OLとして毎日頑張って働いている人は、みんなどのくらいの給料を貰っているのかな?と興味がありますよね。
また、どのくらいの手取りなら、どのレベルの生活を送れるのかも気になると思います。
OLの平均年収や手取り別の生活実態、給料アップをさせたい時のおすすめの転職先をまとめました。
OLの平均年収はどのくらい?
OLの平均年収について説明していきますが、そもそもOLって何でしょうか?OLはOffice Lady(オフィスレディ)の略で、女性の会社員のことです。特に、事務職のことを指すことが多いですね。
ここでは、OLを事務職と限定せずに、OL=女性会社員と考えて、OLの平均年収を説明していきます。
年代別のOLの平均年収
まずは、OLの平均年収から見ていきましょう。OLの平均年収は279万7000円です。年代別に見ると、どうなるのでしょうか?
・20代後半女性の平均年収=309万円
・30代前半女性の平均年収=315万円
・30代後半女性の平均年収=300万円
・40代前半女性の平均年収=302万円
・40代後半女性の平均年収=299万円
・50代前半女性の平均年収=296万円
・50代後半女性の平均年収=288万円
出典:平成28年分民間給与実態統計調査 国税庁
この平均年収を見て、がっかりした若い女性も多いのではないでしょうか?そうなんです。OLの年収は、長年働いても男性のように昇給がないんです。
本当にそうなのか、男性の年代別の平均年収を見ていきましょう。
・20代後半男性の平均年収=383万円
・30代前半男性の平均年収=457万円
・30代後半男性の平均年収=512万円
・40代前半男性の平均年収=563万円
・40代後半男性の平均年収=633万円
・50代前半男性の平均年収=661万円
・50代後半男性の平均年収=649万円
出典:平成28年分民間給与実態統計調査 国税庁
男性は、どんどん年収が上がっていくのがわかります。それに対して、OLの年収はずっと300万円前後です。これは、女性の多くは結婚や子育てで一度仕事のキャリアを外れることが多いからだと思います。
結婚や子育てで退職したり、産休・育休を取る女性が多いですよね。一度キャリアを外れると、そこからは昇進がほとんど望めないので、年収が上がらないのです。
女性の年収額別の割合
次に、OLの年収額別の割合を見ていきましょう。
・100~200万円=25.1%
・200~300万円=21.5%
・300~400万円=16.5%
・400~500万円=9.7%
・500~600万円=5.0%
・600~700万円=2.3%
・700~800万円=1.4%
・800~900万円=0.7%
・900~1000万円=0.4%
・1000~1500万円=0.7%
・1500~2000万円=0.2%
・2000万円以上=0.0%
これを見ると、OLが400万円以上稼ごうと思ったら、上位20%に入らなくてはいけないということになります。
このデータを見る限り、OLが高収入を得るのは難しいのがわかりますね。OLの懐事情はとても厳しいのです。
OLの手取り別の生活実態
OLの平均年収を見てきましたが、OLの年収は低いことがわかりましたよね。では、次はOLの生活の実態を見ていきましょう。
ここでは実際に想像しやすいように、年収ではなく手取りでOLの生活の実態を説明していきます。
手取り別の生活レベルは1人暮らしか、実家暮らしかで違いますので、ここでは基本的に1人暮らしを前提に話を進めていきます。
手取り15万円以下は1人暮らしは厳しい
まずは、手取り15万円以下のOLの生活です。手取り15万円以下だと、ハッキリ言って1人暮らしは厳しいと思います。
15万年以下の手取りの中から、家賃を捻出すると、食費や雑費、スマホ代などに回すお金が無くなりますので、本当にカツカツの生活になります。
手取りが15万円以下のOLは、残念ながら1人暮らしをするのは諦めたほうが良いでしょう。会社の寮に入ったり、友達とルームシェアをすれば、何とかやっていけると思います。ただ、それでもなかなか厳しい生活になることは間違いないでしょう。
手取り15~20万円は節約生活の毎日
次は、手取り15~20万円のOLの生活です。この手取りの女性が一番多いかもしれませんね。手取り15~20万円だと、総支給額は20~23万円くらいになると思います。
手取り15~20万円の人は、地方なら1人暮らしも可能ですが、東京周辺では1人暮らしは厳しいですね。1人暮らしできないことはないですが、節約生活の毎日になるでしょう。
1人暮らしした場合は、あまり外食もできませんし、オシャレな服も買えず、化粧品もプチプラ専門になると思います。貯金もほとんどできないのが、この手取りの給料額なんです。
この手取りのOLが一番多いのに、雑誌やドラマで見るようなOL生活とはかけ離れた生活を送ることになります。
手取り20~25万円は節約すれば年に1回の海外旅行に行けるかも
OLの生活の実態、次は手取り20~25万円のケースです。手取りが20~25万円だと総支給額は25万円~30万円くらいになると思います。
