肩こりがひどいから何とかしたい、猫背を治したいと思っている人は肩甲骨はがしを実践しましょう。肩甲骨はがしは自分でできる効果抜群のストレッチなんです。
肩甲骨はがしの効果や危険性、正しいやり方をまとめました。肩こりや猫背に悩んでいる人は必見です。
肩甲骨はがしとは?
「肩甲骨はがし」という言葉は、ここ数年でよく聞くようになりましたよね。肩甲骨とは背中の上部にある出っ張っている三角形の骨のことですね。では、肩甲骨はがしとは何でしょうか?この肩甲骨を無理やりベリっと剥がすのでしょうか?
違います!肩甲骨はがしとは肩甲骨をしっかり動かして、肩甲骨周りの筋肉をほぐすストレッチのことを言います。
肩甲骨周りの筋肉が凝り固まっていると、肩甲骨がピクリとも動かなくなります。そんな状態の肩甲骨を固まっている場所から、ベリっと剥がすかのように動かしますので、「肩甲骨はがし」と呼ばれるようになったんです。
「肩甲骨はがし=肩甲骨を動かすストレッチ」と考えて良いでしょう。
肩甲骨はがしの2つの効果
肩甲骨はがしをすると、どんな効果が得られるんでしょうか?肩甲骨はがしは次の2つの効果を得られます。
・肩こり解消効果
・猫背解消効果
これらの効果を1つ1つ説明していきます。
肩こり解消効果
肩甲骨はがしの効果の1つ目は、肩こり解消効果です。肩甲骨を動かして肩甲骨周辺の筋肉を動かすと、凝り固まった筋肉がほぐれます。肩の筋肉を動かすには、肩甲骨を動かすのが一番です。
肩のすぐ下に肩甲骨がありますよね。肩甲骨を動かせば、自然と肩の筋肉も動くようになるんです。筋肉を動かせば、その部位の血流が良くなります。そうすると、筋肉に溜まった疲労物質や老廃物を取り去って、筋肉が柔らかくなりますので、肩こりが解消するんです。
肩こりが解消すると、首のコリや頭痛、眼精疲労なども解消することがあります。肩こりや首のコリに悩んでいる人、肩こりと共に頭痛に悩んでいる人は、肩甲骨はがしをすれば、肩こりがスッキリ解消すると思います。
肩甲骨はがしによる肩こり解消効果は、驚くほど高いんです。長年のしつこい肩こりに悩まされてきた人も、肩甲骨はがしをするだけで、「肩が軽くなった」、「痛みが良くなった」ということが多いんです。
猫背解消効果
猫背の人も肩甲骨はがしをすると、猫背を解消して正しい姿勢を保つことができます。猫背の人は背中が丸まって、肩が前に巻き込んだ状態になっていますよね。
そのため、猫背の人は、肩甲骨の周りの筋肉がほとんど動かずに固まってしまっているんです。
猫背の人が肩甲骨はがしをして、肩甲骨を動かすと、胸が開いて、正しい姿勢を保つことができるようになりますので、猫背が解消するんです。
猫背が解消すると、背筋がピンと伸びて、スタイルを良く見せることができます。猫背が解消すれば、お腹は引っ込んで見えますし、バストアップしたように見えます。さらに、ヒップアップ効果も期待できるんです。
つまり、猫背を解消できれば、スッキリスレンダーでメリハリのあるスタイルに見せることができるというわけなんです。
肩甲骨はがしのウソ本当、危険性やダイエット効果について
肩甲骨はがしの効果がわかったところで、次は肩甲骨はがしに関するうわさの真偽を確認していきましょう。肩甲骨はがしは危険性があるのか、ダイエット効果があるのか、この2つについて説明していきます。
肩甲骨はがしは危険性があるの?
「肩甲骨はがしは、自分でやると危険」といううわさを聞いたことがあるかもしれません。この肩甲骨はがしは危険性があるというのは、本当なのでしょうか?
肩甲骨はがしは、特に危険なことはありません。別に、肩甲骨はがしをやったから、命にかかわるようなことはないのです。
ただ、肩甲骨を全く動かしていなかった人、肩甲骨周辺の筋肉が凝り固まっている人が、いきなり無理に肩甲骨はがしをしたら、肉離れのようになったり、関節を痛める可能性はあります。
これは、無理にストレッチをして肩甲骨はがしをしてしまったことが原因です。ですから、これを危険としてしまうと、運動全体が危険ということになってしまうのです。
ですから、肩甲骨はがしは無理にストレッチをしない、少しずつやっていくようにすれば、個人でやっても特に危険なことはありません。
ダイエット効果はあるの?
