これまではゆとりやさとりといった世代がありましたが、現在の若者は「つくし世代」と言われています。
今回は、つくし世代の年齢や特徴、意味についてご紹介します。仕事や恋愛における付き合い方も知っておくと良いかもしれません。
この記事の目次
つくし世代の年齢と意味
「つくし世代」という言葉をお聞きになったことはおありでしょうか?「ゆとり世代」「悟り世代」「つくし世代」というように世代に名前が付けられています。どれも同じようなものですが、生まれた時期によって特徴があるようです。
この3つの世代はほとんど同じ時期に発生していますが、微妙にずれが起きているため兄弟に似ています。しかし似てはいるものの全く違います。「つくし世代」は非常に尽くす世代です。
つくし世代の年齢
つくし世代の年齢は、現在2017年に13~30歳までの方の事を指しています。しかし、中にはつくし世代の年齢ではあるものの、「ゆとり世代」であったり「さとり世代」であることもあります。
ですから、何歳だから○○世代である、と言い切ることはできません。では、つくし世代であることはどうしたらわかるでしょうか?つくし世代の特徴といわれている10のポイントをご紹介していきたいと思います。
もしあなたがこれに当てはまれば、あなたは正真正銘のつくし世代ということになります。全く当てはまらない、という方もおられるでしょう。
そのような方は他の世代となり、つくし世代の考え方がいまいちわからないかもしれません。しかし、どんな考えを持っているのかを知っておけば、人間関係において溝を作らなくて済むでしょう。
つくし世代に共通する10の特徴
つくし世代の若者たちはいったいどんな人たちなのでしょうか?最近新たにうまれてきた「つくし世代」がいったいどういう意味なのかさらに理解するうえで、つくし世代に共通している特徴を見つけることは助けになります。
①尽くす
まず第一に名称にも含まれている「つくし」の部分です。つくし世代はとにかく他の人に尽くすという特徴があります。恋愛においても友情関係においても尽くすことを好みます。
他の人のことを考えて、他の人のために行動できる、という点でつくし世代は非常に良い世代であると言えるでしょう。しかし、尽くしてほしくないタイプの世代の人たちにとっては少し重く感じるという危険性もあります。
尽くすことで楽しみや満足感、幸福感を感じる世代であることを覚えておくと良いかもしれませんね。
②みんなで楽しむ
つくし世代は、みんなが笑顔になること、みんなで楽しむことが願いです。だれもがハッピーであることをモットーにしています。ですから、周りの人に尽くすのです。
周りで誰か一人でも暗い顔をしていたり、不機嫌であると、機嫌を取ろうとしたり、その場を盛り上げようと必死になったりする場面が多く見られるかもしれません。
それはその人に尽くしたいからです。1人の人だけではなくたくさんの人に尽くすのがつくし世代の大きな特徴と言えるでしょう。
③相乗効果
つくし世代同士であれば、お互い尽くすことを望むので、尽くし尽くされるという相乗効果が生じます。相手に尽くしてもらうことでも幸福感を感じることでしょう。お互いに尽くしあうことでより深い関係を築き、よりハッピーになれます。
これはみんなのハッピーを願うつくし世代にとって非常に喜ばしいことです。これは職場においても恋愛においても、関係を長続きさせやすいと言えるでしょう。
④支配されることを嫌う
つくし世代はみんなの幸せを願い、他の人に尽くしますが、支配されることを非常に嫌う世代です。権威を上から振りかざされて従わせようとする圧力に反発し、強く毛嫌いします。
熱意を持って皆をやさしく引っ張ってくれるリーダは好まれ親しまれ、喜ばれますが、いくらの能力や技術があり優秀な人であっても、権威を使って支配しようとする人はつくし世代に嫌われます。
⑤「それな」
つくし世代の「合言葉」ともいえる「それな」。最近若者の間でよく聞くようになったな、と感じることはありませんか?もしくはあなた自身が友達とよく使う言葉かもしれません。つくし世代の人たちは、会話の始まりが「それな」です。
返答するときにこの言葉よく用いることでしょう。その意見がもし自分の意見とは異なっているとしても、まずは「そうだね」と肯定してあげて、相手に同意していることを示すのです。
共感し同意することを非常に重要視します。これは相手に尽くす世代だからこその特徴と言えるでしょう。
⑥サプライズが好き
つくし世代はサプライズが好き、という特徴もあります。実は、10代の約3割は3か月に1回はサプライズイベントを行っているという調査がなされています。
相手につくすためにサプライズでパーティーを企画したり、サプライズでプレゼントを用意したりするのでしょう。相手が喜ぶ顔を見たいという、つくし世代ならではの思いやりの表れです。相手に尽くすための手段の一つと言えるでしょう。
⑦イベント好き
さらに、つくし世代はイベント好きが多いといわれています。しかし、ただのイベントではなく趣向を凝らした、独特な雰囲気のイベントを好みます。たとえば「たこぱ」などです。たこ焼きしか食べないという独自のルールがありパーティを楽しみます。
