赤ちゃんが生まれてくるのを心待ちにしている人は、「生まれてくる赤ちゃんは男の子かな?女の子かな?」と気になってドキドキしてしまいますよね。
産まれた後の赤ちゃんの洋服の準備や名づけのために、早めに赤ちゃんの性別を知りたいというパパとママも多いと思います。
赤ちゃんの性別のわかる時期や見分け方、性別の見分け方の噂の真偽などをまとめました。
この記事の目次
赤ちゃんの性別っていつ決まる?
赤ちゃんの性別っていつ頃決まるものなのでしょうか?赤ちゃんの性別がわかる時期や見分け方を知る前に、まずは赤ちゃんの性別が決まる時期を知っておきましょう。
受精の瞬間に性別は決まります
赤ちゃんの性別っていつ決まるか知っていますか?実は、卵子と精子が受精した瞬間に、赤ちゃんの性別は男の子か女の子かが決まっているんです。決して、細胞分裂の途中やお腹の中での成長途中で決まるわけではありません。
学生の頃の生物の授業で勉強したと思いますが、精子にはX染色体を持つものとY染色体を持つものの2種類があります。卵子は全てX染色体ですね。
X染色体を持つ精子と卵子が受精すれば染色体は「XX」になりますので、女の子になります。Y染色体を持つ精子と卵子が受精すると染色体は「XY」になりますので、男の子になるんです。
性器の形成時期は?
赤ちゃんの性別を見分けるためには、性器をチェックしますが、赤ちゃんの性器が形成されるのは妊娠9週ごろからです。
胎児は男女ともに女性器が作られて、そこからX染色体しかない胎児(女の子)は外性器が作られていき、Y染色体を持つ胎児(男の子)は精巣や陰嚢などの内性器や外性器が作られていくんです。
この男女の性器の違いがハッキリとして来るのは妊娠12週ごろとなっています。
赤ちゃんの性別がわかる時期
赤ちゃんは受精の瞬間に性別が決まり、さらに12週頃には性器の違いがはっきりしてくるなら、妊娠12週になれば赤ちゃんの性別がわかるのかというと、そういうわけではありません。
お腹の中にいる赤ちゃんの性別を見分けるためには、実際に赤ちゃんの性器を目で確認するわけではなく、エコー検査(超音波検査)で見分けるので、妊娠12週ではなかなか見分けられないことが多いんです。
妊娠12週の赤ちゃんの大きさは60~70mmで体重は15~20gしかありませんので、性器まではなかなかエコーで見えないんですね。12週から早期性別判定を行っている産科もありますが、確定できないこともあります。
早ければ16週ごろ
妊娠16週になると、赤ちゃんは110~140mm、体重は60~120g大きくなってきますので、早期性別判定をやっていない産科でも、エコーに性器がハッキリと写れば、男の子か女の子かの性別を判定することができます。
20週以降なら性別判定がしやすくなります
妊娠20週に入ると、赤ちゃんの大きさは210~230mmほどになり、体重は250~300gとなりますので、体つきがだいぶしっかりしてきますので、エコーで性器がシッカリと写ることが多く、ほとんどのケースで性別がハッキリとわかります。
ただ恥ずかしがりやの赤ちゃんで、エコー検査の時は脚に手を挟んでいたり、股間を隠していたりして、性器がなかなか見えないこともあります。その時は、次回の検診まで性別の判定は待たなければいけません。
赤ちゃんの性別って聞いても良いの?
赤ちゃんの性別を知りたいけれど、自分から医師に尋ねて良いのかどうか、どのタイミングで尋ねれば良いのか悩む人もいると思います。
もし、赤ちゃんの性別を知りたいなら、妊婦健診でエコーを行っている時に、「性別がわかったら教えてください」と医師に気軽に聞いてOKです。
ただ、妊娠16週未満の時に早期性別判定をしていない産科で性別を聞いてしまうと、「まだ小さすぎてわかりません!」と言われてしまいますので、16週以降に尋ねてみると良いでしょう。
逆に、出産前に赤ちゃんの性別をあえて知りたくないという人もいますよね。そういう人も、早い段階で医師に「もし性別がわかっても、言わないでくださいね。」と一言添えておくと、赤ちゃんの性別がわかっても、秘密にしてくれるはずです。
赤ちゃんの性別を教えてくれない病院があるのはなぜ?
病院や医師の方針によっては「性別判定のためにエコーをしているわけではない」と性別を教えてくれないこともあります。
これは、別にその病院や医師がケチで意地悪というわけではありません。日本産婦人科学会が慎重に行うべきという指針を出しているのです。
胎児の性別告知については出生前に行われる遺伝学的検査および診断として取り扱う場合は個別の症例ごとに慎重に判断する.
