女優の南果歩さんが今年の3月に乳がんを患い、手術をしていたことが明らかになりました。
夫である渡辺謙さんが南さんの勧めで人間ドックを受けて、早期の胃がんであることが発見されたことをきっかけに、自身もガン検診を受診したところ、初期の乳がんであることが判明。
術後の経過は良好で、その後は療養生活も無事に終えられて、女優として現場に無事復帰を果たされています。
今回は、南果歩さんが患っていた乳がんについてまとめてみました。
南果歩さんのプロフィール
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名前:南果歩(みなみ・かほ)
出身地:兵庫県尼崎市
生年月日:1964年1月20日
身長:162cm
尼崎市立尼崎高等学校を卒業後、桐朋学園大学短期大学部に入学した南果歩さん。
短大在学中の1984年に、映画「伽椰子のために」のヒロイン役オーディションで、2,000人もの応募者の中から主役に抜擢され芸能界デビューを果たされました。
1985年には、TBSテレビ小説「五度半さん」のヒロイン役でテレビドラマに進出。翌1986年には、坂東玉三郎演出の舞台「ロミオとジュリエット」のジュリエット役で初舞台を踏み、以降、映画・テレビ・舞台と女優業を中心として活動。
私生活では、1995年にミュージシャンの辻仁成さんと結婚。1男をもうけるも、2000年3月に離婚。2003年1月にテレビ東京のドラマで共演した俳優の渡辺謙さんと2005年12月3日に再婚され、現在まで夫婦関係が続いています。
乳がん発覚
2016年3月、乳がんの手術を受けていたことが明らかとなった南果歩さん。
夫の渡辺謙さんにガン検診を勧めたところ、早期の胃がんが見つかったことから、自身もガン検診を受診。その結果、初期の乳がんが見つかったため、手術を受けたとされています。
術後の経過も良好で、現在は女優として舞台に復帰も果たされています。
すでに報道でご存じの方もいらっしゃると思いますが、
夫の入院時に安心材料のためにと
病院に泊まり込んでいる合間を縫い人間ドックを受けました。
その中で、精密検査の必要ありとの診断で再検査を重ねた結果、乳癌 ステージ1という最終診断がでました。「まさか、私が」
これがその時の正直な気持ちです。
しかし、人間ドックを偶然受ける機会があった私は幸運なんだ、
見つけて頂いた事が奇跡なんだと自分に言い聞かせ
ドラマの収録を終えた後、病院に速やかに体制を取って頂き3月11日に手術を受けました。
しかし早期だったとは言っても、
乳癌という病には病巣を取り除いただけでは済まない
デリケートな問題を多分に含んでいることを、
実際に自身が当事者になって初めて理解しました。
まだまだ乳癌という現実を受け入れるのには時間が必要です。
当然、頭では分かっているはずなのに
「命には限りがある」ということを、身をもって知る機会にもなりました。
皆さんもご自身で機会を作り検診を是非受けてください、大切な人を悲しませないためにも。
南果歩さんが患った乳がんとは?その症状
乳房には、脂肪と乳腺組織があります。乳がんは、そのうちの乳腺組織から発生するとされるガンで、脂肪からは発生しないと考えられています。
乳がんは、他のがんと同様に、細胞の遺伝子異常が蓄積することによって発生することが明らかになっています。また、発生・進展ともにホルモンに依存している点が乳がんの特徴とされています。
乳がんの初期症状
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乳がんに代表される症状に「しこり」があります。
感触は、こんにゃくの下に豆を置いて触ったような感覚に似ているとされており、お風呂で石鹸をつけて片手を軽く挙げ、指で滑らすように探すと見つけやすいと言われています。
しこりの次に代表的な乳がんの初期症状に「血性の分泌物」があります。
乳頭を絞ると、乳管内に発生したガンによって、血性の分泌物が乳頭から出てくることがあります。このような場合には必ず乳腺外科を受診するようにしてください。
もう一つの代表的な乳がんの初期症状に「乳腺のひきつれ」があります。
手を挙げたときに、乳腺にひきつれる感覚があるかどうかも意識してチェックすると良いでしょう。しこりがあり、ひきつれの自覚があれば、乳がん検診ではなく乳腺外科を受診すべきです。
南果歩さんが診断された「乳がんのステージ1」とは?
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乳がんのステージ1とはどのような状態なのでしょうか?
ステージ1とは「乳がんの大きさが2cm以下で、かつリンパ節に転移が見られない状態」のことを言います。
乳房にガンがとどまっており、どこにも転移していない状態、この状態のガンを医学的には「早期乳がん」と言い、非常に予後の良好なガンであると考えています。
治療法
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ステージ1の乳がんに対して行われる治療法は、乳房温存術や乳房切除術が基本です。必要に応じて、術前薬物療法や術後薬物療法、放射線治療が行われます。
乳房温存術や乳房切除術は文字通り、乳房を残して治療を行うか、乳房を取ってしまうという治療法になります。
乳房切除をするほうがガンの再発は少ないと考えられているものの、乳房は女性にとって身体の重要な部位であることから、乳房切除を避けて、乳房温存術が選択される場合が少なくないのが現状です。
薬物療法の狙いは、術前に行う場合も術後の場合も、ガン細胞の数を減らすことにあります。術前に薬物療法を行えばガンは小さくなり、切除すべき乳房も小さくなるとされています。
一方、手術を行った場合であっても、ガン細胞が残っている可能性があることから、術後に薬物療法を行い、さらに放射線治療も加えることでガン細胞の死滅を目的とする治療法が採られる場合もあります。
乳がんのステージ1については、手術をベースとして、補助的に薬物や放射線治療が行われるということになります。
治療後
乳がんは他のがんと比べて予後が良いとされるガンのひとつです。
そのため、通常は5年生存率が用いられるところを「10年生存率」を用いて表記されることも珍しくありません。
南果歩さんの場合は、早期乳がん(ステージ1)であったとされていますので、10年生存率は90.60%とかなり高い数値となっています。
女優・南果歩さんの乳がんについてのまとめ
・南果歩さんの患った乳がんは、乳腺組織から発生するといわれているガンの一つ
・乳がんの初期症状
「血性の分泌」「しこり」「乳腺のひきつれ」など
・南果歩さんは、ステージ1の乳がんの大きさが2cm以下でリンパ節転移がない状態だった
・手術済で元気。現在も乳がん治療が続いていて、週5で通院している
今年3月に乳がんの手術を受けたことを公表した女優の南果歩さん。
手術から療養生活を経て、わずか2ヶ月で無事現場に復帰されていますが、現在も治療は継続されているようで、7月3日に自身のツイッター上で「今日からハーセプチン治療が始まる」とのツイートをされていました。
7月19日から始まった放射線治療では、「週5日、これから5週間病院に通います。私にとって最も暑い夏になりそうです。乗り切る!乗り切る!」とのツイートもされていることから、状態は良好でありながらも、大変な治療を行われていることが分かります。
夫の渡辺謙さんも過去に急性骨髄性白血病を患うなど、夫婦ともに病気と戦われているだけに、これからも長生きして、仲睦まじい夫婦の姿をファンに届けていただければと思います。