父親が心底嫌いで悩んでいる人はいませんか?「家族だからみんな仲良し!」というのは、あくまで理想であって、実際には血縁であっても、なかなかそううまくはいかないのが現実です。
父親が嫌いでストレスに感じている理由や父親嫌いの対策、絶縁する時の注意点などをまとめました。
父を嫌いな理由・ストレスに感じる9つの理由
父親を嫌いと感じる理由、ストレスに感じる理由には8つあります。どんなことで父親が嫌いになるのかを確認していきましょう。
威圧的な態度を取る
父親を嫌いになる理由の1つ目は、威圧的な態度を取ることです。「亭主関白」や「威厳のある父親」を勘違いしている父親は、娘や家族に対して威圧的な態度を取るようになります。
家庭の中では父親が絶対であると信じ込んで、家族には父親に従うように強制すると、父親の存在をストレスに感じるようになりますし、父親を嫌いだと思うようになります。
また、威圧的な態度を取る父親は、人格否定など理不尽な暴言を吐いたり、暴力に出ることも珍しくありません。
そんな父を嫌いだと思うのは当たり前のことですよね。
過干渉に悩まされる
父親を嫌いになる理由の2つ目は、過干渉です。必要以上に子どものことに干渉してきて、思春期になっても、まったく自由がないと、父親をストレスに感じ、嫌いになってしまいます。
・彼氏どころか男友達を作ることも許されない
・スマホを持たせてもらえない
・部活の合宿に参加させてもらえない
・連絡先を伝えてあるのに、近所の親友の家に泊まりに行くこともできない
このように、過干渉な父親を持つと、友達関係や学校関係に支障が出ることがあり、父親を疎ましく、嫌いになってしまうのです。
不潔で汚い
思春期の女子は、父親が不潔で汚いと感じると、父親をストレスに感じるようになります。もともと、思春期になると、娘は父親を嫌いになったり、距離を置きたがるようになります。これは、普通のことです。
その上、父親が不潔で汚かったら、さらに嫌いになりますよね。
・髪の毛がボサボサ&脂っぽい
・口が臭い
・げっぷやおならを頻発する
・加齢臭がひどい
思春期の女子はこのような父親を嫌いになり、避けるようになります。
頑固で厳しすぎる
父親を嫌いになる理由の4つ目は、頑固で厳しすぎることです。こちらの意見を全く聞こうとしないで、自分の意見を押し付けてくる父親、間違っていても謝らない父親は、家族内で孤立するようになります。
特に、子どもが小さい頃は頑固で厳しいと、家庭内で父親という存在が絶対的になるのですが、子どもが思春期になり、自分で考え、自己主張をするようになると、父親に反発し、父親が嫌われて、家族内で孤立するようになるのです。
母親へのDV
父親を嫌いになる理由の5つ目は、母親へのDVです。自分に対しては、暴言・暴力はなかったとしても、母親に対して、父親が日常的に殴る蹴るなどの暴力をしていたり、母親を見下すような発言をしていたら、自然と父親のことを嫌いになるのは当たり前のことです。
母親へのDVを見て育ったら、父親を嫌いになったり、ストレスに感じるどころか、父親に憎悪の感情を抱き、憎むようになることも珍しくありません。
働かない
働かない父親を見ると、父親を嫌いになりますよね。家は貧乏で、母親だけが必死に働いていると、父親を嫌いになります。
母親が働き、父親が家事や育児を担当する、つまり専業主夫の父親なら、別に嫌いになることはありません。外で働くだけが仕事ではありませんし、家庭内での役割をしっかり果たしているので、全く問題はないんです。
問題は、外で働かずに無収入なのに、家事や育児も全くやらずにすべてを母親に押し付ける父親です。そんな父親は、ハッキリ言っていらないですよね。
しかも、そういう父親にかぎって、態度が大きく、家族に威圧的でエラそうな態度を取ることが多いんです。
働かない父親を持つと、父親を嫌いになる可能性が高くなります。
酒癖が悪い
父親を嫌いになる7つ目の理由は、酒癖が悪いことです。大酒飲みで、しかも酒癖が悪い父親を見ていると、父親をストレスに感じることがあります。
仕事から帰ってきて、家にいる時はいつもお酒を飲んでいる。しかも、お酒を飲んでいない時は優しい父親なのに、お酒を飲むと暴力的になるなど酒癖が悪いと、父親を嫌いになってしまいますよね。
ギャンブル狂い
ギャンブル好きの父親も、子どもにとってはストレスで嫌いになります。パチンコやマージャン、競馬、競艇などを「たしなむ」程度に、家族に迷惑をかけない程度にやっているのであれば、何も問題はないのですが、たしなむ以上になってしまったら、家族に迷惑が掛かります。
休日はギャンブルをするので子どもと遊ばない、家の生活費をギャンブルにつぎ込んでしまう、更に借金をする、借金取りが家に来る、経済的に困窮してしまう。
父親がギャンブル狂いだと、子どもに大きな悪影響を与えてしまうため、父親を嫌いになるのです。
浮気や不倫を繰り返す
父親を嫌いになる理由の最後は、浮気や不倫を繰り返すことです。浮気は男の甲斐性だと言って、それほど悪気もないまま浮気や不倫を平気で繰り返すような父親は、子どもに嫌われて当然です。
繰り返さなくても、1回でも浮気や不倫をしていたら、アウトですね。子どもが思春期になると、風俗やキャバクラに行くのもアウトになることもあります。
思春期の女子は、父親から性的な雰囲気が出ているのを極端に嫌いますので、浮気癖がある父親、父親よりも男であることを優先させる父親は、子どもがから嫌われるのです。
父を嫌い&ストレスに感じる時の8つの対策
父親を嫌いになったり、ストレスに感じる場合、どういう対策をすれば良いのでしょうか?嫌いでも、父親であることには変わりありません。
何とか良い関係を築くことができれば、それに越したことはありません。また、今のストレスに感じる状況を何とか改善したいですよね。
父親が嫌いなあなたのための対策を8つご紹介します。
まずは話し合いをする
父親を嫌いな人は、まずは家族全員で話し合いの場を持ちましょう。父親を嫌いだから、コミュニケーションを取ることを避けていませんか?
