「学校に行きたくない」という思いが長期化してしまうと、不登校に繋がってしまうこともあります。
今回は子供が学校に行きたくないと思う理由と対処法をご紹介します。「甘え」だと思わず、まずはその理由に向き合ってみましょう。
この記事の目次
小学生が学校に行きたくない7つの理由
小学生の子供が学校に行きたくない一般的な理由について見ていきましょう。ある日突然、子供が学校へ行きたくないと言ったら、驚いてしまいますよね。本当はずいぶん前から予兆があったのかもしれませんよ。どんな理由あるのかざっくりとまとめてみました。
環境の変化が原因
幼稚園や保育園から小学校に上がったばかりの子供のケースですが、環境が大きく変わったことによるのが一般的なようです。子供から見たら、どうしても不安を感じてしまうのですね。これはよくあるケースのようです。
給食が苦手
給食も初めての体験になります。限られた時間で準備して、ぜんぶ食べて・・・というのはちょっとしたプレッシャーになるかもしれません。好き嫌いが多い子にとっても苦痛と言えるでしょう。
失敗がトラウマになる
なんらかの小さな失敗がトラウマになって、皆にからかわれるのではないかという不安感が強くなることもあります。小さな事でも本人にとっては非常に大きかったりするのです。
勉強が苦手
これも初めての体験かもしれません。分からないことが積み重なっていくと、どうしようもなくなってしまうに違いありません。自宅でサポート等をしてあげて、解消することが大切になります。
先生が苦手
学校の先生との相性が悪いことも重大な問題と言えるでしょう。不安も募るため、子供の話をよく聞いてあげることが必要になります。
いじめの問題
いじめは低学年でもあり得ます。いじめにあっていないかどうか、もしあるならどう対処すべきか、日常の生活の中で子供を注意深く観察することが大切になります。
親の期待がプレッシャーになる
最後は親の期待がプレッシャーになるケースです。これは親側はまったく気づいていないこともあるため、注意が必要です。よかれと思っていたことが、学校に行きたくない理由になってしまうこともあるのです。
学校に行きたくない小学生の3つの対処法
小学生が学校に行きたくない場合の対処法について見ていきましょう。この年代の子供は非常にデリケートなため、対応にも注意が必要です。行うべき対処法をまとめてみました。
無理に行かせようとしない
「休むのが癖になってしまう」「1日でも休ませたくない」という気持ちが出てきたら要注意です。一番の対処法としては、無理に行かせようとせず、まずは落ち着かせて、よく観察することにあります。どういう事情や理由で行きたくないのかを、探るようにしましょう。
責めない
教育の一環だからと言って、責めるのはよくありません。事情や理由も分からないうちから、一方的に責めるのはよしましょう。まずは事情を知ることが先です。
子供の話をよく聞く
まずは子供の話をよく聞いてあげることです。もしかしたら何かを言いたいのかもしれませんよ。また、本当に何らかの理由があるのに、言えずに黙っているだけかもしれません。何でもそうですが、まずはコミュニケーションを図るようにしましょう。
中学生が学校に行きたくない4つの理由
中学生が学校に行きたくない理由について見ていきましょう。小学生の時は6年をかけてゆっくりと状況が変わっていきましたが、中学生はたった3年間で環境も急激に変わります。いろいろあるようですよ。まとめてみました。
先輩・後輩の人間関係
中学生になると当然出てくるのが、この先輩・後輩の人間関係です。いままでなかった新しいものですよね。この人間関係で頓挫してしまうケースもあるようです。
クラスに馴染めない
クラスに馴染めないのは大きな問題です。環境の変化の時期に上手く対応できなかったのが原因でしょう。環境が切り替わるタイミングを上手に利用するなど何らかの対処が必要です。
勉強について行けない
小学生の頃と違って、勉強が本格的になります。分からないことをそのままにしていると蓄積してしまい、まったく理解不可能になることも。間を置かずコツコツ対処する必要があるでしょう。
受験へのプレッシャー
中学生になると受験というものが登場します。こちらも初めての経験で、しかもウエイトが大きいです。学校に行きたくなくなる要因になることも多いようです。
学校に行きたくない中学生の対処法
