鼻毛が鼻の穴から出ていると、ただそれだけで恥ずかしい気持ちになりますよね。どんなに高い洋服を着て、きちんとメイクをして、ヘアスタイルを整えている美人の女性でも、長い鼻毛が出ていれば、すべて台無しです。
また、どんなにイケメンな男性でも、長い鼻毛が1本出ていたら、イケメン度はがた落ちです。
鼻毛の処理はエチケットです。鼻毛が長い人は、きちんと処理をするようにしましょう。鼻毛が長い原因や正しい鼻毛の処理方法をまとめました。
鼻毛の役割は何?
鼻毛の処理方法を知る前に、鼻毛の役割を確認しておきましょう。鼻毛はただ単に無意味に生えているわけではないのです。鼻毛は私たちの健康を守ってくれている大切な存在なんですよ!
体を守るフィルター
鼻毛の役割の1つ目は、フィルターです。私たちは、鼻から息を吸い込みますが、その時に、空気中のホコリやウイルス、花粉、アレルゲンなどを一緒に吸い込みます。
ただ、このホコリやウイルス、花粉、アレルゲン等は、体にとって異物になります。この異物を吸い込んで体内に取り入れてしまうと、感染症を引き起こしたり、アレルギー症状が悪化してしまうのです。
鼻毛はこの空気中の異物を絡めとって、体内に入らないようにしてくれるフィルターの役割があります。鼻毛があることで、風邪やインフルエンザにかかりにくくなり、アレルギーも起こりにくくなるのです。
鼻毛は私たちの防御壁となってくれる存在とも言えるでしょう。
加湿機能
鼻毛の役割の2つ目は、加湿機能です。鼻毛があることで、息を吸い込むときに、空気に水分を含ませて、温めることができます。
空気をそのまま吸い込むと、気管や肺に乾いた冷たい空気を吸い込むことになります。そうすると、気管や肺が乾燥してしまいます。気管や肺が乾燥すると、異物を外に追い出すための繊毛運動が低下しますので、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
また、痰が出しにくくなって、常に痰が絡んだ状態になり、それが原因で、息苦しくなったり、肺炎や風邪が悪化したりするのです。
鼻毛が長い4つの原因
鼻毛の役割がわかったところで、次は鼻毛が長い原因を考えていきましょう。鼻毛が長くて、鼻の穴から見えていると、本当に恥ずかしいですよね。鼻毛1つで美人度・イケメン度ががた落ちしますので、鼻毛はとても恐ろしい存在なのです。
どうして鼻毛は長くなってしまうのか、鼻毛が長い原因4つをご紹介します。
汚れた空気
鼻毛が長い原因の1つ目は、汚れた空気です。空気が汚れたところに住んでいる場合、職業柄ホコリやチリが多い環境にいる時間が長いなどの人は、鼻毛が長くなります。
鼻毛はフィルターの役割を果たしています。汚れた空気の中には、フィルターで絡めとるものがたくさん含まれていますので、脳は「もっと鼻毛を伸ばして、フィルターを強化しなければ!」と思うようになるのです。
そのため、汚れた空気の中にいる時間が長い人は、鼻毛がどんどん伸びてきて、鼻の穴から出るほど長くなるんですね。
喫煙
鼻毛が長くなる原因の2つ目は、喫煙です。タバコを吸っている人は、鼻毛が長くなるんです。タバコは口から吸って、口から煙を出すという人が多いと思います。
鼻から煙を出さないから、別に鼻毛とは関係ないと思うかもしれませんが、そんなことはないんです。
いくら、タバコの煙を口から吐き出すとはいっても、煙がまったく鼻に行かないというわけではありません。少量は、鼻のほうに流れています。
また、副流煙を自分で鼻から吸い込んでいることも多々ありますよね。タバコの煙には、たくさんの有害な化学物質が含まれています。それが鼻の穴の中にあるということは、鼻毛を伸ばして、有害物質をガードしなければいけませんから、鼻毛が長くなるんですね。
ちなみに、鼻から煙を出す人は鼻毛がどんどん伸びますし、自分は吸わなくても、家族がタバコを吸っているという人も副流煙で鼻毛が伸びる可能性はあります。
加齢
年齢を重ねることでも、鼻毛は伸びるんです。子どもって、基本的に鼻毛が鼻から出ていることはありませんが、高齢者は鼻毛がボサボサと出ていることが多いですよね。
これは、代謝の低下とヘアサイクルが関係しています。まずは、ヘアサイクルから説明していきます。
鼻毛を含む毛髪はぐんぐん伸びる成長期、抜け落ちる準備が始まる退行期、完全に成長が止まって抜けるのを待つだけの休止期の3つサイクルを繰り返して生え変わっています。
子どものころは新陳代謝が良いので、このサイクルが早いんです。でも、高齢になると、代謝が落ちるので、このサイクルがゆっくりになっていきます。つまり、成長期も長いし、退行期も休止期も長くなっていきます。
成長期が長いということは、毛髪が伸びる時期が長いということですので、鼻毛が子どものころよりも長くなってしまうため、鼻毛が鼻の穴から出てきてしまうんですね。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れることでも、鼻毛が伸びることがあります。男性ホルモンが過剰だと、鼻毛も剛毛になりますので、鼻毛が長くなるんです。
