「恋愛していないと生きていけない!」とか恋愛が生活の中心になっているという人は、恋愛依存症かもしれません。恋愛依存症の人は、恋愛が生活の全てになってしまっているので、早めに克服しなければいけません。
恋愛依存症の特徴や原因、禁断症状、克服するための治し方をまとめました。あなたも恋愛依存症かもしれませんよ。
この記事の目次
恋愛依存症とはどんな依存症?
恋愛依存症とは、常に恋愛をしていないと不安に感じますが、恋愛をしている時でも、幸福感が続かずに、精神的に不安定になり、生活のすべてを恋愛に注いでしまう病気です。
恋愛依存症の人は、恋愛に精神的に依存しています。そして、恋愛をしていても相手に依存していき、「今の彼氏と別れたら、生きていけない」とか「あの人から捨てられてしまったら、私は死ぬ!」という状態になります。
そうすると、相手への依存が過剰になってしまうので、恋人同士の安定した関係を長期間保つことができず、相手との関係が不安定になることで、自分も精神的に不安定になります。
それでも、別れることができず、さらに不安定になるという悪循環に陥り、幸せを求めて恋愛をしていたはずが、いつの間にか恋愛がストレスになり、泥沼化して、それでも「別れたくない」という状態になってしまうのです。
恋愛依存症の人は、「恋愛していないと生きていけない」と無意識に考えているので、常に恋愛対象がいるようになります。恋愛していない期間は非常に短く、常に恋人がいるような人が多いのです。
恋愛依存症は2つのタイプがある
恋愛依存症には「共依存症」と「回避依存症」の2つのタイプがありますが、この共依存症の人と回避依存症の人出会うと、恋に落ちやすく、辛いけれど別れられないという恋愛依存症の典型的な悪循環にはまっていきます。
共依存症とは?
共依存症とは相手に必要とされたい、相手の役に立ちたいと思う強く思う人のことで、相手の世話をすることで、自分の価値を確認します。
「共依存症」は自分の事よりも、他人の世話に夢中になってしまう人であり、他人が自分を必要とすることで自分の価値を見出そうとします。
共依存症タイプの恋愛依存症の人は、女性に多く、相手の世話をしたい、必要とされたいと思い、相手に依存していきます。一般的には、こちらのタイプを恋愛依存症と言います。
回避依存症とは?
回避依存症タイプの恋愛依存症の人は、男性に多く、相手と親しくなることを避ける、幸せになろうとすることを避けるようになります。
「回避依存症」は相手との親密さや愛情を自ら避けてしまう人で、「正しいのは俺、間違っているのはお前」と常に相手をコントロールしようとします。
回避依存症の人は、一見恋愛依存症とは真逆のタイプになりますが、回避依存症の人と共依存症の人が出会うと、恋愛の悪循環に陥っていくのです。
共依存症と回避依存症の人が出会うと?
共依存症の人と回避依存症の人が出会うと、共依存症の人は「この人ステキ!この人から必要とされたい!」と思います。そして、回避依存症の人はそう思われることで、心地よく感じ、さらに相手をコントロールできるので、2人は恋愛関係になるのです。
ただその後は、共依存症の人が相手にどんどん依存するようになります。基本的に回避依存症の人は相手と必要以上に親しくなることを避けますから、相手と距離を置こうとします。
そうすると、共依存症の人は「相手から嫌われたかも。」とか「捨てられたくない」と強く思い、さらに相手に依存していきます。そうすると、回避依存症の人は追い詰められていきますので、恋愛関係を解消しようとするのです。
ただ、共依存の人はなかなか別れようとしないので、泥沼にはまっていき、お互いにストレスを抱えながら苦しい思いをすることになります。
恋愛依存症の特徴は?
恋愛依存症の人の特徴を見ていきましょう。恋愛依存症の人、特に共依存症の恋愛依存症の人は、次のような特徴があります。
・ダメンズばかり好きになってしまう
・付き合っている時に「この人は、私がいないとダメだから」と思ってしまう
・相手に振り回される恋愛が多い
・メールの返信が遅かったり、LINEの既読スルーがあると、「嫌われた!」と不安になる
・恋愛では基本的に尽くすタイプ
・常に恋人のことを優先させる。
・恋愛が一番。自分や仕事、友人は二の次。
・恋人ができると、友人関係が希薄になる
・恋人以外の人と合う時間が少なくなる
これらは、恋愛依存症の人の代表的な特徴です。とにかく、恋愛が最優先であり、恋人に尽くすことに喜びを感じています。そのため、恋人ができると、極端に友人に会わなくなり、友人関係が希薄になります。
恋愛依存症の原因
恋愛依存症の原因は、幼少期の家庭環境にあると言われています。
アダルトチルドレンは、恋愛依存症になりやすいと言われています。アダルトチルドレンとは、親が親の役割を果たさないような機能不全家族の家庭環境で育った人のことです。
・親が病気がちだったり、忙しくて留守がち
・兄弟で比べられ、兄弟で平等に扱ってもらえなかった
・親から過剰な期待をかけられていた
・両親の仲が悪く、いつも喧嘩していた
・嫁姑の仲が悪かった
・いつも親に怒られていた
・虐待やネグレクトがあった
このような家庭環境で育つと、親からの愛情をきちんと受けることができず、アダルトチルドレンになってしまうのです。
アダルトチルドレンは慢性的な自己否定感、他者に対する過度の適応といった特徴があり、心身ともに様々な形となって表れます。
引用:3.恋愛依存症の原因|恋愛依存症|カウンセリング基礎知識 ~ 東京カフェカウンセリング|共依存、アダルトチルドレン、恋愛心理学など
アダルトチルドレンは自己評価が非常に低く、相手の顔色をうかがいながら、相手に合わせようとするため、恋愛依存症になってしまうのです。
恋愛依存症の禁断症状
恋愛依存症の人が、恋愛を終わらせてしまった、つまり恋人と別れてしまった時の禁断症状には、どんなものがあるのでしょうか?
