美容整形をしたいと思っていても、失敗や後遺症が心配で、なかなか一歩を踏み出せない人は、具体的にどんな失敗や後遺症のリスクがあるか、きちんと知っていますか?
美容整形の部位別の失敗や後遺症のリスクをまとめました。美容整形は危険かもと思っている人は、どんなリスクがあるのかを詳しく知っておきましょう。
この記事の目次
美容整形のリスクはあるの?
美容整形のリスクはあるのでしょうか?美容整形は、メスや針などを使って、施術を行うものですから、リスクは全くないというわけではありません。
メスや針を使う限り、どんなに簡単な手術・施術でもリスクはゼロではないのです。美容整形の施術を受けると起こり得るリスクの中でも、代表的なものを2つご紹介します。
感染
美容整形のリスクの1つ目は感染です。美容整形では、体にプロテーゼなどの異物を入れることがあります。どんなに清潔で滅菌されているものでも、異物を体に入れることで、感染を起こす可能性はゼロではないのです。
異物を入れなくても、体にメスを入れたり、針を刺すことで、皮膚を傷をつければ、そこから雑菌が侵入して感染を起こすこともあります。
感染が起これば、発熱したり、傷の部分が腫れたり、痛みが出たり、膿が溜まったりします。また、感染が全身に広がってしまうと、最悪の場合、死に至ることもあるのです。
内出血
美容整形のリスクの2つ目は内出血です。採血をした後に、針を刺した周囲に内出血が起こって、青くなってしまったということはありませんか?
あれは、止血がきちんとできていないために、皮膚の下に出血した血液が溜まってしまったことで起こります。
美容整形も針やメスを使いますので、止血ができていないと、内出血を起こす可能性はあります。ただ、内出血は少しずつ皮膚に吸収されて、消失しますので、ずっと残ったままになることはありません。
目の美容整形の失敗や後遺症のリスクは?
目の美容整形をした時には、どんな失敗や後遺症のリスクがあるのでしょうか?
元に戻ってしまう
目の美容整形の失敗の1つ目は、元に戻ってしまうことです。これは、二重の埋没法に当てはまる失敗ケースですね。
埋没法は、瞼を糸で2ヶ所だけ留めて、二重を作る美容整形になります。埋没法は簡単にできる「プチ整形」として人気になっていますが、何らかの原因で糸が切れてしまうと、二重は元の一重や奥二重に戻ってしまうのです。
せっかく美容整形をしたのに、二重がもとに戻ってしまったら、失敗になりますよね。
理想の目の形とは違う
目の美容整形の失敗・後遺症の2つ目は、理想の目の形とは違うことです。二重切開法で二重にしたり、目頭切開で目を大きく見せたりする美容整形を受けた場合、手術後に理想の目の形とは違うというショックを受けることがあります。
これは、特に二重切開法に多い失敗ですね。「もっと幅広い二重にしたかった」とか「自然な二重にしたかった」など、二重の形が理想とは違うと、その人にとっては整形失敗になります。
二重切開法は瞼を切開して縫合することで、二重を作りますので、埋没法のように元に戻すことはできないんです。
眼球に傷がついてしまう
目の美容整形の失敗・後遺症の3つ目は、眼球に傷がついてしまうことです。目の美容整形では、瞼や目頭、目尻を切開しますので、手術中の操作ミスで、眼球が傷ついてしまう可能性もゼロではありません。
眼球が傷つけば、そこから感染を起こすこともありますし、失明する可能性もゼロではないのです。
鼻の美容整形の失敗や後遺症のリスク
鼻の美容整形での失敗や後遺症のリスクをお話します。鼻の美容整形では、どんなリスクがあるのでしょうか?
