薄着の季節になると、肌を出す服を着る機会も多くなります。そんな時、わきの下だけでなく、腕やひざの下にムダ毛が多いと隠したくなるのが女心です。
そんな悩みを少しでも解決できるよう、ムダ毛がどうして濃くなってしまうのか、原因について考えていきます。そして、原因がわかれば解決方法も見いだせるはずです。参考にしてください。
濃いムダ毛は悩みの種
女性には、人にはなかなか相談できない悩みがあります。特にその中でも、ムダ毛が濃いということを自覚していながらも、どうしたらいいかわからないという悩みは深刻です。
なぜ、ムダ毛が濃いと悩んでしまうのかというと、ひとつには他人からの視線や注目が気になるからです。同性からでも異性からでも、自分が視線を変に集めているのかと思うと、とても恥ずかしいものですよね。
そんな悩みのせいで、着たい洋服を我慢してしまっている方もいるかも知れません。
女性のムダ毛が濃くなる4つの原因
ホルモンバランスの乱れ
女性の体の中には、女性ホルモンと男性ホルモンがあります。通常二つのホルモンのバランスは、女性ホルモンが10とすると、男性ホルモンは1です。このバランスが乱れてしまうと、ムダ毛が濃くなってきます。
女性ホルモンによって増減するのは頭の毛で、男性ホルモンは体毛です。口のまわり、アゴ、背中、胸などの体毛は男性ホルモンによって増減します。
肌への刺激
肌に刺激を与えることは、ムダ毛が濃くなる原因になります。ムダ毛を自己処理したあと、カミソリ負けして赤くなったり、毛穴のブツブツができることがあるでしょう。
それは、肌の角質を必要以上に傷つけるからです。そこから乾燥して、肌に外部からの刺激がダイレクトに伝わってしまうのです。
また、着ている服がすれて、刺激になってしまうこともあります。紫外線をたくさん浴びることも、肌にとっては大きな刺激です。
遺伝
両親、祖父母に毛が多い人がいるということは、遺伝としてムダ毛が多くなる確率は高くなります。今はそんなに毛が多くなくても若い頃は毛が濃かった、という近親者がいるなら、自分自身のムダ毛が濃くなってしまうのは遺伝だと考えられます。
多毛症
多毛症という病気になると、急に体毛が濃くなるという症状があらわれます。多毛症は毛の本数が多くなるのではなく、1本1本の毛が太くなってしまう病気です。
もし、病気によって毛が濃くなっているのなら、ほかにも身体に不調が現れているはずです。ニキビが多くなってしまったり、生理不順などの症状が出ることもあります。
多毛症の原因としては、ホルモンバランスの異常や、ステロイドホルモン剤の薬による副作用が考えられます。
ムダ毛を薄くする方法5選
生活習慣を見直す
ムダ毛が濃くなってしまう原因のひとつには、ホルモンバランスが乱れていることがあげられます。そこでバランスを整えるためにも、生活習慣を見直す必要が出てきます。
ポイントは次の4つです。
・規則正しい生活をする
毎日の生活リズムを整えていきます。朝決まった時間に起きて、夜は日付が変わる前には寝ることが大切です。仕事で昼夜逆転の生活をしている人も、寝る時間と起きる時間を毎日できるだけ同じにすることで、リズムが整えられます。
・良質の睡眠をしっかりとる
睡眠の間に身体はリセットされて回復します。これで日々のバランスを保っているのです。
睡眠は時間が長ければいいわけではありません。それよりも、しっかり深く眠るという睡眠の質の方が大切です。
良質の睡眠のために、寝る前には脳への刺激は避けます。コーヒーや紅茶を飲んだり、スマホやパソコンの画面を見ることは避けましょう。
・ストレスを溜めない
日々の仕事や家事で、ストレスは溜まるものです。できる限りストレスを溜めないために、仕事のやり方を考えたり、家事を家族に手伝ってもらうなどしましょう。ストレスが溜まるということは、今のスタイルでは限界なのです。
ストレスを溜めてしまった時には、自分なりの解消方法も見つけておくことも大切です。リラックスするためにマッサージに行く、大声で歌う、コレクションを増やす、といった方法があります。時間に余裕があれば、日帰り旅行で普段行かない場所に身を置くこともありですね。
・タバコを控える
タバコには女性ホルモンを壊す働きがあります。なので、できればタバコは吸わない方が良いのです。ただ、嗜好品ですから、いきなりゼロにすることは難しいですよね。毎日少しずつでも本数を減らしていくようにしましょう。
食事内容を見直す
生活習慣を整える中でも、特に大切なのは食事内容を見直すことです。
毎日バランスの良い食事を心がけたいものですが、ではバランスの良い食事とはどんなものでしょうか。それは、たんぱく質、炭水化物、ビタミンなどの栄養素をかたよらずに摂るということです。献立は、主食、メインのおかず、副菜のおかず、と3品になるよう考えてみてください。
