「どうせ働くなら、できるだけ給料が高いほうが良い!」、「年収が高い仕事に就きたい!」、「自分の子どもには稼げる仕事に就いてほしい」と思っている人は、どんな仕事に就けば、高い年収を稼げるのか興味があると思います。
男性の職業別年収ランキングトップ20をまとめました。
日本の男性の平均年収
男性の職業別年収ランキングを見ていく前に、まずは男性の平均年収を確認しておきましょう。
日本の男性の平均年収は521万1,000円です。(国税庁平成28年分民間給与実態統計調査結果より)これは、正社員と非正規雇用の平均になります。
・男性非正規雇用の平均年収=227万8,000円
男性が年収が高い仕事に就こうと思ったら、正社員の場合、平均年収の539万7,000円よりも稼げる仕事を選ばなければいけないんです。
男性の職業別年収ランキング トップ20
では、男性の職業別年収ランキングを見ていきましょう。年収が高い順に第1位~第20位までまとめました。納得の職業から、意外な職業までいろいろな職業がランクインしていますよ!
ここでご紹介する男性の職業別年収ランキングは、厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査からデータを抽出しています。
第1位 航空機操縦士
職業別年収ランキング、栄えある第1位は航空機操縦士です。いわゆるパイロットですね。日本で一番稼げる職業は、航空機操縦士なんです!
・月収=153万300円
・ボーナス=220万4,200円
・平均年齢=45.8歳
・国家資格=あり
航空機操縦士の年収は、何と2000万円以上!安全に乗客を飛行機で輸送すると重要で責任の重い仕事だから、これだけ稼ぐことができるんですね!
航空機操縦士になるためには、いろいろな道がありますが、航空大学校や大学の専門コースで操縦士になるための訓練を受けたり、航空会社に入社して独自の養成訓練を受けてから、国家試験を受けます。
副操縦士になるには事業用操縦士の国家資格が必要で、機長になるには定期運送用操縦士の資格が必要になります。
第2位 医師
男性の年収ランキング、第2位は医師です。これは納得のランクインだと思います。医師の年収が高いことは皆さんよく知っていますよね。
・月収=100万3,100円
・ボーナス=97万200円
・平均年齢=43歳
・国家資格=あり
医師の年収は約1300万円です。ただ、開業医と勤務医では、年収に大きな差があると言われています。
医師になるには、大学の医学部に入学して6年間学び、医師の国家試験に合格しなければいけません。さらに、そこから2年間のスーパーローテートの研修を受ける研修医時代を過ごして、専門医になっていきます。
第3位 大学教授
男性の年収ランキング、第3位は大学教授です。これも、納得の職業かもしれませんね。大学教授は、国家資格ではありませんが、専門性が非常に高い仕事です。
・月収=66万3,700円
・ボーナス=282万8,300円
・平均年齢=57.7歳
・国家資格=なし
大学教授の年収も1000万円以上になります。自分の好きな学問を追及できて、さらに年収が高いというのは、ある意味幸せな職業と言えるかもしれません。
大学教授は国家資格ではありませんが、大学教授になるためには実力と運が必要であり、大学教授への道は非常に狭き門にになっています。
一般的には、大学院の博士課程を修了して、そのまま助教・助手や講師として研究室に残り、研究を続けながら、准教授に昇進し、さらに教授へと昇進します。ただ、ポストが空かないと、昇進のチャンスはなかなかやってきません。
第4位 公認会計士・税理士
男性の年収ランキング第4位は公認会計士や税理士です。公認会計士も税理士も、どちらも国家資格であり、専門性が高い仕事です。
・月収=63万5,200円
・ボーナス=151万300円
・平均年齢=38.6歳
・国家資格=あり
公認会計士は監査や会計の専門家で独立した立場で活動しています。主な業務は監査、経理、財務、コンサルティングなどですね。
税理士は、税務・税金に関する専門家で、税務代理や税務書類の作成、税務相談などが主な業務です。
公認会計士になるには、公認会計士試験に合格し、2年間の実務経験を積んで、さらに実務補修を受けて、日本公認会計士協会の修了考査に合格する必要があります。
税理士になるには税理士試験に合格し、2年間の実務経験を積む必要がありますが、公認会計士になれば、自動的に税理士の資格を取得することができます。
第5位 歯科医師
男性の年収ランキング、第5位は歯科医師です。歯科医師も年収が高いイメージがあるので、納得のランキングだと思います。
・月収=71万7,700円
・ボーナス=35万5,500円
・平均年齢=41.6歳
・国家資格=あり
歯科医師の仕事については、あえて説明するまでもないと思いますが、歯科治療に関することであれば、全身麻酔や呼吸管理も行えますし、死亡診断書を書くこともできます。
歯科医師になるには、大学の歯学部で6年間学び、国家試験に合格した後、1年間の臨床研修を受けなければいけません。
第6位 大学准教授
男性の年収ランキング第6位は大学准教授です。大学准教授は、先ほどランキング第3位で登場した大学教授の1つ下のポストになります。
・月収=54万1,000円
・ボーナス=216万7,700円
・平均年齢=47.6歳
・国家資格=なし
大学准教授は、自分の専攻分野の研究をとことん追求していく仕事です。大学准教授になるためには、特に資格は必要ありませんが、大学教授のところでも説明したように、ポストが空かないと昇進できないため、大学准教授への道は非常に狭き門になっています。
年収が高い職業は、それだけ大変なことが多いのです。
第7位 記者
男性の年収ランキング、第7位は記者です。記者の年収が高いのはちょっと意外かもしれませんが、マスコミ関係の仕事と考えると納得できるのではないでしょうか?
