結婚が決まったら、両家の顔合わせをしなければいけません。最近は、正式な結納をせずに、少しカジュアルに顔合わせの食事会で済ませるカップルも増えています。
ただ、顔合わせの食事会は結納よりはカジュアルと言っても、きちんとした段取りをしておかないと、結婚が破談になるほどの失敗に終わる可能性もあるので油断できません。
結婚前の顔合わせの段取りを詳しく説明します。これを読めば、顔合わせの食事会を成功させることができるはずです。
結婚前の顔合わせの食事会は失敗できない!
2人の間で結婚の意思が固まったら、結婚までにしなければいけないことはたくさんあります。その1つが、両家の顔合わせです。
日本での結婚は2人だけの問題ではなく、家同士のつながりを重視する考えがまだまだ根強いですから、2人で婚姻届けを出せばそれでOKというわけにはいかないんです。
だから、結婚することを決めたら、両家の顔合わせをしなければいけません。最近は、正式な結納をせずに、顔合わせの食事会をすることが多いですね。
さて、この食事会。結納よりもカジュアルだからといって、気を抜いてはいけません。顔合わせの食事会がグダグダになったり、何かトラブルが起こってしまうと、結婚が破談になることがあるんです。
だから、顔合わせの食事会は絶対に成功させなければいけません。そして、そのためには2人がいかに顔合わせの段取りを相談して、計画&準備をしておく必要があります。
顔合わせの食事会をスムーズに執り行うことができれば、両家の関係が良くなり、さらにお互いの義両親との良好な関係を築いていくことができるでしょう。
顔合わせの食事会の段取り=事前に決めるべき8つのこと
顔合わせの食事会の段取り、まずは事前に決めることについて説明します。顔合わせのために、事前に決めておくべきことは、次の8つがあります。
2.日程を調整する
3.どんな会場でどんな料理にするか
4.婚約記念品はどうするか
5.手土産や服装について
6.食事会の費用分担について
7.当日の話題の相談
8.当日の流れ
この8つは食事会の前にしっかり2人で話し合っておいて、お互いに考えの相違がないように考えを擦り合わせて一致させておく必要があります。
顔合わせに参加してもらう人は誰で何人か
顔合わせの食事会に参加するのは、誰で何人になるのかをお互いに確認しましょう。これは、とても重要な段取りの1つになります。
両家の両親+結婚する2人だけという食事会もありますが、祖父母や兄弟も参加するというケースもあります。親戚づきあいが密な地域の場合は、親戚まで出てくることもあるでしょう。
あなたの家族は両親だけの参加なのに、相手の家族は両親+祖父母4人+兄弟とその配偶者と子どもという大所帯になったら、顔合わせのバランスが取れません。
そのため、事前に顔合わせの食事会に参加するのは、誰で何人になるのかをきちんと確認して、両家のバランスが取れるようにしてください。
日程を調整する
顔合わせの食事会の段取りの2つ目は、日程の調整です。顔合わせの食事会は結婚する2人とお互いの家族の都合が良い日に設定するのが良いですが、ただ単に「みんなのスケジュールが合う日」にすれば良いというわけではありません。
結婚関係の日程には、「お日柄」が関係してきます。つまり、大安かどうかですね。友引もOKです。
若い2人はあまり気にしないかもしれませんが、お祝い事を仏滅に行うことに抵抗を感じる人は少なくありません。
だから、ただスケジュールを調整するだけでなく、できれば、日柄も気にしておきましょう。
大安や友引の週末の日は、そういった食事会の予約が殺到しますので、できれば1ヶ月以上前に予約をするようにしましょう。
どんな会場でどんな料理にするのか
顔合わせの食事会の段取り、3つ目はどんな会場でどんな料理にするのかです。カジュアルすぎることなく、ホテルのレストランや高級レストラン、料亭などを選ぶようにしましょう。
できれば、あまり周囲が騒がしいと落ち着かないので、個室があるところで個室を予約すると良いですね。会場は必ず下見しておくようにしましょう。
そして、料理についてです。これは、あなたたち2人の好みで選ぶよりも、両親の好みを優先して選ぶようにしましょう。
「おしゃれなフレンチで!」と思っていても、両親がフランス料理に慣れていないと、テーブルマナーが心配ですし、食べなれないものを食べても、口に合わず、暗いムードの顔合わせになってしまいます。
だから、両親の年齢や好みにもよりますが、和食を選んだほうが無難に進むかもしれませんね。
婚約記念品は贈り合うのか
