唇が乾燥すると、皮が剥けてしまったり、亀裂が入って血が出てしまったり、ヒリヒリ痛かったりしますよね。しかも、一度乾燥すると、なかなか治りません。
唇が乾燥する原因と、乾燥した唇と治す対策をまとめました。唇のカサカサに悩んでいる女性は、ぜひ参考にしてください。
唇の乾燥の8つの原因
唇がすぐに乾燥してしまうという女性は多いと思います。リップクリームが手放せない、リップクリームを持ち歩いていないと、落ち着かないという女性も多いですよね。
唇は粘膜ですから、ほかの皮膚よりも乾燥しやすいのが特徴です。また、唇は次の3つの性質を持っています。
・皮脂腺がない
・汗腺がない
唇は、肌表面を保護する角質層が薄いので、水分が蒸発しやすいのです。しかも、皮脂腺や汗腺がないために、水分の蒸発を防いでくれる皮脂膜が薄くなってしまいます。そのため、唇はほかの部位よりも乾燥しやすいんですね。
では、どんなことが原因で唇の乾燥が特に進むのか?唇の乾燥の原因を8つご紹介します。
空気の乾燥
唇の乾燥の原因の1つ目は、空気の乾燥です。空気が乾燥して、空気中の水分が少なくなると、唇の水分が空気中にどんどん蒸発していきます。
先ほど説明したように、唇は角質層が薄く、皮脂腺・汗腺がないので、ほかの皮膚よりも、水分が蒸発しやすくなっているのです。
そのため、空気が乾燥する冬は、唇がガサガサに乾燥してしまうことが多いんですね。
紫外線の影響
唇の乾燥の原因の2つ目は、紫外線です。あなたは、唇の紫外線対策をしていますか?肌が紫外線で日焼けをすると、肌表面がダメージを受けて、日焼け後には粉が吹いたようにカサカサしてしまいます。
同じように、唇が紫外線を浴びれば、ダメージを受けます。もともと薄い角質層が、紫外線でダメージを受けてはがれやすくなり、水分が蒸発しやすい状態になるので、カサカサしてしまいます。
唇の乾燥というと、空気が乾燥する冬がメインになりますが、紫外線が強い季節である夏も、唇が乾燥するリスクがあるのです。
体内の水分不足
唇が乾燥する原因は、外的なものだけではなく、内的な原因もあります。もし、あなたの体内の水分が足りていなければ、唇の細胞の水分が不足しますので、唇がカサカサに乾燥します。
真夏に熱中症になって脱水症状になると、唇がカサカサしてきます。あなたの唇が乾燥しているのは、水分不足だからかもしれません。
口呼吸
あなたの唇が乾燥している原因は、口呼吸をしているからかもしれません。口呼吸をしている人は、口が常に開いている状態なので、空気に触れている唇の面積が大きくなるため、水分が蒸発しやすくなります。
しかも、常に唇が呼吸による空気の出入りにさらされているので、どうしても唇が乾燥しやすいのです。
栄養不足
唇が乾燥する原因の5つ目は、栄養不足です。偏食だったり、ダイエットなどで栄養が偏っていないですか?
