パーマをかけたいけれど、どんなパーマにしようか、どんなパーマが自分に合うのか悩んでいる人は多いですよね。美容師さんに相談するのが一番良いのですが、その前に最低限の基礎知識は身につけておきたいところです。
今回は、水パーマについて徹底解説します。水パーマの特徴(メリット、デメリット、持ち、値段)やデジタルパーマとの違い、失敗した時の対処法をまとめました。
水パーマとはどんなパーマ?
出典:tiful.jp
水パーマとは、一般的なコールドパーマにスチームを当ててかけるパーマのことです。
「水パーマ」というと、「水だけでパーマをかける。だから、髪の毛にダメージを与えない!」というイメージを持つ人が多いですよね。でも、それは大きな誤解です。
水だけでパーマはかかりません。水だけでパーマがかかるなら、シャンプーしただけで、プールに入っただけでパーマがかかることになります。
水パーマは薬液を使ってパーマをかけます。1剤で髪の毛の内部のタンパク結合を壊して、カールがつきやすい状態にして、ロッドを巻きます。
そして、2剤を使って、そのカールを固めるんです。これが、コールドパーマになります。水パーマはこの工程に、専用のスチーマーを使ってスチームを当てます。
髪にスチームを当てることで、髪のキューティクルが開きますので、パーマの薬液が髪に浸透しやすくなりますので、パーマをかける時間が短くなり、髪の毛に薬剤をつけておく時間を短縮することができるんですね。
水パーマの特徴(メリット・デメリット・持ち・値段)
水パーマはほかのパーマに比べて、どのような特徴があるのでしょうか?水パーマの特徴をメリットとデメリット、持ち、値段の面からご紹介して行きます。
水パーマのメリット
まずは、水パーマのメリットからです。水パーマのメリットは、次の2つがあります。
・短時間でパーマがかかる
■髪の毛へのダメージが少ない
水パーマは、髪の毛へのダメージが少ないというメリットがあります。水パーマといえども、パーマ液を使ってパーマをかけますので、髪の毛にダメージがないということはありません。
水パーマといえども、それなりにダメージはあります。でも、スチームを使うことで、パーマ液が髪の内部へ浸透するのを早めますので、薬液を髪につける時間が短くて済みます。
また、弱いパーマ液(髪に優しいパーマ液)でもパーマをかけることができますので、ほかのパーマに比べると、髪へのダメージは少ないんです。
■短時間でパーマがかかる
水パーマはスチームを使って、髪のキューティクルを広げて薬液が浸透するのを助けますので、パーマの工程時間は短くて済みます。
そのため、忙しい人や美容院に長時間いるのが苦手な人でも、パーマを楽しむことができるんです。
水パーマのデメリット
水パーマには、デメリットもあります。水パーマのデメリットは、次の3つです。
・髪質によってはかかりにくい
・持ちが悪い
■カールが弱め
水パーマは、基本的にコールドパーマをベースにしていますので、デジタルパーマのような巻き髪のカールを出すことはできません。
水パーマに合っているヘアスタイルはゆるふわ系のパーマになりますので、しっかりパーマの巻き髪風にしたい人は、水パーマでは満足できないでしょう。
■髪質によってはかかりにくい
水パーマは、剛毛の人、強いくせ毛・天然パーマの人はかかりにくい傾向にあります。剛毛やくせ毛・天然パーマの人が水パーマをかけても、ほとんどカールが出ずに、なんとなくゴワゴワ&ぼさぼさになった感じになるだけになります。
■持ちが悪い
これについては、次に詳しく説明しますが、水パーマはほかのパーマに比べると、持ちが悪いという特徴があります。
水パーマの持ち
水パーマは、ほかのパーマに比べると持ちが悪く、2ヶ月程度しか持たないことが多いです。
もちろん、持ちについては髪質やパーマをかけた後の手入れによって異なりますが、デジタルパーマが半年程度は持つことがあることを考えると、水パーマは持ちが悪いパーマであると言えるのです。
水パーマを少しでも長持ちさせるためには、次のことに注意して、パーマ後のお手入れをしましょう。
・ブラシで梳かさない
・ブローをする時には引っ張らない
・髪の毛を強く結ばない
パーマをかけてすぐにシャンプーをすると、まだパーマが安定していない状態で、水で洗ってしまうことになりますので、パーマが取れてしまって、カールが伸びた状態になってしまうんです。
パーマをかけた当日はシャンプーを控え、できればパーマ当日から2~3日は髪の毛を洗わないように我慢しましょう。
また、日々のお手入れでは、髪の毛を伸ばさないようにする工夫が必要です。ブラシで梳かしたり、ブローの時に髪の毛を引っ張るようにして乾かすと、カールが取れやすくなります。
ポニーテールのように髪の毛を強く引っ張った状態で結ぶのも、カールが取れやすいのでやめましょう。
水パーマをかけてから、髪の毛を1つにまとめる場合は、ゆるめにふんわりとまとめるようにしてください。
水パーマの値段
水パーマの値段は、髪の毛の長さや美容院の場所などによって異なりますが、コールドパーマと同じかやや高めくらいの値段に設定されていることが多いので、相場は1万円前後になります。
