敏感肌の人は、ちょっとしたことですぐに肌が荒れてしまって、悩んでしまうと思います。でも、敏感肌だからといって諦めてはいけません。敏感肌の人は、原因を知って、きちんとしたスキンケアや対策をすれば、肌質を改善することができるのです。
敏感肌の特徴や原因、スキンケア方法・対策をまとめました。敏感肌で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
敏感肌の特徴は何?
そもそも敏感肌とは、どんな肌質のことなのでしょうか?敏感肌の特徴を確認しておきましょう。
敏感肌の症状
敏感肌の人は、すぐに肌荒れを起こしてしまいますよね。具体的にはどのような症状があるのかを見ていきましょう。
・ニキビができやすい
・痒みが出やすい
・赤みが出る
・かぶれやすい
・すぐにヒリヒリする
これらの症状は、敏感肌あるあるだと思います。敏感肌の人は、肌が粉を吹くほど乾燥しているのに、ニキビもできてしまうことがあります。
また、ちょっとしたことですぐにかゆみが出たり、赤くなったり、かぶれてしまうこともありますよね。
そして、一般的な化粧水や乳液を使うと、肌につけた途端に、ピリピリと刺激を感じて、痛みを感じたり、赤くなってしまうこともあります。友人が「この化粧水、すごく良いよ~!」と言って薦めてくれても、敏感肌の人には刺激が強すぎるというのはよくあることですよね。
敏感肌の人は、このようにちょっとした刺激に敏感に反応しますし、肌トラブルが非常に起こりやすい肌質なのです。
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敏感肌のメカニズムはバリア機能の低下
敏感肌の人は、少しの刺激にも敏感に反応して、肌トラブルを起こしてしまいます。でも、なぜ敏感肌の人は刺激に弱いのでしょうか?
敏感肌の人は、肌のバリア機能が低下しているのです。
健康的な肌は水分がたっぷりあり、肌の表面の角質も整えられていますので、外部刺激にも強くなっています。
でも、敏感肌の人は肌表面のきめが乱れていることで、肌の水分が蒸発しやすくなり、さらに外部からの刺激が肌に直接届いてしまうので、少しの刺激にも敏感に反応してしまう状態になっています。
敏感肌の人は肌が乾燥していて、さらに肌のバリア機能が低下しているために、いろいろな肌トラブルが起こりやすくなってしまうのです。
敏感肌の6つの原因
敏感肌には6つの原因があります。敏感肌の人は、肌質を改善する対策やスキンケア方法を実践する前に、まずは原因をきちんと知っておく必要があります。なぜ敏感肌になってしまうのか、敏感肌の原因を6つご紹介します。
間違ったスキンケア
敏感肌の原因の1つ目は、間違ったスキンケアです。肌に負担をかけるようなスキンケアをしていると、敏感肌になってしまいます。
例えば、刺激の強いスキンケア用品を使ったり、擦るようなスキンケアをしていたりなどです。
クレンジングでは、クレンジング力が強いものを使っていないでしょうか?拭いただけで落ちるようなもの、濡れた肌にも使えるようなクレンジング剤ですね。
クレンジング力が強いものは、メイクをしっかり落とすことができますが、肌の保湿成分まで一緒に洗い流してしまうので、肌の乾燥が進み、敏感肌になりやすくなるんです。
また、洗顔はしっかり泡立てて、泡で優しく洗っていますか?きちんと泡立てずに洗うと、肌を擦るように洗うことになりますし、毛穴の中まできちんと洗えないので、肌に負担をかけつつ、汚れを落とせなくなります。
さらに、タオルで水分を拭き取る時、化粧水をコットンでつける時には、押さえるようにしているでしょうか?擦っていないですか?
