雑誌「GINZA」「装苑」「NYLON」などで活躍されているモデルの中田クルミさん。最近では俳優の浅野忠信さんとの交際が噂された人気モデルです。
中田さんは今年の5月に自身のブログで「卵巣嚢腫(卵巣のう腫)」を患っていることを公表されています。
今回は卵巣嚢腫の症状、原因、治療法についてまとめてみました。
この記事の目次
中田クルミさんのプロフィール
出典:http://asbs.jp/
名前:中田クルミ(なかた・くるみ)
出身地:栃木県
生年月日:1991年12月21日
身長:168cm
最終学歴:日本大学藝術学部
雑誌「Zipper」の専属モデルからスタートし、現在は「GINZA」「装苑」「NYLON」など、ジャンルを越えた雑誌を舞台に多方面に活躍されている人気モデルの中田クルミさん。
モード系、ストリート系のどちらもこなせるファッションアイコンとして人気を集めるモデルの1人で、主に「青文字系」と呼ばれるジャンルの雑誌でのモデル活動を行われています。
また、日本大学藝術学部を卒業した経歴を活かして女優としても活動中で、クラブDJという意外な一面も彼女の人気を高める理由となっています。
出典:http://voguegirl.jp/
先ほど紹介した雑誌以外にも、これまでに「CUTiE」「ELLE girl」「FRaU」「Gina」「Numero」「mini」「SOUP」「VOGUE girl」「VoCE」「ViVi」など、数多くの雑誌でモデルを務められてきた実績の持ち主でもあります。
出典:http://terracehouse-fujitv.net/
また、テレビ「TERRACE HOUSE(テラスハウス)」やGoogleのCM「探そう。運命の出会い?」などをはじめとする数々の人気番組、話題のCMで起用されている大注目のモデル・女優さんの1人です。
卵巣嚢腫(卵巣のう腫)発症を公表
出典:http://line.blogimg.jp/
2016年5月26日、自身のブログ内で「卵巣嚢腫」にかかっていることを公表された中田クルミさん。卵巣嚢腫だけでなく、「子宮内膜症」も併発していることも公表されました。
ちょっくら入院することになりました。先日からずーっと悩んでいた下っ腹のでっぱりおへその下のとこから極端にボコってなってるのが伝わるでしょうか…デブか内臓下垂かと思って一生懸命運動したりインナーマッスルを鍛えるためにジムに通ったりバレエ通ったりしていましたがまさかのことが発覚しました。「卵巣嚢腫」という卵巣に液体が溜まってふくれあがってしまうという病気でした正常な卵巣の大きさは2cm私のものは13cmになってました。
出典:http://lineblog.me/
この真っ黒の部分が液体が溜まってる卵巣嚢腫です。サイズが左に書いてありますが129mm×76.4mmiPhoneぐらいのサイズの水風船爆弾がお腹の中に入ってる状況でした…衝撃すぎる(`;ω;´)(`;ω;´)
7月に手術を受け、現在は復帰しています。
モデルの中田クルミ(24)が26日、自身のブログを更新し、卵巣のう腫であることを明かした。子宮内膜症も併発しており、7月に手術を受けるためその間は仕事を休むことを報告した。
中田クルミさんが患った卵巣嚢腫とは?その症状
出典:http://www.beginning-pregnancy.com/
卵巣嚢腫とは、卵巣内に液体や脂肪が溜まってしまう状態を起こす、触ると柔らかい腫瘍です。肥大化するとこぶし大、もしくはそれ以上の大きさにまでなるとも言われています。
沈黙の臓器と言われるほど、自覚症状に乏しいとされる「卵巣」。実は卵巣は比較的腫瘍が発生しやすい臓器としても知られています。
ただ、卵巣腫瘍は全てが悪性の卵巣がんに直結するわけではなく、卵巣の腫れの総称で、大きく3つに分けられるとされています。
- 卵巣腫瘍……卵巣の腫れの総称
- 卵巣がん……明らかな悪性腫瘍
- 卵巣のう腫……明らかな良性腫瘍
- 境界性悪性腫瘍……悪性と良性の間の性質を持っている腫瘍
卵巣嚢腫の症状
卵巣が少し腫れている程度では全く症状は出ないとされています。
極端に大きくなった場合は、お腹の圧迫感などで気づくこともあるとされますが、多くは検診や他の症状で診察を受けた時に偶然発見されると言われています。
卵巣は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど自覚症状に乏しい臓器の1つで、通常の大きさが2~3cmであることから、多少腫れたとしても痛みも圧迫症状も出ないことが多いです。
ただ、良性の卵巣嚢腫であっても、卵巣が5~6cm以上に腫れた場合は、卵巣を支える靭帯ごと捻れてしまうことがあり(卵巣嚢腫の捻転)、立っていられないほどの激痛に襲われるとされています。この場合、救急受診からそのまま手術となります。
腫瘍が大きくなると、腹部に腫瘍を感じるようになり、膀胱や直腸など周囲の臓器が圧迫されることによって、排尿困難や便秘などの症状を訴えるようになると言われています。卵巣嚢腫の茎捻転と呼ばれる状態で、緊急手術が必要となります。
