テレビドラマ「輪舞曲」の主題歌である「I believe」をはじめとして、「三日月」「WINDING ROAD」など、数々のテレビ・CM曲を歌われてきた歌手の絢香さん。
プライベートでは、作家で俳優の水嶋ヒロさんの奥さまとしても有名です。
2009年にバセドウ病を患っていたことを公表した絢香さん。その後治療のために歌手活動を一時休業されました。今回は彼女が患ったとされるバセドウ病の症状や原因についてまとめてみました。
絢香さんのプロフィール
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本名:斎藤絢香(旧姓:飯田)
芸名:絢香(あやか)
出身地:大阪府守口市
生年月日:1987年12月18日
身長:157cm
幼いころから歌うことが大好きで、暇さえあればずっと歌っていたという絢香さん。
2003年の夏、初めて仲間とバンドを結成。その後地元の大阪でライブ活動をスタートされています。当時はMr.ChildrenやDREAMS COME TRUEなどのカヴァーバンドだったそうで、ジャンルを問わず好きな曲をカヴァーしていたと後に語られています。
高校生になってはじめて作曲を行い、自分の曲を作った絢香さんでしたが、最初はただメロディを作るだけだったそうです。その後、地元大阪から毎週末福岡県にまで通い、音楽塾「ヴォイス」で塾長の西尾芳彦さんから直々にレクチャーを受けたことで歌手として成長を遂げました。
この頃すでに、後の人気曲となった「三日月」を制作しており、歌詞には地元の友人たちや家族に対する想いが込められていたことも後にご本人から語られています。
バセドウ病による休業を発表
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2009年4月3日、俳優の水嶋ヒロさんと結婚予定であるとの報道を受けて、記者会見を開いた絢香さん。
会見の場で「2009年2月22日に入籍。デビュー翌年からバセドウ病を患っていて、治療に専念するため、歌手活動を年内で休止する」ことを発表しました。
7月6日、休養前最後となるシングル「みんな空の下」のアカペラバージョンの映像が情報番組「とくダネ!」のオープニングで披露されましたが、富士山の麓で撮影されたという7分間の映像の後、司会の小倉智昭さんから次のような言葉が残されています。
「(絢香さんは)甲状腺ホルモンの数値が思わしくなく、8月に予定されるライブに体力を温存するため、プロモーション活動をすべてキャンセルした。この映像もとくダネ!だけ、1回のみの公開です」
活動休止の半年ほど前の時点にもかかわらず、体力の温存のために新曲のプロモーション活動もすべてキャンセルせざるを得なかったことを思うと、この頃すでにバセドウ病による重篤な症状が現れていたのではないかと推測されます。
絢香さんが患っているバセドウ病とは?その症状
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バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られる、甲状腺機能亢進症を起こすとされる病気です。
他の甲状腺の病気と同様に、女性に多い病気とされていて、その男女比は1:4となっています。ただ、甲状腺の病気全体の男女比は1:9であることを考えると、甲状腺の病気の中では比較的男性の比率が高いと考えることもできます。
発病の年齢は20~30歳代が全体の過半数を占めているとされており、次いで40歳代、50歳代となり、比較的若年・壮年層に多い病気であるとされています。
バセドウ病の原因
バセドウ病の原因は、自己免疫疾患であると考えられています。
自己免疫疾患とは、通常は外敵を攻撃し健康を保つ働きをしてくれるはずの免疫機能が、まれに自分自身の身体を攻撃対象とする抗体を作りだしてしまう状態です。
なぜこのような状態が引き起こされるのかは今現在も分かっていません。ただ、遺伝的な要素もある程度関係していると考えられています。
バセドウ病の主な症状3つ
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バセドウ病の主な症状は次の3つです。
1.甲状腺腫
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甲状腺腫とは、甲状腺の腫れのことです。
甲状腺腫には甲状腺全体がそのままの形で腫れる「びまん性甲状腺腫」と、部分的にしこりができる「結節性甲状腺腫」とがあるとされています。バセドウ病の場合は、びまん性甲状腺腫であるということになります。
2.眼球突出
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バセドウ病=眼球突出が見られる病気であると思われがちですが、眼球突出自体はそう多い症状ではありません。発病前と比較して明らかな眼球突出が見られるのは、患者さんの2割程度です。
眼球突出はなくても、上まぶたが腫れる眼瞼膨張(がんけんぼうちょう)や目が大きくなったように見える眼瞼後退などが見られる場合があります。
現在においても、未だ甲状腺機能の異常と眼球突出がどのように関係しているのかはハッキリと解明されていない状況となっています。
3.甲状腺ホルモンの過剰
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バセドウ病の症状の中でも特に日常生活において影響を与えるのは、甲状腺ホルモンの過剰によって起こるとされている症状の数々です。
新陳代謝が異常に活発化してしまうことにより、身体は無駄なエネルギーを浪費してしまいます。
家でじっとしているときでも走っているときと同じくらいエネルギーを消費すると言われるように、とにかく疲れやすく、いつもゴロゴロしてしまうというのは、バセドウ病の患者さんに多い症状だと言われています。
また、手足のふるえによって日常生活に支障をきたす場合もあるとされます。その他には、異常な発汗、急激な体重減少、下痢、掻痒感、筋肉の衰えなど実にさまざまな症状があります。
「グッドモーニングがない病気」との異名があるバセドウ病ですが、その異名のとおり、精神的にも不安定になったり、集中力がなくなったり、落ち着きがなくなったりといった症状が現れる場合もあるとされています。
バセドウ病が更に進行して、甲状腺グリーゼになると、嘔吐や下痢、最悪の場合は意識障害や生命の危険にもなる場合があるとされているため、疑いを感じたらすぐに医療機関での検査を受けるべきだと言われています。
絢香さんのバセドウ病は完治した?太ったのは薬の副作用?
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現在はアーティストとしての活動を再開されている絢香さんですが、病気についてはあまり多くを語られてはいないようです。
バセドウ病は薬でホルモンレベルを通常まで下げることで普通の生活を送ることができるとされています。
甲状腺ホルモンのレベルが高い状態では、少しの運動でも耐えられないほどの息切れや動悸に見舞われると言われていますが、復帰後に2度のツアーコンサートも行われていることから考えて、状態は安定していると思われます。
復帰の際「容態が安定した」との発表しかなされなかった絢香さん。全国ツアーの際には以前とくらべてかなり太っていたことから一部メディアで話題となりました。
太っていたのは甲状腺ホルモンのレベルを下げる薬による副作用(のようなもの)なのではないかと言われています。
バセドウ病は非常に完治が難しいとされる病気です。そのため、今現在も闘病中である可能性は高いと思われます。
絢香さんの病気・バセドウ病についてのまとめ
・バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られて、甲状腺機能亢進症を起こす病気
・バセドウ病の原因は、自己免疫疾患だと考えられている
・バセドウ病の症状
「甲状腺腫」「眼球突出」「甲状腺ホルモンの増加」「疲れやすい」「日常生活に支障をきたす」
・バセドウ病の治療方法
「薬物療法」「副作用には太る作用はない」
歌手の絢香さんが患っているとされるバセドウ病の症状・原因などについてまとめてみました。
完治することが非常に困難であるとされるバセドウ病。おそらく絢香さんは今現在もバセドウ病と戦い続けているのではないかと思われますが、つらそうな素振りを一切見せない気丈さには頭がさがる思いです。
一日も早い完治の日が絢香さんに訪れることを心から願っています。