ドラマ「失楽園」「イグアナの娘」などで女優として、また、ワインと葉巻と犬を愛する愛犬家・教養人としてもテレビで人気を博した川島なお美さん。
女子大生タレントの走りとして、大学在学中から芸能界で活躍され、美貌と教養を兼ね備えた才色兼備な芸能人として、世の女性・男性から憧れの存在でした。
残念ながら2015年9月、胆管がんで逝去された川島さん。彼女が罹った胆管がんとは?その症状・原因・ステージ別生存率についてまとめてみました。
この記事の目次
川島なお美さんのプロフィール
出典:http://i1.wp.com/
名前:川島なお美(かわしま・なおみ)
結婚後:鎧塚なお美(よろいづか・なおみ)
出身地:愛知県名古屋市守山区
生年月日:1960年11月10日
没年月日:2015年9月24日
身長:158cm
最終学歴:青山学院大学文学部
青山学院大学文学部在学中に芸能界デビュー。当時はまだ珍しかった女子大生タレントの先駆け的存在として活躍された川島なお美さん。
文化放送「ミスDJリクエストパレード」の初代DJとして深夜の顔になり、女子大生DJとして人気を博しました。
その後キャンパスクイーンのイメージからの脱却に苦しみ不遇の時代を過ごされ、幅広い知名度を得るまでに時間を要しましたが、ドラマ「イグアナの娘」「失楽園」で女優としても注目を集めるまでに。
また、ワインと葉巻と犬をこよなく愛する愛犬家・教養人として、ワインブームの頃は数々のバラエティ番組や教養番組に出演。フランスの4大ワイン産地から騎士号を授与されている唯一のアーティストという一面も持ち合わせています。
2007年、パティシエの鎧塚俊彦さんと婚約、入籍。その後は、おしどり夫婦として夫妻でも度々テレビ番組に出演されていました。
出典:http://img.laughy.jp/
2013年夏、健康診断で腫瘍が発見され、即手術を勧められるも拒否。代替案としての抗がん剤治療も拒否したとされ、腫瘍は「肝内胆管がん」であると判明。
2014年1月に仕方なく手術を受けるも、術後補助化学療法などは行わず、民間療法などを行いながら芸能活動を行う日々が続きました。
川島さん本人がブログで「完治」を報告するも、2014年夏、再発が判明。この時、夫の鎧塚さんには余命1年未満との宣告がされたそうですが、川島さん本人はそれを知らないまま抗がん剤治療を拒否し、芸能活動は継続されました。
出典:http://neta-net.net/
2015年9月17日、出演中のミュージカルを体調不良で降板。23日には自宅療養中である事が公表され、2ヶ月後のソロライブ復帰を目指されていましたが、翌24日、死因・胆管がんにより逝去。54歳でお亡くなりになられました。
出典:http://contents.oricon.co.jp/
川島なお美さんが患った胆管がんとは?その症状
出典:http://www.saiseikai-hp.chuo.fukuoka.jp
肝内胆管がんは、肝臓で作られた胆汁を十二指腸に運ぶ胆管にがん細胞が発生するもので、肝臓がんの一種として知られています。胆管がんはかなり進行するまで症状は表れないため、早期発見が難しいと言われています。
黄疸(おうだん)
出典:http://kikara.co/
胆管がんの症状としてまず挙げられるのが「黄疸」です。がんによって胆管が狭められ、胆汁が流れにくくなることに起因して起こる黄疸ですが、白色便や黄疸尿、かゆみなどを伴う場合もあるとされています。
川島なお美さんが死去前にブログに投稿した写真でも「黄疸」が確認されていました。
腹痛、腹水
出典:http://haraitas.com/
みぞおちや右脇腹に痛みがでると言われています。
また胆管がんに限った話ではないのですが、末期がんにおいては腹水が溜まる症状がみられることがあります。内臓の病気による炎症により、血管から滲出液が溢れだし、腹腔内に溜まることにより、お腹が膨らみます。
出典:pikorepo.com
川島なお美さんの腹水。横から見るとお腹が膨らんでいることがわかります。
体重減少(激やせ)、発熱、食欲不振、全身倦怠感
出典:http://daily.c.yimg.jp/
