アンチエイジングと言う言葉を聞いた事のある人は多いはずです。しかしアンチエイジングの意味とはどう言ったことを示すのでしょうか。ニュアンス的に理解をしている人はいても、きちんとした言葉の意味を知らない人は意外と多いかもしれません。
この記事では、アンチエイジングの意味、そしてアンチエイジングに効果的な抗酸化作用をもつ食べ物と食事についてその基礎知識を解説いたします。
この記事の目次
アンチエイジングの意味
アンチエイジングのアンチとは、「抗う」と言った意味や「何かに対しての反対の主張をする事」といった意味を持っています。そしてエイジングについては、「年を重ねていく状態」の意味を指しています。つまりアンチエイジングは老化に抗う事を指すのです。
いつまでも若々しく、と言った基本的な意味から始まり、女性達の間では「年をとっても美しく若々しい自分を保つ」というような願望を含める事もあるでしょう。
アンチエイジングのために女性達がどのような手段や行動を取っているのか、またはそのやり方は本当に正しい事なのか、一つ一つ確認していくと若々しさを保つ秘訣が見えてきます。
女性にとって若さと美とはイコールの関係にあり、いつまでも若々しくあることこそ美しくある秘訣だと考えている人も多いです。実際年を重ねても美しい女性と言うのは、見た目が年齢よりも大分若いように感じる場合が少なくありません。
女優やタレントなど、人から見られる仕事をしている人であれば、尚更その傾向が高いでしょう。それでは、若い事が美しさにつながるのであれば、その反対に老化して行く事によってなぜ美しさが失われてしまうのでしょうか。
基本的に美しい状態とは、肌にハリがあったり姿勢が良くピンと伸びていたり、若いうちだからこそ保っていられる状態を指すことがほとんどです。肌のハリはどうしても年と共に失われてしまします。
姿勢の良さは普段から十分注意して心掛けている人でなければ、少しずつ猫背になったり骨格が歪んだり、と言った状態になってしまう事もあるでしょう。アンチエイジングを日頃から気にしている女性は、肌の張りを保つための努力や、姿勢を良くし続けるための運動などを欠かしません。
若い頃は当然だった肌のハリや艶、姿勢の良さなど、それらを失わないように生活の中で気を使っているのです。
アンチエイジングのために女性達が何をしているのかと言えば、小まめに動いたり食事面を良くしたり、生活の中でできる様々な取り組みをしていることが分かります。
ジムに行くなどの行動も大切な事の一つですが、生活の中で自分の習慣を整えて行く事も、また欠かしてはならない重要な面なのです。
アンチエイジングの大敵
テレビや雑誌、あるいはインターネットで、よく食べ物の紹介をしている番組や広告を見かけませんか?
単に美味しいものを紹介する情報もありますが、中には健康やアンチエイジングに関わる食べ物を紹介している番組などもあるはずです。実際に紹介された食べ物を食べ続け、肌が若返ったと感じた事のある人も少なくないかも知れません。
サプリメントを上手く取り入れていくと言うのも、一つの良い方法です。しかしやはり体が必要としているのは、自然に取り込むことのできる日常の中の食事です。食生活を少し気遣うだけで、アンチエイジングのより良い効果を発揮する場合もあるでしょう。
それでは最も重要な点として、アンチエイジングに効果的な食べ物とはどんなものなのでしょうか。そもそも人間の体がどうして老化してしまうのかという事を考えると、その一番の悪因は酸化であると言われています。生の果物を思い出すと、酸化がどういうものであるかが良く分かるはずです。
たとえばリンゴやナシやバナナなどを適当な大きさに切り、そのまま外に出して置いたらどうなるでしょうか。切り口が黒ずみ、どう見ても美味しそうな状態ではなくなってしまいますよね。生の瑞々しい果物でも、長時間空気に晒してしまうと綺麗な状態が損なわれます。
さらに何日もの間放置すれば、いずれは水分も抜けてカサカサの状態になってしまうでしょう。これが様々なものに起こる酸化という現象です。
アンチエイジングとは、この酸化に抗う事だと言っても過言ではありません。酸化していった体や肌がどうなるかという事を考えるのは、切り口の黒ずみ、つまり褐変してしまったリンゴの断面が、どのような状態にあるのかを考えるのと同じ事なのです。