男性ホルモンは毛髪を剛毛にします。男性にひげが生えるのは、男性ホルモンの影響です。また、男性のほうが髪の毛が太くて硬いですよね。あれも、男性ホルモンの影響なんです。
女性の場合、体内でホルモンバランスが乱れて、男性ホルモンが優位になると、鼻毛が長くなってしまいます。
女性でも副腎から男性ホルモンが分泌されているって知っていますか?もちろん、男性よりも分泌量は少ないですが、女性も男性ホルモンが分泌されているんです。
そして、女性が男性ホルモンが優位になる原因には、次のようなものがあります。
・不規則な生活
・ストレス
・冷え性
これらの原因があると、ホルモンバランスが乱れて、男性ホルモンが優位になりますので、鼻毛が長くなるんです。鼻毛が長い以外にも、ニキビが増えたなどの症状がある人は、ホルモンバランスが乱れている可能性が高いです。
長い鼻毛の処理方法
鼻毛が長いのに、そのままにしておくのは絶対にNGです。きちんと処理しましょう。これは、マナーでありエチケットです。
何度もいいますが、どんな美人でも、どんなイケメンでも、長い鼻毛をそのままにしておくと、それだけで美人度・イケメン度は大幅に下がります。
また、たとえば大切な面接や商談があるときに、長い鼻毛が出ていると、面接に落ちたり商談がうまくいかなかったりする可能性が高くなります。
鼻毛が出ているのは、それほどマイナスなことなのです。ですから、老若男女問わず、長い鼻毛はきちんと処理するようにしましょう。
では、鼻毛はどうやって処理すればよいのでしょうか?正しい鼻毛の処理方法を説明していきます。
抜くのはNG
鼻毛の処理方法の1つに毛抜きで抜く方法がありますね。鼻毛を抜くと、確実に鼻毛を見えなくすることができますが、鼻毛を抜いて処理するのはおすすめできません。
なぜなら、鼻毛をなくしてしまうと、フィルターの役割をするものがなくなってしまうので、ホコリやウイルスなどが体内にダイレクトに体内に入ってしまいます。そうすると、アレルギーが悪化したり、感染症にかかりやすくなるのです。また、空気の加湿機能も失われてしまいますね。
しかも、鼻の粘膜の毛根を痛めてしまうことになります。粘膜を痛めると、そこに細菌が入り込んで、ニキビのような毛嚢炎を起こしてしまう可能性があるんです。鼻の穴の中に、吹き出物ができると、とても痛いですよね。
そのため、鼻毛を抜いて処理をするのは、リスクが大きいので、あまりおすすめできないんです。何より、鼻毛を抜くのってとても痛いですよね。
鼻毛はカットしよう!
鼻毛の処理方法でおすすめなのは、鼻毛をカットすることです。鼻毛を切ると、鼻毛が濃くなる、太くなると思っている人も多いかもしれませんが、それは誤解です。
確かに鼻毛を切ると、鼻毛を垂直にスパッとカットしますので、鼻毛の切断面が大きくなります。そのため、鼻毛が太くなったり、濃くなったりするように感じるのです。
でも、実際に太くなったり、鼻毛が増えたわけではありません。
鼻毛をカットするには、専用のはさみや電動の鼻毛カッターがあります。もし、定期的に鼻毛をカットする人、鼻毛がいつも長い人は電動の鼻毛カッターを使ったほうが、安全にきれいに鼻毛を処理することができます。
はさみを使うと、鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性があるので、危険なんです。鼻毛カッターは1000円台から売っていますので、1つ購入しておくと良いでしょう。
正しい鼻毛の処理手順
では、鼻毛を処理する正しい手順をご紹介します。正しい手順で鼻毛をカットして処理しましょう。
1.鼻の穴の中の汚れや鼻水をティッシュで掃除しておく
2.鼻毛カッターを鼻の穴に入れて、鼻毛をカットする
3.はさみを使うときには鼻を上からつぶして、鼻毛が出ている部分だけカットする
4.鼻の穴に残っているカットした鼻毛をティッシュでふき取る
5.鏡の前で鼻を潰して鼻毛が出ていないかを確認する
このようにして鼻毛を処理すると、長い鼻毛を適切な長さにカットすることができるはずです。
鼻毛が長い原因・正しい処理方法についてのまとめ
・鼻毛が長い原因
「空気が汚れている」「喫煙」「加齢」「ホルモンバランスの乱れ」
・長い鼻毛の処理方法
「抜くのはNG」「鼻毛をカットする」
鼻毛の役割や鼻毛が長い原因、正しい鼻毛の処理方法をまとめました。鼻毛が長いままだと、それだけで第一印象は悪くなります。人は見た目が9割とも言われていますので、鼻毛が長い人はきちんと処理をして、身だしなみには気をつけるようにしましょう。
また、女性で鼻毛が長い人はホルモンバランスが乱れている可能性がありますので、規則正しい生活を送ったり、ストレスを解消するなど生活習慣を見直して、ホルモンバランスを整えるように気をつけましょう。