胆管がんに限った症状ではないものの、がん全般において、進行にともなって出てくる症状が体重減少や発熱、食欲不振、全身倦怠感だと言われています。川島なお美さんも逝去される直前のお写真では腕は折れそうなほどに細くなり、激やせで頬も痩せこけていました。
川島なお美さんが患った胆管がんの原因
これといった明確な原因はない
残念ながら胆管がんの明確な原因は未だ解明されてはいないようです。ただ、女性のほうが男性よりも罹患率が高いことや肥満・高カロリー摂取・野菜果物不足・出産回数が多いことなどがリスク要因であると考えられています。
参考資料:胆道がんとは – 国立がん研究センター
川島なお美さんに関してはワインが原因という説も
胆管がんは“肝臓のがん”の一種なので、アルコールの摂取が病気に影響するとも言われています。
「お酒を常に飲んでいる人は、肝臓が慢性的に炎症を起こしています。胆管は肝臓の中にありますので、アルコールの多飲は胆管がんに大きな影響を与えるんです」(前出・杉町院長)
川島なお美さんが患った胆管がんの主な治療法3つ
胆管がんの治療法としては一般に「外科手術」「化学治療」「放射線治療」が行われています。
川島なお美さんはがん発覚後に一度外科手術を行ったものの、再発以後は、健康維持の管理にビタミンCの点滴、民間療法、悪い気の排除などの施術(エビデンス不明)に取り組んでいました。
抗がん剤治療を拒否し、民間療法を選んだ川島なお美さんに疑問を感じる声は少なくはなかったです。
手術
手術による治療のメリットは「治癒が期待できる唯一の治療法」であるということ。デメリットは「身体への負担が大きい治療」であるということ。そのため、手術に耐えうる体力が残っていること、腫瘍をすべて切除できることが前提条件となります。
化学治療(抗がん剤治療)
抗がん剤治療によるメリットは「ガンが広がっていても適応可能」であるということ。デメリットは「根治不可能」であるということ。あくまでも化学療法の目的は、ガンの増殖を抑えて、延命治療を図ることにあると言えるでしょう。
放射線治療
放射線治療のメリットは「身体への負担が少ない」こと。デメリットは「狭い範囲にしか適用できず、延命効果が証明されていない」ことにあります。ガンを少しでも小さくすることで、症状を緩和する目的で行われる治療法です。
川島なお美さんが患った胆管がんのステージ別生存率
出典:http://rins-rin-mei.blog.so-net.ne.jp/
胆管がんのステージ別生存率(5年生存率)は次のとおりです。
ステージ1:90%以上
ステージ2:35~45%
ステージ3:15~20%
ステージ4:5~7%
胆管がんは発生部位が肝臓に近いほど予後が悪い傾向にあるとされています。日本の治療技術は世界トップクラスですが、それでもなおステージ2以降の5年生存率は5割を切っています。
胆管がんの特徴として、症状が非常に乏しく発見が遅れがちであることが挙げられ、多くの患者はステージ2以降の進行がんでの発見となるため、死亡率がとても高くなってしまうわけです。
胆管がんはすい臓がんと並んで「治りにくいガン」であるとされており、手術が可能だった場合であっても、5年生存率は約40%ほどになります。川島さんのように再発で手術を行わない場合の1年生存率は20%とかなり厳しい状況です。
したがって、胆管がんの予後は手術ができるかどうか、また、早期発見ができるかどうかに大きく左右されるということになります。
川島なお美の死因「胆管がん」についてのまとめ
・胆管がんの症状
「黄疸」「腹痛・腹水」「体重減少」
・胆管がんの原因は未だに解明されていない
・胆管がんの治療法
「手術」「化学療法」「放射線治療」
・胆管がんのステージは4つあり、5年生存率
女優の川島なお美さんがお亡くなりになられた原因の「胆管がん」の症状・原因・ステージ別生存率についてまとめてみました。
最後の最後まで手術を頑なに拒否した川島さんに対して、彼女が亡くなった後、厳しい意見を投げかける人もいたようですが、彼女は非常に美意識の高い女優さんであり、手術によって自身の身体に大きな傷あとが残ることに耐えられなかったのでは?との意見もあります。
彼女の美貌・教養は誰もが認めるほどのもので、数多くの著名人やファンから愛された女優さんでしたが、比較的早期に発見できたにもかかわらず、胆管がんによってお亡くなりになられたことはとても残念でなりません。