中学生の年代は、思春期の年代でもあります。このため、急に無口になってしまったりなど、性格的にも変化がみられることがあります。
たいてい悩みを抱えていることが多く、弱音をはけずに自分ひとりで抱え込むことも多いです。このため、いかに家庭内で話しやすい環境を提供できるかが大きな問題になるでしょう。
学校に行きたくなくなる原因は、たいてい学校での状況にあるので、常に学校での子供の様子を知っておくことが大切です。なるべく日常的にコミュニケーションを多くできるように心がけ、注意深く子供を見守るようにしましょう。
高校生が学校に行きたくない5つの理由
高校生が学校に行きたくない理由はいくつかありますが、ここの段階は、不登校になる確率も高いため、注意が必要です。1日2日のはずがそのままずるずる・・・ということも。どんな理由があるのかまとめてみました。
クラスに馴染めない
環境の変化に上手く適応できず、クラスに馴染めないまま時間がたってしまうケースです。なんとなく空気に馴染めなかったり、親しい友達ができないなど、学校に行きたくなくなる大きな原因の1つといえるでしょう。
勉強が嫌い
勉強ができなかったり、苦手だったりすると、この時点ですでに「嫌い」というレベルになっていることが多いです。勉強したくない、何のために勉強するのか分からない、という意識は、そのまま学校へ行きたくない、行く理由が分からない、などになります。
理想と現実のギャップ
理想と現実のギャップに悩むのもこの年代の特徴です。いったんおかしいなと思い始めたら、どんどん気になるようになり、最終的には、学校に行く意味がない、などと達観してしまうことになりかねません。
ギャップを感じた時点で、すでに予兆と言えるので、日頃からよく話を聞いてあげることが必要と言えるでしょう。
将来への不安
将来何になりたいかから、選択肢の不安まで、いろいろ出てくるのも特徴です。この辺も、親が協力できることなので、コミュニケーションをよく取っておくことが重要でしょう。
受験のプレッシャー
これは子供にとっては非常に大きなプレッシャーだったりします。順調にいかず、志望校への合格が難しくなったりすると、受験から逃げるように不登校に陥るケースも多いそうです。
学校に行きたくない高校生の対処法
高校生の学校に行きたくない、と言う状況については、まずは休ませてあげることが大切です。気を落ち着かせてあげた後で、よく話を聞くようにしましょう。
学校に行きたくない理由をさぐり、罪悪感も軽くしてあげましょう。その上で、興味のあることややりたいことを応援してあげることが大切です。
まずは、親の期待や方針などを押しつけるのではなく、子供の理想や価値観を尊重するようにすることです。少し休ませて、元気が出てきたら、いろんな選択肢を提示すると良いでしょう。
【甘え?】学校に行きたくないという心理
学校に行きたくないのは甘えでしょうか?上記で見てきたように、子供は無邪気なように見えて、実は非常にデリケートで、いろんな問題を抱えているものです。たいていは一人で背負い込むことになるので、よく話を聞いてあげることが大切です。
話すだけでもかなり気が楽になりますし、親が全面的に協力する、理解する、という姿勢を明確に出すことで、精神的にも安定するでしょう。どこにも相談できない、のではなく、親になら話せるという状況を作り上げることが重要です。
学校に行きたくないのは子供の甘えではなく、SOSのサインと受け取ることもできます。もしくは、家庭内で応援態勢ができていないことへのサインかもしれませんよね。子供に非を押しつけるのではなく、親側の対応についても冷静に考えるようにするとよいでしょう。
学校に行きたくない子供と不登校について
学校に行きたくない、という状況がずるずると続き、不登校になってしまうケースについてみていきましょう。1~2日程度のお休みならたいして問題になりませんが、不登校は避けたい事態ですよね。
文部科学省のデータによると、不登校の割合は、なんと65人に1人だそうです。しかも、中退してしまう割合も多いのだとか。
無事に高校を通過して、できれば進学して欲しい、大学に行って欲しい、と言う親が多いと思いますが、過度な期待はプレッシャーのもとになり、逆効果になってしまうそうです。なかなか折り合いが難しいですね。
一旦不登校になってしまうと、どうしても現状から脱却できず、最終的にはそのまま中退や、フリースクールのお世話になる、もしくは通信制の高校に切り替えるなど、別の道を歩むことを余儀なくされることも多いそうです。