アンチエイジングに良い食べ物とは、酸化を防ぐことのできる食べ物に他なりません。そんな食べ物が身近なところにあるのだろうかと、心配に思ってしまう人もいるでしょう。しかし大丈夫です。酸化防止に効果のある食べ物は、意外にも身の回りにあふれています。
それらを上手く日常の中で取り入れて行く事により、アンチエイジングの第一歩を踏み込む事ができるのです。
アンチエイジングに効果的な成分
アンチエイジングのためには、酸化の防止が重要であることがよく分かったはずです。それでは次に、酸化を防止してアンチエイジングを効率よく図ることのできる食べ物は、どんなものがあるのかを知っておく必要があります。
抗酸化作用のある食べ物はいくつもあります。その中でも特に、ポリフェノールと言う成分について、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ポリフェノールは、すでにずいぶん前から抗酸化作用のある成分として取り上げられてきました。食品類を販売する時にも、ポリフェノール何パーセント含有といったような謳い文句を掲げている商品も多く存在します。
そのくらい我々の生活に馴染みのあるポリフェノールではあるものの、その成分が体にとってどのようによい働きをするのかは、案外あいまいだったりもするでしょう。
そもそも酸化の原因となる活性酸素とは、体の中にあって当然のものであり、むしろなければ健康を維持できなくなってしまうものでもあります。本来は体を内側から保護する役割を持ち、外から侵入してきた細菌やウイルスを攻撃してくれるためのものです。
しかしあまりにも多く増えすぎてしまうと、悪くない部分にまで攻撃をしかけてしまう一面もあるため、これが要因となって体の酸化という現象が起こります。そしてこのような過剰な活性酸素を抑える働きを持つのが、ポリフェノールであると考えられているのです。
このように、ポリフェノールの代表的な役割が抗酸化作用となります。体がさび付いてしまうのを内側から抑えてくれるため、シミやシワと言った肌トラブルを防いでくれます。女性にとって最もうれしい効果ですよね。
更には殺菌作用も含んでいるため、ニキビのようなできものに対しても、良い効果を発揮してくれると考えられています。
また、いくら肌のハリや艶が保てていても、内面の身体機能が衰えてしまっては効果も最大限発揮する事ができません。ポリフェノールは血行を良くする働きや、血圧や血糖値のコントロールの役割も担ってくれます。
体内のバランスを整えていってくれますから、自然と身体全体の調子も良くなっていくことでしょう。
アンチエイジングに効果的!抗酸化作用を持つ食べ物7選
抗酸化作用の代表的な成分でもあるポリフェノールは、普段から目にする食品の中に沢山含まれています。ポリフェノールと聞いてまず思い出す食べ物の中として、ブルーベリーを連想する人は少なくないでしょう。
実際にブルーベリーには沢山のポリフェノールが含まれています。ブルーベリーに限らず、基本的にベリー類には抗酸化作用が期待できると考えられているのです。
フルーツはビタミンも豊富で、体に良いイメージがあるはずです。これまでに流行となった食品の中にも、フルーツが登場する事はしばしばありました。
スーパーフードとして海外から人気が広まった食品の一つに、アサイーと言うものがあります。一時期アサイーボウルが流行していましたよね。
見た目はブルーベリーに似ている果物であり、濃い赤紫色のフルーツで味も美味しいと評判です。ジュースやドライフルーツなどとして日本でも販売され、健康に良い、美容に良いと高い人気があります。
もちろんこれらのフルーツ以外にも、ポリフェノールが含まれている食べ物はあります。古くから健康に良いとされてきたゴマもそのうちの一つです。ゴマは抗酸化作用によるアンチエイジングの効果だけではなく、体の健康面も整えてくれる最良の食品であると言えます。
ゴマと言えば、セサミンという成分を耳にしたことはありませんか?このセサミンも、ポリフェノールの一種なんですよ。