擦るようにしてタオルやコットンを使っていると、肌の表面の角質を剥がしてしまって、乾燥したり、外界からの刺激に敏感になってしまうんです。
そして、そのような状態で刺激が強い基礎化粧品やメイク用品を使っていると、肌がかぶれて、さらに敏感肌の状態が悪化してしまいますので、間違ったスキンケアをしていると、敏感肌になるのです。
加齢
加齢も敏感肌の原因になります。年齢を重ねると、肌は老化していきます。具体的には、表皮や真皮が薄くなっていくんです。さらに、コラーゲンなども減少して、肌のハリもなくなります。
そうすると、肌のバリア機能が若いころに比べると低下していくのです。そのため、若い頃は敏感肌でなかった人も、年齢を重ねる連れて、少しの刺激にも敏感になってしまい、肌トラブルが起こりやすくなるんです。
生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れていることでも、敏感肌になることがあります。夜更しをしている、偏った栄養の食事、睡眠不足などで生活習慣が乱れていると、肌のターンオーバーも乱れてしまいます。
肌のターンオーバーが乱れるとどうなるでしょうか?肌のターンオーバーが乱れてしまうと、「急いで新しい肌細胞を作らなくちゃ!」と思って、新しい肌細胞が作られるようになります。
新しい肌細胞が正しいリズムで作られると、丈夫な肌になるのですが、ターンオーバーが乱れた状態で急いで肌細胞が作られると、未熟なままで肌表面に押し上げられることになります。
未熟は肌細胞は肌のバリア機能が未熟ですので、外部からの刺激に耐えられませんし、肌内部に水分を溜めこむ力も弱いのです。そのため、生活習慣が乱れていると、敏感肌になってしまうんですね。
ストレス
敏感肌はストレスが原因になることもあります。長期間ストレスを感じると、交感神経が優位になります。交感神経は男性ホルモンの分泌を優位にするのです。
男性ホルモンは皮脂の分泌を増やしますので、ニキビができてしまいます。さらに、ホルモンバランスが乱れますので、肌のターンオーバーも乱れるようになるんです。
皮脂の分泌が盛んで、ニキビができるのに、肌のターンオーバーが乱れて乾燥肌になる、さらに肌の防御機能は低下するという状態になりますので、ストレスを溜めこむと、敏感肌になってしまうのです。
アレルギー体質
アレルギー体質の人も、敏感肌になりやすいので注意が必要です。アトピー性皮膚炎の人は、肌の保湿には欠かせないセラミドが少なく、肌が乾燥しやすいのです。
また、アレルギーを持っている人は、少し刺激を受けただけで、アレルギー反応を起こしますので、赤くなったり、かぶれやかゆみが起こりやすくなってしまいます。
アレルギー体質の人は、どうしてもすぐにかぶれやかゆみが起こりますよね。かぶれていたり、掻きむしってしまうと、肌の表面の角質層がはがれて、バリア機能が低下します。
そのため、アレルギー体質の人は、敏感肌のことが多いんです。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも、敏感肌の原因の1つです。生理前になると、いつも使っている化粧水がピリピリするように感じるという経験を持つ人はいませんか?
女性は生理前になると、いつもよりも肌が敏感になるのです。生理前はエストロゲンが減少します。エストロゲンは、肌に対して次のような作用があります。
肌の水分量の調節を測ったり、コラーゲンを増やす作用もあります。真皮層のコラーゲンやエラスチンの合成を促進して、肌のハリを保ち、シワやたるみを予防する働きもあります。
引用:エストロゲンの減少が肌荒れやニキビに?エストロゲンと肌の関係とは?|生理の基本情報なら|生理、生理前の悩み、生理痛、生理不順、PMSなど生理の困ったを解決する情報サイト
エストロゲンは美肌に欠かせないホルモンなんです。そのエストロゲンが減少すれば、肌トラブルが起きやすい敏感肌になるのは当たり前ですよね。