こういうケースに陥らないためにも、普段からよく話をするクセをつけておく、家庭内で話しやすい環境を整えるなどの、努力が大切と言えるでしょう。
学校に行きたくない子供についての口コミ
親が子供を信頼しているというのは、それだけで嬉しくなるもの。
— HADEO (@HADENIhadeo) 2017年7月27日
自分もこんな親に育てられたかったなー(´・ω・`)
学校行きたくないなんて言おうものなら、理由を聞くより先に手や足が出たからな。
どちらにも居場所がなかった自分は、社会に出てとても幸せです٩( ‘ω’ )و❤️❤️
伊藤さんが子供の頃、ゲームのセーブデータが消えちゃって学校行きたくないってくらい大泣きしたら翌朝、ゲーム上手いお母さんがデータ消えたところまでゲームを進めてくれてて余計お母さん好きになったと同時に、この人朝までゲームしてたのかよって思ったってエピソード好き。
— wanco🐕 (@wancorop) 2017年7月28日
子供の頃、父親が朝「○○、会社行かんか。お父さんが代わりに学校行くから」ってちょくちょく言うことがあって、私はそれを小粋なジョークとしか受け取ってなかったんだけど今思えばわりとストレートな「仕事行きたくない」だったんだなとやっと気づいた
— すぐ (@dorarara333) 2017年7月27日
子供が学校に行きたくないと言った時には無理矢理行かせてはいけない!多分SOSだから。ゆっくりさせて「何かあったら話を聞くよ」と言ってあげたい。無理矢理聞き出してもいけない。親としてはヤキモキするけど、本人は何かと戦ってるんだよね。
— へりこ (@chibiguri316) 2017年7月27日
子供が学校行きたくないと言った時に 何も言わずに 行けるようになるまでそっとしとくのが そりゃあいいだろうけど、それは親子の信頼関係がちゃんとしてる場合であって、信頼関係ないのに そっとしとくことは出来ないし、
— takana (@9takana) 2017年7月27日
自分の中高時代を考えれば、子供が学校に行きたくない日があるなんて当たり前だと思うし、休みたければ休めばいいし、どうしてもそこがイヤなら転校すればいいと思ってた。ガチで。>RT
— おかんきよ (@okankiyo) 2017年7月27日
そのウン十年後の今、甥っ子が「学校行きたくない。時間の無駄。塾の方が楽しい」と言っているのを聞くと自分の子供にどういう教育をするかをむっちゃ考えるマンになる。
— oo24@絶賛糖質制限6日目マン (@oo24_jp) 2017年7月26日
子供が「学校に行きたくない」と言った時「行かなくてもいいよ」と言ってあげるのはとても勇気のいる行為だと思う。頭では分かっててもね。でも子どもが親に「学校に行きたくない」って打ち明けるのはそれと同じくらい、もしくはそれ以上に勇気がいると思う。親はその意志を汲んであげて欲しい。>RT
— はな (@_hana_bee_) 2017年7月10日
学校に行きたがらない子供は最初の対応が肝心
・小学生が学校に行きたくない理由
「環境の変化」「給食が苦手」「失敗がトラウマ」「勉強が苦手」「先生が苦手」「いじめの問題」「親の期待がプレッシャーになる」
・学校に行きたくない小学生の対処法
「無理に行かせようとしない」「責めない」「子供の話をよく聞く」
・中学生が学校に行きたくない理由
「先輩後輩の人間関係」「クラスに馴染めない」「勉強についていけない」「受験へのプレッシャー」
・学校に行きたくない中学生の対処法
「家庭内で話しやすい環境を提供できるかがカギ」
・高校生が学校に行きたくない理由
「クラスに馴染めない」「勉強が嫌い」「理想と現実のギャップ」「将来への不安」「受験のプレッシャー」
・学校に行きたくない高校生の対処法
「まずは休ませてあげる」「罪悪感を軽くする」「価値観を尊重する」
いかがでしたか?子供が学校に行きたくないと言いだしたら、はじめは驚いて混乱してしまうかもしれません。
しかし、最初の対応が必要なので、まずはリラックスさせてあげるようにしましょう。それから対応を考えても遅くはありません。不登校になってしまわないように、細心の注意で取り組むと良いです。
以上、子供が学校に行きたくない理由と対処についてのおまとめでした。