ビタミン類が不足すると、唇が荒れやすくなります。唇の角質が剥がれて荒れてしまうと、水分が蒸発していくので、乾燥してしまうのです。
唇を舐める癖がある
唇を舐める癖がある人も、唇が乾燥しやすいです。唇を舐めると、唾液が唇に付着します。そして、自然にその唾液は蒸発していきますが、この唾液が蒸発する時に、唇の水分も一緒に蒸発していくのです。
唇が乾燥すると、唇を舐めて潤そうとする人もいますが、そうすると逆にどんどん唇の乾燥が進んでしまうのです。
体調不良
唇が乾燥する原因の7つ目は体調不良です。特に、胃腸に不調があると、それが唇に出やすいとされています。
胃腸の調子が悪いと、唇が荒れてしまうので、乾燥が進みやすくなります。胃腸の粘膜と唇はつながっているので、胃腸の調子が悪いと、唇の調子も悪くなり、乾燥してしまうのは当たり前と言えるかもしれません。
唇が汚れている
唇が乾燥する原因の8つ目は、唇が汚れていることです。唇が食べかすや空気の汚れ、メイクの落とし忘れなどで汚れた状態になると、汚れが唇への刺激となって、唇が荒れてしまい、乾燥が進むことがあります。
例えば、激辛料理を食べると、唇がヒリヒリしますよね。あれは、辛み成分が唇への刺激になっているからです。それをそのままにしておくと、唇の細胞にダメージが加わったままになりますので、唇が荒れて、乾燥してしまうことがあります。
唇の乾燥を治す9つの対策
唇の乾燥を治すためには、どうすれば良いのでしょうか?唇が乾燥したままだと、ヒリヒリ痛いですし、笑った時にパックリ切れて血が出ることもあります。
そして、唇が乾燥しているのは、女子的にはNGですよね。唇がウルウル&ツヤツヤだと、それだけで可愛さ1割増しですが、唇がカサカサで乾燥すると、女子力1割減になります。
だから、唇が乾燥している女子は、今すぐ治す必要があります。唇の乾燥を治す対策を9つご紹介します。
リップクリームを塗るタイミングに注意する
唇の乾燥を治す対策1つ目は、リップクリームを塗るタイミングに注意することです。唇の乾燥対策のためには、リップクリームは欠かせません。
基本的にリップクリームは、唇の乾燥が気になった時にはいつでも使って良いのですが、それでもタイミングには注意したほうが、より乾燥を治す効果が高くなります。
まず、おすすめしたいのは、寝る前と歯磨き後です。寝ている時には、唇が乾燥したまま何もできないので、寝る前にはリップクリームでしっかり保湿しておきましょう。
また、歯磨きをした後は歯磨き粉の刺激で、乾燥しやすい状態になっていますので、歯磨き粉をしっかり落とした後にリップクリームを塗って、乾燥を防ぎましょう。
食後にリップクリームを使いたい時には、一度唇をキレイにしてから、リップクリームを塗ってください。
唇に食べかすなどが付いたままリップクリームを塗ると、汚れが唇に付いたまま、リップクリームで蓋をしてしまう状態になるので、唇が荒れやすくなるのです。
日焼け止め効果のあるリップクリームを使う
唇の乾燥を治す対策の2つ目は、日焼け止め効果のあるリップクリームを使うことです。リップクリームの中には、SPF15のように書いてあって、日焼け止め効果がある物があります。
日中はそのような日焼け止め効果があるリップクリームを使うことで、紫外線から唇を守ることができます。
唇の紫外線対策をしておけば、唇が乾燥しにくくなります。
リップクリームは縦に使う
唇の乾燥を治す対策、3つ目はリップクリームは縦に塗ることです。あなたは、唇にリップクリームを塗る時に、どのように塗っていますか?
横に動かして塗っていないでしょうか?横に動かすと、唇に摩擦を与えることになり、唇が荒れやすくなります。さらに、唇のしわの奥にまでリップクリームが届きません。
だから、リップクリームを塗る時には、リップスティックは縦に動かして、塗るようにしましょう。また、リップクリームを少し温めてから塗ると、クリームが柔らかくなるので、しわの奥にまでしっかり届くようになります。
ハチミツパックやワセリンパックをする
唇の乾燥を治す対策の4つ目は、パックです。乾燥が悪化して、ガサガサしている人、リップクリームをこまめに塗っているのに、全然治らない人はハチミツパックやワセリンパックをしてみましょう。
ハチミツパックやワセリンパックの方法は簡単です。ハチミツやワセリンを唇にたっぷり塗って、唇をラップで覆うだけです。