このくらいの手取りだと、東京でも1人暮らしをすることができます。ただ、広いオシャレなマンションではなく、ワンルームのアパートですが。
また、20万円以上の手取りがあれば、日々の生活をしっかり節約すれば、毎月数万円くらい貯金ができますので、頑張れば1年に1回くらい海外旅行に行ける可能性が出てきます。
ただ、その場合は貯金はほとんどできません。貯金を取るか年に1回の楽しみを取るかはあなた次第です。
また、毎日節約を頑張らないと、貯金はできませんので、節約は必要になります。
手取り25~30万円は少しゆとりが出てきます
次は、給料の手取り25~30万円のOLの生活の実態を見ていきましょう。手取りが25~30万円あると、少しゆとりのある生活ができるようになります。
少し貯金をしつつ、みんなが思い描くようなOL生活ができるのです。例えば、時々友達や彼氏と温泉旅行に行ったり、美味しいものの食べ歩きをしたり、ブランド物の化粧品を買ったり、毎月美容院に行ったりなどですね。
ただ、これはあくまで「時々」です。いつもそのような生活をしていると、いくら手取りが25万円以上あっても、支出がどんどん増えるので、貯金ができなくなります。
手取り30万~40万円はしっかり貯金ができます
手取りが30~40万円あるOLさんは、ある程度ゆとりのある生活ができ、さらに貯金もしっかりできますね。ボーナスを考えなくても、年に100万円程度は貯金できると思います。
また、毎日の生活の中で、節約のことをほとんど考えずに済むので、生活は楽だし、ゆとりのある生活ができて、将来のための貯金もできます。
ただ、OLが手取りで30万円を稼ぐとなると、かなり難しいですよね。総支給額は40万円くらいでしょうか。
OLとして働く上で、この手取り30万円が1つの目標かもしれませんね。
手取り40万円以上なら思い描くリッチな生活!
最後に、手取り40万円以上のOLの生活の実態を見ていきましょう。手取り40万円以上なら、子供の頃にあなたが思い描いたようなOL生活をすることができます。
少しオシャレな部屋に住み、美容やメイクにもしっかりお金をかけて、服も少し高級なものを買える。さらに、外食も好きな時に好きなレストランに行くことができます。(まぁ、もちろん限度はありますが)
例えるなら、OL愛読雑誌である「Oggi」とか「CLASSY」とかのような生活ですね。ほとんどのOLさんはこれらの雑誌を読んで思ったことがあるはずです。「こんな高い服、こんな高い靴、誰が買えるのよ?」と。
手取り40万円以上あれば、これらの雑誌に載っているような服や靴、メイク用品を買うこともできるので、「こんなOL生活がしたい~!!!」と想像するような生活を送ることができるのです。
OLが年収アップを狙う時のおすすめの業種TOP3
手取りの給料額別のOLの生活の実態をご紹介しました。生活実態を見て、「私、何とか年収をアップさせたい!もっとゆとりがある生活をしたい!」と思ったOLさんも多いのではないでしょうか?
OLが年収をアップさせるためには、転職するのが1つの方法です。うまく転職できれば、年収アップを期待できるんです。特に、最近は就職氷河期が嘘だったように、転職する側に有利な状況になっていますので、今が転職のチャンスと言えるんです。
転職するなら、年収が高い業種を狙って、転職先を探すようにしましょう。年収が高い業種トップ3をご紹介しますね。
第2位 金融業・保険業=平均年収626万円
第3位 情報通信業=平均年収575万円
この年収額は男女合計の平均年収ですので、この業界のOL限定の年収ではないですが、これらの業種に転職すれば、年収アップを見込めるはずです。
念のため、転職を避けるべき業種、つまり年収が低い業種ワースト3も発表しておきます。
ワースト2位 農林水産・鉱業=294万円
ワースト3位 サービス業=341万円
これも男女合計の平均年収です。OLさんが転職するなら、これらの業種は避けないと、転職して年収ダウン、さらに生活レベルもダウンということになりかねないのです。
OLの平均年収・手取りの給料別の生活実態についてのまとめ
・OLの平均年収「279万7000円」
・OLの手取り別の生活実態
「手取り15万以下は一人暮らしは厳しい」「手取り15~20万円は節約生活の毎日」「手取り20~25万円は節約すれば年に1回の海外旅行が行ける」「手取り25~30万円は少しゆとりのある生活ができる」「手取り30~40万円はしっかり貯金ができる」「手取り40万以上は思い描くリッチな生活」
・OLが年収アップを狙うおすすめの業種
「1位:電気・ガス・熱供給・水道業」「2位:金融業・保険業」「3位:情報通信業」
OLの平均年収と手取りの給料額別の生活実態、OLが給料アップのために転職する時のおすすめの業種トップ3とワースト3をまとめました。
OLの生活の実態はなかなか厳しいものがあります。子供の頃に憧れていたようなリッチな生活をしたいなら、平均年収が高い業種への転職を考えてみましょう。