中田クルミさんが患った卵巣嚢腫の原因
出典:http://yamashita-clinic-iwakuni.com/
卵巣嚢腫は4つの種類に分けられると考えられています。
具体的には以下の通りです。
・漿液性嚢腫:思春期以降、年齢問わず卵巣嚢腫で最も多いとされるタイプ。漿液という卵巣から分泌される透明の液体が溜まった状態。
・皮様性嚢腫:20~30代の女性に多い。胚細胞に生じる嚢腫で、歯や毛髪などの組織が含まれたドロドロとした物質が溜まった状態。両卵巣に生じる場合も。
・チョコレート嚢腫:20~30代の女性に多い。子宮内膜症が卵巣内に発症したものとされ、月経の度に出血した血液が溜まることで嚢腫が発生した状態。
・粘液性嚢腫:閉経後の女性に多い。ゼラチン状の粘液が溜まった状態。肥大化し、かなりの大きさにまでなるとされる。
中田クルミさんは、子宮内膜症を併発されていることや現在20代であることから考えて、チョコレート嚢腫である可能性が高いと思われます。
原因は未だ完全には分かっていない
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(中田クルミさんがかかっていると思われるチョコレート嚢腫以外は)原因がほとんど分かっていない現状だと言われています。チョコレート嚢腫の場合は、子宮内膜症により現れる症状であることが解明されています。
中田クルミさんは「女性ホルモン」の乱れが原因とブログで言っていました。
病気の原因は「女性ホルモンの乱れだそうです」といい、「実は私、今年の頭ぐらいから複数の円形脱毛症に悩んでいました。多分それも、ホルモンの乱れが原因」と分析。さらに、子宮内膜症の併発も明かし、「毎年しっかり、産婦人科へ行って 子宮頸がんの検診 子宮内膜症の検診 しっっっっかりやっておけばよかったと本当に本当に後悔しています」と、早期発見できなかったことを悔やんだ。
「本当に産婦人科に行くことの大切さを身をもって学びました」というが、自身は「ちゃんとしてない産婦人科に行ってしまったのが原因でこうなってしまいました」という体験から、「女の子はみんなちゃんとした産婦人科に(←ここ重要)ちゃんと行ってほしいです」と呼びかけ。
中田クルミさんが患った卵巣嚢腫の治療法
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チョコレート嚢腫の場合、閉経して女性ホルモンの分泌が止まることで自然と腫瘍は小さくなっていくと考えられています。しかし、これ以外の3つの種類の腫瘍の場合は、放置していても消失することはなく治療が必要となります。
基本的な治療法としては「手術」が挙げられます。
但し、小さな嚢腫(2~3cm)程度であれば、定期検査で経過観察をするにとどまります。4~5cmに肥大すると、手術の可能性が考慮されます。
現在は内視鏡で卵巣摘出をしたり、嚢腫部分だけを切除することが可能な「腹腔鏡下手術」の方法が採られることが一般的です。かつての開腹手術と比べて、術後に残る傷跡も小さく、身体にかかる負担も少ないため、入院期間も数日で済むメリットがあります。
卵巣をまるごと摘出するのか、嚢腫の部分のみを摘出するのかについては、嚢腫の状態や患者さんの希望などに応じて変わるとされています。卵巣が1つでも残っていれば妊娠は可能です。
若い女性であれば卵巣を残して嚢腫部分のみの摘出を、50歳以上の女性であれば予防的に両側の卵巣を摘出することが多くなっています。これは残った卵巣から嚢腫が再発するリスクを避けるために行われます。
但し、年齢だけで一概に判断はできないので、医師との相談が重要となります。
中田クルミさんが手術した「卵巣嚢腫」の症状・原因ついてのまとめ
・卵巣嚢腫とは、卵巣内に液体や脂肪が溜まってしまう状態のこと
・卵巣嚢腫は、卵巣が少し腫れている程度で症状は出ないといわれている
・卵巣嚢腫の原因は完全には解明されていないが、中田クルミさんの場合は女性ホルモンの乱れと診断されている
・卵巣嚢腫の治療方法は、腹腔鏡下手術が一般的
「デブか内臓下垂かと思って一生懸命運動したりインナーマッスルを鍛えるためにジムに通ったりバレエ通ったりしていた」とブログで報告されている中田クルミさんですが、実際は子宮内膜症を併発した卵巣嚢腫という病気でした。
この時の経験から、「本当に産婦人科に行くことの大切さを身をもって学びました」と語られていますが、「ちゃんとしてない産婦人科に行ってしまったのが原因でこうなってしまいました」とも綴られていることから、産婦人科選びの重要性も考えさせられる経験をされたようです。
同じく卵巣嚢腫を経験した芸能人に歌手の宇多田ヒカルさんがいらっしゃいますが、彼女も「お化け屋敷に行く感覚で気軽に(検診に)行ってみて」と紹介しているとおり、私たちも日頃サボりがちな検診をちゃんと受けなければなあと感じさせられますね。