「全身ツルツルになりたい」とか「永久脱毛したい!」と思っている人は、レーザー脱毛をおすすめします。でも、「光脱毛と何が違うのかわからない」、「料金や回数はどうなの?」、「痛いって聞くけど」と不安に思うこともあると思います。
レーザー脱毛の仕組みと効果、回数・料金、痛み、副作用についてまとめました。レーザー脱毛をしたい人は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
レーザー脱毛の仕組み
レーザー脱毛をしたい人は、まずはレーザー脱毛の仕組みを確認しておきましょう。レーザー脱毛は、美容クリニックで行っている脱毛の施術のことで、エステや脱毛サロンで行われる光脱毛とは違います。
ただ、レーザー脱毛と光脱毛の基本的な仕組みは同じです。
レーザー脱毛は、黒いものに反応してレーザーが照射されるように設定されています。皮膚の黒いものと言えば、毛根のメラニン色素ですよね。メラニン色素に反応して、毛根にレーザーが照射されます。
レーザーのエネルギーが熱エネルギーに変わり、毛根の毛母細胞などムダ毛を生やす組織を破壊することで、脱毛を促すのです。レーザーを照射後、1週間~10日でムダ毛がポロポロと抜け落ちます。
光脱毛も同じ仕組みなのですが、光脱毛はレーザー脱毛に比べて、照射エネルギーが弱いので、脱毛効果も弱いのです。
照射エネルギーが強いレーザー脱毛は、医師がいる医療施設(クリニック)のみで行うことが許可されていて、医療者がいないエステや脱毛サロンでは行うことができません。
レーザー脱毛の3つの効果
レーザー脱毛を行う効果・メリットを3つご紹介します。世の中には、いろいろな脱毛方法がありますが、ほかの脱毛方法に比べてレーザー脱毛が優れている点、レーザー脱毛で得られる効果を確認していきましょう。
短期間で脱毛できる
レーザー脱毛を行う効果の1つ目は、短期間で脱毛できることです。レーザー脱毛は、照射エネルギーが強いので、1年~1年半で脱毛完了になります。
いつまで経ってもムダ毛が生えてくるということはほとんどなく、短期間でスッパリ脱毛できるのは嬉しい効果ですよね。
永久脱毛できる
レーザー脱毛の効果の2つ目は、永久脱毛ができることです。永久脱毛ができるのは、レーザー脱毛とニードル脱毛(針脱毛)だけです。
正しい意味での永久脱毛は、レーザーあるいは絶縁針によってしか実現しません。 皮膚に針を指す絶縁針脱毛も、医師や看護婦など、所定の教育を受けた人しか施術できません。
「え?光脱毛は?」と疑問に思う人もいると思います。光脱毛は、厳密には永久脱毛ではないのです。光脱毛は、不再生脱毛や減毛でしかありません。
先ほども説明したように、光脱毛はレーザー脱毛に比べて照射エネルギーが弱いので、毛根へのダメージが弱く、永久脱毛することができません。
一見永久脱毛ができたように見えても、またムダ毛が生えてくる可能性があるのです。だから、光脱毛は不再生脱毛や減毛しかできないのです。
でも、レーザー脱毛は永久脱毛ができますので、脱毛完了になったら、もうムダ毛のお手入れは必要なく、これからずっとムダ毛とは無縁の生活を送ることができるのです。
医療系資格者が施術する安心感
レーザー脱毛の効果の3つ目は、安心感です。レーザー脱毛も光脱毛も、毛根にダメージを与えることで、脱毛を促していきますので、皮膚トラブルなどの副作用が起こるリスクはあります。
万が一、皮膚トラブルが起こった時には、レーザー脱毛ならクリニックに医師がいますので、迅速に適切な治療を受けることができます。
エステや脱毛サロンでは、医師も看護師もいませんので、自分で皮膚科を受診しなければいけないのです。
レーザー脱毛は医師や看護師が施術を行いますので、万が一のことを考えると、安心しながら脱毛をしていくことができるんです。
レーザー脱毛の回数や料金
レーザー脱毛をやってみようか考えている人は、回数や料金が気になると思います。なんかいくらい照射すれば、永久脱毛できるのか。また、永久脱毛するためには、いくらくらいかかるのかをご紹介します。
レーザー脱毛の回数
レーザー脱毛で永久脱毛するためには、5~6回の施術を受ける必要があります。個人差はあるものの、2~3回の施術でお手入れが楽になることを実感し、5~6回でムダ毛がゼロになる人が多いですね。
レーザー脱毛の場合、だいたい2ヶ月ごとに施術を受けることが多いです。これは、毛周期が関係しています。
毛は成長期→退行期→休止期の3つの期間を繰り返すことで、生え変わっていきます。これを毛周期と言います。
レーザー脱毛は毛根にメラニン色素がたっぷり残っている時でないと、レーザーが照射されません。毛根にメラニン色素が残っている時期は成長期のみです。
