した時の対処法をまとめました。
この記事の目次
クリープパーマとは?
クリープパーマとは、「クリープ」という現象を利用したパーマです。クリープとは力をかけ続けると、物体が徐々に歪んでいく現象のことです。
つまり、髪の毛に力を加えることで、髪の毛を歪ませて、パーマをかけようというパーマの方法なのです。
クリープパーマは、一般的なコールドパーマをもとにしているパーマです。コールドパーマにひと手間加えることで、クリープパーマになるのです。
まずは、コールドパーマの手順を説明します。
2.髪の毛の内部の結合をほどくための1剤をつける
3.ロッドを巻いたまま1剤を洗い流す
4.2剤をつけてカールを固める
クリープパーマは、3.と4.の間に時間を置きます。そのことで、クリープ現象を進ませるのです。
一般のコールドパーマは髪の毛の内部のコルテックスを無理やり薬剤で曲げています。無理やり曲げているので、髪の毛は元の状態に戻ろうとして、カールが少しずつだれていきます。
でも、クリープパーマはクリープ現象を進ませることで、コルテックスを柔らかくして、曲がりやすい状態にして、カールを作り、そのカールを2剤で固めます。
3.と4.の間に時間を置いている期間をクリープ期と言いますが、クリープ期には湿熱加温と乾熱加温の2つの方法があります。これはどちらでもOKで、美容室によってやり方が違います。
クリープパーマは基本的な工程はコールドパーマで、1剤を洗い流した後に時間を置いて、クリープ現象を進ませてパーマをかける方法なんですね。
クリープパーマの特徴(メリット・デメリット・持ち・値段)
クリープパーマの特徴をメリット・デメリット・持ち・値段の4つの面から見ていきましょう。
クリープパーマのメリット
クリープパーマのメリットは、次の3つがあります。
・持ちが良い
・髪に優しい
・しっかりとしたカールが出せる
■持ちが良い
クリープパーマの持ちについては、後で詳しく説明しますが、3~4ヶ月程度は持ちます。
■髪に優しい
クリープパーマは髪に優しいこともメリットです。クリープパーマはコールドパーマよりも1剤に髪の毛をつける時間が短めです。髪の結合をしっかり解かなくても、クリープ現象を利用して、髪をカールさせるので、薬剤を使う時間が短くて済むのです。
そのため、髪へのダメージは、普通のコールドパーマよりも少なく、髪に優しいパーマなのです。
また、パーマをかけるとどうしてもゴワゴワすることがありますが、クリープパーマはクリープ現象で髪の毛にずれを生じさせて、無理なく曲げているので、キューティクルへのダメージが少なく、ふんわり柔らかい手触りになります。
■しっかりとしたカールを出せる
クリープパーマは、コールドパーマに比べると、しっかりとしたカールを出すことができます。
これは、クリープ現象で、髪の毛を無理なく曲げているので、スパイラルのようにしっかりしたカールを楽しむことができるんですね。
もちろん、ロッドや巻き方によっては、ゆるフワ系のヘアスタイルにすることも可能です。
クリープパーマのデメリット
クリープパーマのデメリットも見ていきましょう。クリープパーマは、メリットが多く、これといったデメリットはありません。あえてデメリットを探すとすれば、次の2つでしょうか?
