酒井若菜さんのプロフィール

 

1995年に芸能界デビュー。1997年「第8回ヤングジャンプ女子高生制服コレクション 準グランプリ」、1999年「日テレジェニック’99」を受賞し、グラビアアイドルとして人気を得るようになります。

 

1997年には、ドラマ「サイコメトラーEIJI」で女優デビュー。2002年頃からは女優としての活動にシフトし、「木更津キャッツアイ」でのモー子、「恋の門」の証恋乃などの特徴あるキャラクターを演じ、好評を得ました。

 

2005年、連続ドラマ初出演が決定していたものの、それを蹴ってまで出演を決めた舞台を本番直前に急遽降板。急性胃腸炎による体調不良が原因と報じられます。その後、闘病のため約1年間にわたり芸能活動を休業します。

 

2010年、NHK大河ドラマ「龍馬伝」に近藤長次郎の妻役で出演。同じく大河ドラマ「軍師官兵衛」やNHKテレビ小説「マッサン」にも出演するなど女優としての実力を高く評価されています。

 

膠原病を患っていることを告白

2016年6月8日放送の「徹子の部屋」出演時、「膠原病（こうげんびょう）」を患っていることを告白した酒井若菜さん。

 

19歳の頃に膠原病に罹られていたことをブログでも公表されています。

 

私は19才の時分、膠原病のうちの二つに罹りましたが、当時は私の症状を完治させる治療薬がなかったこともありましたし、治療する必要もない程度だったので、定期的に検査だけをしに通院はしていました。

 

なので、一応その時点ですでに発症はしていました。

 

そして昨年、またもう一つ、新たに罹り、今度は治療が必要になったので、現在通院を再開して治療をしているということです。

 

引用：膠原病｜酒井若菜オフィシャルブログ「ネオン堂」Powered by Ameba

 

NHK連続ドラマテレビ小説「マッサン」出演中に、新たに膠原病を発症したという酒井さん。病気のため、台本の指示通りの動きができず「このまま女優業をやっていくのは難しいのではないか」と引退をも考えられたそうです。

 

「去年の冬から春にかけてはすごく痛かったです。ドラマの台本に『立ち上がる』とか『ミカンの皮をむく』とか書いてあっても、痛くてその動作ができない。落ち込みました……」

 

引用：酒井若菜「結婚はしない」佐藤隆太に話した闘病16年の決断(芸能) – 女性自身［光文社女性週刊誌］

 

ただ、現在もテレビドラマに出演されているように、膠原病と向き合いながらも苦しいそぶりを見せず明るく前向きな日々を送られていることがご本人から語られています。

 

「（体調は）大丈夫です」と笑顔で報告し、「診断されたときはショックだったけれど、前向きに捉えている。こんな形でバレてしまったけれど、病気を知るきっかけ、励みになれば」と明るく話した。

 

引用：酒井若菜、膠原病との闘病を報告「前向きに捉えている」　公表後初の公の場 | ORICON STYLE

 

 

酒井若菜さんが患っている膠原病とは？その原因・症状・種類

出典：http://www.ozu-johukai.jp/

 

膠原病は、全身の血管や皮膚、筋肉、関節などに炎症が発生する病気の総称です。原因不明の発熱や湿疹、関節の痛みなどの症状が主な症状で、女性に多いとされています。

 

比較的若い女性の原因不明の発熱として発見されることが多く、SLE（全身性エリテマトーデス）やリウマチなどの複数の病気が含まれています。

 

膠原病の原因

長らく原因不明の病気とされていましたが、現在では遺伝的な要因が考えられるようになっています。しかし、環境因子も重要であるとされています。

 

風邪などのウイルス感染症が引き金になったり、紫外線の影響、ワクチン接種、喫煙などが原因として示唆されています。食事内容やアルコールなどは発病に直接的な影響はないと考えられています。

 

膠原病の症状

出典：http://www.kougen.org/

 

膠原病の症状は、以下の3つの病気が組み合わさって現れると考えられています。1つはリウマチ性疾患。もう1つが自己免疫疾患、さらにもう1つが結合組織疾患であるとされています。

 

具体的な症状としては、関節や筋肉に痛みやこわばりが見られる、細胞の結合組織に炎症による病気が発生する、免疫に異常が見受けられるなどがあります。

 

症状は『微熱が続く』『関節や筋肉が痛い』『赤い発疹ができる』『リンパ腺が膨れる』『指先が真っ白になる』などです。ただし、これらの症状は膠原病以外でもしばしば見られるため、誤診された結果、症状を悪化させたり、病院をたらい回しにされたりする患者さんも少なくないようです。簡単な血液検査である程度判定ができることも多く、適切な対応が望まれるところです。

 

