1日の睡眠時間の平均は？

1日の睡眠時間の平均はどのくらいなのでしょう？睡眠時間の平均は年代によって異なりますし、また国によっても異なるんです。

あなたの睡眠時間は平均的なのかどうかを見ていきましょう。

年代によって平均睡眠時間は違う

1日の睡眠時間の平均は、年代によって違います。

出典：総務省統計局ホームページ　平成 23 年社会生活基本調査 生活時間に関する結果 要 約

男女ともに10代から20代前半は睡眠時間が長めで30代から50代は睡眠時間が短くなり、60代以上になると年齢が進むにつれて、睡眠時間の平均時間が長くなっていきます。

あなたの睡眠時間は、自分の年齢・性別の平均睡眠時間と比べて長いでしょうか？短いでしょうか？

日本人の平均睡眠時間は短い？

平均睡眠時間は国によっても違います。国別の平均睡眠時間を見ていきましょう。

出典：Data – OECD

国別での平均睡眠時間を見てみると、日本人の平均睡眠時間は諸外国と比べるととても短いことがわかりますね。特に、日本人女性は平均睡眠時間が世界一短いと言えるでしょう。日本人は睡眠不足の国民なんですね。

1日の睡眠時間の理想は？ 

日本人の1日の平均睡眠時間は総務省の調べによると7時間42分です。では、1日の理想の睡眠時間は何時間なのでしょうか？理想の睡眠時間は8時間と言われていますが、それは本当なのでしょうか？

長生きをしたいなら、理想の睡眠時間は7時間

あなたができるだけ長生きをしたいなら、睡眠時間は7時間を目安に取ると良いでしょう。

日本人約１１万人を対象にした10年間の大規模追跡調査で、約７時間（６．４時間～７．４時間）の睡眠時間の人が一番死亡率が低いことが解った。

 

引用：topics6

平均睡眠時間が6.5時間から7.4時間の人に比べて、睡眠時間が4.4時間以下の人は約2倍も死亡リスクが高くなり、9.5時間以上の人は2倍以上も死亡リスクが高くなるんです。

「8時間睡眠」は、7時間睡眠に比べて、男性で11％、女性23％、それぞれ死亡率が高いという結果が出た。

 

引用：topics6

この調査結果から、理想の睡眠時間は今まで言われてきたような8時間というわけではなく、7時間（6時間30分～7時間30分未満）ということになります。

理想の睡眠時間は人によって違う

理想の睡眠時間は、長生きという観点から見ると7時間であることがわかりましたが、「7時間が理想の睡眠時間」という人が多いだけで、実は理想の睡眠時間は人によって異なるんです。

睡眠時間には個人差が大きく、性別、年齢、季節、生活環境、職業などによって異なります。３時間の睡眠で十分な人もいれば、１０時間以上の睡眠が必要な人もいます。

 

引用：適正な睡眠時間 横浜・中川駅前歯科

私たちは、身長や体重、容姿、体力等に個人差があるように、睡眠時間にも個人差があります。そのため、理想の睡眠時間は人によって違いますので、自分の理想の睡眠時間を探さなければいけません。

1日の理想の睡眠時間を探そう

私たちの1日の理想の睡眠時間は個人差がありますので、自分の理想の睡眠時間は何時間なのかを知る必要があります。どうすれば、理想の睡眠時間を探すことができるのでしょうか？

90分刻みでトライ！

理想の睡眠時間を知るためには、レム睡眠とノンレム睡眠の周期を上手に利用しましょう。レム睡眠は大脳は覚醒状態に近く浅い睡眠で、ノンレム睡眠はグッスリと眠った深い睡眠のことです。

健康な人は、夜眠っているときに『レム睡眠（REM睡眠）』と『ノンレム睡眠（non-REM睡眠）』を一晩に約90分周期で繰り返します。 

 

引用：SASとは : 睡眠障害について : グッドスリープ・クリニック : 睡眠時呼吸障害 東京都港区芝大門 浜松町 大門

人間の眠りはレム睡眠とノンレム睡眠は90分周期で繰り返されますので、1時間半、3時間、4時間半、6時間、7時間半、9時間、10時間半の中に理想の睡眠時間がある可能性が高くなります。

そのため、理想の睡眠時間を探すためには90分刻みで睡眠時間を試してみると良いでしょう。まずは長生きのための理想の睡眠時間とされる7時間に最も近い90分周期の7時間半から試してみましょう。

7時間半の睡眠を取ってみて、身体の調子が良ければ、それがあなたにとっても理想の睡眠時間ということになります。

もし、「寝足りない」と思えば、次は9時間、10時間半と90分周期で睡眠時間を延ばしていきましょう。「寝すぎかな？」と思ったら、6時間、4時間半と睡眠時間を減らしていきましょう。

そうすれば、あなたの理想の睡眠時間を見つけることができるはずです。

睡眠の質にもこだわって！

理想の睡眠時間を探すためには、睡眠の質にもこだわりましょう。睡眠の質が悪ければ、どんなに長時間眠っても「寝足りない」と思ってしまうのです。

良質な睡眠を取るためには、就寝前にリラックスタイムを作って、質の高い睡眠のために必要な副交感神経を優位にしておきましょう。

夕食後には覚せい作用のあるカフェインの入ったコーヒーや緑茶などは飲まないようにする、就寝前にはゆっくり入浴をして体を温める、就寝前はテレビやパソコン、スマホをオフにして、部屋の証明を暗めにしておくと良いでしょう。

また、寝室の室温や寝具にもこだわってください。寝室は快適な温度・湿度を保ち、自分に合ったマットレスや枕などを選びましょう。

布団の中では考え事などを持ち込まず、読書や携帯電話の使用は行わないようにしてください。
次第に目が冴えてきて、眠れないことに焦ったり、ストレスを感じたりして、悪いサイクルになってしまいます。

 

引用：京谷クリニック

睡眠の質を意識して、良質の睡眠を取らないと、理想の睡眠時間は見つけることができません。睡眠は睡眠時間の長さだけでなく、睡眠の質もとても重要なのです。

1日の睡眠時間と平均と理想についてのまとめ

日本人の睡眠時間の平均は7時間42分ですが、年代によって平均は違いますし、理想的な睡眠時間は個人差がありますので、良質の睡眠を取って、自分の理想の睡眠時間を見つけなければいけません。

睡眠不足は集中力や記憶力、判断力の低下をもたらすだけでなく、肥満やうつ病、高血圧のリスクを上げることがわかっていますので、理想の睡眠時間を知って、睡眠不足を解消するようにしましょうね。