退行期や休止期は、メラニン色素は使い果たされていますので、この時期にレーザー脱毛の施術を受けても、レーザーが照射されず、意味がないんです。
そして、ムダ毛の毛周期は大体2ヶ月になっています。2ヶ月ごとにムダ毛は生え変わっているんですね。だから、レーザー脱毛は2ヶ月ごとに施術を受けるんですね。
5~6回の施術を2ヶ月ごとに受けると、大体10ヶ月~1年で脱毛は完了します。キッチリ2ヶ月ごとに受けられなかった場合は、1年半くらいかかるかもしれません。
ここで、光脱毛との回数・期間を比べてみましょう。
回数 | 期間 | |
レーザー脱毛 | 5~6回 |
1年 |
光脱毛 | 12~18回 | 2~4年 |
レーザー脱毛は光脱毛の回数の半分以下で脱毛が完了します。しかも、光脱毛は予約が取れず、3ヶ月ごとの施術になることも多いので、長い期間が必要になります。
さらに、レーザー脱毛は約1年で永久脱毛ができるのに対し、光脱毛は長期間かけて施術を受けても、永久脱毛をすることができず、またムダ毛が生えてくる可能性はあります。
レーザー脱毛の料金
レーザー脱毛は短期間で永久脱毛をすることができますが、料金が高いのがデメリットと言えるかもしれません。
代表的な美容クリニックごとの両脇と両膝下の料金をご紹介します。(2017年8月時点)
■湘南美容外科
・両脇=3400円(回数無制限)
・両膝下=1回1万7410円
■高須クリニック
・両脇=1回1万4000円(初回~5回目まで)
・両膝下=1回4万円(初回~5回目まで)
■アシアナクリニック
・両脇=5回1万3750円
・両膝下=5回4万1250円
■リゼクリニック
・両脇=5回1万9800円
・両膝下=5回8万9800円
レーザー脱毛で全身脱毛をしようと思うと、30~50万円がかかります。光脱毛の場合は、半額~2/3程度で済むことが多いですね。
レーザー脱毛は美容クリニックによって、料金が大きく違いますので、いろいろなクリニックを比較検討して、どのクリニックで脱毛をするか決めると良いでしょう。
レーザー脱毛の痛みと麻酔について
レーザー脱毛をしようか迷っている人は、痛みが心配という人も多いと思います。確かに、レーザー脱毛は痛いです。毛根を破壊して、ムダ毛が生えてこないようにするのですから、痛みがあるのも仕方がないのです。
でも、具体的にどのくらいの痛みなのかを説明していきます。
レーザー脱毛はどのくらいの痛み?
レーザー脱毛は、よく「輪ゴムではじかれたような痛み」と表現されることが多いですね。ただ、これは人によって異なりますし、脱毛する部位によっても異なります。
レーザー脱毛は光脱毛よりも痛みは強いです。これは、照射エネルギーが強いからですね。そのため、部位によっては「輪ゴムではじかれたような痛み」よりも強い痛みを感じることもあるんです。
部位別の痛みの度合いをご紹介します。
・前腕=★★
・二の腕=★★
・ひざ下=★★★★
・Vライン=★★★★★
・Iライン=★★★★★
・Oライン=★★★
・背中=★★
出典:各部位の痛みの強さを知りたいです。|医療脱毛専門のリゼクリニック
レーザー脱毛の痛みは、次の3つの要素で決まります。
・ムダ毛の太さ
・皮膚の弱さ
・骨に近いかどうか
ムダ毛が太い部分は、それだけレーザーが反応しやすいので、痛みが強くなります。また、皮膚が薄く敏感な部分の脱毛も痛みが強くなるんです。
さらに、脛などの骨に近い部分は骨に響くような部位も、痛みが強い傾向にあります。そのため、毛が太く、皮膚が薄いVラインやIラインの脱毛は痛みがとても強いですし、比較的毛が太めで骨が近い膝下もお、痛みが強い傾向にあります。
逆に、背中や前腕、二の腕、お尻などは毛が細かったり、皮下脂肪が発達しているので、そこまで痛みを心配する必要はないでしょう。
レーザー脱毛の痛みは麻酔で軽減
レーザー脱毛は、部位によっては耐え難い痛みかもしれません。痛みに弱い人は、そんなに痛いなら、レーザー脱毛は止めておこうかなと思ってしまいますよね。
でも、レーザー脱毛の痛みは、軽減することができます。レーザー脱毛は医師がいるクリニックでおこないますので、医師に麻酔薬を処方してもらえば、麻酔をしてから施術を受けることができます。
レーザー脱毛で使われる麻酔は脱毛する部位に塗布する塗るタイプの麻酔薬や笑気ガスです。
これらの麻酔は病院で手術をする時のように、意識がなくなって眠ってしまうわけではないので、痛みを完全になくすことはできませんが、痛みを軽減して、我慢できるくらいの痛みにすることができます。
もちろん、麻酔を使う場合は有料になりますが、痛みが苦手な人は使ってみると良いでしょう。
レーザー脱毛の副作用は?
