脱毛サロンやエステで脱毛をしたいと考えている人は、具体的にはどのような効果があるのか、永久脱毛ができるのかが気になっていると思います。
また、いったいどのくらいの回数・期間、脱毛に通えば良いのかも疑問ですよね。そんなあなたのために、光脱毛の効果や回数・期間を詳しく説明していきます。
また、まれなことではありますが、光脱毛を行うと副作用が出ることもありますので、光脱毛の副作用についても知っておきましょう。
光脱毛の効果は?永久脱毛できるの?
脱毛サロンやエステで行う脱毛は、光脱毛と言います。サロンによっては、「フラッシュ脱毛」や「フラッシュライト脱毛」と言うこともありますね。
光脱毛を行うと、具体的にどのような効果があるのかを考えていきましょう。
光脱毛とはどんな脱毛?
光脱毛とは、毛根に光を当てることで、脱毛を促す方法です。強いエネルギーを持った光を毛根に照射すると、毛根にダメージを与えることができますので、脱毛をすることができるんです。
光脱毛は、黒いものにだけ反応して光が照射されるように設定しています。毛根には毛髪を黒くするためのメラニン色素がたっぷり詰まっていますので、そのメラニン色素に反応して、光が毛根に照射され、脱毛することができるんですね。
ただ、メラニン色素や黒いものに反応するということは、日焼けをして肌にメラニン色素ができてしまったら、毛根ではない部分にも光が照射されてしまいます。
また、シミやほくろが多い場合も、その部分は避けて照射しなければいけません。
光脱毛は毛根にダメージを与えるほどのエネルギーを照射しますので、光脱毛を行っている期間中は、日焼けをすることはできません。また、シミやほくろは照射しないように、テープ等でカバーするなどの工夫が必要になります。
光脱毛は毛が生えてくるのを抑える効果
光脱毛は、光を毛根に照射することで、毛根の細胞にダメージを与えます。そうすることで、ムダ毛が再生されるのを抑制する効果があるのです。
次になかなか毛が生えてこないようにするのが光脱毛なんですね。光脱毛をすると、施術を受けた後2~3週間後に、ポロポロと毛が抜け落ちていきます。
その後は、セルフ脱毛をした時のようにすぐに生えてくるわけではなく、少し期間を置いてからまた生えてきます。
ただ、光脱毛をしたことで、毛根はダメージを受けていますので、目立たない細い毛が生えてきたリ、毛が生えてこなくなることで、徐々にムダ毛が減って、キレイに脱毛をすることができるんですね。
永久脱毛はできません
光脱毛を行う時に気を付けなければいけないことは、光脱毛を行っても永久脱毛はできないということです。
永久脱毛は、光脱毛では行うことができないのです。光脱毛は、「不再生脱毛」であり、永久脱毛ではありません。
永久脱毛ができると言えるのは、美容クリニックで行われる医療用レーザーによる脱毛と針を皮膚に刺して脱毛をするニードル脱毛だけです。
正しい意味での永久脱毛は、レーザーあるいは絶縁針によってしか実現しません。
光脱毛は毛根に照射するエネルギーが医療用レーザーに比べると弱いので、なかなか永久脱毛はできません。一定期間を置いた後に、また少しムダ毛が出てきてしまったということもあります。
ただ、体質によっては、実質的に永久脱毛ができたという人もいます。また、永久脱毛まではいかなくても、ムダ毛のお手入れが本当に楽になったという状態を維持することもできます。
だから、光脱毛が全く効果がないというわけではありません。ムダ毛を減らすことは確実にできます。
光脱毛にかかる回数や期間
光脱毛を考えている人は、光脱毛で脱毛が完了するまでにかかる回数や期間を確認しておきましょう。光脱毛は脱毛を始めてから、どのくらいの回数・期間、サロンに通うと、ツルツルの肌を手に入れることができるのでしょう?
