年末の風物詩ともいえるお歳暮には、送り先やマナー、おおよその相場があり、ルールを守ることが大切です。
今回はお歳暮を贈る相手・時期・相場、おすすめの人気商品5選、お礼状の書き方、お返しを送る時期と相場を紹介します。
この記事の目次
お歳暮とは?
年末が近づくと悩みとしてあがってくるのが「お歳暮」です。
そろそろお歳暮を買いに行かないと、送らないと…と考え始める方が増えてくる時期でしょう。
そもそもお歳暮とは何なのでしょうか。
どんな意味があって毎年お歳暮を送っているのか、正しく理解しておられる方はどれほどでしょうか?
お歳暮の「歳暮」という字は年末の時期を指して用いられていました。
古来日本では、年末に神様に供え物を準備し祭りを行うというのが伝統でした。
この年末に備えるための品物を用意するという風習が、現代のお世話になった人への感謝の気持ちを伝えるためのものへと変わってきたのです。
以前は、会社の人や習い事の先生などお世話になっている目上の方に直接挨拶をしに行って品物を渡すのが当たり前でした。
しかし、最近では親しい人に業者を利用して届けるという方法が一般的です。
お歳暮の在り方は時代の変化と共に変わっていきますが、お歳暮が何のためのものなのかを知っていれば、お歳暮のマナーを自然と守ろう、という気持ちになるのではないでしょうか。
お歳暮を贈る相手
お歳暮は目上の方に直接持っていくものと言う考え方は年々薄れてきています。
では、誰にお歳暮を送るべきなのでしょうか?
お歳暮はこの人には必須、といった縛りはありません。
あくまでも一年間お世話になりました、という感謝の気持ちを表すための品物ですから、形式ばり過ぎないようにしたいですね。
今年お世話になったと思う会社の方や親戚、友人などに送ってもよいでしょう。
なにか教室に通っているのなら、そこの先生に送るのも適切といえます。
しかし、注意したいのは会社付き合いなど、今後もお世話になる方に一度だけお歳暮を送るのは失礼なことです。
ですから、その場合はお歳暮ではなく「御礼」として送るようにしてください。
もし、この人にお歳暮を送るのはどうなのだろう、と悩むのであれば親戚や親に相談してみると良いでしょう。
お歳暮を送る時期
お歳暮はどの時期に送るのが適切なのでしょうか?
年末になるとお歳暮が店頭に出ていますし、家族がお歳暮を送るために忙しくなる、ということを経験してこられたのであれば、分かりますね。
お歳暮はもともと12月13日から20日までの間に送るものです。
しかし、最近では11月下旬から送り始める人も少なくありません。
特に関東の方たちは早い時期からお歳暮を贈る傾向にあるようです。
12月20日を過ぎてしまっても年内であればお歳暮としての意味を成しているので心配ありません。
それにも間に合わなかった場合はお歳暮ではなくお年賀となります。
お歳暮の相場
お歳暮の相場はどれくらいを考えていればよいのでしょうか?
家庭によってお歳暮にかけられる金額が変わってくることでしょう。
ですから、お歳暮はこれだけのお金は出さなければいけない、という下限のような決まりはありません。
しかし、お世話になっている方や目上の方に送る感謝の品物ですから、数百円や千円程度の品物ではあまりにも失礼です。
逆に感謝の気持ちを込めすぎてあまりにも高額なものを贈ってしまうと、相手が気後れしてしまい、逆に気を遣わせてしまいますので注意が必要です。
贈り物のグレードを年々下げることも失礼に値します。
ですので今後毎年負担にならない程度の金額にすると良いでしょう。
一応、一つの目安として相場をご紹介しておきます。
一般:3000~5000円
特にお世話になった人:10000円
知人:3000円~4000円
親戚:5000円
人気のお歳暮おすすめ5選!
では、お歳暮に何を贈ればよいのでしょうか?
