2016年6月に行われた「AKB48 45thシングル選抜総選挙」で初の選抜メンバー入りを果たした岡田奈々さん。
実は、岡田さんは機能性低血糖症による体調不良に悩まされており、シングル選抜総選挙でのスピーチの際も病気について触れた発言が見られました。今回は彼女が患っているとされる機能性低血糖症の症状や原因などについてまとめてみました。
この記事の目次
岡田奈々さんのプロフィール
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名前:岡田奈々(おかだ・なな)
出身地:神奈川県
生年月日:1997年11月7日
身長:155cm
2011年、AKB48 第十回研究生オーディションに応募するも不合格となり、翌年5月の第十一回研究生(14期生)オーディションで見事合格を果たした岡田奈々さん。
2013年には、同じく研究生であった小嶋真子、西野未姫、北川綾巴、渋谷凪咲、田島芽瑠、朝長美桜(敬称略)とともに派生ユニット「てんとうむChu!」を結成。
8月24日に東京ドームで開催された「真夏のドームツアー ~まだまだやらなきゃいけないことがある~」の公演3日目の中で、チーム4への昇格が発表され、その後はチーム4所属のメンバーとして活動されています。
2014年にはフューチャーガールズに選ばれ、38thシングル「希望的リフレイン」の中に収録されている曲「今、Happy」で自身初となるセンターポジションを務めるなど、ファンの中での人気を徐々に高めていきました。
2015年にはアンダーガールズに選出され、今年は遂に初の選抜メンバー入りを果たすなど、人気メンバーとしての地位を確かなものとされています。
機能性低血糖症を告白
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2016年6月の総選挙が始まる直前の5月29日、体調不良により休養に入ることを公表した岡田奈々さん。その後無事に復帰を果たされましたが、休養に入られた理由には「機能性低血糖症」の発症があったことが公表されています。
スピーチでは、体調不良の原因を「機能性低血糖症」を告白。「そしてそこから摂食障害、過食おう吐を引き起こしました」と告白。「なかなか言えなくてごめんなさい」と涙ながらに謝罪した。
また、2年前の総選挙での「いつかAKB48を背負う存在になりたい」を引き合いに、「今でもその気持は変わっていません。横山総監督を筆頭に、これから先AKB48を作っていくメンバーになりたいです。努力は裏切らないことを伝えられるメンバーになりたいです」と改めて宣言。
「今の私にはAKB48しかなくて、皆さんしかいなくて。自分の人生を捧げるつもりで入ってきたので、今後も変わらず人生を捧げます。皆さんの笑顔を見るため、私も笑顔でいるために頑張っていきたい」と力強くスピーチした。
岡田奈々さんが患った機能性低血糖症とは?その症状
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機能性低血糖症とは、血糖値が低くなってしまう状態を言います。
低血糖というと、糖尿病に関する言葉という印象を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、機能性低血糖症は現代人の誰もに発病可能性があるとされている病気です。
症状
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機能性低血糖症になると、強い疲労感を感じるとされています。何かしただけで身体を動かすことを面倒に感じてしまうほどの重い症状を呈する方もいらっしゃいます。
また、機能性低血糖症になると、うつ病や精神病を併発しやすくなるとされています。統合失調症やうつ病、パニック障害、慢性疲労症候群、多動性障害などが起こりやすいです。
低血糖状態になると動悸や頭痛、震えなどが起こりやすくなることも特徴的です。ストレスに弱い方の場合、身体的・精神的なストレスに対応しきれず症状が悪化する場合があります。
身体的な症状としては、極度の疲労や頭痛、めまいが出やすいのが特徴とされています。発汗や震え、心臓の動悸などが起こりやすいと考えられています。その他、目のかすみや筋肉のひきつけ、筋肉痛などが起こります。
また、機能性低血糖症の方は日頃から消化不良を感じたり、逆に甘いモノを異常に欲したりするなどの症状が現れる場合もあるとされています。
内面(精神的)な症状としては、精神状態が不安定となることによる不眠やうつ症状、イライラが続くなどが特徴的です。また、突然襲う強い睡魔など、精神的に不安定な時期が続くとされています。
血糖の状態が悪くなることによりホルモンバランスが崩れて、精神的な悪循環に陥ってしまう患者さんも多いのが機能性低血糖症の特徴です。
岡田奈々さんが抱える機能性低血糖症の原因2つ
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機能性低血糖症は突然発症するものではなく、日々の行動や生活が積み重なることにより発症するとされる病気です。
