今までの人間関係を全てリセットしてしまう人が時々います。今までの人間関係を全部切ってしまうことを、「人間関係リセット症候群」と言います。
あなたは人間関係リセット症候群ではないでしょうか?人間関係リセット症候群の意味や行動の特徴、心理や性格、対処法をまとめました。
この記事の目次
人間関係リセット症候群とは?
人間関係リセット症候群とは、突然今までの人間関係を全て切ってしまって、リセットすることです。
「症候群」という名前を見ると、何らかの病気なのか?と思うかもしれませんが、人間関係リセット症候群は、医学的な正式な病名ではありません。「人間関係を突然リセットする」ことの通称と言って良いでしょう。
人間関係リセット症候群は、今までの友達、恋人、知り合い、同僚などを全部ぶった切って、連絡が取れないようにします。
あなたは、突然友達と連絡が取れなくなってしまったという経験はありませんか?その友達は、人間関係リセット症候群になっていて、それで今までの人間関係を全てリセットしたのかもしれえません。
誰だって一度は、「あ~、人間関係面倒くさい。やり直したい。リセットしたい。」と思いますよね。
でも、普通は連絡を疎遠にすることはあっても、完全にリセットしてしまうことはないですよね。
人間関係リセット症候群になると、躊躇なく人間関係をリセットしてしまうのです。
そして、人間関係リセット症候群の人は、人間関係をリセットするのは一度だけではありません。リセットすることを何度も繰り返すのです。
人間関係リセット症候群になった時の行動の5つの特徴
人間関係リセット症候群になると、ほとんどの人は次の5つの行動をします。5つすべてを実行するとは限りません。重症度によって変わります。
軽症の人は5つのうちの2~3個だけ、重症になると5つすべてを行うようになるのです。人間関係リセット症候群になった時の行動の特徴をご紹介します。
電話番号とメアドを変える
人間関係リセット症候群になると、ほとんどの人が電話番号とメアドを変えます。今まで契約していた携帯電話を解約してしまうんです。
そのまましばらくは携帯電話を契約せずに過ごす人もいますが、その場で新しく違う携帯電話を契約することもあります。
人間関係リセット症候群の特徴尾は、新しく契約した電話番号とメアドを、今までの友達や同僚には絶対に教えないことです。
一般的に電話番号やメールアドレスを変えると、電話帳に登録している人に「電話番号、変わりました。登録変更お願いします。」のように変更したことを伝えますよね。
でも、人間関係リセット症候群の人は、今までの人間関係から逃れ、断ち切るために電話番号とメールアドレスを変えるので、絶対に教えないんです。
人間関係をリセットした直後の電話帳には、実家の電話番号しか入っていないこともよくあります。
LINEなどはブロックする
人間関係リセット症候群になると、LINEはすべてブロックします。メッセージが来ないように、すべてブロック。嫌いな人だけでなく、今までLINEで連絡を取っていた人はすべてブロックしてしまうのです。
TwitterなどのSNSもすべてブロックしてしまったり、鍵をかけて誰からも見られないようにしてしまうこともありますね。
LINEやTwitterはできるだけブロックして、誰とも連絡が取れないように、誰からも連絡してこないようにしてしまうのです。
SNSは全部退会
人間関係リセット症候群の行動の特徴、3つ目はSNSを退会することですね。今どきの若い世代の人は、SNSを1つもやっていないという人は少ないと思います。
・Facebook
・Twitter
・Instagram
これらのSNSの中で、1つくらい流行っているのではないでしょうか。3つともやっているという人も多いと思います。
人間関係リセット症候群になると、今までのSNSは全部退会してしまいます。まるで、自分の痕跡を全て消してしまうかのように、躊躇なく退会することがあるんです。
ブロックするだけでは気が済まない重症化したケースでは、SNSを全部退会してしまうんですね。
転職する
人間関係リセット症候群が重症化してくると、人間関係をリセットするために、転職をします。今までと同じ職場で働いていると人間関係を完全にはリセットできないからです。
社会人として仕事をしていると、いくら電話番号とメアドを変えても、会社の人と毎日顔を合わせなければいけません。
必要に応じて、変えたばかりの電話番号とメールアドレスを、会社の人に知らせなければいけませんよね。
だから、本当に人間関係をリセットしたくなったら、転職をするんです。
引っ越しをする
人間関係リセット症候群が最重症化してしまうと、引っ越しをすることも特徴の1つです。
「今までの同じ場所に住んでいたら、完全に人間関係をリセットできない。それなら、引っ越せば良い。」という思考で、引っ越しをするんです。
人間関係リセット症候群でない人は、「わざわざ引っ越しなんてする?」と思うかもしれません。でも、人間関係リセット症候群の人にとっては、引っ越ししてでもリセットしたいのです。
誰も知っている人がいない土地に行って、真っ白な状態でまた生活を始めたいと思うんですね。
人間関係リセット症候群になる人の4つの心理
人間関係リセット症候群になるのは、どんな心理・どんな原因なのでしょうか?人間関係リセット症候群になる人の心理をまとめました。これを読めば、人間関係をリセットしたくなる人の気持ちがわかると思います。
人間関係に疲れた
人間関係リセット症候群になる人の心理は、人間関係に疲れたことです。
人間関係をうまく進めていくためには、自分のことよりも相手を優先しなければいけないことが多々ありますよね。
また、相手に気を使い、嫌だと思うことでも我慢しなければいけないこともあります。