ホルモンバランスの変化は、先ほど紹介した不規則な生活でも起こりますが、生理前などでも起こるのです。
敏感肌のスキンケアの方法や対策10選
敏感肌の人はスキンケア方法や対策に気を遣わなければいけません。敏感肌の人は、正しいスキンケアをして、敏感肌対策をしっかりすれば、肌質を改善して、健康的な肌に変えることができるのです。
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肌に優しい基礎化粧品を選ぶ
敏感肌の人は、肌に優しい基礎化粧品を使うようにしましょう。基礎化粧品の中には、肌に刺激がある成分が含まれているものがあります。
肌が丈夫な人なら、そのような基礎化粧品を使っても問題ないのですが、敏感肌の人はそのような基礎化粧品を使うと、敏感肌を悪化させる可能性があるのです。
刺激がある成分は次のようなものです。
・フェノキシエタノール
・鉱物油
・ミネラルオイル
・パラフィン
このような成分が入ったものは避けたほうが安心です。敏感肌の人は、無添加・無香料のものを使うと安心だと思います。
保湿成分がたっぷり入った基礎化粧品を使う
敏感肌の人は、保湿成分がたっぷり入った基礎化粧品を使って、スキンケアをしましょう。敏感肌の人は、肌が乾燥することで、バリア機能が低下してしまうのですから、しっかり保湿をして、肌の状態を整えてあげましょう。
代表的な保湿成分をご紹介しますね。
・グルコース
・ヒアルロン酸
・トレハロース
・尿素
・ライスパワーエキス
・セラミド
これらの保湿成分が入った基礎化粧品を使うと、肌がシットリして、バリア機能がアップしやすいので、敏感肌の人は基礎化粧品の成分に注目して選ぶと良いでしょう。
ストレスを溜めこまない
敏感肌の対策、次はストレスを溜めこまないことです。ストレスを溜めこむと、肌が乾燥したり、ニキビができやすくなりますので、敏感肌が悪化してしまいます。
敏感肌の人は、ストレスを溜めこまずに、こまめに発散することで、肌のバリア機能を改善して、美肌を目指しましょう!
ストレス解消法は、何でもOKですよ。
・リゾートでゆっくりする
・体を動かす
・おいしいものを食べる
・泣けるドラマを見る
・ゆっくり入浴する
・気が済むまで寝る
このようなことを試してみると、ストレス解消できると思います!ストレスを解消したい人は、いろいろ試してみてくださいね。
規則正しい生活を送る
敏感肌の人は、規則正しい生活を送りましょう。規則正しい生活を送ると、ホルモンバランスを整えることができますし、ターンオーバーのリズムを整えることができます。
ターンオーバーのリズムが整えば、肌のバリア機能が強化されますので、敏感肌を改善することができるんです。
・質の高い睡眠をとる
・1日3食栄養のある物を食べる
・適度な運動をする
・リラックスするようにする
・体を温めるようにする
このような生活を送るようにすると、健康で丈夫な肌になることができますので、今の肌トラブルばかり起こる敏感肌とサヨナラすることができるでしょう。
肌への刺激は最小限に
敏感肌の人は、肌への刺激は最小限にしましょう。敏感肌の人は、肌のバリア機能が低下していますので、下手に刺激を与えると、炎症が起こって、敏感肌が悪化してしまうのです。
・スキンケアをする時にはこすらない
・かゆくてもできるだけ掻き壊さないようにする
・髪の毛が顔にかからないようにする
・汚いマスクに注意する
このようなことに注意してください。特に、うっかりしているのが髪の毛とマスクです。髪の毛はホコリなどがたくさんついています。それなのに、前髪やサイドの髪が顔にかかっていたら、それが原因で炎症を起こすことがあります。
さらに、マスクも注意してください。ずっとマスクをしていると、マスクの内側は汚れてきます。それをずっとつけていたら、肌への刺激になってしまいます。
最近は「伊達マスク」が流行っていますが、敏感肌の人は伊達マスクは止めた方が良いかもしれません。また1日使ったマスクは、きちんと捨てて、翌日はまた新しいマスクをつけるようにしてくださいね!
