スキンケアをする時には、「あれ?どの順番で使うんだっけ?」とか「美容液と乳液ってどっちが先?」と悩んでしまうこともると思います。
スキンケアは正しい順番で行うことで、その効力を最大限に発揮して、より良い肌の状態を作ることできるのです。美肌作りのためにも、スキンケアの基礎化粧品の順番や役割、選ぶ時のポイントを確認しておきましょう。
スキンケアの基本の順番と役割
スキンケアのための基礎化粧品にはいろいろなものがありますよね。できるだけ美肌になりたい、理想的な肌に近づきたいと思って、いろいろな基礎化粧品を買い込んでも、それをきちんと使いこなさなければ、美肌になることはできません。
理想の美肌に近づくためにも、スキンケアの基礎化粧品の正しい順番とそれぞれの役割を確認しておきましょう。
ステップ1=クレンジング
スキンケアの正しい順番の1つ目は、クレンジングです。クレンジングは、メイクを落とすためのものですので、夜のみのスキンケアになります。
クレンジングには油性の汚れを落とすという役割があります。ファンデーションや日焼け止め、口紅、アイメイクなどメイク用品には、油分が混ざっています。
クレンジング剤はこの油性のメイクと馴染ませることで、肌から汚れを浮き上がらせて、取り除く役割を担っているのです。
肌に馴染んでいるメイクは、洗顔料だけでは落とすことはできません。一度、試しにメイクをした夜に、クレンジングをせずに洗顔料だけで顔を洗ってみてください。きっと「なんか顔がベタベタする。」とか「スッキリしない」という状態になるはずです。
もしメイクをしているのに、クレンジング剤を使わずにスキンケアをすると、落とせないメイクがドンドン肌に蓄積されていき、毛穴が詰まり、肌トラブルの原因になってしまいます。
肌トラブルが起こると、それを隠そうとして、メイクを厚くして、さらに肌トラブルが悪化しますので、悪循環に陥るのです。
そのため、メイクをした日の夜のスキンケアは、必ずクレンジングから始めて、メイクをしっかり落としましょう。
ステップ2=洗顔
基本のスキンケアの順番、次は洗顔です。夜はクレンジングを落とした後に洗顔をしますが、朝のスキンケアは洗顔から始まりますね。
洗顔は、一般的な汚れや汗、垢、角質などを落とす役割があります。これらはクレンジング剤では落とすことができませんので、洗顔料でしっかり落とす必要があります。
汗や垢が顔に付着していると、そこから雑菌が繁殖して、ニキビや吹き出物の原因になります。また、古い角質が積み重なると、肌のくすみの原因になりますし、肌のターンオーバーが乱れてしまって、肌の乾燥の原因にもなるのです。
肌をきれいにしておかないと、次のステップである化粧水などの効果が半減してしまいます。角質や垢、汗がついているところに、どんなに高価な基礎化粧品をつけても、肌は吸収してくれません。吸収する前に、角質や汚れに邪魔されて、蒸発してしまうでしょう。
スキンケアの効果を最大限に発揮するためにも、洗顔はきちんと行っておきましょう。
ステップ3=化粧水
基礎化粧品のスキンケアの順番、次は化粧水です。洗顔をして顔をきれいにしたら、化粧水をつけましょう。
化粧水の役割は、肌に水分を与えることで、潤った肌にすることです。洗顔後は肌の皮脂が洗い流されていますので、そのままでいると、肌の水分が蒸発しやすくなっていますので、洗顔が終わったらまずは、化粧水をつけて、肌に水分を与えるようにしましょう。
肌に水分を与えて、化粧水の成分が角質層に染み渡ることで、次のスキンケアの効果が発揮しやすくなるのです。
ステップ4=美容液
スキンケアの順番、次は美容液です。乳液と美容液の順番を迷う人は多いと思いますが、美容液は化粧水の後、乳液の前につけるのが一般的になります。
化粧水で肌に水分を与えて、肌を整えた後に美容液をつけると、しっかり浸透していくのです。美容液の役割は、肌に特別な悩みを解決することです。