それでも、人間関係がうまくいかないことは多々あります。「自分はこんなに必死になって頑張っているのに、人間関係がうまくいかないなんて…」と思って疲れてしまうのです。
人間関係に疲れたら、「こんな友達・同僚なんていらない!リセットしてやる!」と思うのは仕方がないことかもしれませんね。
全てが面倒くさい
人間関係リセット症候群になる心理は、「すべてが面倒くさい」というものもあります。
人間関係にももちろん疲れている。でも、仕事にも疲れたり、プライベートもなんかうまくいかない。すべてがうまくいかなくなって、自分の中でいっぱいいっぱいになってしまうことってありますよね。
そういう時に、人間関係が悪化してしまうと、それがスイッチになって、「もう面倒くさい!」と人間関係リセット症候群が発動してしまうのです。
人間不信になった
人間不信になった時も、人間関係リセット症候群は発動します。仲が良い友達や信頼していた人に裏切られてしまった場合、人間不信になりますよね。
人間不信になると、「誰とも話したくない。連絡を取りたくない。」という心理状態になります。
誰とも話したくない、会いたくない、連絡を取りたくないと思えば、人間関係をリセットしようと考えるようになりますよね。
だから、人間不信になると、人間関係リセット症候群になりやすいのです。
自分が思うような人間関係を築けていないことへのジレンマ
人間関係リセット症候群になる心理は、人間関係へのジレンマもあります。
「こういう人間関係を築きたい」という自分なりの理想がありますよね。でも、その理想通りにいかないのが現実です。
例えば、「みんなの人気者になりたい」とか「リーダー的な存在になりたい」とか。
でも、理想の人間関係があっても、それが実現できないとなると、自分の中で理想と現実のギャップに苦しみ、理想を実現できない自分に対するジレンマが生じます。
そうすると、人間関係をリセットして、また自分の理想の人間関係を築いていこうと考えるんですね。
人間関係リセット症候群になりやすい6つの性格
人間関係リセット症候群になりやすい人には、共通した性格があります。人間関係リセット症候群になりやすい性格を6つご紹介します。
優しすぎる
人間関係リセット症候群になりやすい性格は、優しすぎることです。
優しい性格の人は、いつも相手のことを優先したり、人に騙されて人間不信になりやすいので、人間関係リセット症候群を発症しやすいのです。
優しすぎるからこそ、人間関係に疲れてしまうんですね。
気遣いをし過ぎる
人間関係リセット症候群になる人は、気遣いをし過ぎる性格のことが多いです。周囲の人に気遣いをして、空気を読んで行動するので、人間関係に疲れてしまうのです。
また、気遣いをし過ぎると、ある時突然に「もうどうでも良い!疲れた!」と爆発してしまうことがあります。
そうすると、人間関係をリセットしたくなるんです。
自尊心が低い
自尊心が低い性格をしている人も、人間関係リセット症候群になりやすいです。自尊心が低いと、「私なんか…」といつも思っているので、相手のことを優先することになります。
また、周囲の人に嫌われたくないと強く思う人が多いので、常に嫌われないように、相手が少しでも不快に感じないように行動します。
自尊心が低い人は、周りにどう見られているかをいつも気にしているんですね。
そうすると、人間関係に疲れてしまうので、人間関係リセット症候群になってしまうのです。
ストレスを溜め込みやすい
ストレスを溜め込みやすい性格をしている人も、人間関係リセット症候群になりやすいです。
ストレスを感じやすい人、またストレス発散が下手な人っていますよね。そういう人は、どうしてもストレスが溜まりやすくなります。
そして、そのストレスが限界を超えると、リセット癖が発動してしまうのです。ストレスが限界を超えると、みんなが人間関係リセット症候群になるわけではありませんが、人間関係のストレスが強い人は人間関係をリセットしたくなります。
また、ストレス発散方法が人間関係をリセットすることという人もいますよね。
理想が高く完璧主義
人間関係リセット症候群になりやすい性格は、完璧主義の人です。理想が高く、完璧主義の性格をしている人は危険です。
なぜなら、自分の理想通りの人間関係を築けなかった場合、その現実を許すことができないからです。
現実を許すことができないなら、もう人間関係をリセットするしかなくなります。だから、人間関係リセット症候群になってしまうのです。
自己主張をあまりしない
自己主張をあまりしない人も、人間関係リセット症候群になりやすいです。引っ込み思案で、自己主張をあまりしない性格の人っていますよね。
そういう性格の人は、他人に利用されて、人間不信になりやすいです。また、不利な役回りをさせられることも少なくありません。
そうすると、人間関係に疲れてしまって、すべてをリセットしたくなってしまうのです。
人間関係リセット症候群の人の5つの対処法
人間関係リセット症候群になってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?人間関係をリセットしてしまうと、そのあとに少し後悔することもありますよね。
人間関係リセット症候群になったら、どうすれば良いのか?その対処法を5つご紹介します。
人間関係をリセットするのは決して悪いことではない
人間関係リセット症候群の人は、「人間関係をリセットするのは悪いこと」と思っていると思います。確かに、今までの人間関係をリセットするのは、ちょっともったいないこともありますよね。
でも、1つ忘れないでもらいたいのは、人間関係をリセットするのは、決して悪いことではないということです。
人間関係をリセットしたくなるのは、あなたがいろいろなストレスを感じていて、そのストレスから自分の身を守るため、あなたの心を守るためだと思います。
あなたにとって、ストレスへの対抗手段が、人間関係をリセットすることなのではないでしょうか?
