キャビンアテンダント(CA)の仕事にあこがれている女性は多いと思います。
いつも笑顔で、容姿端麗。空港を颯爽と歩き、英語が堪能。飛行機で世界中と飛び回る。こんなカッコいい仕事に憧れないはずがありませんよね。
キャビンアテンダントに憧れているあなたのために、キャビンアテンダントの給料や年収、キャビンアテンダントになる条件をまとめました。
キャビンアテンダントの給料・年収
キャビンアテンダント(CA)は一昔前は、「スチュワーデス」と呼ばれていましたが、今はキャビンアテンダントやCA(シーエー)と呼ばれることが多いですね。
キャビンアテンダントというと、華やかで給料も高いというイメージがありますが、本当にその通りなのか?キャビンアテンダントの給料・年収を調べてみました。
キャビンアテンダントの年収は656万5200円!
キャビンアテンダントの給料・年収を厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査から見てみましょう。
日本人の平均年収は421万6000円、女性の平均年収は279万7000円ですから、これと比べると、キャビンアテンダントの給料はとても高いことがわかりますよね。
ただ、「う~ん、思ったほど給料は高くないんだな」とガッカリした人もいると思います。
バブル期はキャビンアテンダントの年収は1000万円以上だったと言われていますので、それを考えると、今のキャビンアテンダントの給料は平均よりは高いものの、一時期よりは下がってきているのです。
キャビンアテンダントは初任給は低い!
キャビンアテンダントの月収は44万6800円、年収は656万5200円です。キャビンアテンダントの給料は平均以上ですので、高収入と言える職業です。
でも、実はキャビンアテンダントの初任給はとても低いことを知っていますか?各航空会社によって初任給は違いますので、日系航空会社の大手であるJAL(日本航空)とANA(全日空)のキャビンアテンダントの初任給を見てみましょう。
・ANAの初任給=17万8894円
この初任給を見ると、意外に思わないですか?これは基本給で、総支給額ではないものの、キャビンアテンダントの初任給は20万円を切るんです。これ、下手したら、手取りにすると15万円を切りますね。。。
もちろん、これに家族手当、住宅手当、深夜労働手当、土日出勤手当、職務手当などの各種手当が付きますし、キャビンアテンダントの場合はさらに乗務手当が付きますので、新入社員の給料が手取り15万円しかないということはありません。
でも、キャビンアテンダントになったら、すぐに高収入というわけではないので、そこは注意が必要です。
外資系は契約社員になることも多い
今は日系大手の航空会社のキャビンアテンダントは、正社員採用になりますが、外資系の航空会社の場合、正社員ではなく、契約社員になることが多いです。
キャビンアテンダントとして働くのは、日系の航空会社だけではありませんよね。航空会社は外資系の方が多いので、日系にこだわらなければ、幅広い航空会社から勤務先を選ぶことができるのです。
サービスには定評があるシンガポール航空やタイ国際航空もありますし、ヨーロッパ系のエールフランスやブリティッシュ・エアウェイズなども人気が高い航空会社です。
ただ、外資系の航空会社でキャビンアテンダントをする場合、契約社員として採用されることが多いのです。
契約社員の場合は、時給制だったり、低めの基本給+時給制という給料になることが多く、給料が安定せず、たくさん働いた分だけ給料がもらえることになります。逆に言うと、会社の都合等で乗務回数が少ないと、給料が一気に減ってしまうこともあるのです。
キャビンアテンダントは給料と仕事内容が割に合わないことも…
キャビンアテンダントの給料・年収は平均と比べて高いですよね。それだけを見ると、キャビンアテンダントって、華やかだし給料は高いし、飛行機の中でニコニコしていれば良いから、楽そうな仕事だよね。と思うかもしれません。
でも、キャビンアテンダントの仕事って大変なことが多いので、給料が高くても割になわないと思うことが多いんです。
なぜなら、まずはキャビンアテンダントは英語が堪能という特技が必要です。さらに、長時間のフライト&時差で生活リズムはボロボロになります。
しかも、立ちっぱなしの仕事で体力が必要です。トイレ掃除などの清掃もしなければいけません。
そして、キャビンアテンダントは乗客の接客をするだけでなく、安全を守る役割もあります。緊急事態にも乗客を落ち着かせ、最良の安全策を取らなければいけません。
それを考えると、キャビンアテンダントは給料だけを見ると、「給料が高い」と思うかもしれませんが、仕事内容を考えると、割に合わないと思うことも多々あるのです。
キャビンアテンダントになる6つの条件
キャビンアテンダントになるには、いろいろな条件をクリアしなければいけません。女性からの人気が高いキャビンアテンダントは、ただ「CAになりたい!」というだけでは求人に応募することはできません。
これから説明する6つの条件をクリアした人だけが、キャビンアテンダントの採用試験を受けることができるのです。キャビンアテンダントになるには、高いハードルをクリアしなければいけません。
身長は160cm以上!
