朝起きて、鏡を見たら、白髪を発見したらショックですよね。白髪は老化の1つの現象ですが、きちんと対策をすることで、白髪が増えるのを予防できるんです。
白髪が生える年齢と改善法や対策をまとめました。白髪予防は早期のケアが重要なんです。
白髪が生える年齢は?いつから白髪が生えるの?
白髪はいつ頃から生えるのでしょうか?自分は白髪が生えるのが早いのか遅いのか、気になりますよね。
日本人の場合、白髪が生え始めるのは男性は30代前半、女性は30代後半と言われています。
日本人の平均的な白髪の発生年齢は、男性30代前半、女性30代後半で、頭髪の半分が白くなるのは55歳頃で女性のほうがやや早いといわれています。
日本人男性は30歳頃、日本人女性は35歳頃に生え始め、白髪が顕著になってくる年齢は、男性は60歳以降、女性は55歳以降という調査結果が報告されている。
男性の方が白髪の生え始めは早いのに、増えるのは女性の方が早いんですね。
白髪が生える原因は?
白髪が生える原因は何でしょうか?なぜ、今まで黒々していた髪の毛が、突然白くなってしまうのでしょう?
実は、髪の毛は元々は白いんです。生まれたばかりの髪の毛は、白髪なのです。そこにメラニン色素が入り込むことで黒くなります。
このメラニン色素は、毛根にある色素細胞(メラノサイト)で、チロシナーゼという酵素が働いて作られます。この色素細胞で作られたメラニンは、毛根から髪の毛が成長していく過程で髪の毛に取り込まれて、髪の毛が黒くなります。
ただ、加齢など様々な原因でチロシナーゼが減少すると、色素細胞でメラニンが作られなくなります。さらに、色素幹細胞(メラノサイト幹細胞)が枯渇すること、メラニンを作り出す色素細胞がなくなりますので、白髪になってしまうんです。
白髪の7つの改善・対策法
白髪ができてしまったら、どうすれば良いのでしょう?そのまま放っておくと、白髪はどんどん増えてしまいますので、これ以上増やさないためにもしっかり改善法や対策法を実践していきましょう。
白髪の改善は食生活から
白髪を改善するためには、まずは食生活から改善していきましょう。健康な髪の毛や健康な細胞は食事からの栄養素が原料となっています。
白髪予防のために摂りたい栄養素は次の通りです。
・たんぱく質やアミノ酸=肉や魚、乳製品、卵、大豆
・ビタミンA=緑黄色野菜
・ビタミンB群=レバー、豚肉、マグロ、大豆
・ビタミンC=野菜や果物
・ビタミンE=アボカド、ナッツ類、オリーブオイル
・亜鉛=牡蠣、海藻類、ゴマ
・銅=牡蠣、イカ、大豆
・カルシウム=乳製品、小魚、海藻類、大豆、ゴマ
■タンパク質やアミノ酸
タンパク質やアミノ酸は、髪の毛の原料となるものです。
■ビタミンA
緑黄色野菜のβカロテンは、体内でビタミンAに変わります。βカロテンは高い抗酸化作用があります。
活性酸素はメラニンの生成を妨害するものですから、抗酸化作用があるビタミンAを摂取して、メラニンの生成を促進しましょう。
■ビタミンB群
ビタミンB群はタンパク質の分解や合成に欠かせない栄養素になります。
■ビタミンC
ビタミンCにも、抗酸化作用がありますので、活性酸素を除去して、メラニンの生成を促します。
■ビタミンE
ビタミンEも抗酸化作用があります。また、ビタミンEは血行促進作用がありますので、毛根の細胞に酸素や栄養分が行き届きやすくなります。
■亜鉛
亜鉛は細胞分裂を促す作用がありますので、健康な髪を作るためには、必要な栄養素です。
■銅
銅はチロシナーゼの働きを活性化しますので、色素細胞でメラニンが作られやすくなります。
■カルシウム
カルシウムは、色素細胞の働きを活性化します。そうすると、メラニンが作られる量が多くなりますので、黒々としたきれいな髪の毛になるのです。
ストレスを溜めこまない
白髪を改善するためには、ストレスを溜めこまないようにしましょう。ストレスを感じると、交感神経が優位になります。交感神経を優位にすることで、ストレスに打ち勝とうとするんですね。
交感神経が優位になると、血管が収縮します。血管が収縮すると、毛根の細胞に十分な酸素や栄養が行き届かなくなります。
髪の毛は黒くするよりも、伸ばす方が優先されますので、色素細胞には酸素や栄養が回ってこなくなり、メラニンが作らずに、白髪が生えてしまいます。
そのため、白髪を改善するには、ストレスを溜めこまないようにしましょう。こまめにストレスを発散しておくと良いですよ。
大声で歌ったり、運動するのも良いですし、好きな趣味に没頭できる時間を作るのも良いでしょう。ゆっくり入浴して、身体を温めるのも良いですね。
自分なりの「これをするとスッキリできる!」という物を見つけておくようにしましょう。
頭皮マッサージをする
白髪を改善するには、頭皮マッサージをしましょう。頭皮マッサージをすると、頭皮の血行を促進して、色素細胞に必要な酸素や栄養分を行き届かせることができます。
また、頭皮をマッサージすると、リラックスできますので、副交感神経が優位になります。そうすると、血管が拡張して、血流が良くなるというメリットもあるのです。
質の高い睡眠を
質の高い睡眠をとることも、白髪の改善には効果があります。あなたは、きちんと睡眠時間を確保していますか?グッスリ深い眠りについていますか?