プロテーゼが浮き上がる
鼻の美容整形の失敗や後遺症のリスク、1つ目はプロテーゼが浮き上がってしまうことです。鼻を高くして鼻筋を通したいと思うと、シリコンプロテーゼを鼻に入れることになります。
そのプロテーゼが馴染んでいれば、自然に見えるのですが、プロテーゼが浮き上がってしまって、「美容整形をして、鼻を高くしました!」というのがまるわかりになってしまう場合があるのです。
普通は骨膜下にプロテーゼを入れるのですが、皮下にプロテーゼを入れると、目立ちやすくなります。また、鼻の形にあっていないプロテーゼを入れたり、皮膚が薄い人がプロテーゼを入れると、浮き上がりやすいので注意が必要です。
やりすぎて不自然な鼻になる
鼻の美容整形の失敗や後遺症の2つ目は、やりすぎて不自然になることです。少しでも鼻を高くしたいと思って、鼻に合っていないプロテーゼを入れると、鼻が変なところから生えているように見えてしまって、不自然になってしまいます。
また小鼻を小さくしたい場合、少しでも鼻の穴を小さくしたい、細い鼻にしたいと思って、やりすぎてしまうと、小鼻の丸みがなくなって、整形まるだしの鼻になることがあるのです。
顎やフェイスラインの美容整形の失敗や後遺症のリスク
顎やフェイスラインの美容整形の失敗や後遺症のリスクを説明します。顎やフェイスラインの美容整形は、目や鼻に比べると、大がかりなものがありますので、失敗や後遺症のリスクが大きくなります。
プロテーゼが浮き上がる
顎やフェイスラインの美容整形の失敗のリスク、1つ目はプロテーゼが浮き上がることです。これは、鼻の整形失敗と同じですね。
プロテーゼは顎やおでこにも入れますが、形や皮膚の厚みなどによっては、プロテーゼが入っているのがまるわかりになってしまうことがあります。
鼻づまり・しびれ・会話のしづらさ
顎やフェイスラインの美容整形の失敗や後遺症のリスクの2つ目は、鼻詰まりやしびれ、会話のしづらさです。これは、顎やえら、頬骨の骨削り、骨切りなどで起こる失敗や後遺症ですね。
えらや頬骨の手術をする場合、手術後に腫れやむくみが起こりますので、鼻詰まりの症状が出ることがあります。また、同じ理由で話しにくい、発音しにくいなどの後遺症が出ることがありますが、1~2週間程度で改善します。
また、顎やエラの骨を削るとオトガイ神経、頬骨を削ると眼窩下神経を傷つける可能性があります。そのため、手術後はほぼ100%の人に顔のしびれが生じます。
半数の人は半年程度で回復しますが、残り半数の人はずっとしびれが残ってしまう可能性があります。
気道閉塞
顎削りやえら削りは、気道閉塞のリスクもあります。顎削りやえら削りをすると、気道周辺の腫れが強く出ます。あまりに腫れが強く出てしまうと、気道が閉塞して、息ができなくなる可能性があります。
そのため、顎削りやえら削りの美容整形をした場合は、病院に1~2日間は入院して、経過観察をする必要があります。
術後の痛み
骨削り、骨切りは骨格を変えてしまう大掛かりな手術ですので、術後は強い痛みが続きます。顔全体の強い腫れは1~2ヶ月間続きますし、3ヶ月間は食べたり話したりするだけで、強い痛みが生じます。
骨削り・骨切りは、それだけ大きな手術になるので、後遺症が残るリスクが高いのです。
アンチエイジングの美容整形の失敗や後遺症のリスク
アンチエイジングの美容整形の失敗や後遺症のリスクには、どんなものがあるのでしょうか?
