唇が厚いことをコンプレックスに思っている人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな悩みを解消するため、唇を薄くするための4つの方法や唇が厚くなる5つの原因をご紹介していきたいと思います。
唇は厚く進化していた!
なぜ唇は赤いのでしょうか。人それぞれ色味に違いはあるものの、基本的にはピンクから赤っぽい色をしています。もともと唇というのは、口の中の粘膜の部分がどんどん外に出ていったものです。
遙か昔、それこそ進化の過程にまで遡る昔では、他のほ乳類と同様に薄い唇を持っていました。食べるものや人間の生活環境によって、現在のような唇になったと考えられているそうです。
元々口の粘膜の部分ということが一つと、皮膚が薄いので血流が見えて赤く見えるという二つの要因から唇は赤くなります。唇を切るとすぐに血が出てしまうのも、そこに理由があるのです。
唇の役割4つ
いつも見慣れている唇ですが、そもそもどのような役割があるのでしょうか。リップでケアしたり口紅で飾ったりすることはあっても、真剣に唇について考えたことはほとんどないかも知れません。
病気やケガでもない限りどんな人にもついていますから、なんで唇があるの?なんていうこと自体、特に考える機会はないものですよね。単に食べ物を食べるだけなら、唇がなくても十分なような気がします。しかし、唇には重要な4つの役割が与えられているのです。
飲食をする
唇が使われるのは主に食事をするときです。食感を作ったり、さらには頬張った食べ物を外に出さないストッパーのような働きをします。
会話をする
喋るときはのどから音を発しているのですが、唇も喋るために大きな働きをしています。空気を吸い込むこと、唇の振動で音を作ることもあります。コミュニケーションを取るうえでも、唇は会話をするうえでも、大きな役割を果たしているのです。
歯を支える
唇にも筋肉があります。その力によって歯を正しい位置に留めています。
呼吸するため
人間の呼吸の基本は鼻ですが、風邪などの鼻詰まりのときは口で呼吸をします。唇があるとないのとでは呼吸の仕方もかなり変わってくるでしょう。
唇が厚くなる5つの原因
唇の厚さは生まれついてのものだ、と考える人が多いと思います。しかし、普段の生活の中で唇が厚くなっていくこともあるのです。以下に唇が厚くなる5つの原因を挙げてみます。
歯並びによるもの
通常歯は骨から垂直に生えており、それによって歯並びが決まります。歯が前に突き出している通称『出っ歯』の人は、歯によって唇も突き出される形になるので、口の中の粘膜が外に露出してしまい、それが厚い唇を形成します。
呼吸の仕方によるもの
これは、一般的に言われていることなのですが、口呼吸をしている人は厚い唇になるとされています。口で呼吸することが普通になっている人は、呼吸をする際に毎回唇が前に突き出す形になっているからです。
筋肉の衰えによるもの
口の周りには口輪筋という筋肉があります。これが唇の開閉や口角の上げ下げを行っているのですが、この口輪筋が加齢とともに衰えてくると口の周り全体が弛んでくるのです。そうなると、口角が常に下がる状態になってしまい、唇が厚く見えることに繋がります。
アレルギーによるもの
普段、薄めの唇が急に厚みを増してきたという場合は、何かの病気を疑ったほうがいいかもしれません。唇は常に外気と触れている粘膜部分ですが、粘膜は本来外部に出さずに保護するべき部分です。
そして、唇は化粧品やリップクリーム、さらには歯磨き粉など、常に刺激物にさらされ続けている部分でもあります。今まで使ったことのないもの、食べたことがないものが原因で、アレルギーを起こしてしまい、それによって唇が厚くなるケースがあるのです。
口唇炎・ヘルペスによるもの
唇が腫れて厚く見えることはよくあるのですが、その原因としてよく挙げられるのが口唇炎とヘルペスです。
口唇炎は、唇が赤く腫れ上がって、唇に亀裂が生じることで出血する場合もあります。全体的に厚く腫れることが多いものの、部分的な腫れの原因にもなります。
口唇炎は、主に乾燥やビタミンの不足でなるとされています。ヘルペスはウイルスによるものです。口唇部分が腫れて、唇が厚く見えることがあります。
厚い唇は魅力的でもある
唇を薄くする前に、厚い唇の魅力について考えてみましょう。たらこのような厚い唇にコンプレックスを持っている人も少なくないのですが、実は厚い唇のほうが好きという意見も数多くあります。
