同棲を考えているカップルは、「同棲したほうが経済的に楽になるかな?」とか「同棲を始めるなら、いくら位お金がかかるんだろう?」と同棲の費用について、いろいろと疑問を持っていると思います。
同棲にかかる初期費用や同棲の生活費の平均や一人暮らしとの生活費の差、生活費と家事負担の割合について説明しています。同棲を始めようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
同棲をすると節約になる!
カップルが同棲をすると、「いつも一緒にいられる!」と「結婚してもうまくいくかどうかのお試し生活ができる!」などのメリットがありますが、それ以外に節約ができるというメリットがありますよね。
それぞれに、賃貸の部屋を借りて1人暮らしをするよりも、2人で一緒に住んで同棲したほうが、確実に生活費は安くなるんです。
だから、結婚前に同棲をすると、結婚費用を貯めることができるんですね。
同棲にかかる初期費用の平均は?
同棲をする場合、2人で住むための部屋を借りることが多いと思います。
どちらかが1人で住んでいた部屋に、そのまま2人で住むというケースもありますが、20代の独身者が住んでいる場合は、たいていワンルームや1Kの間取りであることが多いので、同棲するには狭すぎることが多いですよね。
また、2人で住むのを大家さんや不動産会社が許可していない物件も少なくありません。
だから、同棲を始めるなら、2人で住むための新しい部屋を借りたほうが良いんです。ただ、新しく部屋を借りて同棲を始めるためには、それなりの初期費用が掛かります。
同棲を始めるために必要な初期費用には、どんなものがあり、いくら位かかるのかを見ていきましょう。
・敷金(2ヶ月分)=20万円
・礼金(1ヶ月分)=10万円
・家賃(1ヶ月分)=10万円
・管理費(1ヶ月分)8000円
・仲介手数料=10万円
・火災保険=1万5000円
合計=52万3000円
これの初期費用を見て、「同棲を始めるのに、結構初期費用がかかるな」と思った人も多いのではないでしょうか。
ただ、これはカップル2人で負担する金額なので、1人当たり25~26万円程度で済むことになります。
同棲の初期費用の節約方法
同棲の初期費用は、合計で50万円程度はかかってきます。節約のために同棲を始めるなら、少しでも初期費用は抑えたいところですよね。
同棲の初期費用を抑えるためには、次のことに注意してみましょう。
・仲介手数料の値段交渉をする
例えば、先ほどの初期費用の例の中で、敷金が2ヶ月分ではなく1ヶ月分の部屋を選ぶだけで、10万円を節約することができます。
また、不動産会社に支払う仲介手数料は、交渉次第で値切ることが可能です。半額くらいまでは安くしてくれることがありますのんで、思い切って値段交渉をしてみると良いでしょう。
先ほどの例で10万円払っていた初期費用を5万円に値切ることができれば、5万円を節約できますよね。
そして、同棲する時には、新しく家具家電を買いそろえるのは止めたほうが良いです。どちらかが使っていた家具家電をそのまま継続して使うようにしましょう。
せっかく同棲するんだし、その部屋に合ったものを使いたいという気持ちは理解できますが、家具家電を買いそろえたら、それだけで20万円以上の出費になる可能性があります。
だから、節約のためには、家具家電は新しくせずに、今まで使っていたものを使うと良いでしょう。新しいものをそろえるのは、結婚するまで待ってみてはいかがでしょうか?
同棲の生活費の平均は?
次に同棲にかかる生活費について考えていきましょう。同棲するカップルの平均生活費は、いくら位なのでしょうか?