糖分の摂り過ぎ
最も多い原因とされています。多くの場合、お菓子やスイーツなどの甘い食べ物の過剰摂取が機能性低血糖症の原因となります。
清涼飲料水やお菓子には多くの糖分が含まれているうえ、その糖分は細かく、身体の中に素早く吸収されるような形となっています。
糖分により急激に上昇した血糖値を下げるために、身体はインスリンを分泌します。ちなみに、インスリン分泌後も血糖値が下がらない状態を糖尿病といいます。
しかし、機能性低血糖症はその反対で、インスリンが過剰分泌される(効き過ぎる)ことで血糖値が急降下してしまう状態です。急降下を繰り返すことで血糖値のコントロールができなくなり、精神的に不安定な状態が引き起こされてしまうことになります。
日々のストレス
ストレスは血糖コントロールにかかわる副腎に疲労を与えます。ストレスを感じ続けることで、低血糖の状態となってしまうわけです。
また、ストレスを解消するために過食に走ってしまう場合も血糖値に悪影響を及ぼしてしまいます。そこに不規則な生活が加わることで、自律神経が失調してしまい、機能性低血糖症を発症することに繋がってしまいます。
岡田奈々さんの場合、10代の若い女性であることから考えても正しい食事・栄養に関する充分な知識を持っていたとは言いがたいと思われます。加えて、若い女性は甘いモノに目がない方が多く、糖分の過剰摂取に陥っていた可能性は否めません。
特に、AKB48には「シングル選抜総選挙」という激烈なストレスを強いるようなイベントがあり、総選挙の結果発表後に緊張から開放されて失神して倒れてしまった子も出たほどでした。
シングル選抜総選挙のストレスは言うまでもないにせよ、バラエティ番組やドラマ撮影、写真撮影、インタビュー、ライブ活動など、文字通り寝る間もないほどの過酷な日々を送るAKBのメンバーである以上、相当なストレスがかかっていたことは容易に想像できます。
岡田奈々さんが抱える機能性低血糖症の治療法3つ
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糖質制限
機能性低血糖症を発症した場合、まず行うべき治療は「糖質制限」です。
甘いモノを控えることが機能性低血糖症を改善するための最善策とされています。具体的には白砂糖やブドウ糖果糖液糖が制限すべき対象となります。
これらは身体への吸収率が非常に高いため、意識して避けることが必要です。
白砂糖やブドウ糖果糖液糖は、甘いお菓子やジュース、スナック菓子、菓子パン、お惣菜などに使用されています。その他にも、精白されていない炭水化物、滋養強壮剤、カフェイン飲料、ビール、甘いワイン、タバコ、スポーツ飲料などにも注意が必要です。
食事療法
血糖値の上昇を緩やかにしてくれる働きを持つ栄養素を取ることが効果的とされています。
タンパク質と脂質が代表的で、これらは消化管ホルモンの分泌量を増やす働きを持っています。また、インスリンの分泌も促すため、血糖値の上昇を抑制することができます。
具体的には次のような食品を採り入れると良いとされています。
タンパク質・脂質:鶏胸肉、サバ、牛バラ肉、鮭、豚肉、マグロ、カツオ、納豆、豆腐、卵。
食物繊維:ごぼう、アボカド、ほうれん草、キウイフルーツ、りんご、かぼちゃ、ひじきなど。
運動療法
機能性低血糖症の患者さんは精神的なバランスが不安定になります。精神のバランスを回復することと食欲不振を改善するために、運動で身体の調子を整えることが必要です。
この場合の運動は、ウォーキングやジョギングのような有酸素運動でも、筋力トレーニングのような無酸素運動でも、どちらでも構わないと考えられています。
機能性低血糖症の治療の効果が現れるまでには、少なくとも数ヶ月は必要とされています。あまり結果を急ぎすぎることはさらなるストレスにつながってしまうため、深刻になりすぎずに、治療を継続する心の余裕がとても重要となります。
岡田奈々さんの病気「機能性低血糖症」についてのまとめ
・機能性低血糖症の初期症状は、強い疲労感を感じたり精神的に不安定な時期が続くなど
・機能性低血糖症の原因は、糖分の摂りすぎや日々のストレスといわれている
・機能性低血糖症の治療方法は、白砂糖やブドウ糖果糖液糖の制限、食事療法や運動療法が行われる
・岡田奈々さんは、現在も病気療養中で完治していない状況にある
AKB48チーム4のメンバーで、今年の選抜総選挙では選抜メンバー入りを果たした岡田奈々さんが患っている「機能性低血糖症」の症状や原因、治療法などについてまとめてみました。
今年初めて選抜メンバー入りを果たしたばかりの岡田奈々さんですが、現在はメディア出演など、芸能の現場に無事復帰されているものの依然として完治はしていない状況とされています。
今後AKB48の中心メンバーとしてグループの未来を担っていくことが確実視されているだけに、岡田さんの病状は心配ではあります。少しでも彼女の病状が安定することを願うばかりです。