レーザー脱毛は短期間で永久脱毛できる脱毛方法です。それだけ脱毛効果が高いので、それに伴う副作用が出ることもあります。
皮膚の赤み
レーザー脱毛の施術を受けた後は、皮膚の赤みが出ることがあります。これは、ほとんどのケースで見られる副作用ですね。
レーザー脱毛はレーザーを照射して、熱エネルギーが毛根を破壊します。基本的には毛根に集中してダメージを与えるのですが、毛根周囲の皮膚にも多少は熱が伝わって、ダメージが加わります。
そうすると、皮膚が赤くなってしまうのです。赤みと同時にむくみや痛み(ヒリヒリ感)を伴うこともあります。ただ、この皮膚の赤みは、施術後2~3日で自然に消えていきますので、それほど心配はありません。
もし、2~3日経っても全く改善が見られない時には、クリニックを受診して、治療を受けると良いでしょう。
毛嚢炎
レーザー脱毛は毛嚢炎を起こすリスクもあります。毛嚢炎は、毛穴に炎症が起こった状態です。ニキビと似たようなものですね。
レーザー脱毛をすると、レーザーが皮膚のバリア機能にダメージを与えますので、皮膚の常在菌や雑菌が毛穴に入り込んで、炎症を起こしてしまうことがあるのです。
毛嚢炎の副作用が起こったら、あまりひどくなければ、そのまま様子を見て、清潔を保っていれば、1週間前後で治ります。もし、毛嚢炎が複数できてしまったり、なかなか治る様子がなければ、クリニックを受診しましょう。
こういう時もすぐに適切な治療を行ってもらえるのが、レーザー脱毛の良い点ですね。
硬毛化・増毛化
レーザー脱毛の副作用の中には、硬毛化や増毛化があります。硬毛化は脱毛していた部位のムダ毛が、太く硬くなってしまうことで、増毛化は脱毛しているのにムダ毛が増えてしまった状態です。
これは、レーザーのエネルギーが弱く、毛根が活性化してしまったために起こると考えられています。
硬毛化や増毛化が起こったら、一度レーザー照射を休んで休止期間を設けたり、レーザーの機械を変えたり、レーザーの出力を上げるなどの対策をすることが多いです。
どうしても、硬毛化・増毛化が起こった部位の脱毛ができない時には、ニードル脱毛で対処することもあります。
硬毛化・増毛化は、レーザー脱毛の副作用の1つで、誰にでも起こりうるものですので、万が一起こってしまった時の保証があるかどうかを確認しておくと良いでしょう。
やけど
レーザー脱毛では、やけどをすることもあります。レーザーが熱エネルギーに変換されることで、脱毛ができるのですが、レーザーのエネルギーが強すぎると、過度の熱が皮膚に伝わるので、やけどを起こしてしまうのです。
ただ、やけどを起こしても、レーザー脱毛はクリニックで行っていますので、医師によって適切な治療を受けることができ、外用薬などを処方してもらえます。
レーザー脱毛の仕組みや効果・回数・料金痛みと副作用についてのまとめ
「短期間でできる」「永久脱毛できる」「医療系資格者が施術するので安心」
・レーザー脱毛の回数
「5~6回で2ヶ月毎に施術」「2~3回目くらいからお手入れが楽になる」
・レーザー脱毛の料金
「平均で4万円ほど」「全身脱毛の場合は、30~50万円」
・レーザー脱毛の仕組みは、毛根のメラニン色素に反応して照射し、毛周期に沿って施術する
・レーザー脱毛の痛み
「輪ゴムで弾かれたような痛み」「人によって感じ方が違う」「痛みに弱ければ麻酔も可能」
・レーザー脱毛の副作用
「皮膚の赤み」「毛嚢炎」「硬毛化と増毛化」「やけどが起こる可能性」
レーザー脱毛の仕組みや効果、回数・料金、痛み、副作用についてまとめました。
レーザー脱毛は短期間で永久脱毛をすることができますが、痛みが強く、副作用が出ることもあるので、きちんと説明受けてから、施術を受けましょう。