ムダ毛を薄くするという目的を考えて、できるだけ毎日取り入れたい食材として、しょうゆ、味噌、きな粉、豆腐、豆乳など大豆製品があります。なぜかというと、大豆にはイソフラボンが含まれているからです。
イソフラボンは、体の中で女性ホルモンのような働きをすることがわかってきました。つまり、大豆製品を摂ることで、女性ホルモンの補充ができるということなのです。
ホルモンバランスが乱れてムダ毛が濃くなってしまったのなら、バランスを整えるために女性ホルモンを増やすことが必要です。逆に、男性ホルモンの多い動物タンパク質は控えめにしましょう。
肉や魚、乳製品、ニラ、ネギ、ニンニク、オリーブオイル、アーモンド、アボカドなどです。これらは絶対に摂ってはいけないということではなく、摂る量を控えめにします。
ムダ毛の自己処理方法を見直す
ムダ毛が濃いということで、ムダ毛の処理をしている人がたくさんいます。自分で処理をする人は、どんなことに気をつければムダ毛を薄くすることができるのでしょう。
・避けたほうがよい方法
カミソリ、毛抜き、脱毛ワックス、脱毛テープは肌に刺激を与えてしまい、乾燥からムダ毛が濃くなる原因となります。避けたほうがよいでしょう。また、脱色剤も肌に刺激を与えてしまいます。できるだけ避けたほうが安心ですね。
・おすすめの方法
カミソリよりも、電気シェーバーがおすすめです。刺激が少なく簡単なので、自己処理の方法のひとつとして向いています。脱毛クリームを使う場合は、低刺激のものを探すようにしましょう。脱毛タオルは、手が届かない背中の産毛を処理するときに便利です。
産毛に効果があるとされているものには、豆乳ローションがあります。即効性はありませんが、だんだん薄くなるということです。また、脱毛パフというものがあります。これも、手軽で簡単、パフそのものも安価で手に入るところが、人気を集めています。
いずれの方法にしても、自己処理の後は乾燥を防ぐために、クリームなどを塗ってケアをするようにしてください。肌にうるおいを与えることで、肌のバリア機能をアップさせてムダ毛が濃くなることを防ぎます。
ムダ毛の処理はプロに任せる
ムダ毛の処理を行うには、プロの施術を受けることも一つの手です。プロの施術、つまりお金をかけて美容クリニックで永久脱毛をするということです。
美容クリニックでの脱毛というと、レーザー脱毛があります。現在ではレーザー脱毛の機器も進歩していて、時間は思ったほどはかからず、しかも痛みもほとんどないということです。
レーザー脱毛の機器は、美容クリニックによって違いがあります。まずは自分で調べて、どの美容クリニックがいいか選びましょう。
次に、実際にクリニックに行ってカウンセリングを受け、自分はどの部分のムダ毛を処理したいのか、ということを伝えます。このとき、料金についても具体的に聞きいておきましょう。
パーツを選ぶコース、全身を順番に行うコースがあり、コースによって何回施術するのか変わってきます。1回だけの体験価格もあれば、数万円あるいは十数万円、1ヶ月で好きなだけ通える高額のコースなど様々です。
美容クリニックによっては、モニターとして広告に出てもらえる人には割引価格で施術をしますよ、というようなキャンペーンを行っている場合もあります。
多毛症を治療する
ムダ毛が濃い原因が多毛症なら、治療することで改善されます。そのためにはまず、多毛症かどうかを検査しなければいけません。
医師との問診、視診のほか、血液検査、内分泌検査によって判断されます。内分泌検査とは、ひとつのホルモンを投与して、投与前後のホルモンの状態を比べることです。
多毛症と診断された場合、治療方法は主に二つです。ひとつは、多毛症の原因となる腫瘍を手術で取り除きます。もうひとつは、ホルモン剤を投与して、ホルモン異常の状態からバランスの取れた状態にしていきます。
ムダ毛が濃い原因とムダ毛を薄くする方法についてのまとめ
「ムダ毛処理による肌への刺激」「遺伝」「多毛症」
・ムダ毛を薄くする方法
「生活習慣を見直す」「食事内容を見直す」「ムダ毛の自己処理方法を見直す」「ムダ毛の処理はプロに任せる」「多毛症を治療する」
濃いムダ毛を薄くする5つの方法を紹介しました。参考になったでしょうか。ムダ毛を薄くするには、体質や生活を変えていくことが必要ですから、今日から始めて今日すぐに効果が実感できるというものでもありません。
あきらめずに、少しずつでも時間をかけて続けていきましょう。日々のほんの少しの変化に気がつくと、励みになります。だんだん自分に自信が持てるようになり、心にも余裕がでてきますよ。