光脱毛の回数
光脱毛の回数の目安は、次の通りです。
・4~6回・・・自己処理がとてもラクに
・8~12回・・・ムダ毛の心配がいらないお肌に
これは、個人差がありますので、あくまでも参考程度にしておいてください。また、部位によっても回数が異なります。
腕や脚、脇などは比較的光脱毛の効果が出やすい部位なので、12回の照射でツルツルになることが多いのですが、背中や指など産毛が多い部位は光脱毛の効果が出にくいので、18回以上の回数が必要になることがあります。
産毛は毛根のメラニン色素の量が少ないため、光が照射されにくく、なかなか効果が出ないことがあるんですね。
光脱毛の期間を知るには毛周期を理解しよう
では、光脱毛で脱毛完了までのおおよその回数がわかったところで、次はどのくらいの期間がかかるのかを説明していきます。
光脱毛の期間を知るためには、毛周期を理解しなければいけません。なぜなら、光脱毛は毛髪の成長期に光を照射しないといけないからです。
毛周期には、成長期、退行期、休止期の3つがあり、このサイクルを繰り返すことで、毛髪が生え変わっていきます。
成長期は毛根の毛母細胞が活発に細胞分裂を繰り返し、どんどん成長していきます。成長期は毛根でメラニン色素がどんどん作られていますので、光が反応して、毛根に照射されるんです。
退行期は髪の毛の成長がほぼ止まり、細胞分裂もほとんど行われなくなります。休止期は抜けるを待つだけの状態になります。
退行期と休止期は髪の毛の成長はありませんので、メラニン色素が毛根にほとんど残っていません。そのため、光脱毛の施術を受けても、光が照射されずに、施術を受けた意味がなくなるのです。
光脱毛は毛周期の成長期に合わせて行っていく必要があります。毛周期は2~3ヶ月とされていますので、光脱毛は2~3ヶ月おきに施術を受けることになります。
光脱毛の期間
毛周期と光脱毛の関係を理解したことで、光脱毛の期間を考えていきましょう。光脱毛は8~12回でお手入れがいらないくらいツルツルの肌になります。
光脱毛は2~3ヶ月おきに施術を受けるんでしたよね。ということは、最短でも1年半、長いと3年はかかります。
背中や指などは効果が出にくいため、4年以上かかることもあるんです。光脱毛は脱毛が完了するまでの期間は2~3年かかるために、気長にコツコツ施術を受ける覚悟で始めるようにしてください。
光脱毛の5つの副作用
光脱毛は、美容クリニックのレーザー脱毛に比べて、出力のパワーが少ない分、マイルドで肌に優しいというメリットがあります。でも、副作用が一切ないというわけではありません。
副作用が出る確率はそれほど高くありません。光脱毛は基本的にマイルドですから。
でも、万が一副作用が出てしまった時のために副作用と対処法を知っておく必要があります。
施術後にヒリヒリする
光脱毛の副作用の1つ目は施術後にヒリヒリすることです。光脱毛の施術を受けた後に、脱毛部位の肌がヒリヒリしたり、赤くなったりすることです。
これは、「副作用」というよりも、施術後に一時的に起こり得るある意味仕方がない症状と言えるかもしれません。
光脱毛は光のエネルギーを毛根に照射して、熱によって毛根やその周囲の組織にダメージを与えて、脱毛をします。
毛根がダメージを受ければ、その周囲の肌も少しはダメージを受けますよね。そのダメージの結果、ヒリヒリしたり、肌が赤くなったりするのです。
この症状は全くでない時もあれば、「あれ?今日はヒリヒリするなぁ。」と感じる日もあります。皮膚がデリケートな状態になっていたり、疲れがたまって体調が悪い時に施術を受けると、ヒリヒリや赤みが出やすくなります。
光脱毛の施術を受ける時には、体調をしっかり整えておくと、このような症状は出にくくなります。また、施術後はしっかり保湿をしておくと、ヒリヒリや赤みは施術後数日でおさまります。