どんなタイプの美容液かによって役割は変わりますが、保湿や美白、肌のハリなどの有効成分を肌にしみこませることで、理想の肌に近づけることができるのです。
美容液は肌の悩みを解決するためのものですので、特に肌の悩みがない人は省略してしまっても大丈夫です。
ステップ5=乳液
スキンケアの基礎化粧品の順番、ステップ5は乳液です。化粧水をつけて、美容液をつけたら、乳液をつけましょう。乳液は、油分を補うためのスキンケアになります。
化粧水をつけて、美容液をつけても、洗顔後は肌表面の皮脂が洗い流されている状態ですから、どんどん有効成分が蒸発していってしまいます。化粧水をつけても、それを肌に閉じ込めなければ、化粧水の効果が半減してしまうのです。
そうならないためにも、乳液をつけて、化粧水や美容液の成分を肌の中に閉じ込めるようにしましょう。乳液は油分で肌にふたをするようなものです。
肌に脂分が多すぎると、肌がベタベタしてしまって、場合によってはニキビや吹き出物の原因になります。でも、健やかな肌を作るためには、適度な油分は必要なのです。
油分が全くない肌は、乾燥していくだけです。潤いがあって、ハリのある肌を作るためには、肌表面に適度な油分が必要になります。その適度な油分を乳液で補うようにしましょう。
ステップ6=クリーム
スキンケアの順番、最後はクリームです。乳液をつけた後は、クリームをつけましょう。このクリームは、朝と夜では役割が違います。
朝のクリームは、日焼け止めクリームです。日焼け止めクリームを塗って、紫外線対策をしましょう。雨の日や冬は紫外線対策をしなくても良いかなと思っているかもしれません。
でも、紫外線は冬でも雨の日でも、台風の日でも降り注いでいますので、紫外線から肌を守るために、日焼け止めクリームをつけるようにしましょう。
夜のクリームは、ナイトクリームと呼ばれるものですね。夜は寝ている間に、肌が乾燥してしまいます。それを防ぐために、乳液の後にナイトクリームをつけて、肌にしっかり蓋をするのです。
脂性の肌の人は、ナイトリームは省略して良いと思います。朝起きた時に、肌が乾燥しているなと感じる人はナイトクリームをつけて、肌が脂っぽいなと感じる人は、ナイトクリームは省略しましょう。
スキンケアの基礎化粧品を選ぶ時のポイント
スキンケアの基礎化粧品を選ぶ時には、種類がたくさんありすぎて、迷ってしまうことも多いと思います。新しいものが出たから、試しに買ってみたら、なんかイマイチ肌に合わなかったという経験を持っている人は多いと思います。
「私の肌にはこれが合う!」と断言できる基礎化粧品を持っている人は、意外と少ないのではないでしょうか?
あなたの肌に合うスキンケアの基礎化粧品を選ぶ時のポイントをご紹介します。
クレンジングのポイント
まずは、クレンジングを選ぶポイントです。クレンジングを選ぶ時には、どれだけ簡単にメイクを落とせるか、手間なくメイク落としができるかを基準に選んでいる人も多いと思います。
確かに、疲れて帰ってきてから、念入りにメイク落としをしなければいけないのは、ちょっと面倒ですよね。
クレンジング力を基準にメイク落としを選ぶのも間違いではありません。肌が強い人、健康な肌の人ならそれでも良いと思います。
メイク落としが面倒だと感じる人は、メイクを簡単に落とせないクレンジング剤を選んでしまうと、きちんとメイクを落とさないままスキンケアをして、スキンケアの効果が半減してしまいますから。
でも、肌が弱い人、乾燥肌の人、敏感肌の人は、クレンジング力が強いものを選んでしまうと、
クレンジングをする時に、肌の保湿成分も一緒に洗い流してしまうため、肌の乾燥が進んでしまうのです。
そのため肌が弱い人は、拭くだけで使えるものや濡れた手で使えるものではなく、ミルクタイプやジェルタイプの肌に優しいクレンジング剤を選ぶようにしてください。
洗顔料のポイント
洗顔料を選ぶポイントは、汚れをしっかり落としてくれるのかは大きなポイントです。でも、汚れを取るだけではなく、肌の保湿成分は残してくれるかどうかも重要視してください。