それを我慢してしまったら、あなたはストレスに蝕まれて、心身のバランスを崩してしまうかもしれません。
そのリスクを考えたら、人間関係リセット症候群になることは、決して悪いこととは言えないのです。
わがままに生きてみよう
人間関係をリセットして後悔している人は、もう少しワガママに生きてみませんか?自分を押し殺して、我慢して、他人ばかり優先していませんか?
もう少しワガママに、自分のやりたいことをやって、嫌なことはやらないという姿勢で生きてみても良いんですよ。
人間関係をリセットしたくなる人は、たいてい我慢して生きていることが多いですから、もう少しだけワガママにふるまって良いんです。
人にどう思われても良いと言い聞かせる
もう二度と人間関係をリセットしないようにしたいと考えているなら、人にどう思われても良いと自分に言い聞かせるようにしましょう。
人間関係リセット症候群の人は、人に嫌われたくないと思っている人が多いんです。だから、ストレスが溜まります。
でも、人にどう思われても良いと思いませんか?人に嫌われたくないという気持ちもわかりますが、人に嫌われたところで、そんなに影響はないですよ。
それに、本当のあなたを見せて、あなたを嫌う人がいたら、その人はそれまでの人ということです。
本当のあなたを見せて、それでも一緒にいてくれる人が、あなたにとって大切な人ですから、その人だけを大切にすれば良いんです。
だから、みんなにいい顔をせずに、「人にどう思われても良いじゃない?」と自分自身に言い聞かせておきましょう。
人との距離を詰めすぎない
人間関係をリセットしないためには、人との距離を詰めすぎないことも大切です。距離が近すぎると、それだけ人間関係のストレスは大きくなります。
それなら、つかず離れずの距離を保っておけば、ストレスを最小限にすることができますよね。
だから、まずは人との距離を詰めすぎず、みんなとある程度の距離を保って、気を許さないようにしておくと良いですよ。
手を抜いて生活することも大切
最後に、人間関係リセット症候群の人は完璧主義者が多いですから、手を抜いて生活するようにしましょう。完璧じゃなくても良いですよね。
全てを完璧に、すべてを理想通りにすることなんてできません。完璧にしなくたって、毎日楽しく過ごせます。
むしろ、完璧を追い求めないほうが、ストレスが溜まらないので、気楽に過ごすことができるんです。
だから、人間関係リセット症候群を何とかしたいと思ったら、手を抜いて、完璧にこだわらずに生活するようにしましょう。
人間関係リセット症候群の特徴・心理・性格・対処法についてのまとめ
・人間関係リセット症候群の行動と特徴
「電話番号とメアドを変える」「LINEなどはブロックする」「SNSは全部退会」「転職する」「引っ越しをする」
・人間関係リセット症候群になる人の心理
「人間関係に疲れた」「全部面倒くさい」「人間不信になった」「自分が思うような人間関係を築けていないことのへのジレンマ」
・人間関係リセット症候群になりやすい性格
「優しすぎる」「気遣いをしすぎる」「自尊心が低い」「ストレスを溜め込みやすい」「理想が高くて完璧主義」「自己主張をあまりしない」
・人間関係リセット症候群の人の対処法
「人間関係リセットすることは悪いことではない」「わがままに生きてみる」「人にどう思われても良いと言い聞かせる」「人との距離を詰めすぎない」「手を抜いて生活することも大切」
人間関係リセット症候群の人の行動の特徴や心理、性格、対処法をまとめました。人間関係リセット症候群は、あなたなりのストレスへ対処方法なのだと思います。だから、悪いことではありません。
でも、どうにかしたいと思っているなら、肩ひじ張らずにもっと気楽に、ワガママに、手抜きを覚えながら生活していきましょう。