・コールドパーマよりもちょっと時間がかかる
■コールドパーマよりもちょっと値段が高い
クリープパーマは基本的な工程はコールドパーマと同じですが、時間を置いて、その間に湿熱加温と乾熱加温をさせますので、その工程がかかる分、値段がちょっと高くなります。
■コールドパーマよりもちょっと時間がかかる
クリープパーマは、1剤と2剤の間の中間水洗後に時間を置きます。時間は髪の毛の状態や湿熱加温と乾熱加温かによっても異なりますが、15~30分です。
そのため、コールドパーマよりもその分時間がかかることになります。
クリープパーマの持ち
クリープパーマの持ちは、大体3~4ヶ月とされています。クリープパーマは、コルテックスを柔らかくして、曲がりやすい状態にしてからカールを固めるので、髪の毛が元に戻ろうとする力が弱く、長持ちしやすいのです。
コールドパーマの持ちは2~3ヶ月なので、クリープ現象を利用するだけで、1.5倍程度は持つようになるんですね。
コールドパーマの持ちを良くするためには、次のことに注意しましょう。
・ブラシを使わない
・髪の毛を乾かす時には、伸ばすように乾かさず、握るようにして乾かす
これに注意すれば、3~4ヶ月よりも少し長く持つようになると思いますよ。
クリープパーマの値段
クリープパーマの値段は、コールドパーマよりもやや高く、おおよそ2000円程度高くなることが多いです。コールドパーマの相場は8000~1万円ですので、クリープパーマの相場は1万円~1万2000円になります。
ただ、値段の詳細は美容院の立地や髪の毛の長さなどによって大きく異なりますので、美容院で確認してみてください。
クリープパーマとデジタルパーマの違い
クリープパーマとデジタルパーマの違いは何でしょうか?クリープパーマもデジタルパーマも、どちらもここ数年で一気に主流になったパーマですよね。
クリープパーマとデジタルパーマの違いを一覧表にしてみました。
クリープパーマ | デジタルパーマ | |
パーマのかけ方 | ・中間水洗後にそのまま時間を置いて、クリープ現象を利用する | ・薬液だけでなく熱を加える |
パーマの持ち | ・3~4ヶ月は持つ | ・5~6ヶ月程度持つ |
カール |
・ゆるふわ系のカールもスパイラルパーマのようなカールも可能 ・柔らかい手触り |
・巻き髪のようなウェーブ ・根元からはかけられない |
髪の傷み | ・髪の傷みは少ない | ・髪の傷みは強い |
料金 | ・1万~1万2000円が相場 | ・1万3000~1万5000円程度が相場 |
クリープパーマはデジタルパーマに比べて、やや持ちは悪いですが、いろいろなヘアスタイルが楽しるのに加えて、髪の毛の傷みが少ないのが大きなメリットですね。
クリープパーマは次のような人におすすめです。
・すでに髪が痛んでいる
・軟毛などコールドパーマではかかりにくい毛質
デジタルパーマは次のような女性におすすめのパーマです。
・できるだけ長持ちするパーマが良い
それぞれ特徴が違いますので、どのような髪型にしたいのか、髪の毛は傷んでいるかを考えて、どちらのパーマにするか決めましょう。最終的には美容師さんと相談して決めてくださいね。
クリープパーマを失敗した時の対処法
クリープパーマを失敗した時にはどうすれば良いのでしょうか?クリープパーマを失敗すると、チリチリになってしまったり、カールが思うような形ではないこともあります。
せっかくかけたパーマが失敗してしまうのはショックですよね。
コールドパーマや水パーマ、コスメパーマは、パーマをかけた当日にシャンプーをして、髪の毛をストレートにするようなクセ付けを毎日行えば、比較的早くパーマが取れるのですが、クリープパーマは髪の毛をいったん柔らかくしてからパーマをかけるので、簡単にはパーマが取れないんです。
では、どうしたら良いのか。クリープパーマを失敗した時の対処法をご紹介します。
パーマの保証期間内にかけ直す
クリープパーマを失敗した時には、パーマの保証期間内に美容院に電話をして、手直ししてもいましょう。たいていの美容院は1週間程度のパーマの保証期間を設けています。
期間内に連絡をくれれば、無料で手直しをしてくれる期間ですね。美容院に手直しをお願いするのは、気が引けるという人も多いと思いますが、あなたはパーマを失敗された側で、何も悪くなく、当然の権利を主張しているだけですので、自信を持って手直しをお願いしましょう。
クリープパーマはそのカールの状態にもよりますが、ストレートパーマでは元に戻らず、縮毛矯正が必要なこともあります。
違う美容院に行って手直ししてもらう
クリープパーマに失敗した時には、違う美容院に言って手直しをしてもおらうのも良いと思います。
本当なら、クリープパーマをかけた美容院で手直ししてもらうのが一番良いのですが、失敗された美容院を信用できない、手直しをしてもらって、また失敗されたらと思うと怖いという人もいると思います。
そういう時には、お金がかかってしまいますが、違う美容院に行くと良いと思います。違う美容院でクリープパーマを失敗されたことを伝えれば、普段以上に丁寧に注意深く直してくれると思いますよ。
クリープパーマの特徴・メリット・デメリットについてのまとめ
・クリープパーマの特徴とメリット
「持ちが良い」「髪に優しい」「しっかりとしたカールが出る」「持ち:3~4ヶ月くらい」
・クリープパーマのデメリットと価格
「ちょっと値段が高い」「ちょっと時間がかかる」「値段:1万円~1万2000円」
・クリープパーマを失敗したときの対処法
「パーマの保証期間以内にかけ直す」「違う美容院に行って手直ししてもらう」
クリープパーマの特徴(メリット・デメリット・持ち・値段)やデジタルパーマとの違い、失敗した時の対処法をまとめました。
クリープパーマは髪の毛に優しく、持ちが比較的良いですし、いろいろなカールを楽しめますので、おすすめのパーマの方法ですよ!