ちょっとオーバーリップ気味に塗ると、唇全体をしっかり保湿できます。パックする時間は5~10分でOKです。
ハチミツもワセリンも保湿効果が非常に高いので、一度ハチミツパックやワセリンパックを試してみましょう。ウルウル&ツヤツヤの唇になることができるはずです。
唇の汚れやメイクはしっかり落とす
唇の乾燥対策のためには、汚れやメイクをしっかり落としましょう。先ほども説明しましたが、唇が汚れていると、汚れが刺激になって乾燥しやすくなるのです。
だから、食べた後は歯磨きやうがいでしっかり唇をキレイにしましょう。メイク落としをする時も、口紅が唇に残らないように、メイク落としは念入りにして下さいね。
もちろん、汚れを落とした後は、リップクリームで保護することを忘れないでください。
ビタミンBやビタミンCを補給する
唇の乾燥を治す対策の6つ目は、ビタミンB群やビタミンCを補給することです。ビタミンB群には、細胞を修復して正常な状態にしてくれる作用があります。
また、ビタミンCはコラーゲンを生成して、弾力性のある肌にしてくれる作用があるのです。そのため、ビタミンB群やビタミンCを摂取しておくと、唇が乾燥しにくい状態になるのです。
外部刺激にも強くなりますし、水分をたっぷり含んだ唇にすることができますので、ウルウルの唇にすることができます。
特に、ビタミンB2はどんどん摂取することをおすすめします。
・ビタミンC=野菜やフルーツ
普段からこれらの栄養素はたっぷり摂取すべきですが、唇の乾燥を早く治したい時には、サプリメントを利用するのも良いと思います。
鼻呼吸を心がける
唇の乾燥を治すためには、鼻呼吸を心がけてください。口呼吸の癖があると、唇が乾燥しやすくなるので、口呼吸の癖がある人は、鼻呼吸をすることを意識してください。
最初は違和感があって、最初は鼻呼吸をしていても、いつの間にか口呼吸になっていることも多い思いますが、常に鼻呼吸を意識することで、少しずつ口呼吸の癖が治っていきます。
口呼吸は唇の乾燥だけではなく、口臭が悪化するなどのリスクがありますので、これを機会に鼻呼吸を心がけるようにしてください。
水分補給はしっかり行う
唇の乾燥対策のためには、水分補給はしっかり行いましょう。いくら外側からリップクリームやパックなどで、唇に潤いを与えようとしても、内側がカサカサだったら、唇の乾燥は治りません。
唇を内側から潤すために、水分補給はしっかり行ってください。暑い季節は熱中症対策のために、どんどん水分補給をする人が多いと思いますが、寒い季節はそこまで水分補給をしていないかもしれません。
でも、冬は空気が乾燥するので、唇が乾燥しやすくなります。だから、冬でも意識的に水分補給をしっかり行うようにしてください。
腸内環境を整える
唇の乾燥を治すための対策、9つ目は腸内環境を整えることです。腸内環境を整えることで、胃腸の調子を良くすることができますし、体の免疫力を上げて、唇が荒れにくくすることができます。そのため、腸内環境を整えれば、唇の乾燥を治すことができるのです。
腸内環境を整えるためには、次のようなことを実践してください。
・発酵食品を食べる
・ストレスを溜めない
・乳酸菌のサプリメントなどを飲む
・オリゴ糖を摂取する
このようなことで、善玉菌を増やして、腸内環境を整えることができます。唇の乾燥対策のためにも、あなたの健康のためにも、腸内環境を整えるようにしましょう。
唇の乾燥の原因・治す対策についてのまとめ
・唇の乾燥の原因
「空気の乾燥」「紫外線の影響」「体内の水分不足」「口呼吸」「栄養不足」「唇を舐めるクセがある」「体調不良」「唇が汚れている」
・唇の乾燥を治す対策
「寝る前と歯磨き後にリップクリームを塗る」「日焼け止め効果のあるリップクリームを使う」「リップクリームを縦に使う」「はちみつパックやワセリンパックをする」「唇の汚れとメイクはしっかりと落とす」「ビタミンBやビタミンCを補給する」「鼻呼吸を心がける」「水分補給をする」「腸内環境を整える」
唇の乾燥の原因と乾燥した唇を治す対策をまとめました。唇が乾燥すると、それだけでかわいく見えません。好きな人の前で笑った時に、唇が乾燥していて、ピキッと割れて血が出てしまったら、恥ずかしいどころの話ではないですよね。
女子ならウルウル&ツヤツヤの唇を目指して、しっかり乾燥対策をしましょう。