とある調査でキスをしたいと思う唇はどっち?というものがありました。厚い唇か薄い唇のどちらかを選ぶアンケートで、厚い唇を選んだ人は67.5%にも上ったのです。これはかなり高い数字だと言えます。言うまでもないのですが、キスをするのに薄い唇を選んだ人は32.5%です。
いろいろな意見があると思いますが、「厚くてぽってりとした唇のほうがそそる」という意見もありましたし、「厚い唇のほうがキスをしていて気持ちがいいから」という声もあります。中には「色気を感じる」というものもありました。
「キスをしたときに厚い唇だと気持ちが良くて充実感がある」という声が非常に多いことが分かりますね。特に女性は厚い唇にコンプレックスを持っている人が多いようなのですが、自分が思うほどに周りの評価は低くはないということも覚えておきたいところです。
メイクの仕方次第では、ある程度唇の厚みを隠すことができます。女性の厚い唇は男性からの支持も高いのですが、男性の厚い唇も愛情の高さが感じられるということで好評です。唇の厚さだけで周りの人は判断していませんし、むしろ好評であるということも覚えておきましょう。
唇を薄くする4つの方法
普通でも魅力的に見える厚い唇ですが、薄い唇に魅力を感じる人がいるのも事実です。ここでは唇を薄くする4つの方法をご紹介します。
鼻呼吸をする
口で呼吸をしている人は、鼻で呼吸をするように心がけましょう。寝ているときに、無意識で口呼吸になることがあるかもしれません。しかし、起きている間は、できるだけ鼻で呼吸するようにするのです。
ただ、時には風邪や鼻炎などで、鼻呼吸をすることがつらいということもあるでしょう。そんな時は口呼吸でも口角を上げて呼吸をすることで、口を尖らせることがなくなるので、唇の裏の部分の露出が少なくなります。
これまで口呼吸が多かったという人は、それを鼻呼吸に変えることで唇の厚みを薄くすることができます。鼻呼吸の原因が鼻詰まりであるならば、風邪の完治、さらには鼻炎の完治を目指すようにしましょう。
表情筋のトレーニング
口の周りに存在していて、唇に大きな影響を与えているのが筋肉です。この筋肉を毎日のトレーニングで鍛えることで、唇を薄くします。
方法としては、上唇と下唇を口の中に巻き込むように入れます。そして、これはさほど力を入れずに自然と行うようにします。全部を入れるのではなく、唇の半分くらいまで口の中に巻き込んだら、しばらくその状態をキープしておくのです。
そして、両手で頬を押さえて口角を上下にゆっくりと動かすようにします。これを1セットとして毎日10セット行うようにします。さらに、鏡を見ながらトレーニングすることで筋肉が動いていることが確認できるので、効果を実感できるメリットがあります。
歯科矯正を行う
出っ歯など、前歯が原因で唇が厚くなっている場合、唇を薄くするのは至難の業です。というのも、前歯を矯正しないことには唇の厚みを直せないからです。歯科で診察してもらい、唇の厚い原因が前歯のためであることを確信してから、歯科矯正を行うようにします。
これは骨格の問題でもありますので、日々のトレーニングで期待通りの薄さにすることは難しいです。根本的な原因を直すためにも、歯科矯正をおすすめします。
美容整形を行う
毎日のトレーニングではらちがあかない、思ったような成果がでないというときは、美容整形が最後の手段となります。外科的な手術で唇の内側の粘膜の部分を切除して、縫合することで唇を薄くする方法です。
手術から抜糸までが数日で行われるので、数日で薄い唇を手に入れることができます。縫合後も目立たないので、すぐに薄い唇にしたい場合は美容整形一択と考えていいでしょう。
まずは唇が厚い原因を見極めることが大切
・厚い唇は、キスをしたいと思うアンケートでは67.5%と好まれる傾向が高い
・唇を薄くする方法
「鼻呼吸をする」「表情筋のトレーニング」「歯科矯正や美容矯正で治す」
唇が厚くなる原因は様々なものがあります。前歯の状態であったり、呼吸の問題、筋肉の衰え、さらにはアレルギーなどの疾患によるものなどです。
厚い唇にコンプレックスを感じている人もいれば、薄い唇にコンプレックスを感じている人もいます。いずれの場合も対処については様々なのですが、トレーニングによるもの、さらには歯科矯正、そして美容整形です。
トレーニングは薄い唇になることもあるのですが、その効果は一過性にすぎない面もあり、気を抜いてしまうとすぐに元に戻ってしまうこともあります。歯科矯正、さらには美容整形をしてしまうと、反対に元には戻れないということもしっかりと理解しておく必要があります。
いずれにしても、唇が厚いという悩みも様々なタイプがあり、そして克服する方法がたくさんあるので一つ一つ試してみるのもいいでしょう。