引用：酒井若菜の膠原病、喫煙やワクチン接種が原因？ | ビジネスジャーナル

 

全身性エリテマトーデス（SLE）

出典：http://image.healthil.jp/

 

全身性エリテマトーデスは、膠原病の症状である免疫の異常によって発病するとされる炎症疾患です。

 

症状としては、原因不明の発熱や関節の痛み、日光に当たりやすい皮膚にできる紅斑、蝶形紅斑、ネフローゼ症候群などがあります。

 

強皮症

出典：http://kompas.hosp.keio.ac.jp/

 

手の指から、腕、顔、胸部などへと皮膚の硬化が広がってゆくとされている病気です。

 

手足のレイノー現象に始まり、むくみ期から硬化期へと進行し、皮膚が薄く軟らかくなり、皮膚が傷つきやすくなってしまう・治りにくくなり潰瘍になりやすくなるといった症状が現れてくるとされています。

 

皮膚筋炎・多発性筋炎

出典：http://www.articular-rheumatism.com/

 

全身の、横紋筋という筋肉に炎症が起こる病気です。特に肩や腰の周りの筋肉に炎症が起こるとされています。

 

力が入りにくい、身体が起こせない、物を持つのが辛い、立ち上がりや階段の登り降りに支障を来すなどの筋肉の障害が見られます。

 

また、眼瞼、手指、肘、膝などの関節外側部分に紅斑が現れる場合、皮膚筋炎に分類されます。紅斑がない場合、多発性筋炎に分類されます。40歳以上で皮膚筋炎の患者さんであれば、悪性腫瘍を合併することが多いため、検査が必要とされています。

 

乾燥症候群（シェーグレン症候群）

出典：http://xn--cckdb9li8cvit732algmfyvft9c.com/

 

涙腺や唾液腺など、粘液を出す組織に炎症が起こることで、涙や唾液が出にくくなり、目や口が乾燥する病気です。

 

慢性関節リウマチや全身性エリテマトーデスと合併しやすい病気とされており、女性に多く見られ、40～60歳代の女性がかかりやすいとされています。

 

混合性結合組織病（MCTD)

出典：http://www.collagen-disease.com/

 

全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎のうち2つが混在している状態が、混合性結合組織病です。20～30代の女性に多く発症するとされています。

 

結合性多発動脈炎（結筋性動脈周囲炎）

出典：http://healthy.copyseven.com/

 

動脈の中でも、細い血管に炎症を生じる病気です。炎症による血流悪化で、腎臓、脳、胆管、皮膚などに障害が起こるとされています。20～40歳代で多く見られます。

 

その他の症状

Wegener肉芽腫症と呼ばれる、鼻炎や咳・喀血・潰瘍などの症状、腎不全や尿毒症・貧血などの症状が複雑に絡み合って現れる症状があります。

 

また、大動脈炎症候群と呼ばれる、視力障害、失神発作、上肢疲労感などを伴う症状、慢性関節リウマチやベーチェット病なども膠原病の症状として現れるとされています。

 

酒井若菜さんの他にもいる、膠原病を患ったことのある芸能人

EXILE・MATSUさん

出典：http://i1.wp.com/

 

全身に炎症を来す「ベーチェット病」と闘いながらステージに立ち続けているとされています。現在は薬で症状を緩和しながら活動されています。

 

元読売巨人軍・柴田章吾さん

出典：http://c2.atwiki.asia/

 

柴田章吾さんも、MATSUさん同様「ベーチェット病」を患っているとされています。

 

菊池桃子さん

出典：http://www.parfit.co.jp/

 

安奈淳さん

出典：http://www.geocities.co.jp/

 

元タカラジェンヌの安奈淳さんは、1995年に全身性エリテマトーデスを発症したことで、当時話題となりました。

 

叶和貴子さん

 

1991年に関節リウマチを発症した女優の叶和貴子さん。辛い症状を抱えながら女優活動を継続されていましたが、舞台最終日に芸能活動の休止を発表されました。

 

酒井若菜の病気「膠原病」の症状・種類・原因についてのまとめ

 

女優の酒井若菜さんが現在闘病中の「膠原病」の症状や他に患った芸能人の方々についてまとめてみました。

 

現在もスーパーのレジ待ち時間などで長時間じっと立ち続けるなどが困難であるとブログで綴られている酒井さん。女優活動にもさまざまな苦労があることは容易に想像できます。

 

しかし、病気の辛さやそれに伴う悲壮感などを全く感じさせない明るく前向きな彼女の姿からには、こちらが元気づけられてしまうほどです。

 

ずっと付き合っていかなければならない病気なだけに辛さや覚悟は相当なものだと思いますが、少しでも彼女の病状が緩和されることを願ってやみません。