キャビンアテンダントになるには、身長が160cm以上は必要です。日系の航空会社のキャビンアテンダントの募集要項には、特に身長の条件は書かれていません。
でも、キャビンアテンダントをするためには、飛行機内の座席の上の収納棚(オーバーヘッドコンパートメント)に手が届いて、荷物の出し入れができる必要があります。
収納棚に手が届かなかったら、仕事になりません。そのため、身長は160cm以上は必要になります。身長158cm以上という条件の航空会社もありますが、158cmくらいの身長の場合は、そのほかに何かしらほかの応募者より明らかに優れているポイントがないと採用は厳しいかもしれません。
また、身長の規定はなく、「208cmに届くこと」という条件を付けているところもあります。これも、結局は収納棚に届くかどうかを見極めるためですね。
「208cmに届くこと」という条件の航空会社なら身長は158cmでも手の長さに自信がある人には、身長で不利になることはないでしょう。
英語はTOEIC600点以上欲しい
キャビンアテンダントになる人は、英語力は必須です。飛行機には世界各国の様々な国の乗客が乗っています。そのため、世界公用語とも言える英語でコミュニケーションが取れないと、仕事になりません。
英語力の基準は航空会社によって異なりますが、日系の航空会社はTOEIC600点以上を条件にしています。
欧米系の航空会社は「英語堪能」という条件や「TOEIC800点」という高い条件を付けているところもあります。
また、中国系の航空会社は英語だけではなく、中国語を話せると尚良しとしているところが多いです。
キャビンアテンダントになるには、語学堪能である必要があるんですね。
学歴は専門学校卒でもOKですが…
キャビンアテンダントの条件は、学歴もあります。ただ、実はキャビンアテンダントの学歴の条件はそれほど厳しくありません。
ほとんどの航空会社は短大か専門学校を卒業していればOKとしています。また、日本の航空会社の中には高卒でも応募可としているところもあります。
キャビンアテンダントというと、高学歴でないとなれないというイメージを持っているかもしれませんが、それは誤解なんですね。
ただ、現実問題となると話は別です。応募条件は高卒または短大・専門学校卒としていても、実際に採用されるのは大卒の人が多いのが現実です。
学部は特に問われません。法学部でも文学部でも、キャビンアテンダントの適性があると判断されれば、採用になります。
また、キャビンアテンダントの仕事に有利だからという理由で、看護学部に入学して、採用試験に臨む人もいます。
視力はコンタクトでもOKのところが多い
キャビンアテンダントは視力に関する条件もあります。乗客の安全確保が仕事の1つなので、視力が悪いとお客様の安全を守れない可能性があるためです。
ただ、視力が悪い人はキャビンアテンダントになれないというわけではありません。ほとんどの航空会社は、コンタクトレンズでの矯正視力が0.8~1.0あればOKとしています。
まれに裸眼での視力を求める航空会社もありますが、少数派ですので、視力が悪い女性は、矯正視力でOKという条件の航空会社を選ぶようにしましょう。
容姿は身だしなみや第一印象が大切
キャビンアテンダントになりたい女性は、「キャビンアテンダントは、美人じゃないとなれないから、私には無理」とCAになるのを諦めている人も多いと思います。
確かに、キャビンアテンダントは美人な女性が多いですし、世間一般でもキャビンアテンダント=容姿端麗というイメージがあると思います。
ただ、容姿端麗でないといけないというわけではありません。確かに、容姿端麗で美人な人は、それだけ採用に有利になるとは思います。
でも、それ以上に身だしなみや第一印象の方が大切なのです。キャビンアテンダントとしてふさわしい身だしなみをしている女性、第一印象が良い女性は、美人ではなくても採用されます。
キャビンアテンダントはその航空会社の顔となる人です。そのため、冷たい印象の美人よりも、身だしなみがしっかりしていて、にこやかで、第一印象が良い女性の方が採用されやすいのです。
だから、キャビンアテンダントになりたい女性は、容姿端麗で美人ではないからと諦めずに、次のようなことを実践しましょう。
・立ち振る舞いや所作が上品に見えるようにする
・第一印象が良く見える表情を研究する
このようなことをするだけで、たとえ顔立ちが普通でも、美人に見えますし、キャビンアテンダントとしてふさわしい容姿になります。
だから、「私、美人じゃないから」と卑屈になっていないで、キャビンアテンダントとしてふさわしい所作や表情、身だしなみを身につけるようにしましょう。
水泳のスキルが必要なこともある!
意外かもしれませんが、キャビンアテンダントには泳げることを条件にしている航空会社もあります。「50m以上泳げること」などですね。
これは、万が一海に不時着した時に、乗客の安全を守れるようにするための条件です。日系の航空会社では水泳の条件を付けているところはありませんが、外資系の航空会社では水泳のスキルを求めているところは珍しくありません。
キャビンアテンダントの給料・年収・なる条件についてのまとめ
「656万5200円」「初任給は、手取り15万円と20万円を切るほど低い」
・キャビンアテンダントの仕事
「外資系の契約社員が多い」「給料と仕事内容が割に合わないことも」
・キャビンアテンダントになる方法
「身長が160cm以上必要」「TOEIC600点以上が条件」「学歴は専門卒でもOKだが、実際の採用は大卒の人が多い」「視力は、コンタクトレンズで0.8~1.0の矯正視力があればOK」「容姿や身だしなみは第一印象を大切にする」「50m以上泳げることを条件にしている会社もある」
キャビンアテンダントの給料・年収やキャビンアテンダントになる条件をまとめました。キャビンアテンダントは、平均以上の給料はもらえるものの、仕事内容や求められるスキルを考えると、割に合わないことも多い仕事です。
キャビンアテンダントになるためには、6つの条件をクリアしないといけませんので、キャビンアテンダントになりたい人は、条件をクリアできるように準備しておきましょう。