恋愛依存症の禁断症状は、報復とうつ病の2つがあります。
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報復に出る
恋愛依存症の人の恋愛は、ほとんどのケースで共依存症の人が振られて終わります。そうすると、自分を振った相手に報復しようとする人がいます。
相手のせいで、こんなに辛い思いをした。こんなに尽くしたのに、私の気持ちを受け止めてくれなかった。それなら、相手にも同じように辛い思いをさせなくちゃと思って、友人に頼んで脅してもらったりします。
また、ストーカー行為や狂言自殺をすることもあります。
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うつ病になる
恋愛依存症の人が振られると、うつ病になりやすいんです。そのため、うつ病は恋愛依存症の禁断症状の1つと言うことができるでしょう。
もともと、恋愛依存症に限らず、依存症の人はうつ病を合併するリスクが高いとされています。また、恋愛依存症の人は自己評価が低いのでうつ病になりやすいのです。
恋愛依存症の人は、次のようなきっかけでうつ病を発症することがあります。
・相手に振られた時
・相手が自分のことを好きではないかもと思った時
・浮気など相手に裏切られた時
参考:http://www.utsu-s.jp/column/understand/love-dependence_%EF%BD%8B_160211/
このようなことをきっかけに、恋愛依存症の人は、うつ病を発症してしまうのです。
恋愛依存症を克服するための治し方
恋愛依存症を克服するためには、どうしたら良いでしょうか?恋愛依存症を克服するための治し方を4つご紹介します。
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自分を大切にする
まずは、自分を大切にしましょう。恋愛依存症の人は、常に恋人を優先して、自分のことは後回しにしてしまうことが多いんです。そのため、常に我慢し、相手の顔色をうかがいながら、恋愛して、ストレスが溜まっていくんです。
そのため、まずはあなた自身を大切にしましょう。優先順位の一番上を恋愛でも恋人でもなく、あなた自身にするんです。
自分を大切にすれば、相手に合わせすぎることもなく、相手に依存しすぎずに対等な関係の恋愛ができるはずです。
恋愛依存症を克服するには、まずは自分を大切にすることから始まります。
恋愛以外の楽しみを見つける
恋愛依存症の人は、恋愛以外の楽しみを見つけましょう。恋愛以外で、夢中になれること、のめりこめる物はありますか?そういうものを見つけてみましょう。
そうすれば、あなたの頭の中に占める恋愛の割合が低くなり、恋愛への依存度が少なくなります。
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誰かに相談する
恋愛で行き詰ったり、苦しさを感じたら、誰か信頼できる人に相談してください。恋愛依存症の人は、「あの人と別れたほうが良いよ」のように周囲の人から恋愛のアドバイスを受けても、基本的に聞く耳を持ちません。
ただ、「私、恋愛依存症かも?」と思えるようになったら、アドバイスを少しは聞き入れることができるはずです。
第三者の客観的な視点で、今自分がしている恋愛はどういう状態なのかを理論的に説明してもらうと、いかにいびつな恋愛関係なのかが見えてくると思います。
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医療機関を受診する
恋愛依存症は「依存症」の1つであり、精神疾患の1つですから、心療内科や精神科を受診すると良いでしょう。
恋愛依存症の治療は、特に薬物を用いることはありませんが、認知行動療法やカウンセリングなどで、恋愛への考え方を修正して、恋愛依存症を克服していきます。
恋愛依存症の人が心療内科や精神科を受診するのは、少し勇気がいることかもしれません。でも、「少し、専門家の人に話を聞いてもらおうかな」という気軽な気持ちで受診してみましょう。
そうすれば、恋愛依存症を克服するための大きな一歩を踏み出したことになりますよ。
恋愛依存症の特徴と原因・禁断症状・克服についてのまとめ
・恋愛依存症には「共依存症」と「回避依存症」の2種類がある
・恋愛依存症の特徴は、恋愛が最優先になり、相手に尽くそうとするタイプが多い
・恋愛依存症の原因は、幼少期の機能不全な家庭環境によるケースが多い
・恋愛依存症の禁断症状は、報復に出たりうつ病になること
・恋愛依存症を克服して治す方法
「自分を大切にする」「恋愛以外の楽しみを見つける」「誰かに相談したり、医療機関を受診する」
恋愛依存症の特徴と原因、禁断症状、克服するための治し方をまとめました。恋愛依存症の人は、自己評価が低く、自分に自信がないため、恋愛相手に依存してしまうのです。
恋愛依存症を克服するためには、まずは自分を大切にしましょう。それが、恋愛依存症を克服して、良い恋愛をするための第一歩です。恋愛は苦しいものではなくて、楽しいものですから、良い恋愛をするためにも、今の状況を抜け出すようにしましょう。