紫外線対策を徹底する
敏感肌の人は、紫外線対策を徹底しましょう。紫外線は肌にダメージを与えて、肌を乾燥させますので、敏感肌を悪化させる要因なのです。
そのため、敏感肌の人は紫外線を浴びないように、紫外線対策を徹底してください。日焼け止めは毎日使って、帽子や日傘なども使うようにしましょう。
ただ、日焼け止めは敏感肌用を使ってください。日焼け止めクリームの中には、紫外線吸収剤というものを使っているものがあります。
紫外線吸収剤は、肌に負担をかけるもので、敏感肌の人には刺激が強すぎて、肌トラブルが悪化してしまいますので、紫外線吸収剤不使用のものを選ぶと良いでしょう。
すっぴんメイクを心がける
敏感肌の人のスキンケア対策、次はすっぴんメイクを心がけることです。敏感肌の人は、肌トラブルを隠そうとして、ついつい厚化粧になってしまいがちです。
でも、厚化粧をすると、肌に負担をかけてしまって、敏感肌の人にはそれが刺激になってしまいます。そうすると、肌トラブルが悪化し、さらに厚化粧になり、肌トラブルがさらに悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
そうならないためにも、敏感肌の人はできるだけ薄化粧にして、すっぴんメイクを心がけましょう。また、帰宅後はすぐにメイクを落とす、休日は日焼け止め以外は化粧をしないなどの対策も有効です。
肌に良い栄養素を摂取する
敏感肌対策、8つ目は肌に良い栄養素を摂取することです。敏感肌の人は、体の内側からも敏感肌対策をするようにしましょう。
基本は栄養をまんべんなく摂ることです。これを基本としたうえで、次のような栄養素を積極的に摂りましょう。
・ビタミンA
・たんぱく質
・アミノ酸
・ビタミンE
・ビタミンC
・亜鉛
ビタミンAは正常な肌を作ってくれるビタミンです。タンパク質は、肌細胞の原料となります。アミノ酸は肌の保湿に必要になります。ビタミンCやビタミンEは、美肌作りには欠かせない栄養素です。そして、亜鉛は細胞分裂を促して、健康な肌細胞を作ってくれるんです。
腸内環境を整える
敏感肌の人は、腸内環境を整えましょう。便秘になると、肌荒れが酷くなることがありますよね。あれは、便秘によって腸内環境が悪化することで、ビオチンという健康な肌作りに必要な栄養素が、腸で作られなくなるからなんです。
ですから、敏感肌の人は、ビオチンを作り出すために腸内環境を整えて、便秘を解消するようにしましょう。
腸内環境を整えるためには、次のことを実践しましょう。
・発酵食品を食べる
・食物繊維を摂る
・オリゴ糖を摂る
・水分をたっぷり飲むようにする
・適度な運動をする
・ストレスを溜めない
・規則正しい生活をする
腸内環境と肌の状態は、とても深い関係がありますので、敏感肌の人は腸内環境を整えることを忘れないようにしてください。
皮膚科を受診する
敏感肌の人は、アレルギー体質の人が多く、自分でも気づかないようなアレルギーが原因で敏感肌になっている可能性があります。そのため、皮膚科を受診して、アレルゲンを調べてもらいましょう。
また、アトピー性皮膚炎の人は、きちんと治療をしましょう。そうすれば、敏感肌も一緒に改善できるはずです。
敏感肌の特徴と原因・スキンケア対策についてのまとめ
・敏感肌の特徴
「乾燥しやすい、ニキビができやすいなどの症状」「バリア機能の低下」
・敏感肌の原因
「スキンケアが間違っている」「加齢」「生活習慣の乱れ」「ストレス」「アレルギー体質」「ホルモンバランスの乱れ」
・敏感肌のスキンケア方法と対策
「肌に優しい基礎化粧品を選ぶ」「保湿成分がたっぷり入った基礎化粧品を使う」「ストレスを溜め込まない」「規則正しい生活」「肌への刺激を最小限にする」「紫外線対策を徹底する」「すっぴんメイクにする」「肌に良い栄養を摂る」「腸内環境を整える」「皮膚科に行く」
敏感肌の特徴と原因、スキンケア対策をまとめましたが、いかがでしたか?敏感肌の人は、いつも肌トラブルに悩むことになりますし、化粧品選びにも困ってしまうと思います。
でも、敏感肌はご紹介した10個のスキンケア対策を実践することで、肌質を改善することができますので、まずはご紹介した対策をやってみましょうね。