質の高い睡眠をとると、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは若返りホルモンとも言われています。白髪は老化の1つですよね。
成長ホルモンは色素幹細胞のためには必要なものですので、成長ホルモンの分泌を増やすとメラニンがドンドン生成されますので、質の高い睡眠をとるように心がけましょう。
・睡眠時間は6~8時間は確保する
・寝る前にリラックスタイムを作る
・寝る前のテレビやスマホは控えて
・自分の体に合った寝具
・起床後は朝日を浴びて体内リズムをリセット
これらを心がければ、質の高い睡眠がとれますので、白髪を改善することができるでしょう。
紫外線対策をする
白髪を改善するためには、紫外線対策をしっかりしましょう。髪の毛で隠れているから、頭皮は紫外線の影響を受けないと思っている人も多いかもしれませんが、それは大きな間違いです。
紫外線は、肌の奥の真皮まで届くのですから、髪の毛なんてすぐに通過してしまいます。
紫外線は皮膚の細胞を傷つけ、活性酸素を作らせ、毛根の色素細胞でメラニンが作られるのを阻害します。
そのため、外出時は帽子や日傘を使って、頭皮に直接紫外線を浴びないようにすることが大切です。また、日常でも、頭皮用の日焼け止めを使うと良いでしょう。
頭皮にはクリームは塗りにくいですから、スプレータイプのもの使うと良いでしょう。
タバコはNG
白髪が気になる人は、禁煙しましょう。タバコは呼吸器疾患やがんの原因になるだけでなく、白髪の原因にもなるんです。
有害物質が巡り巡って、毛根に悪影響を及ぼすこともありますが、何よりニコチンが血管を収縮させことが問題です。
ニコチンには血管を収縮させる作用があります。血管が収縮すると、酸素や栄養分が毛根の細胞に行き届きませんので、メラニンが作られずに、白髪になってしまうのです。
タバコを吸いながら、「あぁ、最近白髪が増えちゃったなぁ」と思っている人は、まずは手に持っているタバコを消して、今すぐ禁煙して下さい。
白髪が増える原因を作りながら、白髪が増えたと悩んでいるようなものです。禁煙することが、一番簡単で確実な白髪改善方法です。
白髪染めをする
白髪をそのままにしておくと、どうしても老けて見えます。ある調査によると、白髪が生えているだけで、7歳も老けて見えてしまうそうですよ!
また、たとえ白髪を抜いても、一時的には白髪はなくなりますが、またその毛根から生えてきた髪の毛は白髪のままです。しかも、髪の毛を無理やり抜くことで、毛根を痛めてしまいます。
ですから、白髪が気になる人は、白髪染めをしましょう。白髪染めをする時のポイントは、頭皮に優しいものを選ぶことです。化学成分がたっぷりで、頭皮に刺激を与えてしまうと、毛根が痛んで、さらに白髪が増える原因になりかねません。
白髪染めには、3種類あります。長所と短所を見比べながら、どれが良いかを決めると良いでしょう。
■ヘアカラー
ヘアカラーは髪の内部まで染めるので、色が長持ちしますが、頭皮への刺激が強いので、あまりおすすめはできません。
■ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは髪の表面だけを染めるので、頭皮には優しい白髪染めになります。ただ、色のバリエーションは少なめで、色落ちもしやすいというデメリットがあります。
■カラーリンス
カラーリンスは毎日使うリンスやトリートメントの代わりに白髪染め用のカラーリンス・カラートリートメントを使って、少しずつ白髪を目立たなくするものです。
頭皮には優しいものの、少しずつしか染まらないこと、また色落ちしやすいことがデメリットです。
白髪が生える年齢・原因・改善法と対策についてのまとめ
・白髪が生える年齢「男性:30歳頃」「女性:35歳頃」
・白髪はメラニンが枯渇すると白髪になってしまう
・白髪の改善・対処方法
「食生活を改善する」「ストレスを溜めない」「頭皮マッサージ」「質の高い睡眠」「紫外線対策をする」「タバコはNG」「白髪染をする」
白髪が生える年齢と改善法や対策をまとめました。白髪は老化の一環ですが、老化だから仕方がないと諦めていると、どんどん白髪が生えてきて、年齢よりも老けて見られてしまいます。
そうならないためにも、早めに白髪の改善法や対策を実践しましょう。早く改善法や対策を実践すると、それだけ白髪予防効果が高くなります。
白髪ができたと悩んでいる人は、今日から白髪の改善方法と対策を始めましょう。