コミュニケーションを取らないと、お互いが考えていることがわかりませんので、双方に誤解が生じます。
もしかしたら、今あなたが父親を嫌いだったり、ストレスを感じているのは、あなたが父親のことを誤解しているからかもしれません。
威圧的な態度、頑固なこと、働かないことなどは、何かあなたが知らない事情があって、仕方なくそうなっている可能性もあります。
また、不潔なことはあなたがきちんと注意して、洋服を一緒に選んだりすれば、カッコいいお父さんに変身させることもできます。
だから、まずは家族全員で話し合いを持ちましょう。あなたと父親の2人だけで話し合いをすると、感情的になって話し合いが進まない可能性がありますので、家族みんなで話し合える場を作るようにしましょう。
父親だって1人の人間と思うようにする
父親が嫌いな時の対策の2つ目は、父親も1人の人間であり、欠点があるのが当たり前であると諦めるようにすることです。
小さい頃は、「パパはヒーロー」信じ込んでいた場合、思春期になって父親の欠点が見えてくると、一気に父親を嫌いになることがあります。
でも、父親も1人の人間であり、欠点があるのが当たり前なんです。完璧超人な父親なんていません。だから、欠点があっても仕方がないと諦めましょう。
そうすれば、父親の嫌な面を見ても、「仕方がないか」と思えるようになります。
父親が嫌いでも良いと認める
父親が嫌いな時の対策の3つ目は、父親が嫌いでも良いとあなた自身の感情を認めることです。父親が嫌いになったこと、父親のことをストレスに感じている自分に、戸惑っている人は少なくないと思います。
家族なのに、父親なのに、嫌いでストレスに感じるなんて、私は性格が悪いのではないか?と自己嫌悪に陥っている人もいるでしょう。
でも、家族だからって、無条件で「みんな大好き!」と思えるわけではありません。一緒に生活をして、お互いのことを思いやりながら過ごすことで、「家族」になれるんです。
そうでなければ、家族でも嫌いになることはあります。だから、自分を責めずに、父親が嫌いという感情を受け入れてあげましょう。
そうすれば、精神的に楽になると思います。
距離を置くようにする
父親が嫌いな時には、距離を置くようにすることも対策の1つです。嫌いなら、別に無理に家族を演じなくても良いです。同じ家に住んでいても、距離を置きましょう。
嫌いな人と無理に近づくと、それがストレスになりますし、お互いに嫌な思いをするだけです。さらに、嫌いになる可能性もあります。
それなら、必要最低限のコミュニケーションだけを取って、あとは距離を置くようにしてください。距離を置くことで、心に余裕が出てきますので、父親のことを優しい目で見ることができるようになり、関係改善のための糸口を発見できることもあります。
早く家を出られるように準備する
父親が嫌いな時には、早く家を出られるように今から準備しましょう。高校生までは、いくら父親が嫌いでも、一緒に住んで養育してもらう必要があります。
父親が嫌いだからって、家を出るわけにはいかないのです。それなら、できるだけ早く家を出られるように、今のうちから着々と準備を始めましょう。
例えば、バイトをして貯金をしておく。資格を取得して、早く自立できる道を探る。大学は父親に援助してもらわずに済むように、国立大学に受かるだけの学力を身につける。さらに、奨学金について調べておくなどですね。
父親が嫌いなのに、父親のお金を頼りにするのは、さすがにちょっと矛盾していますので、早く自立できるように、自立に向けて準備をしておくようにしましょう。
1人暮らしを始める
父親が嫌いな時の対策、6つ目は1人暮らしを始めることです。高校卒業以上の年齢になっているなら、父親が嫌いなら、1人暮らしを始めましょう。物理的に離れて住むことで、父親へのストレスが少なくなります。
母親がDVされていて、母親を実家に残すのが不安という場合には、母親も一緒に連れて行って、実家を出ましょう。
病院へ連れていく
父親が嫌いな時の対策、次は病院へ連れていくことです。これは、酒癖が悪かったり、ギャンブル狂いが原因で父親のことを嫌いになっている時の対策です。
酒癖が悪いのは、アルコール依存症かもしれません。ギャンブルに狂っているのは、ギャンブル依存症の可能性があります。
アルコール依存症もギャンブル依存症も、病気の1つです。だから、精神科を受診して、きちんと治療を始めましょう。そうすれば、優しいお父さんが戻ってくる可能性が高いです。
アルコール依存症やギャンブル依存症の恐ろしさは、次の記事を参考にしてください。
・アルコール依存症の原因や症状・治療法まとめ!末期になるとどうなるの?
