結婚式の招待状をいただいたら、返信を出さなければいけません。でも、結婚式の招待状の返信は、いろいろマナーや決まりごとがあるので、適当に返信すれば良いというわけではないんです。
マナーや決まりごとを知らないと、恥をかくことになりかねないので、返信を書く前にまずはマナーを勉強しておきましょう。
結婚式の招待状の返信時期や書き方、添える一言メッセージの例文をまとめました。
この記事の目次
結婚式の招待状の返信時期はいつまで?
結婚式の招待状を受け取ったら、出席か欠席かの返信を出す必要があります。
結婚式の招待状の返信時期は、できるだけ早いほうが良いです。早ければ早いほど良いので、招待状を受け取ってから、2~3日以内には返信を出すようにしましょう。遅くとも1週間以内には出すべきです。
結婚式をする側としては、料理や引き出物、テーブルの席次などを決めなければいけないので、早めに誰が出席してくれて、誰が欠席なのかを把握しなければいけません。だから、招待状の返信時期は、できるだけ早いほうが良いのです。
結婚式の招待状は2~3ヶ月前に届くのが一般的ですから、「そんな先の予定なんてわからない」と思って、すぐに返信を出したくない。予定がわかってから返信を出したいという人もいると思います。
でも、結婚式の招待を受けたら、その日にどうしても外せない予定がない限り、できるだけ出席するようにしましょう。それがマナーです。
だから、結婚式の招待状を受け取った時点で、その日に何も予定がない場合は、出席の返信をするようにしてください。
結婚式の招待状の返信マナー
次に、結婚式の招待状の返信マナーについて説明していきます。結婚式の招待状は、ただ単に出席か欠席かに丸を付けて、ポストに投函すれば良いというわけではありません。
書き方のマナーがあります。それを知って返信を書かないと、「この人って、意外と常識がないんだな」と思われてしまいます。
招待状の返信の書き方マナー=表面
招待状の返信の書き方マナー、まずは表面です。表面は、宛名が書いてある方ですね。
宛名の部分は「山田花子 行」のように名前の最後に「行」となっているので、これを二重線で消して、左側に「様」と書くようにしましょう。
さらに高度な技だと、上の画像のように二重線ではなく「寿」という文字を書いて「行」を消して、左隣に「様」という字を書くという方法もあります。
招待状の返信の書き方マナー=裏面
招待状の返信の書き方マナー、次は裏面です。出席か欠席かを選べるようになっていますが、出席する場合は、出席に丸をするだけではいけません。欠席を二重線で消します。
さらに、「ご出席」、「ご欠席」となっているので、この「ご」の文字を二重線で消しましょう。上の画像のように、「寿」で消してもOKです。
また、住所や名前を書くところも「ご住所」、「ご芳名」となっていますので、「ご」や「ご芳」を二重線や「寿」で消して書くようにして下さい。
これは、相手からの敬語を消して、謙譲の意味を表すマナーになりますので、1つ1つきちんとやっておきましょう。上の画像では、わかりやすいように修正する部分を赤で書いていますが、実際は黒で書くようにしましょう。
結婚式の招待状の返信を書き損じたらどうする?
結婚式の招待状の返信を書いていて、もし書き損じてしまったらどうすれば良いのでしょうか?おめでたい連絡ですから、できるだけ書き損じないようにしなければいけませんが、それでも間違ってしまうことはありますよね。
もし、書き損じてしまったら、二重線や寿の文字で消すようにしましょう。修正液や修正テープを使うのはマナー違反ですので止めてください。
また、あなたの親友からの招待状なら、招待状のデザインに合うようなかわいいシールで自然に隠すという手もありますが、目上の人からの招待状ではその方法は止めておいた方が無難です。
結婚式の招待状の一言メッセージの例~出席する場合~
次は、結婚式の招待状の一言メッセージの例文をご紹介します。結婚式の招待状の返信を書く時には、出席する場合も、欠席する場合も、型通りの返信をするのではなく、一言心のこもったメッセージを添えるようにしましょう。
そのメッセージを添えることで、相手の結婚を心から祝っているという気持ちを表すことができます。
誰にでも使える基本的なメッセージの例
結婚式の招待状の返信に添える一言メッセージの例文、まずは基本的なメッセージからです。ご紹介するメッセージは汎用性が高いので、どんな関係の人にも使うことができます。
「ご結婚おめでとうございます。お招きいただきまして、ありがとうございます。喜んで出席させていただきます。」
「ご結婚おめでとうございます。喜んで出席させていただきます。お二人の晴れ姿を心より楽しみにしております。」