果物やゴマの他であれば、緑黄色野菜も抗酸化作用のある食べ物として有名です。いくつかご紹介しますので、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてください。
・ニンジン:ニンジンにはカロテンが含まれ、ビタミンを効率よく摂取できる食品としても成立しています。そのためアンチエイジングの効果だけではなく、体を健康に導いてくれる作用も持っているのです。
・カボチャやピーマン:栄養豊富な緑黄色野菜であり、ニンジンと同じくカロテンを多く含んだ食べ物です。風邪予防や疲労回復にも役立ち、肌の状態を保つのにも効果を発揮してくれます。
・トマト:ニンジンやカボチャやピーマンなど、基本的に調理することが前提の食品では毎日とるのが難しい場合もあるでしょう。そう言った時にはトマトを食べることをおすすめします。
大きなトマトだけではなく、ミニトマトも同じように抗酸化作用をもった食材です。朝の忙しい時間であっても、さっと洗って食べるだけでいいので、美味しく摂取し続けることができるでしょう。
この他、飲み物であれば緑茶のカテキンに多く抗酸化作用が含まれています。冷たくても温かくても美味しく飲める緑茶であれば、食事の最中や前後など、いつでも気軽に摂り入れることができます。
アンチエイジングのための食事とは
アンチエイジングには抗酸化作用のあるポリフェノールが効果的であり、抗酸化作用のある食品も身近なところに沢山あることがお分かりいただけたと思います。
しかしアンチエイジング効果がある食材が分かったとしても、それを毎日どのように調理すればよいのかと困惑してしまう人もいるかも知れません。
たとえば野菜を多く摂ろうとして野菜炒めばかり食べてしまっては、油分などで健康被害をもたらす危険性もないとは言えません。良い食品を使ったとしても、使い方を間違えてしまうと効果が半減したり、もしくは良くない結果に行きついてしまう恐れもあるのです。
アンチエイジングを考えたとき、最も効率よく効果的に発揮できる食事は、日本食であると言われています。日本食は古くから日本人にとってなじみのある食文化ですが、最近は食の欧米化も進み、日本に住んでいても気づけば洋食ばかり食べている、なんていうこともあるでしょう。
特に朝はパンで済ませている方も多いと思いますし、夜はこってりとしたお肉類を豊富にとり、野菜が少ない食生活を送ってしまっている人もいるかも知れません。
もちろん好きな物を食べると言う事は、精神衛生上も健康面としても大切な事です。しかし油分や糖分の取りすぎが長期間続いてしまうと、体にとって良くない物が蓄積しすぎてしまいます。
その一方で日本食はと言えば、どちらかと言えば質素でさっぱりとしたイメージがあります。ご飯は白米よりも玄米を選ぶようにすると、より健康的です。
あえ物にしたり煮物にしたりと、野菜を多く摂取するのには最適な調理法を持っています。ゴマはどんな食事にも合わせる事ができますが、最も合うものと言えばやはり日本食です。
そしてもう一つ、日本食を食べるのであれば、メニューの中に豆腐を一品含めると良いでしょう。健康のためにお肉は大切ですが、魚も積極的に食べるよう心掛け、海藻類やキノコ類を副菜として摂取すれば完璧です。
ここにヨーグルトなどの乳製品をひとつ加える事も、お腹の調子を整えるために忘れてはなりません。一般的な和食を食べるだけでも、アンチエイジングに繋がる食生活を実現できるのです。
アンチエイジングの意味・効果的な食べ物と食事についてのまとめ
・アンチエイジングの大敵は、酸化だといわれている
・アンチエイジングに効果的な食べ物
「ブルーベリー」「アサイー」「ゴマ」「緑黄色野菜」「カボチャ」「トマト」「ピーマン」「日本食」「豆腐」「ヨーグルト」
アンチエイジングのために、抗酸化作用のある食事を心がけようと思ったら、日本食を選択するのが一番効果的です。健康志向の高い海外の人からも、日本食は素晴らしいと高評価を受ける事が少なくありません。
せっかく日本に住んでいるのであれば、手軽なファストフードばかりではなく、きちんと日本食を摂ってみるのも良いでしょう。体にとっても、若返る作用を考えた場合でも、和食こそが最も素晴らしいアンチエイジングの食事風景であると言えます。