フラワーコーディネーターの仕事は、キレイで華やかで、オシャレなイメージがありますよね。
実際に、テレビや雑誌で特集されているフラワーコーディネーターの女性は、みんなキレイでオシャレで、キラキラしている人が多いです。
キレイな花に囲まれて仕事をするフラワーコーディネーターに憧れている女性も多いのではないでしょうか?
フラワーコーディネーターの給料や年収、仕事内容、フラワーコーディネーターになる方法をまとめました。
フラワーコーディネーターの給料や年収
フラワーコーディネーターはオシャレでキラキラしているので、給料も高そうなイメージがあるかもしれません。
そのイメージは合っているのか?実際にフラワーコーディネーターは、稼げる仕事なのかを見ていきましょう。
フラワーコーディネーターの給料は20~25万円前後
フラワーコーディネーターの給料や年収を正式に調査したデータはありませんが、フラワーコーディネーターの求人などを見て、いろいろな情報を集めてみると、フラワーコーディネーターの平均給料・年収は次のような額です。
・年収=300万円
正社員の女性の平均年収は、国税庁の平成28年分民間給与実態統計調査によると、373万3000円となっていますので、フラワーコーディネーターの給料はあまり高くない。平均よりも低めであると言えるんです。
フラワーコーディネーターはキラキラしていて、おしゃれなイメージの職業ですが、実際の給料はさほど高くないんですね。
休日手当がつくような大きな職場ならもう少し高いことも
後程詳しく説明しますが、フラワーコーディネーターは勤務が早朝や深夜に及んだり、休日出勤をすることも多いです。
そのため、休日手当や早朝・深夜勤務手当などをしっかりつけてくれるような職場に就職すれば、給料は上がりますので、年収400万円以上を稼ぐことも可能です。
ただ、小規模な職場ではそのような手当は付かないことが多いので、大きな職場に就職したほうが良いでしょう。ただ、大きな職場でもそのような手当てがつくとは限らないので、事前にきちんと確認しておく必要があります。
景気や時期によって給料に変動が出る可能性あり
フラワーコーディネーターの仕事は、景気や時期(季節)に左右されることが多いです。景気が良いと、フラワーコーディネーターが活躍するようなパーティーや催し物がたくさん開かれます。
また、年末年始や結婚式が多い時期なども、フラワーコーディネーターは忙しくなりますね。
そのため、フラワーコーディネーターの給料は、景気や時期によって変わってくることがあります。好景気の時にはボーナスが増えたり、特別な手当がつきますが、景気が悪い時には「生活がカツカツ」というほどの給料になることもあるのです。
給料・年収が景気に左右されるのは、フラワーコーディネーターに限らず、どんな職業にも言えることですが、フラワーコーディネーターは特に景気に左右されることが多いんです。
独立開業したらスキルとコネ次第
フラワーコーディネーターが年収アップを狙うには、独立開業するのが一番の近道です。
独立したら、頑張れば頑張った分だけ、給料が上がりますので、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。
ただ、フラワーコーディネーターが独立して、経営を軌道に乗せるためには、スキルとコネが必要です。
独立してフラワーコーディネーターとしてやっていくためには、「この人にフラワーデザインを任せたい」と思わせるだけのスキルがなければいけません。ほかのフラワーコーディネーターと同じではダメなんです。
また、イベント会社などの人脈も必要になります。
フラワーコーディネーター独立開業してうまくいけば、年収1000万円以上を稼ぎ、イメージどりの華やかでおしゃれな生活を送ることができます。
ただ、うまくいかなければ、年収は0円どころか赤字になって、貯金が減っていく。さらに借金を背負うということにもなりかねません。ハイリスクハイリターンであることは、覚えておいてください。
フラワーコーディネーターの仕事内容
次に、フラワーコーディネーターの仕事内容を説明していきます。キレイな花に囲まれて仕事をするフラワーコーディネーターは、具体的にどのような仕事をするのでしょうか?