ヤケド
光脱毛の2つ目の副作用はヤケドです。これは、光脱毛では起こりにくい副作用ではありますが、可能性はゼロではありません。
光脱毛は光エネルギーを熱にして、毛根に照射します。この時に、施術者が出力を間違ってしまい、あまりに強いエネルギーを照射してしまうと、ヤケドを起こす可能性があります。
また、施術前に日焼けをして、皮膚にメラニン色素がたっぷりある状態だと、毛根以外の部分にも光が照射されますので、ヤケドをしてしまうんです。
光脱毛によるヤケドは、赤みやヒリヒリが数日たってもおさまらなかったり、色素沈着のようになってしまう症状が特徴的です。
もし、ヤケドが疑われる症状が出たら、すぐに脱毛サロンやエステに連絡をしましょう。そして、指示に従ってください。早めに皮膚科を受診すると、悪化せずにキレイに治すことができると思います。
毛嚢炎
光脱毛の副作用の3つ目は、毛嚢炎です。毛嚢炎とは、毛穴で炎症が起こってニキビのようにプツプツができてしまった状態です。
光脱毛は毛根に光を照射して細胞にダメージを与えますが、その時に炎症が起こってしまうことがあるんです。毛根周囲で炎症が起こると、毛嚢炎を引き起こします。
毛嚢炎が起こってしまったら、肌を清潔に保つことで、自然に治っていきます。もし、あまりにひどくなってしまったら、早めに皮膚科を受診して、外用薬などをもらうようにすると良いでしょう。
硬毛症や多毛症
光脱毛をすると、まれに硬毛症や多毛症を発症することがあります。硬毛症とは、ムダ毛が硬く太くなってしまう症状で、多毛症は毛がたくさん生えてきてしまうことです。
光脱毛をして毛を細くして減らそうとしているのに、時々全く逆の症状である硬毛症や多毛症が起こることがあります。
これは、光脱毛で毛根にダメージを与えるのではなく、エネルギーが中途半端で、毛根を活性化させてしまうことが原因と考えられています。
硬毛症や多毛症の症状が出たら、脱毛サロンやエステに相談してください。脱毛に使う機器を変えたり、出力を変更することで、対処できることがあります。
また、光脱毛の契約をする前に、硬毛症や多毛症になったら、どのような対処があるのか、保証はあるのかなどを確認しておくと安心です。
汗が出やすくなる
光脱毛をすると、汗が出やすくなることがあります。特に、脇の脱毛をすると、「汗の量が増えた」と実感する人が比較的多いんです。
これは、脇毛がなくなったために汗が直接皮膚につくため、汗の量が増えたと感じるためではないかと考えられていますが、光のエネルギーで汗腺が刺激されたため、汗の量が増えた可能性もあります。
光脱毛によって汗が増えたと感じても、多くの場合はそれに慣れてしまえば、特に気にならなくなります。
ただ、どうしても気になる人は、脇の場合は、制汗ボトックス注射で汗の量を減らすことが可能ですので、美容クリニックなどで相談してみると良いでしょう。
光脱毛の効果・回数と期間・副作用についてのまとめ
「毛が生えてくるのを抑制する効果」「永久脱毛はできない」
・光脱毛の効果が現れるまでの回数「4~6回」「脱毛完了は8~12回」「2~3ヶ月おきにする」
・光脱毛の期間「最短でも1年半」「長くて3年」
・光脱毛の副作用
「施術後にヒリヒリすることがある」「やけどの恐れがある」「毛嚢炎を起こす可能性」「硬毛症や多毛症になる可能性」「汗が出やすくなる」
光脱毛の効果や回数・期間、副作用とその対処法をまとめました。光脱毛は1回だけでは脱毛効果は得られません。10回以上は施術を受けて、ゆっくり脱毛していくのです。
ただ、永久脱毛はできませんし、場合によっては副作用が出ることもありますので、光脱毛の契約をする時には、きちんと説明を聞いて、疑問点が解消されてから契約をするようにしてくださいね。