コテで巻いたような髪型にしたい人は、デジタルパーマに挑戦してみましょう。デジタルパーマは熱を加えてパーマをかける方法です。
デジタルパーマにすると、女性らしい髪型になることができるんです。デジタルパーマの特徴(メリット・デメリット・持ち・値段・時間)や失敗した時の対処法をまとめました。
この記事の目次
デジタルパーマとはどんなパーマ
デジタルパーマは、最近の主流のパーマですよね。特に、若い女性を中心に人気が高いパーマです。
デジタルパーマは、薬剤と熱でを使ってかけるパーマで、形状記憶パーマと呼ばれています。デジタルパーマの手順をご紹介しますね。
2.薬液が髪の毛の浸透したら流す
3.デジタルパーマ専用のロッドを巻く
4.ロッドと専用のマシンをつなげて、加温する
5.2剤を髪に塗布して、カールを固定する
6.2剤を流して完成
これがデジタルパーマの手順です。次に、一般的なパーマであるコールドパーマの手順をご紹介します。
2.1剤を塗布して、髪の毛の結合を切る
3.洗い流す
4.2剤を塗布してカールを固定する
5.2剤を洗い流して完成
デジタルパーマとコールドパーマの手順を比べてみるとわかると思いますが、デジタルパーマとコールドパーマの違いは、ロッドを巻くタイミングの違いはありますが、一番の大きな違いは加温するかどうかです。
髪の毛はタンパク質でできています。デジタルパーマは加温することで、髪の毛の内部のタンパク質を変性させることで、髪の毛のカールを形状記憶させるのです。
デジタルパーマの特徴(メリット・デメリット・持ち・値段・時間)
デジタルパーマの特徴を、メリット・デメリット・持ち・値段・時間の5つの側面から説明していきます。これを読めば、デジタルパーマの特徴はすべてわかります!
デジタルパーマのメリット
デジタルパーマのメリットは、次の4つがあります。
・持ちが良い
・スタイリングが楽
・巻き髪のようなくっきり大きなカールができる
・縮毛矯正をかけている人でもOK
■持ちが良い
デジタルパーマは、ほかのパーマに比べて持ちが良いです。詳しくは後で説明しますね。
■スタイリングが楽
デジタルパーマは髪の毛が濡れている時には、ストレートに近く、乾くとくっきりウェーブが出ます。普通のパーマの逆ですね。
普通のコールドパーマは濡れている時にウェーブがくっきり出て、乾くとウェーブが弱くなりますから。
デジタルパーマは乾いている時にウェーブがきれいに出ますので、ドライヤーで乾かすだけで、きれいにウェーブが出ますし、乾かしてからオイルなどのスタイリング剤をつければOKです。
スタイリングが苦手な女性でも、デジタルパーマをかければ、簡単に髪型が決まるようになります。忙しい朝でも、デジタルパーマなら、ササっとスタイリングできるので便利だと思います。
■巻き髪のようなくっきり大きなカールができる
デジタルパーマはコテで巻いたようなくっきり大きなカールが得意です。巻き髪が好きだけど、毎日コテで巻くのは大変という人は、デジタルパーマをかけると、巻き髪を簡単に維持することができるのです。
■縮毛矯正をかけている人でもOK
縮毛矯正をかけていて、サラサラストレートになっている人でも、デジタルパーマをかけることができます。縮毛矯正をかけている人は、普通のパーマをかけても、ウェーブが出ません。
でも、デジタルパーマなら、熱を加えて髪の毛のタンパク質を変性させますので、縮毛矯正をかけている人でも、きれいなウェーブを出すことができるのです。
デジタルパーマのデメリット
デジタルパーマのデメリットは、次の3つです。
・髪へのダメージが大きい
・料金が高い
・硬めの印象になる
・根元からパーマをかけられない
■髪へのダメージが大きい
デジタルパーマは髪へのダメージが非常に大きなパーマです。普通のコールドパーマも髪の毛へのダメージはありますよね。あれは、薬液で髪の毛のキューティクルをはがして薬液を浸透させているからなんです。
デジタルパーマはこれに加えて、熱を加えます。髪の毛の主成分はタンパク質です。タンパク質は熱に弱い性質があります。だから、デジタルパーマをかけて、カールを形状記憶させることができるのですが、熱を加えれば、それだけダメージも加わります。
そのため、デジタルパーマをかけると、髪の毛の水分がどんどん蒸発してしまって、パサパサになったり、枝毛や切れ毛になりやすいのです。
■料金が高い
デジタルパーマはコールドパーマに比べると、料金は高めです。これについては、あとで詳しく説明します。
■硬めの印象になる
デジタルパーマは、髪の毛に熱を加えますので、髪の毛が少し硬くなることがあります。また、パーマのカールもくっきり大きめのカールが得意ですので、ゆるふわ系になりにくく、髪質も手伝って、硬めの印象になることがあります。
■根元からパーマをかけられない
デジタルパーマは、専用のロッドに熱を加えて、パーマをかけます。そのため、根元からはパーマをかけることができません。根元からロッドを巻いてしまうと、頭皮がやけどしてしまいます。
そのため、根元からふわっとさせたいようなヘアスタイルは、デジタルパーマではできません。
デジタルパーマの持ち
デジタルパーマは持ちが非常に良いパーマで、5~6ヶ月は持ちます。さすが、形状記憶パーマですよね。デジタルパーマが完全に取れるまでは、1年程度かかることもあるのです。