大切な日の大切な空間を花で演出するのが仕事
フラワーコーディネーターの仕事内容は、一言で言うと、「その空間を花で彩り演出する」というものです。
パーティー会場やイベント会場、オフィスの一角、ホテルのエントランス、レストラン、冠婚葬祭の場で、その場にふさわしい花を飾り、その場を華やかにして、その場を訪れる人たちに幸せを届けるんですね。
具体的には、次のような流れが主な仕事内容になります。
2.クライアントの予算や要望をヒアリングする
3.予算・要望に合わせてデザインを考える
4.花を選ぶ(仕入れをする)
5.フラワーアレンジをする
センスとデザイン力が問われる仕事
フラワーコーディネーターは、センスとデザイン力が問われる仕事です。同じ予算で同じ花を使っても、誰がフラワーアレンジをするかによって、出来栄えは全然変わります。
全体のバランス、色の配置を考慮しながら、フラワーアレンジをしていきます。
花束が必要な場、フラワーアレンジが必要な場というのは、人生の門出だったり、クライアントの人生の節目になることが多いので、フラワーコーディネーターの仕事は、とても責任重大なのです。
フラワーコーディネーターの仕事は、センスとデザイン力勝負なので、人との違いを出しつつ、常に時代のトレンドを敏感にキャッチして、自らの感性を磨く努力が必要なんです。
勤務時間は結構きついことも
フラワーコーディネータ―の仕事内容は、花のアレンジが主になります。ただ、勤務時間はハッキリ言ってきついことも多いです。
基本的にフラワーコーディネーターは平日よりも週末・休日の方が需要が多いので、休みは不定期になることが多いです。
また、花の仕入れをする時は、早朝から働かなくてはいけないので、早朝出勤が当たり前になります。
そして、イベントやパーティーなどでフラワーコーディネートをする場合は、打ち合わせが深夜まで長引くこともありますし、前日の朝早くからイベントがある時には、深夜にフラワーコーディネートをしなければいけません。
だから、フラワーコーディネーターの勤務時間は不規則で、体力的にもキツイことがあります。
花の管理もフラワーコーディネーターの大切な仕事
フラワーコーディネーターの主な仕事内容は、フラワーアレンジ・フラワーコーディネートですよね。
でも、もう1つ重要な仕事があります。それは花の管理です。
花は低温管理が基本です。また、その花に合わせて茎や葉をカットして、花が一番きれいに見えるように、そして最高の状態が長く続くように水をこまめに替えて管理しなければいけません。
売れ行きや在庫状況を見て、仕入れを工夫したりすることも、フラワーコーディネーターの仕事の1つですね。
手荒れは覚悟して
フラワーコーディネーターの仕事は、花に囲まれてキラキラおしゃれなイメージがありますが、手荒れは覚悟しなければいけません。
冷たい水を触る機会は多いですし、バラのとげなどで手をケガすることもあります。だから、フラワーコーディネーターは、一年中手荒れをしていることが多いんです。
フラワーコーディネーターの仕事はキレイなキラキライメージが強いですが、大変なこともたくさんあるんですね。
フラワーコーディネーターになる方法
フラワーコーディネータの給料・年収、仕事内容が分かったところで、次はフラワーコーディネータになる方法を説明していきます。
フラワーコーディネーターには特別な資格は必要なし
フラワーコーディネーターという仕事は、実は特別な資格が必要なわけではありません。だから、今日からあなたもフラワーコーディネーターになることができます。
フラワーコーディネート・フラワーアレンジをして、それを買ってくれる人がいれば、あなたも今日からフラワーコーディネーターになることができるんです。
フラワーコーディネーターの資格
フラワーコーディネーターになるには、特別な資格は必要ありませんが、それでも資格を取得しておいて損はありません。
フラワーコーディネーターの資格を取得しておけば、対外的に「私はフラワーコーディネーターとしてこれだけのスキルがあります」とアピールすることができるので、就職にも有利になりますし、フラワーコーディネートの依頼も舞い込みやすくなります。
【フラワー装飾技能士】
フラワー装飾技能士は、都道府県職業能力開発協会が実施している国家資格で、フラワーコーディネートに関する資格の中では唯一の国家資格になります。
ブライダルブーケの製作、パーティー・葬儀場等の飾り、パーティー会場の飾りつけ等のフラワー装飾技能を証明してくれる資格で、1級、2級、3級に分かれています。
【フラワーデザイナー資格検定試験】
公益財団法人日本フラワーデザイン協会が認定しているフラワーデザイナー資格検定試験は、1級、2級、3級に分かれていて、実技試験と学科試験の2科目があります。
このほか、カラーコーディネーター検定や色彩検定などの資格を取得しておくと、フラワーコーディネーターとしての仕事に役立つはずです。
フラワーコーディネーターへの3つの道
フラワーコーディネーターになるためには、主に次の3つの道があります。
2.専門学校や短大、大学で学ぶ
3.現場で経験を積む
通信教育でフラワーコーディネートを学ぶことができますが、本格的にフラワーコーディネーターになるなら、専門学校や短大、大学でフラワーコーディネート・フラワーアレンジメントなどをしっかり学んだほうが良いでしょう。
また、花屋さんに就職して、現場で経験を積みながら学んでいくという方法もあります。
通信教育や現場で経験を積んでいく道の場合は、最初は正社員として就職するのは難しいかもしれません。
ただ、先輩社員から学んでスキルを身につけていけば、正社員として登用され、徐々にフラワーアレンジやコーディネートを任せてもらえるようになります。
フラワーコーディネーターについてのまとめ
・フラワーコーディネーターの給料と年収
「給料:20~25万円」「年収:300万円」
・フラワーコーディネーターの仕事内容
「大切な日の大切な空間を花で演出する」「センスとデザイン力が重要」「勤務時間は結構きつい」「花の管理もフラワーコーディネーターの仕事」「手荒れは覚悟する」
・フラワーコーディネーターになる方法
「フラワーコーディネーターに特別な資格はない」「フラワー装飾技能士」「フラワーデザイナー資格検定試験」「通信教育で学ぶ」「専門学校や短大・大学で学ぶ」「現場で経験を積む」
フラワーコーディネートの給料・年収や仕事内容、フラワーコーディネーターになる方法についてまとめましたが、いかがでしたか?
フラワーコーディネーターはきれいな花に囲まれて仕事ができますが、給料はあまり高くないし、センスやデザイン力が問われる大変な仕事です。
でも、クライアントの門出や人生の節目を彩ることができる大切でやりがいがある仕事なので、プロのフラワーコーディネーターになりたい人は、専門学校や短大、大学などでしっかり学んでおくことをおすすめします。