このような文面だと、お祝いの気持ちが伝わると思います。
あなたが新婦の友人の場合
招待状を贈ってくれた新婦があなたの友人、特に親友だった場合、少しくだけたメッセージを添えるのも良いでしょう。
友人に対しての返信に添えるメッセージは、あまりかしこまる必要はありません。ただ、普通にLINEでやり取りするくらいのフレンドリーなメッセージは止めておきましょう。
結婚式の招待状の返信は、あなたの友達(新婦)だけが見るわけではありません。新郎や新郎新婦の両親が見る可能性もあります。
そのため、あまりくだけたメッセージを添えてしまうと、「新婦の友人は常識がない→こんな友人を持っている新婦も常識がない」と思われてしまって、新婦に迷惑がかかる可能性がありますので、常識の範囲内で、少しフレンドリーさを出すようにしましょう。
目上の人から招待された場合
目上の人から結婚式の招待状を受け取った場合の返信に添えるメッセージは、敬意を表すためにも、かしこまった硬い文面のメッセージを添えてください。
お二人の晴れの門出を心よりお慶び申し上げます。」
このように、普段は仲良くしている先輩や上司でも、しっかりとした敬語を使って、お祝いのメッセージを添えるようにしましょう。「ちょっと堅苦しいかな?」と思うくらいの文面でOKです。
家族や夫婦で招待された場合
最後に、家族や夫婦で招待された場合の返信に添える一言メッセージの例文をご紹介します。
家族ぐるみで仲良くしている場合や親せきに招かれる場合は、家族や夫婦で招待されることが多いですね。
このようにお祝いの言葉と共に、夫婦揃って、または家族揃って結婚式に参加することを伝えるようにしましょう。
結婚式の招待状の一言メッセージの例~欠席する場合~
結婚式の招待状の返信に添える一言メッセージの例文、次は欠席する場合の一言メッセージです。結婚式に招待されたら、基本的には出席すべきですが、やむを得ない事情があって、欠席する場合もあると思います。
欠席する場合には、お祝いの言葉と共に欠席することとそのお詫びの言葉を伝えておきましょう。
また、欠席する場合には招待状の返信でお祝いの言葉を伝えるだけではなく、結婚式当日に会場に祝電を送る手続きをしておくと、あなたのお祝いの気持ちが相手にもしっかり伝わるのでおすすめです。
やむを得ない事情で欠席する場合
結婚式にやむを得ない事情で欠席する場合、たとえば臨月であったり、出産後でまだ日が経っていない。または子供の大切な学校行事があったり、すでに仕事の出張の予定が入っているなどの事情がある場合は、そのことを簡単に説明しましょう。
「この度はご結婚おめでとうございます。あいにく海外出張の予定があり、欠席させていただきます。お二人の末長いお幸せをお祈り申し上げます。」
やむを得ない事情と言っても、そこまで詳しく欠席する事情を説明する必要はありません。場合によっては、「都合がつかず」でもOKです。
この例文は汎用性が高いので、どんな事情で欠席する時でも使えると思います。
身内の不幸で欠席する場合
喪中の場合はお祝い事への出席は控えるべきという考えがありますので、そういう場合は招待状をもらっても、欠席したほうが良いでしょう。
親の逝去は1年、祖父母は150日が喪中期間とするのが一般的ですが、最近は49日が過ぎれば結婚式へ参加しても良いという考え方も出てきます。
ただ、これはその家の考え方もありますので、参加すべきかわからない時には、あなたのご両親に相談してみると良いと思います。
親友の結婚式に招待されている時には、返信とは別に喪中であることを伝えても良いと思いますが、招待状の返信に添えるメッセージは、あえて喪中であることを伝える必要はありません。
このようなメッセージを添えるようにすればOKです。
結婚式の招待状の返信時期と書き方についてのまとめ
「できるだけ早くが良い」「2~3日以内には返信を出す」
・書き方のマナー
「「ご出席」「ご欠席」の「ご」の字を二重線で消す」「書き損じをしたら、二重線や「寿」の文字で消す」「誰が見ても良いメッセージにする」
・結婚式を欠席する場合の方法
「お祝いの言葉と欠席することのお詫びを書く」「喪中で49日過ぎていて参加すべきかわからない場合は、両親に相談する」
結婚式の招待状の返信時期や書き方、添える一言メッセージの例文をまとめました。結婚式の招待状の返信はいろいろなマナーがありますので、必ずマナーを守って変身するようにしましょう。
万が一、返信時期が遅れてしまったという場合は、できるだけ返信を早くすると共に、招待してくれた人に電話やメールで遅れてしまったことを謝っておくようにしましょう。