・月収=54万3,000円
・ボーナス=161万3,700円
・平均年齢=40.7歳
・国家資格=なし
記者は新聞や雑誌、放送(テレビやラジオ)などの報道機関で取材をして、記事を書いたり、編集したりする仕事ですね。
特に資格が必要な仕事ではありませんが、年収は800万円オーバーと年収が非常に高くなっていますし、人気が高い職業です。
第8位 不動産鑑定士
男性の年収ランキングの第8位は、不動産鑑定士です。不動産鑑定士は、あまり馴染みがない職業かもしれませんね。でも、不動産鑑定士の年収は700万円以上になるんです!
・月収=45万900円
・ボーナス=188万200円
・平均年齢=48.1歳
・国家資格=あり
不動産鑑定士は国家資格で、不動産の経済価値に関する専門的な仕事です。不動産の鑑定評価は不動産の独占業務なので、不動産鑑定士以外は行うことができません。
不動産鑑定士になるためには、国家試験に合格した後、実務実習を受ける必要があります。
第9位 弁護士
男性の年収ランキング、第9位は弁護士です。弁護士は高年収の仕事のイメージがあるので、第9位という順位が少し意外に感じるかもしれませんね。
・月収=47万7,500円
・ボーナス=146万500円
・平均年齢=34.9歳
・国家資格=あり
弁護士の年収は719万円と平均よりはかなり高いものの、ビックリするほど高いわけではないんです。
弁護士は法律の専門家で、法律事務や訴訟に関することを行うのが仕事です。一般的に、弁護士になるには、大学卒業後に法科大学院に進学し、司法試験に合格した後、1年間の司法修習を受ける必要があります。
第10位 大学講師
大学の年収ランキング、第10位は大学講師です。大学講師は大学教授、さらに准教授の下のポストの職業になります。
・月収=46万8,200円
・ボーナス=148万800円
・平均年齢=42.5歳
・国家資格=なし
大学講師の年収も700万円以上になります。教授にも准教授にもならずに、年収700万円を稼げると思うと、良い仕事と思うかもしれませんが、大学講師になるにもなかなか大変なんです。
一般的には、大学院の博士課程を修了しなければいけませんし、さらに研究室に残って助手・助教になって、そこから昇進しなければいけません。
博士課程を修了しても、必ず助手・助教のポストがあるとは限らないので、大学講師になるのは大変なのです。
第11位 高等学校教員
男性の年収ランキング、第11位は高等学校教員です。つまり、高校の先生ですね。高校の先生が年収ランキングの11位に来るなんて、ちょっと意外ではないでしょうか。
・月収=43万9,200円
・ボーナス=166万3,400円
・平均年齢=43歳
・国家資格=なし(ただし教員免許は必要)
高等学校教員は、約700万円の年収を稼ぐことができるんですね。高校教諭の資格は、国家資格ではありませんが、教員免許は必要になります。
高等学校教員になるには、教職課程がある大学で必要な単位を取得し、採用試験に合格しなければいけません。
第12位 掘削・発破工
男性の年収ランキング第12位は、掘削・発破工です。この職業は、日常生活内ではあまりお目にかからないので、馴染みがない仕事かもしれません。
掘削とは道路や建築物、ダムなどの工事現場で土地を掘り、掘削土を処理することです。発破とは、土木や砕石現場で火薬を仕掛けて爆発させることですね。
・月収=52万9,200円
・ボーナス=49万4,100円
・平均年齢=45.2歳
・国家資格=あり
掘削に関する国家資格は、地山の掘削作業主任者などの資格があり、発破に関する国家資格には発破技士があります。
どちらの資格も学歴は問いませんが、危険が伴う仕事です。
第13位 自然科学系研究者
男性の年収ランキング、第13位は自然科学系研究者です。自然科学系研究者とは、研究所や研究室、試験所などで理学・工学・農学・医学・薬学などを研究している仕事ですね。
・月収=43万1,400円
・ボーナス=148万100円
・平均年齢=39.2歳
・国家資格=なし
自然科学系研究者は、企業の研究室や試験所などで、自社製品の開発や改善のための研究を行っている人が多いです。
特に、資格は必要ありませんが、理系の大学院(修士課程または博士課程)を修了していることがほとんどです。
第14位 一級建築士
男性の年収ランキングの第14位は、一級建築士です。一級建築士も年収が高いイメージがある職業だと思います。
・月収=44万8,200円
・ボーナス=114万7,900円
・平均年齢=47.5歳
・国家資格=あり
一級建築士は国家資格で、建築物にかかわる設計や工事監理などを行う仕事です。一級建築士は、学校や病院など大きな建築物、高度な技術を要する建築物の設計・工事監理を行うことができます。
一級建築士になるには、実務経験を積み、まずは二級建築士の試験に合格して、そこからさらに実務経験を4年以上積んでから、国家試験に合格する必要があります。
第15位 保険外交員
男性の年収ランキング、第15位は保険外交員です。保険外交員は年収600万円以上を稼ぐことができる職業です。
・月収=48万2,500円
・ボーナス=57万8,500円
・平均年齢=43.1歳
・国家資格=なし
保険外交員は保険会社に勤務して、会社や家庭を回り、自社の保険に加入してもらうように営業・勧誘する仕事です。
第16位 電車運転士
男性の年収ランキング、第16位は電車運転士です。電車の運転士さんは、実は年収が高い仕事なんです!