・末路が悲惨!パチンコ依存症の特徴と原因・克服法や治療法まとめ
絶縁する
父親が嫌いな時の対策、最後は絶縁することです。絶縁して、事実上親子の関係を断絶してしまえば、もう父親とかかわらずに済みます。
父親がいわゆる「毒親」で、自分の人生をめちゃくちゃにする存在であると確信したら、絶縁することを考慮したほうが良いでしょう。
父親と絶縁する時の注意点4つ
父親と絶縁する時には、次の4つのことを注意しなければいけません。「絶縁する」と言っても、現在の日本では父親と絶縁することは簡単にできることではないのです。
どこまで絶縁すべきかを見極める
父親が嫌いで絶縁する時には、どこまで絶縁すべきかを見極めましょう。
2.自分からは連絡は一切取らない
3.連絡先や住所を教えない
冠婚葬祭など必要最低限では顔を合わせるケースもあります。連絡先は一応教えるけれど、自分からは絶対に連絡を取らないケースもあります。
さらに、連絡先や住所は一切教えず、今後一切顔を合わせず、連絡を取らず、父親から逃げるという絶縁のケースもあります。
どの程度の絶縁をするのかは、父親をどのくらい嫌いなのか、また父親がどのくらい暴走し、あなたに被害を与えるのかによって違ってきます。
絶縁する時には、まずはどの程度絶縁するのかを考えなければいけません。
本気で絶縁するなら情けは不要
父親と本気で絶縁するなら、情けは無用です。本当に絶縁をしたいなら、連絡先は絶対に教えてはいけません。また、父親がいる場所からできるだけ遠いところに引っ越すことも考慮したほうが良いでしょう。
「念のため、連絡先だけは教えておこう」とか「毒親といっても、父親であることに変わりはないから、ちょっと心配」のような情けをかけると、絶縁することは永遠にできません。
絶縁することを決めたら、情けをかけず、父親は死んだものとして考えないと、絶縁することはできないのです。
住民票・戸籍の閲覧交付制限も考慮して
父親があなたに借金を申し込んできたり、過干渉がひどく、日常生活に悪影響が出ていて絶縁する時には、住民票や戸籍の閲覧交付制限の手続きをすることを考慮しましょう。
肉親である父親は、あなたの住民票や戸籍謄本を閲覧したり、入手することが可能です。そうすると、絶縁して住所や連絡先を教えていなくても、住民票から住所がばれます。
だから、本気の絶縁をしたいなら、住民票や戸籍の閲覧交付制限を考慮する必要があるのです。
弁護士に相談するのも1つの手段
父親と絶縁するなら、弁護士に相談するのも良いでしょう。現在の日本では、父親と法律上絶縁することはできません。
出生時に認知されていない場合を除いて、戸籍上父親は必要になります。だから、誰かと養子縁組をしない限り、父親と絶縁することはできないのです。
ただ、絶縁に近い状態にすることは可能です。難しいことは、1人で悩まずに、法律家である弁護士に相談して、できる限り絶縁に近い状態にしてもらうと良いでしょう。
弁護士費用は決して安くありませんが、1人で悩みながら、中途半端に絶縁するよりも、専門家にお願いして、確実に絶縁したほうが効率が良いはずです。
父親が嫌い・ストレスに感じる理由と嫌いな時の対策についてのまとめ
・父親が嫌いな理由とストレスに感じる理由
「威圧的な態度をとる」「過干渉に悩まされる」「不潔で汚い」「頑固で厳しすぎる」「母親へのDV」「働かない」「酒癖が悪い」「ギャンブル狂い」「浮気や不倫を繰り返す」
・父親を嫌い&ストレスに感じる時の対策
「まずは話し合いをする」「父親だって1人の人間と思うようにする」「父親が嫌いでも良いと認める」「距離を置くようにする」「早く家を出られるように準備する」「一人暮らしを始める」「病院につれていく」「絶縁する」
・父親と絶縁する時の注意点
「どこまで絶縁するかを見極める」「本気で絶縁するなら情けは無用」「住民票・と席の観覧交付制限も考慮する」「弁護士に相談する」
父親が嫌い&ストレスに感じる理由と嫌いな時の対策、絶縁の注意点をまとめました。家族でも、嫌いなものは嫌いなんです。「家族みんな仲良し!」なんて、幻想でしかありません。
だから、父親が嫌いなら、しっかり対策をして、関係を修復するか、父親から離れるようにしましょう。