洗浄力が強い洗顔料を選ぶと、肌の汚れと一緒に、肌の保湿成分も一緒に洗い流してしまうのです。もし、洗顔後に肌が突っ張った状態なる場合は、あなたにとってその洗顔料は合っていないのだと思います。
また、洗顔する時には、しっかり泡立てて使うようにしましょう。泡立てないと、肌をこするように洗ってしまうので、肌に負担をかけてしまうのです。掌で丁寧に泡立てても良いですし。泡立てネットを使って泡立てるのも良いでしょう。
化粧水のポイント
化粧水を選ぶ時には、潤いや肌につけた感触を重視して、化粧水を選んでください。化粧水も「サッパリタイプ」や「しっとりタイプ」がありますので、肌につけてみて、肌になじむかどうかを確認して選ぶと良いでしょう。
また、敏感肌の人は成分にも気を付けて下さい。化粧水に含まれる成分によっては、肌につけた時に、ピリピリするような刺激を感じることがあります。刺激を感じる化粧水は、あなたの肌に合っていないと思いますので、違うものを選ぶようにしましょう。
敏感肌の人は、生理前に化粧水を選ぶと良いと思います。生理前はいつもよりも肌が敏感になっていますので、自分の肌に合ったもの、肌に刺激が少ないものを選ぶことができるのです。
美容液のポイント
美容液を選ぶ時には、あなたの肌の悩みにあったものを選んでください。美白成分やうるおい成分、アンチエイジング効果などいろいろなタイプの美容液があります。
美容液を使うことで、あなたの肌の悩みを解決できるかを重視して選んで下さい。また、美容液は価格も大切です。スキンケアの基礎化粧品の中で、美容液は特に高価になります。
いくら効果があるとはいっても、あまりに高いものを選んでしまうと、ちょっとずつしか使えずに、十分な効果を得ることができませんので、適正量をきちんと使える価格のものを選ぶようにしてください。
乳液のポイント
乳液を選ぶ時には、サッパリ系かシットリ系かを重視して選ぶようにしましょう。肌の油分は、多すぎてもダメですし、少なすぎてもダメです。
肌の油分は人によって違いますから、自分に合ったタイプの乳液をつけるようにしてください。
実際に肌につけてみて、「全然潤わない」とか「重すぎるな」という感想が出てくると思いますので、肌につけて試してみてから、乳液を選ぶようにしてください。
クリームのポイント
クリームを選ぶ時のポイント、まずは日焼け止めからです。日常的に使う日焼け止めは、SPF20~25くらいのもので大丈夫です。SPF50など数値が高いものを日常的に使っていると、肌に負担をかけ過ぎてしまいますので、日常使いのものは、SPF20~25のもので大丈夫です。
ただ、紫外線が強い時期に「今日は1日中外にいる」とか「レジャーに行く」という場合は、SPFが高いものを選んでください。
夜に使うナイトクリームは、乳液と同様に着け心地で選びましょう。あまりにしっとりしたものを使うと、ベトベトしてしまって不快に感じますし、肌トラブルの原因になりますので、使い心地、着け心地を重視して選んで下さい。
スキンケアの化粧品を使う順番・選ぶときのポイントについてのまとめ
・スキンケアの基本の順番
「1.クレンジング」「2.洗顔」「3.化粧水」「4.美容液」「5.乳液」「6.クリーム」
・スキンケアの基礎化粧を選ぶときのポイント
「クレンジング:肌質に合わせる」「洗顔料:肌の保湿をしてくれるかを見る」「化粧水:肌にしっかりなじむかを確認」「美容液:肌の悩みを解決できる物を選ぶ」「乳液:自分の肌質に合わせる」「クリーム:つけ心地で選ぶ」
スキンケアの基礎化粧品を使う順番や選ぶ時のポイントをまとめました。スキンケアの基礎化粧品は、使う順番を間違えると、効果が半減してしまいますので、正しい順番で使うようにしましょう。
ただ、ご紹介したのは基本的な使う順番ですので、基礎化粧品によっては順番が違う可能性があります。そのため、基礎化粧品を使う時には、必ず説明書をしっかり読んでから使うようにしてください。