あまり効果を感じない
アンチエイジングの美容整形の失敗、1つ目はあまり効果を感じないものです。糸を埋め込むタイプの施術は、思ったような効果を感じられないことがあるのです。
糸を埋め込むアンチエイジングの施術は、糸を皮膚の下に埋め込むことで、コラーゲンの再生を図って、肌を若返らせる目的ですが、これはただ糸を埋め込むだけで、物理的に引き上げるものではありませんので、目に見るような効果を得られないことがあるんです。
そうすると、せっかく施術を受けたのに効果が得られない、失敗だと思って、美容整形をしたことを後悔することがあります。
ひきつれや片頭痛
アンチエイジングの失敗や後遺症の2つ目は、ひきつれや片頭痛です。切開をしてたるんだ皮膚や筋肉を引き上げるフェイスリフトは、少しでもしわを伸ばそう、たるみをなくそうと思って、リフトアップしすぎると、皮膚のひきつれや片頭痛を引き起こします。
また、フェイスリフトは、施術後すぐにたるみが戻ってしまうこともあるんです。
胸の美容整形の失敗や後遺症のリスク
胸の美容整形は、どのような失敗や後遺症のリスクがあるのでしょうか?豊胸の美容整形の失敗や後遺症のリスクを説明します。
不自然な胸の形、感触
豊胸の美容整形の失敗は、不自然な胸の形になったり、不自然な感触になってしまうことです。少しでも胸を大きくしたいと思って、痩せていて胸が小さいのに、大きなシリコンバッグを入れてしまうと、感触や形が不自然になってしまいます。
元が小さいバストの人に大きなシリコンを入れると、シリコンのスペースがなくて、動いても揺れない胸になってしまう、仰向けになっても横に流れないなどの不自然なバストになってしまうんです。
また、感触がペコペコするようになることもありますので、体や胸の大きさに合わせたシリコンを選ぶことが大切です。
血腫ができる
豊胸の美容整形の失敗や後遺症、2つ目は血腫ができることです。手術後にシリコンバッグの周囲で出血し、血液が溜まって腫れてしまうことがあります。
血腫ができると、胸の組織がシリコンバッグを固めようとするカプセル拘縮が起こりやすくなります。
脂肪吸引の美容整形の失敗や後遺症のリスク
脂肪吸引の美容整形の失敗や後遺症のリスクをご紹介します。脂肪吸引にもリスクがあるんです。
皮膚のたるみ
脂肪吸引の失敗や後遺症のリスクの1つ目は、皮膚のたるみです。脂肪吸引は、細いカニューレを入れて、脂肪を吸引します。
この時に、脂肪を吸引しすぎると、皮膚が余ってしまうので、キレイなボディラインを作ることができずに、皮膚がたるんでしまうのです。
いくら脂肪がなくなっても、皮膚がダルダルにたるんでしまったら、美容整形に失敗したことになりますよね。
脂肪はどれだけ多くとれるかよりも、必要な部分だけを取ることの方が大切なのです。
ボディラインが崩れる
脂肪吸引をして、キレイなボディラインを作るためには、均等に脂肪を吸引しなければいけません。一部分だけはたくさん脂肪を吸引して、それ以外の部分はあまり吸引しないと、ボコボコの肌になってしまいます。
また、脂肪吸引の術後はサポーターやガードルなどでしっかり固定しておかないといけませんが、固定をきちんとしない場合は、ボコボコのまま固まってしまうことがあります。
せっかく脂肪がなくなっても、ボディラインがボコボコだったら、美容整形が成功したとは言えないのです。
美容整形の失敗と後遺症のリスクについての総まとめ
・目の美容整形の失敗と後遺症のリスク
「もとに戻ってしまう」「理想の目の形とは異なる仕上がりになる可能性」「眼球に傷がつく」
・鼻の美容整形の失敗や後遺症のリスク
「プロテーゼが浮き上がる」「やりすぎて不自然な鼻になる可能性」
・顎やフェイスラインの失敗と後遺症のリスク
「プロテーゼが浮き上がる」「鼻づまりやしびれ」「会話のしづらさが起こる可能性」「気道閉塞のリスク」「術後に痛みを伴うこともある」
・アンチエイジングの美容整形の失敗と後遺症のリスク
「あまり効果を感じない」「ひきつれや偏頭痛が起こる可能性」
・胸の美容整形の失敗とリスク
「不自然な胸の形や感触になる」「血腫ができる」
・脂肪吸引の美容整形の失敗とリスク
「皮膚のたるみ」「ボディラインが崩れる」
美容整形の失敗や後遺症のリスクをまとめました。美容整形は、リスクがゼロというわけではありません。プチ整形と呼ばれる簡単な整形の場合も、何かしらのリスクはあるものです。
美容整形をする時には、医師のカウンセリングをしっかり受け、リスクやメリット・デメリットの説明を丁寧にしてもらい、それに納得することができてから、施術を受けるようにしましょう。