・月収=39万300円
・ボーナス=154万4,900円
・平均年齢=39.4歳
・国家資格=なし
電車運転士は、年収600万円以上を稼ぐことができる職業です。電車運転士は、特に資格は必要がありませんが、まずは鉄道会社に就職して、駅員や車掌として経験を積んでから電車運転士になります。電車運転士になるには、社内の試験に合格する必要があることもあります。
電車運転士は電車を運転できるだけでなく、電車の整備点検などを行って、乗客の安全を確保しなければいけません。
第17位 獣医師
男性の年収ランキング、第17位は獣医師です。獣医師は動物専門の医師です。動物専門とはいえ、「医師」ですから、年収が高いイメージがあるかもしれません。
でも、平均よりは年収は高いものの、年収ランキングでは第17位とそこまで高いわけではないんですね。
・月収=43万4,700円
・ボーナス=92万4,300円
・平均年齢=37.8歳
・国家資格=あり
獣医師の年収は600万円ちょっとなんです。獣医師になるには、大学の獣医学部で6年間学び、国家試験に合格する必要があります。
第18位 技術士
男性の年収ランキング、第18位は技術士です。技術士とは、科学技術分野での最高位の国家資格です。技術士の分野は21分野あり、機械部門、船舶・海洋部門、航空・宇宙部門、化学部門、電気電子部門、建設部門、上下水道部門、衛生工学部門、原子力・放射線部門などがあります。
・月収=40万1,800円
・ボーナス=114万8,300円
・平均年齢=44.1歳
・国家資格=あり
技術士は各分野の専門家として認められた資格で、年収600万円近くを稼ぐことができます。
第19位 歯科衛生士
男性の年収ランキング第19位は、歯科衛生士です。これはちょっと意外ではないですか?歯科衛生士は、歯科で働く助手のようなイメージを持っているかもしれません。
でも、歯科衛生士は歯科助手とは違い、歯科予防処置や保健指導、診療補助などをお凍なう職業です。
・月収=40万4,000円
・ボーナス=92万7,800円
・平均年齢=39.9歳
・国家資格=あり
男性の歯科衛生士は年収570万円以上を稼げる仕事です。歯科衛生士になるには、専門学校や大学で3年以上学び、国家試験に合格する必要があります。
第20位 システム・エンジニア
男性の年収ランキング第20位は、システム・エンジニアです。通称SEですね。情報システムの構築・設計・開発などを行うITエンジニアのことです。
・月収=37万9,900円
・ボーナス=104万3,300円
・平均年齢=37.9歳
・国家資格=なし(ただスキルアップのための国家資格はあり)
システム・エンジニアは年収560万円を稼げる職業です。システム・エンジニアになるためには、専門性の高いスキルは必要であるものの、特に資格は必要ありません。
ただ、スキルアアップ・キャリアアップのために国家資格である基本情報技術者・応用情報技術者やシステムアーキテクト試験、ネットワークスペシャリスト試験などの資格を取得する人は多いです。
男性の職業別年収ランキングについてのまとめ
・ランキング1位:航空機操縦士 2,056万円7,600円
・ランキング2位:医師 1,300万7,400円
・ランキング3位:大学教授 1,079万2,700円
男性の職業別年収ランキングトップ20をまとめました。納得の職業がランクインしていたと思います。でも、「え?その職業がランクイン?」とか「その職業がその順位?」と思うものもあったと思います。
ただ、これらの仕事の年収が高いのは間違いありませんが、どの職場で働くかによっても、年収は大きく変わりますので注意してくださいね。