浮気を繰り返してしまうという人は浮気依存症の可能性があります。浮気をして、それが発覚し、痛い目を見ても、また浮気をしてしまうのは、浮気依存症だからです。
浮気依存症の原因や症状、改善・治療法をまとめました。自分が浮気依存症かもと思っている人、または恋人や配偶者が浮気依存症かもしれない人は、ぜひ参考にしてください。
浮気依存症は病気?
大切なパートナーがいるのに、浮気を繰り返してしまうという人は、浮気依存症の可能性が高いです。
大切な家族、大切な恋人がいて、自分自身が浮気をしたことで、家族や恋人に悲しい思いをさせてしまった。でも、またついつい浮気をしてしまう。浮気をせずにはいられないという人は、浮気依存症と言って良いでしょう。
「依存症」というと、薬物依存症やアルコール依存症を思い浮かべると思います。薬物依存症やアルコール依存症は精神疾患です。
そのため、浮気依存症も一種の精神疾患と言っても良いとは思いますが、精神医学界の中で「浮気依存症は精神疾患」と認められているわけではありませんから、浮気依存症は精神疾患のようなものと考えておくと良いでしょう。
浮気依存症の3つの原因
浮気依存症の原因は様々です。「こういう人、こういう原因があると、必ず浮気をする。浮気依存症になる。」という定義はありません。
でも、浮気依存症になりやすいという原因は3つあります。浮気依存症の原因を説明していきます。
浮気でドーパミンが出る
浮気依存症の原因の1つ目は、浮気をすることで快感を覚えるからです。このメカニズムは、薬物依存症などと同じメカニズムになります。
普通の恋愛をしていても、ドキドキします。このドキドキは、脳内でドーパミンを分泌させるんです。ドーパミンが増えると、脳は快感や幸せを覚えるようになります。
ただ、普通の恋愛をしていると、そのドキドキは長く続きませんよね。もちろん、恋愛自体は長く続いて、めでたく結婚して、生涯連れ添うことは多々あります。
でも、出会った時のようなドキドキが結婚後も、高齢になった後も続くことは珍しいと思います。みんな落ち着いた穏やかな愛情は持ってはいますが、ドキドキ感は少なくなるんです。
ドキドキ感が少なくなった時に、浮気をするとどうなるでしょう?新たな異性との出会いにときめきを覚え、ドキドキ感が出てきます。
しかも、「浮気」といういけないことをやっているという背徳感があるため、余計にドキドキ感が増しますので、浮気をすると、ドーパミンが脳内でどんどん分泌されるようになるんです。
浮気をしていると、脳が快感を覚えてやめられなくなります。浮気が発覚して、一度は浮気をやめても、またあの時の快感を味わいたくなって、浮気を繰り返してしまうんです。
セックス依存症が原因のことも
浮気依存症の原因の2つ目は、セックス依存症です。セックス依存症は性依存症とも呼ばれる病気です。セックス依存症は、性行為や自慰行為に依存してしまう精神疾患です。
性行為や自慰行為をしている時は、快楽を感じて、脳でドーパミンが分泌されるようになるので、「あの快感をもっと感じたい」と思って、セックス依存症になっていきます。
セックス依存症の人は、「とにかくセックスがしたい、セックスをせずにはいられない、セックスできないと不安になる」と考えていますので、1人のパートナーでは満足できなくなります。
そして、新しい相手を探してセックスをしたくなりますので、浮気を繰り返すようになり、浮気依存症になってしまうんです。
このタイプの浮気依存症は、浮気をすることが目的ではなく、セックスをすることが目的になります。
パーソナリティ障害が原因になることも
浮気依存症の人は、パーソナリティ障害が原因になることもあります。浮気依存症になりやすいパーソナリティ障害の人は、自己愛性パーソナリティ障害や反社会性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害です。
自己愛性パーソナリティ障害は、周囲の人からちやほやされることに快感を覚えるタイプですので、1人のパートナーでは満足できず、複数の人から愛されたいと思って、浮気を繰り返すことがあります。
反社会性パーソナリティ障害の人は、社会的なルール、相手の感情などを軽視する傾向があります。
一般的な倫理観が欠如していますので、浮気をすることで、恋人や家族が悲しむことなんて気にせず、自分の本能のままに浮気をしてしまうのです。浮気がいけないことであるとは、思っていないタイプですね。
境界性パーソナリティ障害は、精神状態がとても不安定で衝動的な行為をしてしまうという特徴があります。そのため、性的に奔放になり、浮気をすることに罪悪感がなく、浮気を繰り返してしまうことがあります。
浮気依存症の人が、全員パーソナリティ障害というわけではありませんが、これらのパーソナリティ障害を持っている人は、浮気依存症になりやすいと言えるでしょう。
浮気依存症の症状
浮気依存症の症状は、ずばり「浮気を繰り返してしまう」ことです。そして、表面上は謝っていても、本心から反省していることは少ないです。
心から浮気をしたことを反省している人は、浮気を何度も繰り返すことはありませんし、そもそも浮気をしないですよね。
浮気依存症の人は、浮気が見つかって、相手から責められた時に、次のようなことを考えています。