肩甲骨はがしをすると、肩甲骨まわりの褐色脂肪細胞を刺激して、脂肪が燃焼し、ダイエット効果があると言われています。
確かに、肩甲骨周りには脂肪燃焼して体温を維持するための褐色脂肪細胞が分布しています。でも、褐色脂肪細胞は肩甲骨はがしをして周囲の筋肉を動かしたとしても、活性化されないんです。
また、子どもの頃は滑翔脂肪細胞が多いのですが、大人になると褐色脂肪細胞はどんどんなくなってしまい、中年男性はほとんど褐色脂肪細胞がない人もいます。そのため、肩甲骨はがしをしても、残念ながらダイエット効果は期待できないのです。
ただ、肩甲骨はがしをすると、血行が良くなって、多少は基礎代謝量が上がる可能性があります。また、猫背を治して、スタイルを良く見せることはできますので、ダイエットできなくても、痩せたように見せることはできるんです。
ですから、肩甲骨はがしはダイエット効果はないものの、ダイエットしたかのように見えるもの、スタイルが良く見えるものと認識しておきましょう。
肩甲骨はがしの正しいやり方
肩甲骨はがしの正しいやり方を動画を交えてご紹介します。肩甲骨はがしをする際に、1つ気を付けることは、無理には行わないことです。無理に行うと、肉離れなどを起こして痛みが出る可能性があります。
特に、肩こりがひどい人、肩甲骨周辺の筋肉を動かしていなかった人は、できる範囲で行い、決して無理はしないようにしてください。
肩甲骨はがしと言っても色々な種類があります。要は肩甲骨を動かして、筋肉を動かせばよいのですから。
ここでは、2つの肩甲骨はがしをご紹介します。
肩甲骨はがしのやり方 その1
肩甲骨はがしの1つ目は、こちらの動画を参考にしてください。
- 1.肩に手を置いて、内回し5回、外回し5回を行い、準備運動を行う
- 2.肘を曲げて、手のひらを前に向ける
- 3.その状態で腕を上にあげる
- 4.胸を張って、肘を曲げたままおろす
- 5.上体を左右にひねる
2~5を1セットとして3~5セット行います。肩甲骨がギュッとくっついて、肩甲骨周りの筋肉がしっかり動いているのを感じることができると思います。これを入念にやると、肩甲骨周りの筋肉が温かくなって、血行が良くなり、筋肉がほぐれていくのを実感できるはずです。
肩甲骨はがしのやり方 その2
肩甲骨はがしの2つ目はこちらです。
- 1.手を肩に当てる
- 2.そのまま肘を上下に動かす
- 3.次は肘を前後に動かす
- 4.後ろ周りにグルっと大きく肘を回す
これで肩甲骨がしっかり動いて、肩甲骨周りの筋肉がほぐれているはずです。肩が軽くなったような感覚になっていませんか?
このストレッチは、特に大きな動きをしているわけではないのに、肩甲骨周辺の筋肉をしっかり動かすことができるので、デスクワークの休憩時間、家事のちょっとした合間に行うようにすると良いですよ。
肩こりを治して、猫背を矯正し、スッキリとリフレッシュすることができるはずです。
肩甲骨はがしの効果とやり方・危険性についてのまとめ
「肩こり解消」「猫背解消効果」
・肩甲骨はがしの危険性
「肩甲骨を動かしていなかった人が無理にやると危険」「ダイエット効果はない」
・肩甲骨はがしは、無理には行わずにできる範囲で行う
肩甲骨はがしの効果や危険性、ダイエット効果の真偽、正しい肩甲骨はがしのやり方をまとめました。
肩甲骨はがしは、ダイエット効果はほとんど期待できないものの、ちょっとした時間に自宅で、またはオフィスで簡単にできますので、気が向いた時に、どんどん行いましょう。
特に、デスクワークで長時間同じ姿勢でいる人や肩こりがひどい人は、無理のない範囲で肩甲骨はがしを行うと、肩こりを少しずつ解消することができます。