脱毛の施術を受けるなら、毛周期を正しく理解しておく必要があります。毛周期を理解しておかないと、ベストのタイミングで脱毛の施術を受けることができず、脱毛の効果を得にくくなってしまうからです。
脱毛をしたいあなたのために、毛周期と脱毛のタイミングについて解説します。
この記事の目次
毛周期とは何だろう?
脱毛の施術を受けるなら、毛周期をきちんと理解しておく必要があります。
毛周期とは、毛が生え変わるサイクルのことです。全身の毛髪は、一定期間ごとに少しずつ生え変わっているのです。
毛周期は成長期→退行期→休止期→成長期というサイクルを繰り返しながら、毛髪は生え変わっていきます。
成長期は毛根での細胞分裂が活発で、毛が太く長く成長していく時期です。退行期は、細胞分裂が止まり、もうすぐ抜け落ちる状態で、休止期に入ると毛への栄養は送られることがなくなり、ただ抜け落ちるのを待っている状態です。
毛周期は部位によって違う
毛周期の期間は、部位によって多少異なります。ここでは、主な脱毛部位の毛周期をご紹介します。
部位 | 毛周期 | 成長期 | 休止期 |
ワキ | 1年~2年半 | 4~5ヶ月 | 4~5ヶ月 |
VIO | 3~4年 | 1~2年 | 1~1年半 |
腕や脚 | 6ヶ月~1年半 | 4~5ヶ月 | 4~5ヶ月 |
髪の毛の毛周期は2~6年ですので、髪の毛に比べると、ムダ毛の毛周期は短いのがわかると思います。そして、意外と休止期が長いことに驚くのではないでしょうか?
髪の毛は成長期が2~6年に対して、休止期は3~4ヶ月程度ですが、ムダ毛とされる部位は成長期と休止期がほぼ同じ期間なのです。
脱毛の施術のタイミングは成長期
毛周期の基礎知識がわかったところで、次は脱毛のタイミングを考えていきましょう。脱毛をする場合、基本的に脱毛の施術は毛周期の成長期に合わせて行います。
成長期に施術を行わないと、脱毛効果が得られないのです。施術料金が無駄になってしまうんですね。
なぜ、成長期のタイミングに合わせて、脱毛の施術を行わなければいけないのか?それは、脱毛の施術のメカニズムが関係しています。
脱毛サロンで行う光脱毛や美容クリニックで行うレーザー脱毛は、毛根にあるメラニン色素に反応して、毛根に照射される仕組みになっています。だから、毛根にだけ照射されて、皮膚のほかの部位には照射されないんですね。
メラニン色素は、成長期の毛根にしかありません。成長期は毛根で細胞分裂が行われ、さらに毛根にあるメラニン色素を取り込んで、黒いムダ毛として成長していきます。だから、ムダ毛は黒いんです。
そして、脱毛の器械は黒いメラニン色素に反応して照射されます。照射されると、その熱がムダ毛を伝わって、毛根に届き、毛根を破壊するのです。
成長期の初期には、まだムダ毛はまだ皮膚の外に出ていないので、照射されません。退行期はもう毛根にメラニン色素が残っていませんし、毛根とムダ毛の結合が弱くなっているので、あまり施術の効果は得られません。
そして、休止期はムダ毛が抜け落ちていない場合は退行期同様に効果が得られにくいですし、すでに抜け落ちている場合は照射されないのです。
だから、脱毛の施術を受けるタイミングは、毛周期の成長期でなければいけません!