送る相手の年齢や性別、家族構成などを考えると良いかもしれません。
ここではおすすめのお歳暮を5つ選んでみましたので、ご紹介します。
①ゴーフルアソート
一番おすすめなのはゴーフルアソートです。
子供がいる家庭などには、家族全員で楽しめるようなお菓子の詰め合わせが最適です。
ゴーフルをはじめとするいろいろな種類の定番のお菓子が詰め合わせになっています。
賞味期限も2か月あり、ゆっくりと食べられるようになっていますね。
ロングセラーのお菓子ですから、特に好き嫌いが分かれるものでもないですし、喜ばれるでしょう。
②おつまみベストナイン
お酒好きな家族には、おつまみベストナインがおすすめです。
年末から年始にかけてお酒を飲む機会が増えますね。
ですから、お酒のつまみになるものを年末に送るととても喜ばれることでしょう。
古伊万里浪漫のおつまみの中でも特に良いものを選りすぐって詰め合わせになっています。
すべて食べきりサイズですから、残って困ってしまうということも避けられます。
だいたい3000円弱ですから、知人の家族などにちょうど良い相場のお歳暮になるでしょう。
③スモークハウスファイン
スモークハウスファインの詰め合わせは、どの年代の家族にも喜ばれるものです。
ハムやソーセージ本場のドイツのコンクールで何度も金賞を受賞しており、味は最高です。
また、無添加ですから、食べ物や健康に気を遣っている方にも喜ばれることでしょう。
3世代で同居している家族などにおすすめのお歳暮です。
どの世代の方でも喜んで食べていただけます。
だいたい5000円強の値段ですから、どんな方にもお歳暮として適切な相場ですね。
④スイーツギフトセット
有名な「おいもや」のスイーツセットもお勧めです。
小さい子供さんから年配の方まで楽しめるお菓子の詰め合わせです。
老若男女だれにでも喜ばれるお歳暮でしょう。
金額は3000円半ばですので、お世話になった知人や親せきの方におすすめです。
⑤紅鮭ギフトセット
特にお世話になった方には10000円程度のお歳暮が必要ですが、それなら伝統的な食材がおすすめです。
お正月のおせち料理にも使えるような食材を贈ると喜ばれることでしょう。
鮭と一緒に魚卵などがセットになっているものもあります。
産地直送を頼めば新鮮な味をそのまま堪能できるように発送してくれます。
お歳暮用にきれいに包装してもらえますので安心です。
お歳暮を頂いたらお礼状はできるだけ早くが鉄則!
お歳暮が送られてきた側はどうすればよいのでしょうか?
基本的にお歳暮のお返しはお礼状だけでよいといわれています。
お礼状はお歳暮が送られてきたら、なるべく早く出すようにしましょう。
一緒にお返しを送るにしても、送らないにしてもすぐにお礼を伝えるべきです。
書き方
お礼状を書くときには、季節のあいさつから始めましょう。
そして日ごろからお世話になっていることへの感謝の気持ちに加えて、お歳暮へのお礼を述べるようにします。
そして、相手の健康を気遣う言葉を添えると良いですね。
このような流れで、お礼状を書くのが一般的です。
今後のお歳暮を終わりにしたい場合
そして、もし翌年以降はお歳暮を送ってこないでほしい、と思っているのであれば、その旨を伝えるようにしましょう。
そして、お返しを送る際には「御礼」と書きます。
これでお歳暮はもう送らないことを間接的に伝えます。
また、お礼状の中で「今後はお気遣いなく」といった文章を入れると、お歳暮の贈答はこれで終わりである、と相手も理解してくれることでしょう。
お歳暮のお返しを贈る時期
お歳暮にお返しを送るときにはいつまでのに送ればよいのでしょうか?
お礼状はお歳暮が届いたらすぐに送るべきですが、品物はそういう訳にはいきませんよね。
基本的にお歳暮のお返しは年内に届くようにするべきです。
それ以降になるならば例えば、元旦から1月7日までに「お年賀」として送ったり、それ以降は寒中見舞いとして送ることが出来ます。
また、御礼としてお歳暮とは関係なく送ることもできます。
御礼とすると時期は気にすることなく送ることが出来ます。
年末は忙しいのでお歳暮が届いても、それらすべてにすぐに対応してお返し状を書いたり、お返しを送るのは難しいかもしれません。
そのようなときは上に書いたような時期に、お返しとしてではなく他の贈り物の種類として送る方法があります。
しかし、できるだけ早く返して、新年が始まってもバタバタしているようなことはできるだけ避けたいですね。
お歳暮のお返しの相場
お歳暮は3000円から5000円、特にお世話になった方には10000円が相場となっていましたが、お返しはどうすればいいのでしょうか?
お返しの際には一般的な相場というものは定められていません。
なぜかというと、相手がお歳暮として送ってきたものより高額なものをお返しとして送り返してしまうと失礼になってしまうからです。
あまりにも高価なものを贈るのはマナー違反となってしまいます。
ですから、頂いたお歳暮の金額とほぼ同等の価値のあるものを選ぶようにしましょう。
だいたいお歳暮の相場が5000円以内ですから、その辺でお返しも選べば間違いはないでしょう。
お歳暮のマナーや時期についてのまとめ
・お歳暮を贈る相手
「今年お世話になったと思う会社の人」「親戚」「友人」
・会社の人や今後もお世話になる人は、一度だけお歳暮を送らずに「御礼」として贈る
・お歳暮を贈る時期
「12月13日から20日までの間」「12月20日を過ぎてしまっても、年内であればお歳暮になる」
・お歳暮の相場
「下限の決まりはない」「毎年負担にならない程度の金額にする」
・お歳暮のお返し
「お礼状だけでもOK」「お返しのお礼状を贈る時期は、年内に届くようにする」
・お歳暮のお返しの相場は、頂いたお歳暮とほぼ同等の金額がある物を選ぶ
お歳暮は年末の時期にその年にお世話になった方への感謝の気持ちを伝えるためにする贈り物です。
ですから、形式とするのではなく心を籠めるようにしましょう。
そしてしっかりとマナーを守って、送る側も送られる側も気持ちの良い年越しが出来るようにしたいですね。