こうした独自の雰囲気でイベントを企画し、大勢で楽しむことにより、みんながハッピーというモットーを実現させています。周りの人間との連帯感を強める機会ともなる、横のつながりを意識するつくし世代には必要なものなのです。
⑧デジタルネイティブ
つくし世代はデジタルネイティブとも呼ばれています。デジタルなものをすべて上手に使いこなすのです。生まれた時からデジタル製品が出回っていたというつくし世代にとって、それはネイティブそのものです。
ですから、臨機応変に効果的な仕方でSNSなどを利用することが出来ます。どのSNSに投稿するものが、どれほどの人に見られるのか、その投稿によって自分がどのように評価されるのか、といったことまで考えます。
どのコミュニティの人に見られているのかを重要視し、今後の自分のために益となるような仕方でSNSを利用する数少ない世代です。常にデジタルの使い方がこなれているのです。
⑨SNSでもハッピーに
つくし世代は、相手に尽くすことで幸福感を感じます。目の前の相手、または画面の前の相手の幸せを願っています。ですから、たとえSNSではあってもストレートに気持ちを投稿するということはまずしません。
他の人への暴言や、いじめに当てはまる投稿、愚痴や、「死にたい」といった他の人を不販にさせるような発言は一切しません。
もしつらいことがあったときには「つらたん」「やばたん」といった表現をかわいらしく和らげて投稿することで、周りの人が心配しすぎないように気づかいを示します。
このようにSNSを使う際にも、それを見る人たちのことを考える、配慮のかけない対応が非常に特徴的と言えるでしょう。
⑩個性を大切にする
つくし世代は個性を非常に大切にする世代ともいえます。みんな同じというものを嫌い、みんな違ってみんないい、と考えます。皆が同じ価値観を持っているよりも個性を大事にするため、人を縛らず好かれる世代と言えるでしょう。
世間一般からは少し浮いた目で見られるような人たちのことも、一つの個性として受け入れることのできる世代です。
オタクやギャルといった一風変わっているように感じる人たちも、仲間として歓迎され混じりあうことが出来るのは、つくし世代だからこその特徴です。
つくし世代は恋愛飢餓感が薄れている?
つくし世代のもう一つの大きな特徴は「ノットハングリー」です。どんな努力も自分に返ってくるとは考えず、真面目に頑張るほど結局は失敗するといった考え方を持つつくし世代は、ほどほどに頑張るという特徴があります。
自分のためにではなく、他の人につくす尽くす世代は、そこまで自分の持っていないものへの飢えがありません。そのため、これは恋愛においても問題となっています。
彼氏・彼女を作らなければ!誰かを好きにならなくては!結婚したい!などといった恋愛飢餓感を感じさせることをつくし世代は言いません。
デジタルネイティブなつくし世代は、出会いの場が広がったため、その気になればいつでも相手を探すことが出来る、と考えて、恋愛飢餓感を失っているのです。これはある意味良いことはありますが、なかなか恋愛が発展しないという問題にもなっています。
つくし世代の仕事への取り組み方
つくし世代の、仕事への取り組み方はどうなのでしょうか?つくし世代は尽くし尽くされることを望んでいます。その為誰かのために何かを行う、ということが喜びとなります。つくし世代は、自分のキャリアアップのために死に物狂いで努力するといったことはしません。
すでに自分のしたいこととしたくないことがはっきりしており、誰かのためになるのであれば頑張る、という特徴が見られます。
そのため、仕事を行うときには仲間目線で「一緒に頑張ってくれないか」という雰囲気を作り上げると、つくし世代の人たちのモチベーションはアップします。上司だからと言って権威を振りかざされることは非常に嫌います。
仲間意識を持っていれば、会社のために、先輩のために、上司のために、同僚のために尽くす、という仕事目的が出来仕事の効率もアップすることでしょう。
つくし世代はつながり願望が強い世代
つくし世代は、人とのつながりを非常に大切にする世代です。気心の知れた友人や、自分のことを大切に思ってくれる人たちを大事にします。SNSでは常につながっており、相手の境遇を常に理解しているように努力します。
また頻繁にあって、近況を知るようにすることでしょう。人間関係を非常に大切にするつくし世代は、横のつながりが強く自分の価値観をしっかり持ちながら相手に合わせることが出来る人格者が多いと言えるでしょう。
つくし世代の若者は尽くしつくされることを好む!
・つくし世代の年齢は、2017年現在で13~30歳までの人
・つくし世代の意味は、非常に尽くしすぎる世代からきている
・つくし世代の特徴
「他人に尽くすのが好き」「共感し同意することなどを重視している」
・つくし世代の恋愛
「その気になればネットでいつでも相手を探せる」「恋愛には飢えていない」
・つくし世代の仕事への考え
「自分のためのキャリアアップは目指さない」「上司や先輩など会社のために頑張る」「横のつながりが強い」「自分の価値観を持ちながらも相手に合わせられる世代ともいえる」
つくし世代は尽くしつくされることを好む世代です。他の人のためになっている、ということを喜びに感じるのです。つくし世代の特徴を理解していれば、混乱を招くことなく上手に人間関係を築いていくことが出来るでしょう。