1回かけると、半年程度は持ちますし、スタイリングが楽ですから、ズボラな人におすすめのパーマと言えるかもしれません。
その分、なかなかパーマが落ちないので、失敗できないパーマとも言えるんです。
デジタルパーマの値段
デジタルパーマは、ほかのパーマよりも値段は高いです。詳細な料金は、美容室や髪の毛の長さによって変わりますが、大体1万3000~1万5000円が相場と考えて良いでしょう。
高い美容室だと、2万円以上することもありますね。ただ、1回デジタルパーマをかけると、5~6ヶ月はカールが持つことを考えると、割高なパーマというわけではないと思います。
デジタルパーマにかかる時間
デジタルパーマの施術にかかる時間は、カットも含めて2時間半から3時間程度は必要になります。パーマがかかりにくい髪のタイプの人は、もう少しかかることもあります。
デジタルパーマは普通のパーマの工程に、加熱時間が加わりますので、どうしても時間がかかるのです。
「会社帰りにちょっと美容室に寄ってデジタルパーマをかけよう」と思っても、時間的に無理なことがありますので、休日にじっくり時間を取って美容室の予約を入れるようにしましょう。
デジタルパーマに失敗した時の対処法
デジタルパーマは、5~6ヶ月と持ちが良いパーマだからこそ、失敗した時が痛いですよね。
コールドパーマや水パーマ、コスメパーマなどは、パーマを失敗しても、当日にしっかりシャンプーをして、ブローする時も髪の毛を引っ張って伸ばすようにして、とにかくまっすぐにクセ付けをすれば、1か月前後でパーマは落ちてきます。
でも、デジタルパーマは形状記憶パーマなので、シャンプーとブローではそう簡単にパーマは落ちないんです。
でも、半年も失敗した髪型でいるのは嫌ですよね。ケース別にデジタルパーマに失敗した時の対処法をご紹介します。
保証期間内なら手直しできる
パーマには保証期間が設けられていることが多いです。パーマが気に入らない、失敗した時に無料で手直ししてくれる期間のことですね。
期間がどのくらいかは美容院によって異なりますが、たいていは1週間程度になります。
デジタルパーマを失敗したら、まずはパーマをかけた美容院に電話をして、手直しをお願いしましょう。
ただ、なかなか言い出せないこともありますよね。失敗を指摘していることになりますから。デジタルパーマを失敗したのは美容院側の責任ですから、手直しをお願いしても全然問題ないのですが、気の弱い人は言い出せないこともあると思います。
そんなあなたのために、デジタルパーマを失敗した時の対処法をご紹介していきます。
カールが強く出過ぎた場合
デジタルパーマがかかりすぎてしまった、カールが強く出過ぎて、想像以上にクルクルになってしまって失敗したという場合は、スタイリングを工夫して、カールがだれるようにしましょう。
デジタルパーマはクルクルねじりながらドライヤーで乾かすと、きれいにカールが出ます。カールが強く出過ぎた場合は、あえてねじらずに乾かしたり、ドライヤーを使わず自然乾燥させると、カールが良い具合にだれてきます。
また、ちょっと面倒ですが、ストレートアイロンで伸ばしたり、太めのコテで巻いたりすると、カールが弱くなりますのでおすすめです。
チリチリになった場合
デジタルパーマで失敗してチリチリになってしまったというケースもあります。デジタルパーマは熱を加えるので、失敗すると、チリチリになってしまうことがあるのです。
チリチリになってしまった場合は、残念ながら、チリチリになった部分をカットするしかないでしょう。チリチリになってしまった部分は、もう戻りません。
カットが上手な美容師さんにお願いすれば、チリチリの部分をうまくカットして、チリチリでない部分のデジタルパーマのカールを活かした髪型にしてくれます。
全体的に広がってしまう場合
デジタルパーマの失敗で、意外と多いのは、パーマをかけたことで、全体的にボサボサに広がってしまったというケースです。
これは、元がくせ毛の人に多い失敗ですね。デジタルパーマは根元からかけられないので、根元は癖が残ったままになって、全体的に広がってしまうのです。
全体的に広がってしまった場合は、トリートメントでしっかり保湿をして、広がりを抑えることもできますが、それだけでは収まらないということもあると思います。
そういう時は、根元だけ縮毛矯正をかけてあげると、根元はストレートになりますので、全体的に落ちついたスタイルになります。
デジタルパーマの持ちと特徴・失敗したときの対処法についてのまとめ
・デジタルパーマのメリット
「持ちが良くてスタイリングが楽」「大きいカールができる」
・デジタルパーマのデメリット
「髪へのダメージが大きい」「料金が高い」「硬めの印象になる」「根元からはかけられない」
・デジタルパーマに失敗した時の対処法
「保証期間以内に手直ししてもらう」「カールが強く出た時は、自然乾燥をする」「チリチリになった部分はカットするしかない」「全体的に広がる場合は、トリートメントで保湿する」「根元のみ縮毛矯正をかける」
デジタルパーマの特徴(メリット・デメリット・持ち・値段・時間)や失敗した時の対処法をまとめました。
デジタルパーマは持ちが良く、スタイリングが簡単ですが、髪が傷みやすいので、注意が必要です。デジタルパーマが良いのか、ほかのパーマが良いのかは、美容師さんと相談して決めるようにしましょうね。