ハゲや薄毛は男性だけの悩みではありません。女性もハゲや薄毛に悩んでいる人はいます。でも、女性の場合、周囲の人に「薄毛で悩んでいる」と相談できないことも多いですよね。
女性のハゲや薄毛はクリニックで治療することができます!諦めてはいけません。女性のハゲや薄毛の治療方法を詳しく解説していきます!
女性もハゲ・薄毛(FAGA)に悩んでいる!?
女性もハゲ・薄毛に悩んでいる人は多いですよね。女性が髪の毛が薄くなってしまうと、髪のボリュームがなくなって、髪型がいまいち決まらなくなってしまいます。
また、頭皮が見えてしまったり、髪の毛の量が少なくなって、貧相に見えてしまったりという悩みも出てきます。
男性のハゲ・薄毛はAGA(Androgenetic Alopecia=男性型脱毛症)と言いますが、女性の薄毛はFAGA(Female Androgenetic Alopecia=女性男性型脱毛症)と言って、男性のハゲと女性の薄毛は区別されています。
女性のハゲや薄毛(FAGA)の特徴や原因を説明していきます。
女性の薄毛・ハゲの特徴
女性の薄毛・ハゲの特徴は、頭髪が全体的に薄くなることです。男性のハゲ・薄毛はM字ハゲだったり、頭頂部が薄くなったり、おでこが広くなったりと、頭髪の一部分だけが薄くなり、それが少しずつ広がっていくことが特徴ですよね。
でも、女性の薄毛・ハゲは違います。女性の場合は頭髪全体が薄くなります。一部ではなく、頭髪全体が薄くなるので、男性と比べると、あまり薄毛が目立たないんです。
女性の薄毛・ハゲ(FAGA)はびまん性脱毛症と言われることもあります。
女性の薄毛・ハゲの原因
女性の薄毛・ハゲの原因はホルモンバランスや生活習慣です。遺伝も関係しているのですが、男性に比べると、女性の薄毛は遺伝の要素は多くありません。
女性の薄毛は男性ホルモンが多くなることで起こります。男性ホルモンの割合が増えたり、分泌量が増えて、体内で男性ホルモンが優位になると、女性も薄毛になってしまうんです。
男性ホルモンの1つにテストステロンがあります。このテストステロンは、5αリダクターゼという酵素と結びついてジヒドロテストステロンというホルモンに変わります。
ジヒドロテストステロンは髪の成長期を短くして、薄毛・ハゲの原因になるのです。
ホルモンバランスの乱れは加齢や生活習慣、ストレスが原因になります。また、過激なダイエットで栄養不足になることも、女性の薄毛・ハゲの原因とされています。
女性の薄毛・ハゲは治療できる!
女性の薄毛やハゲはそのままにしておくと、男性のようにつるつるになることはありませんが、それでも髪のボリュームはもとに戻ることはありません。
薄毛に悩んでいる女性は「仕方ないよ。歳だし。」と思っているかもしれません。また、ウィッグを付けるしかないかなと諦めているかもしれません。
でも、女性の薄毛・ハゲは治療できる時代です。AGA専門クリニックや美容外科・美容皮膚科クリニックでは、女性の薄毛・ハゲ(FAGA)を治療することができます。
しかも、FAGAは男性のハゲ(AGA)に比べて、治療の効果が現れやすいので、またふさふさの髪の毛に戻ることもできるのです。
薄毛・ハゲに悩んでいる人は、あきらめずにFAGAを治療できるクリニックを受診してみましょう。
女性の薄毛・ハゲの7つの治療方法
FAGAの治療方法には、どのようなものがあるのかを説明していきます。
内服薬の服用
女性の薄毛・ハゲの治療方法の1つ目は、内服薬の服用です。女性の薄毛では、ミノキシジルという薬剤を服用します。
男性の薄毛・ハゲ治療には、プロペシアという治療薬が使われます。プロペシアは、薄毛・ハゲの直接的な原因である5αリダクターゼという酵素の働きを阻害することで、ジヒドロテストステロンというホルモンを減らすことができるのです。
でも、女性にはこのプロペシアは使えません。女性が服用しても、男性のような効果が得られませんし、妊娠中に服用すると、胎児が男児だった場合、生殖器に奇形が生じるリスクがあるためです。
しかも、プロペシアは皮膚からも吸収されますので、女性が触れるのもNGです。
だから、女性の薄毛はプロペシアではなくミノキシジルという薬を使います。ミノキシジルは血管を拡張して、毛乳頭細胞やもう細胞を活性化する作用があります。
このミノキシジルを服用することで、薄毛を治療することができるんです。ただ、ミノキシジルの内服は日本では認可されていませんので、保険診療外での処方になります。
ミノキシジル以外には、ドイツで開発されたパントガールという内服薬が処方される場合もあります。
外用薬の塗布