これは、コールドパーマよりは高いですが、デジタルパーマよりは安いですね。ほかのパーマと比べても、比較的お手頃な値段になっています。
水パーマとデジタルパーマの違い
水パーマとデジタルパーマの違いは何でしょうか?パーマと言えば、デジタルパーマを思い浮かべる女性は多いですが、具体的にはどういう部分が違うのかを一覧表にしてまとめました。
水パーマ | デジタルパーマ | |
パーマのかけ方 | ・薬剤にスチームを当ててパーマをかける | ・薬液だけでなく熱を加える |
パーマの持ち | ・2ヶ月程度しか持たない | ・5~6ヶ月程度持つ |
カール | ・緩めのカール ・根元からパーマをかけられる |
・巻き髪のようなウェーブ ・根元からはかけられない |
髪の傷み | ・髪の傷みは少なめ | ・髪の傷みは強い |
料金 | ・1万円が相場 | ・1万3000~1万5000円程度が相場 |
このような違いがあります。水パーマはダメージは少ないけれど緩め、デジタルパーマはダメージは強いけれどしっかりカールが出るのが主な違いになります。
水パーマは次のような人におすすめのパーマです。
・初めてパーマをかける人
・髪の毛にダメージを与えなくない人
・すぐに違う髪型にしたくなる人
・ゆるふわ系の髪型にしたい人
デジタルパーマは、次のような人におすすめです。
・パーマを長持ちさせたい
・お手入れは楽なほうが良い
水パーマとデジタルパーマは、それぞれ仕上がりが異なります。どんな髪型にしたいかによって、どちらが向いているのかが異なりますので、まずはどのような髪型・カールにしたいかを具体的にイメージしておくと良いでしょう。
水パーマを失敗した時の対処法
水パーマを失敗した時には、どうすれば良いのでしょうか?パーマをかけたいと思っても、一番心配なのは、失敗したらどうしようということですよね。
水パーマは失敗しても比較的リカバリーしやすいパーマです。また、デジタルパーマのように変にチリチリになってしまうリスクも少なめです。
でも、思っていたような髪型にならなかったということもありますよね。水パーマを失敗した時の対処法をご紹介します。
美容室でやり直してもらう
水パーマを失敗した時には、美容室でやり直してもらいましょう。美容室は、たいていパーマの保証期間を設けています。
「気に入らなければ、保証期間内に言ってくれれば、手直しをします」という期間ですね。もし、水パーマをかけて気に入らないなら、美容室に電話をして、手直しをお願いしましょう。
わざわざ美容室に電話をして、手直しをお願いするのは気が引けるという人も多いと思いますが、電話しなかったら、2ヶ月程度は気に入らない髪型で過ごさなくてはいけません。
気に入らないパーマを手直しするのも美容室の役目ですので、思い切って電話をして、手直しをお願いしましょう。
ストレートパーマをかけてくれたり、新しくパーマをかけ直してくれますよ。
自宅でパーマを早く取れるようにする
水パーマに失敗したと思ったら、自宅でパーマが早く取れるように工夫するのも良いと思います。水パーマは普通にしていても2ヶ月程度しか持ちませんので、自分で早く取れるように工夫すれば、1ヶ月程度で元のストレートに戻ると思います。
水パーマを早く取るためには、水パーマの持ちで説明したことと逆のことをやればOKです。
・髪の毛を引っ張るようにブローする
・丁寧にブラッシングする
・きつめに1つにまとめる
毎日このようなことを意識して、カールを伸ばすようにすると、水パーマは早く取れてくるはずです。
自分でストレートパーマをかける
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水パーマに失敗したら、自分でコールドパーマ液を買ってきて、ストレートパーマをかけてしまうのもありだと思います。
水パーマなら、ストレートパーマをかければ、元のまっすぐなストレートヘアに戻すことができます。
ただ、水パーマをかけたことで、すでに髪の毛にダメージが加わっている状態なので、さらに市販のパーマ液でパーマをかけると、髪の毛のダメージが強くなります。それは覚悟しておきましょう。
パーマを失敗した時の対処法は、「パーマの種類8つ&失敗した時の対策5つまとめ!それぞれの特徴も徹底解説」でさらに詳しく説明していますので、参考にしてくださいね!
水パーマについてのまとめ
・水パーマのメリット
「髪の毛のダメージが少ない」「短時間でパーマがかかる」
・水パーマのデメリット
「カールが弱め」「髪質によってはかかりにくい」「持ちが悪い」「2ヶ月程度しか持たない」
・水パーマの値段相場は「1万円前後」
・水パーマを失敗した時の対処法
「美容室でやり直してもらう」「自宅で早くパーマを取れるようにする」「自宅でストレートパーマをかける」
水パーマの特徴(メリット・デメリット・持ち・値段)やデジタルパーマとの違い、失敗した時の対処法をまとめました。
水パーマは、パーマの中では比較的髪へのダメージは少ないですが、ダメージがゼロというわけではありませんので、誤解しないようにしてくださいね。