2人で支払うべきもの
同棲の平均生活費の中で、まずは2人で支払うべきものを見ていきましょう。一緒に生活していると、2人で一緒に使うもの、2人で共有するものは増えますよね。
同棲の生活費で2人で支払うべきものを見ていきましょう。ここで紹介する生活費は、あくまで「平均」ですので、生活費の詳細はカップルによって異なりますので、気を付けてください。
・家賃=10万円
・電気、ガス、水道=1万5000円
・インターネット料金=5000円
・食費=5万円
・日用品=5000円
合計=17万円
非常に大雑把な計算ですが、2人で支払うべき平均生活費の合計は17万円になりますので、1人当たりの負担は8万5000円になります。
個人で払ったほうが良いもの
次に、同棲しているけれど、2人で支払わずに、個人で支払うべき生活費の項目や平均額をご紹介します。同棲して一緒に住んでいるからといって、なんでもかんでも2人で一緒に支払う必要はありません。
結婚したら、1つの財布にして、全てを一緒に支払っても良いと思いますが、同棲中はまだ結婚前であり、きちんと財布は分けておいた方が金銭的なトラブルが起こりにくくなるので、長続きしやすいと思います。
・化粧品代=5000円
・美容代=1万円
・携帯料金=7000円
・彼氏以外の人と行く外食費=1万円
・その他個人的に必要なもの=5000円
合計=3万7000円
これについては、平均額は人によって大きく違ってくると思いますが、平均では3万5000~4万円程度になるかと思います。
同棲の生活費のおおよその目安
2人で支払うべき平均の生活費と個人で支払うべき平均生活費が計算できましたので、同棲の平均生活費はどのくらいかかるのかを見ていきましょう。
2人で支払うべき生活費の1人当たりの負担は8万5000円。個人で支払うべき平均生活費は3万7000円ですから、同棲すると1ヶ月の平均生活費は12万2000円になります。
同棲した時と一人暮らしをした時の生活費の差
同棲をすると、1人当たりの平均生活費は12万2000円でしたよね。では、一人暮らしをした時の平均生活費とどのくらいの差があるのか見ていきましょう。
・家賃=7万円
・電気、ガス、水道=1万2000円
・インターネット料金=5000円
・食費=3万円
・日用品=4000円
・化粧品代=5000円
・美容代=1万円
・携帯料金=7000円
・彼氏以外の人と行く外食費=1万円
・その他個人的に必要なもの=5000円
合計=15万8000円
同棲した時の1人当たりの平均生活費は12万2000円です。1人暮らしをするよりも、同棲をしたほうが1ヶ月で3万6000円の節約になるのです。
1年にすると43万2000円の節約です。初期費用での出費を考えても、1年間同棲すれば、確実にプラスになるのです。2年間同棲すれば、ある程度結婚費用も貯めることができますね。
同棲の生活費の支払い負担
最後に、同棲する時の生活費の支払い負担を考えていきましょう。同棲するカップルは、彼氏・彼女はどちらも同じ収入・同じ帰宅時間・同じ生活スタイルというわけではないですよね。
そうすると、生活費の支払い負担は、カップルによって変わってくることになります。
理想はすべて折半
同棲するカップルの生活費の支払い負担は、すべて折半するのが理想です。例えば、2人で支払うべき生活費の合計が17万円だったら、彼氏が8万5000円支払う。彼女も8万5000円を支払う。
このようにキッチリ折半すれば、2人の関係は平等であり、対等な関係でいられるでしょう。
結婚前はどちらかが経済的に依存してしまうと、そこに上限関係が生まれてしまうことが多いため、理想的には2人で支払う生活費は、キッチリ折半するようにしたいですね。
2人で使う生活費を1ヶ月10万円ずつ出して、余った分は結婚資金として貯金するようにすると、簡単に折半できますので、おすすめです。
収入と家事負担のバランスを取るべき!
生活費はきちんと折半するのが理想ですが、2人に収入格差があったり、1人が激務で1人は定時退勤できるという場合もありますよね。
また、彼氏は家事能力が皆無で、彼女が家事全般を担当しているという場合もあると思います。
だから、収入や生活時間、家事能力に差がある時には、キッチリ折半せずに、家事負担を考慮して、金銭負担を考えたほうが良いかもしれません。
2人で支払うべき生活費の負担割合は折半で50:50なのに、家事負担は彼氏は1割、彼女が9割でほとんどのことは彼女がやっているというのであれば、これは不公平ですよね。
だから、収入格差があって、折半にするのはきついという場合は、その分家事を多く担当し、生活費の負担は減らしてもらう。
また、激務で家事をする時間がない。家事能力が全くないという場合は、生活費を多く負担して、家事負担を少なくしてもらう。
このように、収入と家事負担のバランスを考えて、カップル2人で自分たちに合った負担割合を決めると良いでしょう。
カップルが同棲する時の費用・負担割合についてのまとめ
・同棲の生活費の平均「初期費用:52万円」「平均:17万円」「1ヶ月:12万2000円」
・同棲の生活費の支払い負担
「理想は全て折半」「収入と家事負担のバランスを取る」
カップルが同棲する時の初期費用の平均や生活費の平均、同棲することで節約できる金額、生活費と家事の負担割合についてまとめました。
同棲する時にはそれなりに初期費用が掛かりますが、1年間同棲すれば、プラスになることが多いので、結婚を前提にしていて、結婚費用を貯めたいカップルは、同棲することをおすすめします。