脱毛の施術のタイミングの5つのポイント
脱毛の施術を受けるタイミングは、毛周期の成長期でなければいけません。ただ、今どのくらいのムダ毛が成長期で、退行期や休止期に入っているムダ毛がどのくらいあるのかはわかりませんよね。
脱毛の効果を最大限に得るために、脱毛の施術のタイミングを決める5つのポイントをご紹介します。
2~3ヶ月おきに施術を受けるのがベスト
脱毛の施術を受けるタイミングは、ずばり2~3ヶ月おきがベストです。これは、毛周期を考慮した上でのベストのタイミングと言えるでしょう。
例えば、ワキの脱毛で考えてみましょう。ワキのムダ毛の成長期は4~5ヶ月、休止期も同じく4~5ヶ月です。ということは、ワキのムダ毛全体の中で、成長期に入っているのは、50%程度しかありません。
そして、成長期から休止期へ移行するタイミング、抜け落ちるタイミング、休止期から成長期に移行するタイミングはワキ毛1本1本違うのです。
皮膚に出ているワキ毛はたったの20~30%しかありません。残りの70~80%は成長期でもまだ毛穴の外に出てこれない長さか、休止期に入っていることになります。
ということは、1回の脱毛施術で脱毛効果があるのは、ムダ毛全体の20%程度になります。
そして、成長期と休止期の期間の長さや表面に出てきているムダ毛の割合、さらに1本1本毛周期のタイミングが違うことを考えると、2~3ヶ月おきに脱毛の施術を受けておくと、最も効率よく、すべてのムダ毛に施術の効果を行き渡らせることができるのです。
2~3ヶ月よりも早いペースで脱毛の施術を受けてしまうと、皮膚へのダメージが強くなりすぎて、やけどや炎症のリスクが高くなります。脱毛の施術は毛根を破壊するためのものですので、皮膚へのダメージは無視できません。
また、2~3ヶ月よりも遅いペースだと、なかなか脱毛が完了しませんし、以前の施術の時に休止期だったムダ毛が、今回もまた休止期に入っていて、結局なかなか脱毛効果が得られないという事態にもなりかねないのです。
毛周期や肌へのダメージ、効率を考えると、2~3ヶ月に1度のペースで脱毛の施術を受けるのがベストのタイミングなのです。
脱毛のベストタイミングは生えそろった時
脱毛の施術を受けるタイミングは、2~3ヶ月に1度のペースが良いのですが、その中でもムダ毛が生えそろった時期を狙うのがベストです。
脱毛の施術を受けて効果があるのは、成長期のムダ毛だけです。退行期や休止期は効果がありません。また、成長初期で皮膚の外に出てきていないムダ毛にも、黒いものが皮膚の外に出てきておらず、脱毛機器が反応しないので、脱毛効果はあまり得られません。
だから、成長期のムダ毛が皮膚の外にたくさん出てきている時期が、脱毛の施術を受けるベストのタイミングと言えるのです。
ムダ毛の成長速度は人によって違いますが、2ヶ月ではあまり次のムダ毛が生えてきていないと感じたら、次の施術は2ヶ月後ではなく3ヶ月後にすると良いかもしれません。
もちろん、2ヶ月後に施術を受けても良いのですが、効果が出るムダ毛の本数が少なくなりますので、施術料金がちょっともったいないことになるんです。
日焼け直後は避けましょう
脱毛を受けるタイミングですが、もし予約した日の直前に日焼けをしてしまったら、予約は変更して施術は先延ばしにすると良いでしょう。
日焼けをすると、皮膚の中にメラニン色素がたくさんできている状態になります。特に、日焼け直後はメラニン色素の量は特に多くなっています。
そのタイミングで脱毛の施術を受けると、ムダ毛だけでなく、皮膚の中のメラニン色素にも反応して光・レーザーが照射されてしまい、やけどをする可能性があります。また、施術中の痛みも強くなります。
日焼け直後のタイミングで施術を受けると、リスクが高くなりますので、日焼けをしてしまったら、施術を受けるまで1~2ヶ月は開けたほうが安心です。
そして、何より脱網の施術を受けている期間は、日焼けをしないように注意してください。
生理中も避けたほうが無難
脱毛の施術を受けるタイミングは、生理中も避けたほうが無難です。VIOラインの脱毛をする時は、生理中は不可としているのは当たり前ですが、VIO以外の脱毛をする場合も、生理中はできれば避けたほうが良いでしょう。
VIO以外なら、生理中でも直接脱毛に影響を与えることはないのですが、生理中は肌が敏感になっていることが多いですよね。
そのため、いつもなら肌トラブルが起こらなくても、生理中だと肌トラブルが起こるリスクが高くなるのです。
生理不順の人は、生理のことを気にして、脱毛の施術の予約を入れるのは難しいかもしれませんが、できるだけ生理中の施術は避けるようにしてください。
脱毛効果が出てきたら、施術の間隔をあけるのもあり!
脱毛の施術を数回受けて、脱毛効果が出てきたと感じたら、施術の間隔を2~3ヶ月に1度から、3~4ヶ月に1度、半年に1度のように長くしていくのも良いでしょう。
脱毛の効果が出て、ムダ毛が少なくなったということは、ムダ毛を生やす毛根が減ってきたということになります。そして、残った毛の毛周期は揃ってきますので、2~3ヶ月おきではなく、3~4ヶ月おきにすることもできます。最後は半年おきでも良いかもしれません。
ただ、施術の感覚を開けて良い状態なのか、どのくらい開けるべきなのかは、部位やムダ毛の状態によって異なりますので、脱毛サロンのスタッフやクリニックの看護師と相談して決めると良いでしょう。
イベントの3~4週間前がおすすめ!