・だって、相手から迫ってきたから仕方がないじゃん
・浮気は男の本能だし
・お前の魅力がなくなったから、仕方なく浮気をした
・私(俺)は悪くない
・次はばれないようにしよう
・ばれちゃったのは、アンラッキーだったな
このように考えているので、浮気が発覚しても、なかなか謝らず、パートナーのせいにして、責任転嫁することがあります。また、言い訳ばかりすることも多いですね。
浮気依存症の改善・治療法
浮気依存症は一種の精神疾患と考えて良いでしょう。浮気依存症は、できるだけ早く改善・治療をしないと、恋人には振られ、家族には去られ、結局は一人になってしまいます。
今なら、まだ浮気相手がいるから、別にいいやと思うかもしれませんが、40代になり、50代になり、60代になり。年齢を重ねていくと、浮気相手が見つからず、1人になってしまうこともあります。そして、待つのは孤独死です。
そうならないためにも、大切な人を傷つけないためにも、浮気依存症を改善・治療していきましょう。
物理的に浮気ができないようにする
浮気依存症の改善方法、1つ目は物理的に浮気ができないようにすることです。浮気をするためには、何が必要でしょうか?デートするためのお金、浮気相手と連絡するための連絡手段、浮気相手と会うための時間が必要です。
浮気依存症を改善するためには、お金、連絡手段、時間を制限してしまえば良いんです。例えば、お財布の中には毎日最低限のお金しか入れておかない。もちろん、キャッシュカードやクレジットカードもNGです。
連絡手段についてですが、スマホは持たないようにしましょう。どうしても必要なら、携帯電話が必要ならガラケーにして、インターネットには接続できないようにしちゃいましょう。
そして、時間です。門限を作って、必ずそれを守るようにしてください。学校や会社からは直帰が基本ですね。
こんながんじがらめの生活は嫌だと思うかもしれませんが、浮気依存症の人は、隙あれば浮気をしますので、このくらいしないと浮気はなかなか治りません。
2人で過ごす時間を作る
浮気依存症を治す方法、次は2人で過ごす時間を作ることです。「お互いに干渉しないように」という方針も良いのですが、これは浮気依存症ではないタイプの人のみに許される方針です。
浮気依存症の人は、家族や恋人と一緒に過ごす時間をたくさん作るようにしましょう。一緒に過ごす時間を作ることで、絆を深めていくことができます。
また、一緒に過ごすと、「相手が何を不満に思っているか」などを把握しやすいですし、浮気の徴候にすぐに気づくことができるので、浮気を未然に防ぐことができるのです。
特定のパートナーを作らない
浮気依存症の人は、もう特定のパートナーを作らないのもある意味1つの治療法です。どうしても浮気をしてしまう、浮気が楽しくて仕方がない、複数の相手と同時進行で恋愛したい、1人の人に縛られたくない、自由恋愛バンザイと思っているなら、特定のパートナーを作らない方が良いでしょう。
特定のパートナーを作ってしまうから、それは浮気になってしまうのです。特定の相手を作らなければ、浮気にはなりませんし、相手を悲しませることもありません。
パートナーが浮気依存症なら決断も必要
パートナーが浮気依存症で悩んでいる人は、決断することも必要です。相手のことが好きで一緒にいたいけれど、何度も浮気を繰り返してしまうという場合、あなた1人が傷つくだけです。相手は何も痛手を負っていません。
それなら、自分自身を守るためにも、別れを選ぶことも必要になってくるでしょう。
パートナーが浮気依存症の場合、あなたは精神的に傷つくだけではなく、性病の危険も付きまといます。
ですから、どう頑張ってもパートナーの浮気依存症が治らない場合、スッパリ別れることも視野に入れましょう。あなたが頑張っただけでは浮気依存症は治りません。本人が治そうとする意志がなければ治らないのですから。
精神科を受診する
本気で浮気依存症を改善したい、治療したいと思っている人は、精神科を受診しましょう。浮気依存症は、精神疾患と認められてはいませんが、セックス依存症やパーソナリティ障害が原因で浮気依存症になっている場合、精神科で治療することができます。
自分の努力ではなかなか浮気をやめられないなら、医学の力・専門家の力を借りるしかありません。
精神科での治療は認知行動療法などの精神療法を行うことが基本になります。また、症状によっては薬物療法を行うこともあります。
浮気依存症の原因・症状・改善と治療方法についてのまとめ
・浮気依存症の原因
「浮気をするとドーパミンが出る」「セックス依存症が原因のこともある」「自己愛性パーソナリティ障害」
・浮気依存症の症状「浮気を繰り返してしまう」「浮気を悪いことだと思っていない」
・浮気依存症の改善と治療方法
「物理的に浮気ができないようにする」「2人で過ごす時間を作る」「特定のパートナーを作らない」「相手が浮気依存症なら決断も必要」「精神科を受診する」
浮気依存症の原因や症状、改善・治療法をまとめました。浮気依存症の人は、浮気を繰り返してしまい、しかもそれをそれほど悪いことと思っていないんです。
浮気依存症は病名ではありませんが、精神疾患に近いものですので、自分のためにも、パートナーや家族のためにも、しっかり改善・治療していきましょう。