性別を教えてくれない病院で妊婦健診を受けていて、どうしても赤ちゃんの性別を知りたいという人は、性別判定をしている病院やクリニックに電話で問い合わせて、性別判定だけのエコーをしてもらえるかどうかを聞いてみると良いでしょう。
赤ちゃんの性別の見分け方
赤ちゃんの性別の見分け方は、エコー検査の時に写る性器で判別します。
男の子の特徴
男の子は外性器が特徴的ですので、妊娠後期に入って3Dや4Dのエコーをすると、素人にも性別を見分けることができるようになります。
赤ちゃんの股間部分にピーナッツのようなものがついていれば、それが男の子の外性器です。
女の子の特徴
女の子は男の子のよう分かりやすい外性器がありませんので、判定が難しいのですが、骨盤内の膀胱と直腸の間に子宮があるかどうか、骨盤底が木の葉状の形か(男の子は数珠状)、大陰唇があるかどうかで女の子かどうかを判定します。
赤ちゃんの性別は100%確実というわけではありません!
赤ちゃんの性別の判定は、20週以降に専門医がエコーで見れば、ほぼ確実に分かります。ただ、赤ちゃんの向きや角度、姿勢によっては、見間違えることもあります。
もし、男の子と診断された場合は、ほぼ間違いありませんが、女の子の場合は判断が難しい場合もあります。
調べる位置や角度によって、判断を間違えることもあるため100%正確とは言えません。
そのため、赤ちゃんの性別はあくまでも参考程度にして、「医師に女の子って言われたから絶対に女の子!」と決めつけないように注意しましょう。
産まれる前は女の子って言われていたのに、実際に生まれてきたら男の子だったというケースもあるのです。
赤ちゃんの性別の見分け方はの噂は本当?
赤ちゃんの性別の見分け方は、基本的にエコー検査になります。でも、噂や都市伝説のような見分け方もありますよね。赤ちゃんの性別の見分け方の噂・都市伝説を集めてみました。
<赤ちゃんの性別の見分け方>
- ■つわりが軽かったら男の子、つわりがきつかったら女の子
- ■お母さんの顔つきがきつくなったら男の子、優しくなったら女の子
- ■お腹が前に出てきているなら男の子、全体的に丸く広がるなら女の子
- ■胎動が激しいと男の子、穏やかだと女の子
- ■左の脈が強かったら男の子、右の脈が強かったら女の子
- ■妊娠中にしょっぱいものが食べたくなったら男の子、甘いものが食べたくなったら女の子
これらは医学的根拠が全くありませんので、あくまで噂・都市伝説にすぎません。ただ、昔から言い伝えられているものもありますので、あながち間違っているとも言いきれないところです。
妊娠中に「つわりが軽いから男の子かな?」のように想像して、出産後に実際に生まれてきた性別と比べて「当たっていた!」、「間違っていた…」のように楽しんでみてはいかがですか?
当たる!?中国式産み分けカレンダー
出典:strlog.com
中国式産み分けカレンダーで、赤ちゃんの性別を占うこともできます。
これは700年以上も前に中国の科学者が男女の出生記録より統計をとって集計した表で、成功確率は90%といわれています。
産み分けだけでなく、生まれてくる赤ちゃんの性別も占うことができます。
この産み分けカレンダーはお母さんの年齢と受胎日によって、赤ちゃんの性別を占うものですが、当たる確率はなんと90%以上とされています。
この産み分けカレンダーで注意すべき点は上の表は「数え年」と「旧暦」を使っていることです。数え年とは生まれた時点で1歳と数えますので、実年齢+1歳と考えると良いでしょう。また、旧暦ですので、今日常的に使っている太陽暦とは実際の月日は異なります。
そして、あくまで「統計」ですので、90%は当たると言っても絶対に当たるわけではありません。ですから、「占い」として楽しむと良いでしょう。
赤ちゃんの性別のがわかる時期・見分け方についてのまとめ
・赤ちゃんの性器の形成時期は、妊娠9週頃から
・赤ちゃんの性別がわかる時期は、早くて妊娠16週頃。20週以降ならハッキリとわかる
・赤ちゃんの性別は16週以降に医師に気軽に聞いてもOK
・赤ちゃんの性別を教えてくれない病院は、日本産婦人科医会の方針に沿っているため
・赤ちゃんの性別の見分け方は、エコー審査で写る性器で判断できる
・赤ちゃんが男の子の場合、股間部分にピーナッツのような物が付いている
・赤ちゃんが女の子の場合、骨盤底が木の葉状か子宮があるかどうか、大陰唇があるか
・赤ちゃんの性別は100%確実というわけではない
・赤ちゃんの性別の見分け方の噂や都市伝説には、医学的な根拠がない
赤ちゃんの性別がわかる時期や見分け方についてまとめました。出生前のエコー検査で赤ちゃんの性別は分かりますが、それでも100%確実というわけではないのです。
唯一、出生前に確実に赤ちゃんの性別を判定する方法は、羊水検査で赤ちゃんの染色体がXXかXYを調べるものことですが、羊水検査は染色体異常を調べるためのもので、赤ちゃんの性別を調べるためには行わない検査です。
「性別はどっちかな?男の子かな?女の子かな?」とドキドキできるのも、妊娠中の今だけです。そのドキドキを楽しみながら、出産して赤ちゃんに会える日まで健やかに過ごしましょうね。