脱毛の施術を受けるタイミングは、毛周期を考慮して2~3ヶ月に1回のペースで受けるべきですが、海外旅行に行く、海に行くなどのイベントで、「この時は絶対にツルツルになりたい!」ということがありますよね。
そういう時には、2~3ヶ月よりも少し遅らせてでも、イベントの3~4週間前に脱毛の施術を受けましょう。ムダ毛は脱毛の施術後2週間くらいでポロポロ抜けてきます。
もちろん個人差があって、施術後1週間で抜ける人もいれば、3週間で抜ける人もいます。3週間あれば、ほとんどの人が抜け落ちてツルツルになりますので、肌見せするイベントが控えている人はイベントの3~4週間前がおすすめのタイミングになります。
毛周期を気にしない脱毛がある!?
脱毛の施術は、基本的に2~3ヶ月に1度のペースで受けるのがベストです。これは、何度も言いますが、毛周期があるからですね。
毛周期の成長期と休止期の長さ、さらに皮膚表面に出ているムダ毛の割合を考慮すると、やっぱり2~3ヶ月おきがベストなのです。
ただ、脱毛機器の進化に伴って、毛周期を気にせずに脱毛することができるようになりました。
毛周期に関係なく、つまりメラニン色素の量や毛乳頭と毛根の結合に関係なく、毛包全体に作用することで、成長期だろうと退行期だろうと、休止期だろうと施術を受けることができるのです。
出典:stlassh.com
しかも、毛包に届くまでの光を数回に分けることで、皮膚へのダメージを少なくしているので、2週間に1回のペースで施術を受けられるんです。2週間に1回のペースで施術を受けられれば、脱毛完了までの期間を短縮することが可能です。
毛周期を気にせずに脱毛の施術を2週間から1ヶ月に1回のペースで受けられる脱毛サロンは、ラヴォーグやストラッシュがあります。
・ラヴォーグ脱毛の料金と効果まとめ!モデルは池田美憂と舟山久美子
・ストラッシュ脱毛の料金と効果!通うモデルや芸能人も総まとめ
ベストのタイミングで施術を受けるなら、予約の取りやすさが重要!
脱毛の施術を受けるタイミングを毛周期と合わせて考えてきました。
自分でベストのタイミングを見極めることはとても大切ですが、それと同じくらい大切なことがあります。それは、予約の取りやすさです、
あなたが、「この日のこの時間に脱毛の施術を受けたい!このタイミングがベスト!」と思って予約を入れようと思っても、希望した日時の予約はいつも埋まっていてなかなか予約が取れないと、脱毛のタイミングなんて、まったく意味がなくなってしまいます。
だって、あなたが脱毛したくても、できないんですから。そして、残念ながら予約が取りにくい脱毛サロンは意外とたくさんあります。
「予約が取りやすい♪」と書いてあっても、素直に信じてはいけません。その脱毛サロン全体では、予約が比較的取りやすいとしても、あなたが通う店舗は取りにくい可能性だってあるのですから。
だから、脱毛サロンを選ぶ時には、予約が本当に取りやすいのかどうかを確認して選ぶようにして下さいね。
毛周期と脱毛のタイミングについてのまとめ
・脱毛の施術タイミングは、成長期の毛が対象
・脱毛の施術のタイミングのポイント
「2~3ヶ月おきに施術を受ける」「生えそろった時がベスト」「日焼け直後の施術は避ける」「生理中は避ける」「脱毛効果が出てきたら施術の間隔をあける」「イベントの3~4週間前に受けるとツルツルで肌に」
・毛周期を気にせず2週間から1ヶ月のペースで脱毛できるサロンもある
・ベストのタイミングで脱毛の施術がしたいなら、予約が取りやすい所を利用する
毛周期と脱毛のタイミングについてまとめました。脱毛の施術を受けるタイミングは、基本的に毛周期を考慮して2~3ヶ月おきがベストです。ただ、都合によっては多少ずらすのは仕方がありません。
また、ベストのタイミングで施術を受けるためには、とにかく予約が取れないことにはどうしようもないので、予約の取りやすさを考えて、脱毛サロンやクリニックを選びましょう。