顔合わせの段取りを決める時には、婚約記念品についても2人でしっかり話し合っておきましょう。本当にカジュアルに、お互いの両親に挨拶をするだけのような顔合わせなら、婚約記念品を交換する必要はないかもしれません。
でも、一般的な顔合わせの食事会をするなら、男性は婚約指輪を、女性は腕時計やスーツのお仕立券などを婚約した記念として贈り合うのが普通です。
これはきちんと相談しておかないと、男性側は用意してきたのに、女性側は何も用意してないというとんでもない事態になりかねません。
また、金額は女性側が用意するものは、男性側から贈る記念品の半分程度が相場ですが、お互いに贈り合う記念品の金額が釣り合わなくても、それはそれで問題ですので、事前に2人でしっかりと話し合っておかなくてはいけません。
また、「婚約記念品はなし!」と決めたら、きちんとお互いの両親に「2人で決めたことだから」と事前に説明しておくようにしましょう。
そうしないと、「婚約指輪の1つも用意できないのか!」と新婦の家族が不満に思ってしまう可能性があります。
手土産や服装について
顔合わせの食事会の段取りで、次に決めるべきことは手土産や服装についてです。顔合わせの食事会に、お互いの両親はどのような服装で来るのか、手土産は必要か、また値段はどのくらいのものにするかを2人で話し合っておきましょう。
「あまり気取らずに平服で」のように曖昧な伝え方をしておくと、片方の両親は本当の普段着を着てきたのに、もう片方の両親はスーツや着物でビシッと決めてきたとなったら、両家のつり合いは取れません。
その顔合わせはずっと気まずいままですし、結婚後の両家の関係は悪くなるでしょう。
男性はスーツ、女性はワンピースが無難です。和服なら訪問着あたりも良いですね。
同じように手土産も一方が持参して、もう一方は手ぶらだったら、恥ずかしいですよね。だから、いくらくらいの手土産を持参するのか、2人で話し合っておきましょう。
手土産は日持ちのする菓子折りが一般的ですが、地方によっても違いますので、あらかじめ相談しておかなくてはいけません。
特に、出身地が違うカップルは「常識だと思っていたものが、相手の地方では非常識だった」という可能性もありますので、注意して下さいね。
とにかく、顔合わせは両家のバランスが取れることが一番大切です。
食事会の費用負担の分担
顔合わせの段取りで決めるべきこと6つ目は、食事会の費用負担についてです。これは、きちんと事前に決めておかないと、間違いなく揉めることになります。
会計の時になって、「うちが払います」、「いいえ、うちが払います」を永遠に繰り返し、最終的には喧嘩になってしまうというパターンもありますので、事前に決めておきましょう。
食事会は1人1万円程度の料理が相場なので、結婚する2人+両親が参加すると、6万円前後の費用がかかります。それ以外に、個室使用料がかかることもありますね。
さらに、どちらかの両親が遠方から来た場合は交通費や宿泊費もかかりますので、それも考慮して、費用分担を決めましょう。
また、費用を折半する場合は、その場で折半するのではなく、どちらかがとりあえず全額出しておいて、のちに精算するというケースもありますので、そのあたりも決めておくようにしてください。
当日の話題を相談しておく
顔合わせの段取りを決める上で、意外と大切なことは当日の話題です。顔合わせは2時間半~3時間くらいかけるのが一般的です。あなたたち2人だけなら、3時間くらいすぐに過ぎると思います。
でも、初めて顔を合わせた人がかしこまった席で、3時間の会話を持たせるのは結構大変です。
また、話題を振ったつもりなのに、地雷を踏んでしまったら、その場が険悪になってしまうこともあります。
とりあえず、宗教・政治・病気・お金に関する話は、地雷を踏むことが多いので、避けておきましょう。
・両親の趣味
・最近行った旅行の話
・将来の夢
・子どもの頃のエピソード
このあたりの話題が無難で盛り上がると思います。
当日の流れを確認する
顔合わせの段取りの最後は、当日の流れを確認することです。顔合わせは、ただ単に一緒に食事をすれば良いというわけではありません。
両家の顔合わせ・紹介が一番大切なことであり、結納ほど形式ばっていないものの、それなりの流れがありますので、それを知らずに食事会を開いてしまうと、グダグダなまま終わってしまいます。
せっかくの両家顔合わせの食事会がグダグダに終われば、常識がないとお互いの両親から思われてしまいますので、当日の流れを2人でしっかり計画して、スムーズに進むようにしておきましょう。
顔合わせの食事会の当日の段取りを確認