女性の薄毛・ハゲの治療方法の2つ目は、外用薬の塗布です。外用薬を頭皮に塗布することで、発毛を促すのです。
この外用薬の基本成分は、先ほど出てきたミノキシジルです。これを基本成分にして、その病院独自の成分を配合して、より発毛効果を高めているケースもあります。
ミノキシジルを内服薬と外用薬のダブルで使うことで、発毛を促していきます。
生活習慣の指導
女性の薄毛・ハゲの治療方法の3つ目は、生活習慣の指導です。女性の薄毛やハゲは、生活習慣と密接に関係があります。
ストレスや不規則な生活習慣は、交感神経を優位にして、男性ホルモンの分泌量を増やしてしまいます。男性ホルモンの分泌量は、ジヒドロテストステロンの量を増やしますので、薄毛になります。
また、栄養が偏った食事は発毛に必要な栄養が不足してしまいます。
そのため、女性の薄毛を治療するためには、次のようなことが大切なのです。
・ストレスを避ける
・質の高い睡眠をとる
・早寝早起きを心がける
・1日3食しっかり食べる
・栄養のバランスを考えた食事を用意する
・適度な運動をする
このような生活を送ることが、女性の薄毛を治療するためには必要です。薄毛の治療につながる生活習慣を医学的な見地から指導してもらえます。
そうすることで、内服薬の服用や外用薬の塗布などの治療の効果が現れやすくなるのです。
HARG療法
女性の薄毛・ハゲはHARG療法という方法で治療をすることもあります。HARG療法は、サイトカイン療法と言われることもあります。
HARG療法は、サイトカインを直接頭皮に注入することで、発毛を促す治療法です。脂肪細胞から精製したサイトカインは、細胞同士の情報伝達を行う手助けをするタンパク質です。
サイトカインを注入すると、頭皮の細胞にスイッチが入って、発毛に必要な成長因子や細胞増生因子を作り出しますので、発毛効果が得られるのです。
HARG療法は男性よりも女性に効果が現れやすい薄毛治療法とされています。
サプリメントの処方
女性の薄毛を治療する方法には、サプリメントの処方もあります。栄養のバランスが偏っていて、発毛・育毛に必要な栄養素を摂取できていない場合は、サプリメントを処方して、栄養を補います。
FAGAのクリニックで処方されるサプリメントは、事前に血液検査をして、その結果、足りない栄養素を重点的に摂取できるようにしたオーダーメイドのサプリメントであることが多いです。
自分で食生活を見直して、栄養のバランスを考えた食事を食べ、発毛に必要なタンパク質・アミノ酸・ビタミン・ミネラルを摂ることも大切ですが、サプリメントを利用することで、より発毛効果を得ることができるんですね!
メソセラピー
女性の薄毛・ハゲの治療方法、6つ目はメソセラピーです。メソセラピーは頭皮に発毛に必要な薬剤を注射する治療方法になります。
基本的にはHARG療法に似ていますが、注射する中身が違います。HARG療法はサイトカインを注射しますが、メソセラピーではミノキシジルや血管を拡張するブフロメジル、プラセンタ、発毛増殖成長因子、発毛栄養促進成分などを注射します。
どのような成分を注射するかは、クリニックによって異なり、クリニックの独自の配合になています。
頭皮に注射をすると痛みが強いというイメージがあるかもしれませんが、冷却器具を使って痛みを少なくしていますので、そこまで強い痛みがあるわけではないので、安心してください。
自毛植毛
女性の薄毛・ハゲの治療方法、最後は自毛植毛です。いろいろな治療法を試みても、治療が反応しにくい人がいます。そういう人は、治療を行っても、思うような効果が得られませんので、自毛植毛を行って、薄毛の治療を行います。
ただ、自毛植毛を行ったら、それで治療が終了というわけではなく、植毛した毛を定着させるためにも、新たに発毛を促すためにも、薄毛の治療は続けていくことになります。
女性の薄毛とハゲの原因・治療方法についてのまとめ
・女性の薄毛の原因
「男性ホルモンの増加」「ホルモンバランスの乱れ」「加齢」「ストレス」
・女性の薄毛とハゲの治療方法
「内服薬の服用」「外用薬の塗布」「生活習慣の指導」「HARG療法」「HARG療法」「メソセラピー」「自毛植毛」
女性の薄毛・ハゲの治療方法をまとめました。薄毛に悩んでいる女性は、あきらめてはいけません。現代は、女性の薄毛を治療できる時代です。しかも、男性のAGAよりも治療効果が現れやすいのです。
きちんと治療を受ければ、またきれいな髪が生えてきて、ボリュームのある髪に戻るはずですから、一度勇気を出して、AGA専門クリニックや美容外科・美容皮膚科クリニックを受診してみると良いでしょう。