顔合わせの食事会の事前の段取りが終わったら、いよいよ顔合わせ当日を迎えます。当日の段取り良く進めていくことが大切ですので、顔合わせ当日の食事会の段取りを確認しておきましょう。
1.両家が集合
顔合わせの段取り、まずは両家の集合です。あなたたち2人は、集合時間の5分前には会場に到着しておきましょう。遅刻は絶対に厳禁です。
あなたたち2人が遅刻すると、初対面の両親がよくわからないまま顔を合わせることになり、とても気まずいことになってしまいます。
両親が道に迷って、相手の両親をお待たせしてしまう可能性もありますので、できればどこかで待ち合わせて、会場には両親と一緒に向かうと良いと思います。
2.始まりの挨拶
顔合わせの次の段取りは、始まりの挨拶です。通常は新郎、もしくは新郎の父が進行役となって、顔合わせの趣旨や集まってもらったことへのお礼を告げて食事会を始めます。
これを決めておかないと、グダグダになりますので、きちんと始まりの挨拶を誰がするのかを決めておき、どんな挨拶をするかを考えておかないといけません。
3.両家の紹介
顔合わせの次の段取りは、両家の紹介です。一般的には男性側から、新郎本人が自分の両親2人を紹介し、つぎに新婦が両親を紹介します。
この時には和やかな雰囲気になるように心がけてください。自慢をするのはNGですが、あまりにへりくだった紹介をするのも場の雰囲気を悪くします。
4.婚約記念品の交換
両家の紹介が終わったら、次は婚約記念品の交換です。先ほども説明しましたが、男性からは婚約指輪、女性からは腕時計やスーツのお仕立券などを贈ることが多いです。
そのまま交換しても良いですが、長熨斗と一緒に白木盆にのせて贈ると、形式的な結納のようになるのでおすすめです。白木盆はデパートや通販などで購入できるので用意しておいても良いでしょう。
5.記念撮影
その後は、両家揃って記念撮影をします。これは、あくまで顔合わせであり、結婚式や披露宴ではないので、特別にプロのカメラマンを呼ぶ必要はありませんが、スマホで撮影するのは少しカジュアルすぎるので、カメラは用意しておいた方が良いでしょう。
三脚を用意しておくのも良いですし、お店の人にシャッターをしてもらっても良いと思います。
食事の後の解散前に撮影をしても良いですが、お酒が入って顔が赤くなることもありますし、食事で口紅が落ちてしまうこともありますので、食事前に撮影しておいた方が無難です。
6.食事と歓談
顔合わせで記念撮影まで終わったら、ようやく食事が開始になります。
両家の紹介や婚約記念品の交換の時に、食事が運ばれてきてしまったら、流れが台無しですので、お店の人には「今日は顔合わせで利用するので、お願いするまで料理は運んでこないでください」と事前に一言伝えておきましょう。
もし、あなたのご両親の酒癖が少々心配な場合は、飲み過ぎないことをきつく言っておきましょう。また、飲み過ぎているなと感じたら、さりげなくストップをかけることも大切です。
酔っ払って顔合わせの席で、長々と演説をしだしたら、しらけムードになってしまいます。さらに、相手の両親やあなたのパートナーに失礼な言動をしたら、結婚が破談になる可能性があります。
どうしても心配なら、「ちょっと体調が…」と相手側に断わって、ソフトドリンクで押し通すのも良いと思います。
7.終わりの挨拶とお礼
食事が終わって、開始から2時間半~3時間程度が経ったら、新郎・新婦が今日集まってもらったことへのお礼と、今後お世話になることの挨拶を述べて解散になります。
結婚の顔合わせの事前確認と段取りのまとめは・・・
・スケジュールを調整するには日柄も気にしておく
・手土産の有無と手土産の値段はいくらの物にするのか二人で決めておく
・結婚の顔合わせの服装は、男性はスーツ、女性はワンピースが無難
・食事会の費用は両家でどの程度負担するのか決めておく
・当日の流れと段取りは、あらかじめ決めておくとスムーズになる
・料理を運んでくるタイミングをお店の人に話しておくと挨拶や婚約記念品交換の邪魔にならない
・写真撮影は食事会の前に行うと失敗がない
・婚約記念品の交換品
「男性からは婚約指輪」「女性からは腕時計かスーツの仕立て券を贈る」
結婚前の顔合わせの食事会は、幸せな結婚生活のためには絶対に失敗できません。そして、失敗しないためには、2人でしっかりと話し合って、細かい段取りを決めておくことが大切です。
ポイントは両家のバランスが取れるようにすること。それを忘れずに段取りを決めてください。出身地が違うと、習慣・常識も違いますので、そのあたりもしっかり相談して、意見をすり合わせておいてくださいね。